前回はプログラミングでよく使う用語の中から、初心者がまず覚えておきたいIT用語をご紹介しました。
【IT用語編】プログラミング用語22選!初心者が知っておきたい基礎知識今回は一歩進んで、プログラミングをする中で実際によく使われる用語をご紹介します。
前回のIT用語編と違い、聞いたこともないプログラミング用語もたくさんあるはず。
・プログラミング中にでてきた用語の意味がわからない
・よく登場するプログラミング用語を一覧で見たい
という方はぜひ参考にしてみてください。馴染みのないプログラミング用語も、この機会に覚えておきましょう!
目次
プログラミング学習前に押さえておきたい用語16選
バグ・デバッグなどのプログラミングをする中でよく登場する用語や、実行形式・高水準言語などおさえておきたい基礎用語を16個まとめました。
プログラミング初心者の場合、聞いたこともない用語も多いはず。この機会にしっかりおさえておきましょう!
テキストエディタ
テキストエディタとは、テキストを書いたり編集したりできるアプリケーションのことです。有名なものにサクラエディタ、Atom、TeraPadなどがあります。高機能のメモ帳のようなイメージをしていただくとわかりやすいでしょう。
コードを書くための機能が充実しているプログラミングに特化したテキストエディタもたくさん存在します。自分にあったテキストエディタを使えばプログラミングの効率も上がるでしょう。
こちらの記事では、初心者におすすめのテキストエディタをまとめています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
プログラミングにおすすめの人気無料エディタ7選【初心者向け】
高水準言語(高級言語)
高水準言語とはプログラミング言語のうち、より人間にとって理解しやすい構文や概念を持った言語のことです。英語のような自然な言葉の語彙や構文を用いたり、数式や記号を組み合わせることで人間が理解しやすい仕様になっています。
代表的なものとしてあげられるのが、C++、Java、COBOLなど。現在行われているプログラミング作業は、ほとんどが高水準言語によって行われています。高級言語とも呼ばれます。
低水準言語(低級言語)
低水準言語とはコンピュータによって扱われる言語のうち、コンピュータが直接理解することのできる機械語や、機械語に近い構造を持ったプログラミング言語のこと。
機械語のほか、アセンブリ言語などが低水準言語にあたります。低級言語とも呼ばれます。
ソースコード
ソースコードは「ソース」と略して呼ばれることも多く、コンピュータのプログラムやアプリケーションソフトウェアを動かすための文字列のことです。要するに、高水準言語を使って人間の記述したプログラムのことを指します。
どんなアプリを起動させるのかなどを書いたファイルのことをソースファイルと呼びます。
実行形式
コンピュータが実際にプログラムを動作させる形式のことを実行形式と呼びます。
ソースコードは人間が読んで理解できる高級言語で書かれているため、そのままではコンピュータ側は理解することができません。そのため、コンピュータが理解できる実行形式(機械語)に変換する必要があります。
実行形式に変換する方法として、コンパイラ型とインタプリタ型が挙げられます。
コンパイラ型
ソースファイルを機械語に変換し、コンピュータが実行できるオブジェクトファイルを作成します。この実行ファイルに変換することを「コンパイルする」と言い、実行ファイルに書かれているコードを「オブジェクトコード」と呼びます。一度コンパイルすれば処理速度が速いのはコンパイラ型です。
コンパイラ型の代表的なプログラミング言語は、C・C++・C#が挙げられます。
インタプリタ型
インタプリタ型はコンパイラ型と違い、コンパイル作業をせずに毎回毎回機械語に変換することで動いています。実行するための手間がない代わりに、変換と実行を毎回行うため、コンパイラ型より処理が遅いと言われていますね。
一般的にインタプリタ型の言語は「スクリプト言語」と呼ばれ、代表的なものにPHP・Rubyが挙げられます。
ビルド
ビルドとは、ソースコードとしてコーディングされたソフトウェアを解析しバグなど問題がなければ、コンパイラやライブラリのリンクを実施し、コンピュータが実行できるファイルを生成することです。
ラッパー
ラッパーとは、プログラムの関数・クラス・データ型などを、異なる環境や方法でも利用できるようにすることです。元の機能を包み、覆い隠す役割を果たすためこう呼ばれます。
コミット
コミットとは、処理や変更などを確定させる・反映させるという意味で使われます。
大きな影響がある変更や修正を行う場合、新しく問題やバグが起こってしまうリスクがあるため、本当に変更してもいいのかコミット前に確認作業をします。
ロールバック
ロールバックとは、変更を取り消すという意味になります。コミットの反対の意味と覚えておきましょう。
変更したものの、変更に問題があった場合や元に戻したい場合「ロールバック」を実行し、ファイルを以前の状態に復元します。
バグ
バグとは、直訳すると虫です。プログラミングの世界では、想定外の動作や誤った動作をする時に発生するプログラム上の欠陥やエラーのことを言います。
バグが起こった場合、バグが発生したなどと言います。プログラミングをしていると必ず出会うのがバグと言えるでしょう。
デバッグ
デバッグとは、開発している途中のプログラムの中からバグを見つけ出し、修正することを指します。デバッグによって見つかるバグは多く、プログラミングには欠かせない作業と言えるでしょう。
例外
例外とは、通常の処理では想定していないプログラムの実行を妨げる異常な事態のこと。また、異常が起きた場合に、その内容に応じて実行される処理のことを「例外処理」と呼びます。
エラーと同じような概念であり、エラーとの明確な違いはありませんが、プログラミング言語によって異なる意味になる場合があります。例えば、実行前に起きるものをエラーと呼び、実行時に起きる異常事態を例外と呼んだりもします。
ファイルパス
ファイルパスとは、閲覧または送受信させたいファイルやフォルダの場所を示すものです。
パスの表示方法は3種類あり、それぞれ意味や使い方が違います。
意味 | 例 | |
---|---|---|
相対パス | 現在地から見たファイルの場所 | ../test/index.html |
絶対パス | 絶対に変わることのないファイルの場所 | https://test.com/img/icon.jpg |
フルパス | 最も上位の階層から見た場合のファイルの場所 | https://test.com/c:/www/home/index.html |
相対パスは短く書けるのが特徴。指定先が同じファイルでも、現在地が変わると相対パスも書き換えないといけないので注意が必要です。
絶対パスは相対パスに比べると長くなってしまいますが、現在地がどこであろうと同じパスを使えます。
フルパスはWEB制作の場合、WEB上に公開されている領域よりも上の領域を含めた全てのパスを指します。
動的・静的なコンテンツ
PHPやRubyなどのプログラムで、アクセスするタイミングや属性によって表示されるものが変わるコンテンツのことを動的と言います。代表的なものに掲示板やブログがあります。
反対に、見る側がどんな状況であっても同じコンテンツが表示されるのが静的です。HTMLで作られたWEBサイトなどは静的なコンテンツにあたります。
まとめ
以上、プログラミングを学習する前に押さえておきたい用語16選をご紹介しました。
見慣れない用語もたくさんあったかもしれませんが、プログラミングの基礎知識となるのでしっかり覚えておきましょう。
次回は、初心者が知っておきたいプログラミング用語の中から、実際にコードを書く中で登場する用語についてご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね!
前回のIT用語編はこちらからご覧ください。
【IT用語編】プログラミング用語22選!初心者が知っておきたい基礎知識