こんにちは。最近おでんが食べたくて仕方がないサイトウです。
PHP学習をこれからスタートさせるという方の中には、バックエンド言語に初めて触れる方も多いと思います。フロントエンドとの違いに驚く方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そもそもPHPとは何?バックエンドってフロントエンドと何が違うの?という方におすすめの書籍をご紹介します。
ぜひ知っておいてほしいPHPの特徴やポイントも合わせてご説明しますので、PHP初学者の方やPHP学習に行き詰りを感じている方は是非読んでみてくださいね。
目次
PHPとは
特徴
プログラミング言語は大きく2つに分かれます。フロントエンドとバックエンドです。
フロントエンドの言語はHTMLとCSS、JavaScriptの3つです。ユーザーが直接目にする部分に使用されています。今あなたが見ているこのページがまさにフロントエンドです。
バックエンドはユーザーが直接目にしない部分に使われており、非常に多くの言語があります。PHPはこのバックエンドの言語です。サーバーサイドとも言います。
バックエンドは言語によって得意なことや特徴が異なるので、使われている分野は様々です。PHPはWebが得意分野です。まとめると、
- 見た目の部分はフロントエンドの言語が担当している
- 目には見えないけれど情報のやり取りをしたり、サービスの機能を動かすのがバックエンドの言語の役割
ということになります。
PHPは「もっとWebページを動的に作れないかな」というコンセプトのもと、C言語をベースに作られました。よって、Webサービスを作るのに適しています。それ以外の用途はほぼないと思って問題ないです。
具体的には下記のようなものに使われています。
- お問い合わせフォーム
- 決済機能
- 予約機能
- ログイン機能
- ECサイト
- SNSサイト
- ブログサイト
私たちが普段利用するサービスばかりですね。PHPが少し身近になりましたか?
HTMLやCSSでWebサイトの文章や装飾を作り、PHPはデータベースと連携をしてWebサービスを機能させます。同じサイトの利用者でも、利用履歴や検索履歴によって違うページが表示されます。これは、PHPによって様々な機能が実装されているからなのです。
PHPのメリットは、HTMLの中に直接コードを書き込むことができ、動作の確認がしやすいことです。また、構文がシンプルでコードの修正がしやすいです。そのため、プログラミング初学者向けの言語ともいわれています。
PHP関連の書籍やブログも多く、情報収集は比較的容易です。インターネット上にサンプルもたくさんあります。また、現在のところ需要が多いので、就職・転職しやすいこともメリットのひとつでしょう。
PHPのデメリットは、セキュリティが弱い点です。特に個人情報などをデータベースとやりとりするときには、しっかりとセキュリティを実装しなくてはなりません。
PHPは、多くのWebサービスやWebアプリに使用されています。WordPressやECサイト、ぐるなびやFacebookにもPHPが使用されています。私たちの身近にあるものばかりです。
PHPは、今後も急に大きく需要が減ることは考えにくいとされています。しかし、Webの世界は変化のスピードが速いです。PHPだけ習得したらそこで終わりではなく、新しい知識や技術を学ぶことは必要です。歩みを止めてはいけません。
PHP言語はどんな人におすすめか
PHPは、Web制作全般を仕事にしたい方におすすめです。具体的には、企業でバックエンド開発に携わりたい方・在宅でホームページ制作の仕事をしたい方・フリーランスで仕事をしたい方などです。
開発の規模は大小さまざまですが、Webサービスを作りたいという気持ちのある方は学ぶべき言語と言えます。逆にWeb制作以外の仕事をしたい方には不向きな言語です。
PHP入門書としておすすめの書籍
では、PHPとは具体的にどのようなものなのでしょうか。おすすめの書籍を2冊ご紹介します。
これからPHPを学習する方向けの書籍なので、すでにある程度の知識がある方には物足りない内容かもしれません。初学者の方やもう一度基礎を見直したいという方はチェックしてみてください。
「スラスラ読める PHPふりがなプログラミング」
出典:2019年 インプレス |スラスラ読める PHPふりがなプログラミング ピクシブ株式会社 監修【著】リブロワークス
これから本格的なプログラミング学習をスタートさせる方におすすめの本です。初めてPHPのコードを見た時「本当に習得できるかな」と不安に思いませんでしたか?日本語で生活してきた私たちにとって、記号や英数字が多いプログラミングは一見すると近づき難い印象にも思えます。
こちらの書籍では、漢文訓読の手法を取り入れて、プログラム一行一行に読み下し文がついています。読み下し分にそってコードを見ると、そのコードが何を指示しているのか誰でも理解できるようになっているのです。
また、「この記号はどんな意味で使われているのか」といった素朴な疑問に答えてくれます。例えば「=(イコール)」を左辺と右辺が等しいという意味で覚えている方がほとんどではないでしょうか。しかし、プログラミングでは右辺を左辺に代入するという意味で使用するため、読み下し分には「入れろ」と書いてあります。
すでにプログラミングのノウハウを知っている方には当たり前のことでも、初学者にとっては不思議なことや理解しにくいこともたくさんあります。そんなプログラミング初心者に寄り添った書籍です。
ふりがなプログラミングシリーズは他の言語でも出版されており、どの言語の本もわかりやすいと評判です。プログラミングを身近に感じさせてくれる名著ですよ!
「WordPressユーザーのためのPHP入門」
出典:2019年 エムディエヌコーポレーション|WordPressユーザーのためのPHP入門[第3版] 【著】水野史土
WordPressは世界で広く利用されており、手軽に使うことができます。しかし、PHPを習得していないとコードに直接手を入れることができません。
もともとWordPressに備わっているコードに手を加えて、オリジナルの表現をすることを「カスタマイズする」とよびます。カスタマイズすることができるようになると、表現の幅がぐんと広がります。そして、Web制作の現場では「WordPressを使える=カスタマイズができる」という意味なので、WordPressを使って仕事をしようと考えている方は必ず習得すべきスキルです。
こちらの書籍では、プログラミング特有の抽象的な表現ではなく、「WordPressではこのようなプログラムがこんなコードで書かれていますよ」「この関数はこのような意味ですよ」と具体的に説明されています。文章表現も柔らかいので、すんなりと頭に入ってきやすいです。
表紙に「はじめから、ていねいに。」とある通り、PHPに初めて触れる方に理解しやすい内容となっています。専門学校の教材としても採用されているそうですよ。WordPressを柔軟にカスタマイズしたい方はぜひご一読ください!
まとめ
いかがでしたか?今回はPHP言語のおすすめ入門書についてご紹介しました。
Webの世界は知れば知るほど奥が深く、ますますおもしろくなってきます。この記事を読んで、少しでも前向きな気持ちで学習に取り組んでいただけたらうれしいです。