回り込みを解除する「clear」の使い方を初心者向けに解説

今回は、floatを解除する「clear」のお話をします。

レイアウト構成にfloatプロパティが使われることが多いですが、

レイアウトが崩れて思い通りにならない・・・

と悩んでしまうこと、ありますよね。

そんなお悩みを解決できるのがclearプロパティです。

今回は、clearの

・基本的な使い方
・レイアウトが崩れたときの直し方

について説明します。

clearとは

clearの読み方

clearは「クリア」と読み、日本語に訳すと「解除する」という意味になります。

clearの説明

clearは、float による回り込みを解除するプロパティです。

clearで利用できる値

clearでは以下の値を使うことができます。

説明
left 左への回り込みを解除します。
right 右への回り込みを解除します。
both 左右両方の回り込みを解除します。
none 回り込みを解除しません。

対応ブラウザ

対応ブラウザは以下の通りです。

PC用ブラウザ 対応状況
Chrome 完全対応
Edge 完全対応
Firefox  完全対応
nternet Explorer  完全対応
Opera  完全対応
Safari  完全対応
スマートフォン用ブラウザ 対応状況
Android webview  完全対応
Android版Chrome  完全対応
Android版Firefox  完全対応
Android 版 Opera  完全対応
iOS版Safari  完全対応
Samsung Internet  完全対応

clearの基本的な使い方

左への回り込みを解除する

まず、左への回り込みを解除する方法を紹介します。

以下のように、HTMLで画像とテキストを表示させます。CSSで画像にfloat:left;を適用させると、テキストが左に回り込んで表示されます。

テキストを回り込ませたくない場合は、floatを解除する必要があります。テキストのpタグにclear:left;を指定して、左への回り込みを解除します。

このように左への回り込みが解除されます。

右への回り込みを解除する

次に、右への回り込みを解除する方法を紹介します。画像にfloat:right;を指定した場合は、テキストが右に回り込みます。

 

テキストのpタグにclear:right;を指定すると、右への回り込みを解除することができます。

レイアウトが崩れたときの直し方

floatを使ってレイアウトを構成すると、意図しないところに回り込みが適用されて、レイアウトが崩れてしまうことがあります。よく使われる2カラムサイトのレイアウトを例に挙げて紹介します。

まずHTMLを記述し、親ボックスwrapperの中にmain、side、footerを作成します。

mainにfloat:left;、sideにfloat:right;を指定します。分かりやすいようにそれぞれのボックスに背景色を設定しています。

このままでは、レイアウトが崩れてしまいます。mainとsideにfloatを適用したため、高さが認識されなくなります。そのため、footerがmainとsideの下に潜り込んで表示されてしまいました。

このような崩れを解消するには、footerのfloatを解除する必要があります。floatによるleft、right両方の回り込みを解除するため、footerにclear:both;を指定します。

footerの回り込みが解除され、レイアウトの崩れを直すことができました。

まとめ

いかがでしたか?clearを使うと意図していない回り込みを解除することができます。思い通りにレイアウト構成するために活用してみてください。

この記事がお役に立てれば幸いです。

参考文献:https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/CSS/clear

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