phpでのログイン機能の実装。初心者には一番の壁となりうるものですよね。最初は誰しもが、
どうやって実装するのか検討もつかない……
と、つまづいた難関ポイントだと思います。
そこで、今回はphpでできるだけわかりやすく、簡単に解説していきます。ぜひこの記事を読んで、ログイン機能の実装をしてみてください。
phpのログイン機能はフレームワークを使用すれば簡単に実装可能、しかし……
フレームワークというのはご存知でしょうか?簡単に言うと、「いろいろな機能がすでに簡単に実装可能な工作キット」というイメージです。今回のログイン機能も、フレームワークの中にすでに実装されており、難しいことを考えなくてもすぐに使えるようになります。
現在、phpで有名なフレームワークといえば、LaravelやFuelPHPなどがありますが、もしフレームワークを使ってログイン機能を実装する場合、大抵は「(フレームワーク名) ログイン機能」などで検索すればヒットすることでしょう。
フレームワークのみでは応用が効かない場合がある
実は、フレームワークはあまりにも簡単に機能が実装できるため、フレームワークのみで学習をした場合は、いざバグが起きたとしても原因がわからず詰まってしまったり、細かな応用が効かない場合が多いです。内部でどのような処理が行われているのかを把握しないまま簡単に実装ができてしまう、というのが逆にデメリットになってしまうのです。
フレームワークを使っていたとしても、生のphpでゴリゴリ実装できる・内部の処理がわかっていると、細かなバグや修正に対応できるようになりますので、初学者やフレームワークのみで開発を行っている方は特に、この記事を読んで、実際に何が行われているのか?というのを学んでいくのがおすすめです。
phpのログイン機能実装の流れ
ここでは、まずは実際にログイン機能がどのような流れで行われているのかという流れを、一つづつ見ていきましょう。
ユーザーに情報を入力してもらう
まずは、ユーザーに情報を入力してもらわなければなりません。なので、htmlで入力フォームを作成し、送信できるようにページを作成する必要があります。
入力された情報に対してバリデーションを行う
ここで言うバリデーションというのは、「入力チェック」「書式チェック」のことを指します。例えば、Eメールアドレスであれば、
- アルファベット・数字・記号のみで入力されているか?
- 文頭や文末に@がなく、かつ文中に@が含まれているか?
- データベースに保存できる文字数を超過していないか?
- その他、悪意のある文字列ではないか?
など、文字列をチェックする必要があります。これをデータベースに接続する前に確認する必要があるんですね。
データベースからユーザーの情報を取り出し、間違いがないかチェックする
バリデーションチェックを行い、問題がなかった場合は、データベースに接続し、入力された情報をもとにデータベースからユーザーの情報を取得します。その後、入力されたデータとデータベースのデータをチェックし、問題ない場合は次のステップに進みます。
ログイン状態を付与し、ログイン画面から別のページにリダイレクトする
ログイン状態をユーザーに付与し、マイページなどに遷移させます。ログイン状態を付与するにはセッションを使うのが一般的です。
ログイン処理はこの4ステップで行います。
実際にログイン画面を作ってみよう!
それでは、今回はログイン画面を作ってみましょう。作成の流れも、基本的に上の流れで行います。まずは、入力フォームを作成します。
入力フォームの作成
コードは以下の通りになります。
これで、まずは入力フォームを作成できました。POSTでデータをこのページに送信しています。また、画像ではエラーメッセージは仮設定してあります。
入力されたデータに対してバリデーションチェックを行う
次に、バリデーションチェックを行います。今回チェックする内容は、以下のとおりです。
メールアドレス
- 空白であるかどうか
- eメールアドレスの形式かどうか
- 保存可能な文字数を超えていないかどうか
パスワード
- (文字数制限があれば)文字数制限内かどうか
- (文字制限があれば)文字制限内であるかどうか
今回のパスワードの制限は、「6文字以上255文字以内」かつ「英数字のみ使用可能」とします。また、保存可能な文字数はどちらも255文字とします。eメールアドレスの形式かどうかは、htmlのinputタグのtype属性をemailとすると、html側で判定してくれるので今回はこれを使います。
ぜひ、みなさんもチェックをどのようにするか自分で考えてみてくださいね。
今回、私は以下のように実装してみました。
皆さんはどのように実装されましたか?この例と全く同じである必要はなく、きちんとチェックされていればOKです。また、セッションを使うので、最初にsession_start()を忘れないようにしてくださいね。
もしもこの例でわからない関数が出てきた場合は、「(関数名) php」と検索すると出てきますので、ぜひご自身で検索してみてください。
これを、htmlの<!DOCTYPE html>よりも前に記述すればバリデーションチェックの実装は完了です。
データベースからデータを取得し、入力されたパスワードが間違っていないかチェックする
次に、データベースからデータを取得した後、パスワードが間違っていないかチェックを行います。
今回は、emailアドレスから以下のデータを取得したと仮定し、進めていきます。
emailが「webukatu@webukatu.com」、パスワードが「webukatu」というデータですね。それでは、チェックを行います。
このようになります。
最後に、セッションにログイン情報を格納し、マイページなどに遷移する
この処理は、先程のサンプルコードに記述してある以下の部分になります。
セッションに連想配列形式でデータを格納し、マイページに遷移する、という処理になります。ログイン状態かどうかは、$_SESSIONの中身が空かどうかで判別できるようになります。
まとめ
いかがでしたか?今回は、
について紹介しました。初学者にとっては最初の壁になりうる部分ですが、ひとつひとつ見ていくことができれば必ず実装可能です。ぜひこの記事を参考に、実装してみてくださいね。