最近ではYouTubeやTiktokなどの動画配信が身近な存在になっており、副業として動画配信を行う人も増えてきています。
そんな中で特に注目を集めているのが、バーチャルキャラクターを使って動画配信を行う「vtuber」の副業です。
vtuberはYouTubeなどとは異なり顔出し不要なので、「副業として動画配信をしたいけど身バレするのは嫌」という人にピッタリです。
このページでは、副業vtuberの仕事内容と始め方、メリット・デメリットや注意点などについて解説します。
「副業としてこれからvtuberを始めたい」「vtuberに興味があるけど始め方がわからない」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
vtuberってどんな副業?
そもそもvtuberとはどんな人のことを指し、どういった仕組みで利益を生み出すのでしょうか。
まずはvtuberの副業について詳しく解説します。
vtuberとは?
vtuber(ブイチューバ―)とは、「virtualYouTuber(バーチャルユーチューバー)」の略称で、デジタルアバターという架空のバーチャルキャラクターを用いて歌やダンスなどの動画を配信する人のことをいいます。
デジタルアバターは3Dや2Dで動くアバターのことで、Youtuberは配信者本人が登場するケースがほとんどですが、vtuberは本人が出演する必要がありません。
自分の理想の姿で動画を配信することができるので、性別や外見に縛られない表現が可という点で多くの人に支持されています。
世界初のvtuberは2017年頃から活動を開始した「キズナアイ」で、2018年にはネット流行語大賞に入賞しています。
当初はYouTubeなどの動画配信サービスを利用するのが一般的でしたが、最近ではライブ配信を行ったり、vtuberの会社に所属してアイドルとして楽曲をリリースするケースもあります。
エンターテイメント業界からも注目されており、テレビに出演したり企業とコラボレーションして商品やブランドのPRを行うなど、活動の幅が広がっています。
vtuberの副業内容は?
vtuberの副業内容は、YouTubeなどの動画配信サービスに動画を投稿することです。
仕事内容はYoutuberとほとんど変わりませんが、vtuberは配信者自らの姿を撮影するわけではなく、バーチャルキャラクターを使って動画配信を行うという点で大きく異なります。
3Dや2Dのバーチャルキャラクターは自由に動かすことができるので、歌やダンスをしたり、ゲームの実況を行うことも可能です。
最近では生放送のライブ配信を行うvtuberも増加しており、リアルタイムなコメントなどで視聴者とコミュニケーションを取れるスタイルが人気を集めています。
在宅でできるお小遣い稼ぎ13選!副業を始める際の注意点も解説!vtuberの副業はどうやって稼ぐ?
vtuberの主な収益源は、広告収入です。
YouTuberと同様に、自分が作成した動画に広告をつけることで動画の再生回数に応じた広告収入が得られる仕組みになっています。
ただし収益化するためには条件があり、動画配信サービスによってその条件はさまざまです。
たとえばYouTubeの場合、「チャンネル登録者数1,000人以上・再生回数の合計が4,000時間以上」が収益化の条件として定められています。
また広告収入には数多くの種類があり、配信する動画のジャンルによって得られる金額は異なりますが、YouTubeでの平均的な広告収入は動画再生1回あたり約0,05〜0,1円程度です。
ほかにも、YouTubeではライブ配信中などにコメントから直接vtuberにお金を送る「投げ銭」というシステムが導入されていて、大切な収入源になっています。
コツコツと動画配信を行い人気が出てくるとキャラクターグッズを販売したり、企業から仕事の依頼が舞い込む可能性もあり、幅広い方法で収入を得ることが期待できる副業です。
副業vtuberの始め方
副業としてvtuberを始めたいと思っても、どうやって始めたらいいのかわからないという人が多いのではないでしょうか。
ここからは、実際にvtuberを始める際の手順を解説します。
①必要な機材を準備する
まずはバーチャルキャラクターの制作と動画配信に必要な機材を準備しましょう。
vtuberとして副業を始める場合は、バーチャルキャラクターの制作が必要になるぶん、YouTuberよりも高額な初期費用がかかってしまいます。
初期費用をかけずに気軽に始めたいという人は、スマホアプリから挑戦するのも一つの方法です。最近ではバーチャル配信を体験できるアプリや無料の動画編集アプリが登場し、スマホさえあれば動画の撮影や配信ができるようになりました。
ただし編集機能としてはパソコンのほうが自由度が高いので、本格的にvtuberとして副業を始めたいのであれば、パソコンを準備しておいたほうが良いでしょう。バーチャルキャラクターを使ってゲーム実況を行いたい場合は、ゲーミングパソコンが必要になります。
そのほかに録音するためのマイクやカメラ、動画を編集するための動画編集ソフトや、バーチャルキャラクターを動かすためのモーションキャプチャーソフトなどを揃えておきましょう。
副業の経費は認められる?計上できる費用・できない費用を解説!②バーチャルキャラクターを制作する
機材が揃ったら、動画に出演するバーチャルキャラクターを制作しましょう。
バーチャルキャラクターには3D技術で立体的に動かせる「3Dモデル」と、イラストがアニメーションのように動く「2Dモデル」の2種類があります。
動画の中で自分の分身となって動くことになるので、理想の姿をイメージして自分好みのバーチャルキャラクターをデザインしてみましょう。
vtuberの人気をうけ、最近ではパーツとパーツを組み合わせるだけでバーチャルキャラクターを制作できるというアプリも数多く登場しています。
そのため誰でも簡単に制作することができますが、絵やデザインが苦手という人はクラウドソーシングなどでデザイナーに外注したキャラクターを使用するという方法も検討してみてください。
③バーチャルキャラクターに動きをつける
バーチャルキャラクターのデザインが完成したら、動きをつけていきましょう。
制作したバーチャルキャラクターを動かすためには、人の動きを読み取ることができる「モーションキャプチャー」というシステムが必要です。
動きだけではなく表情を読み取れるものもあるので、まるで人間のように動かしたり、喜怒哀楽などの感情もリアルに表現することかできます。
腕・足・頭などに専用の機械をつけて、カメラを通して動きを読み取りるのが一般的な方法でした。しかしモーションキャプチャーシステムはさらに高性能になってきており、最近ではVR機器や専用Webカメラなどから動きを読み取れるものも登場しています。
よりたくさんの機能が搭載されているものはそのぶん高額な傾向があり、自分の動きを反映させるためだけに使用するものであれば手ごろな価格で購入できるので、予算に合わせて選んでください。
もっとお手軽に始めたいという人には、スマホアプリもおすすめです。
カメラ機能を使用してバーチャルキャラクターに動きや表情を反映できるスマホアプリがあるので、アバター作成のスキルが無い人でもvtuberの副業を始めやすいでしょう。
④バーチャルキャラクターに声を吹き込む
つぎはバーチャルキャラクターに声を吹き込んでいきます。
自分の声をそのままバーチャルキャラクターの声にすることはもちろん、ボイスチェンジャーで声を変えることもできます。
異性の声や子供の声など自由に変換できるので、自分の好きな声を吹き込みましょう。
⑤動画の内容を考える
バーチャルキャラクターが完成したら、どのような動画を配信するのか企画を練りましょう。
投稿した動画の再生数によって収入が決まるので、視聴者に興味を持ってもらえるような動画にすることが大切です。
動画の内容は大まかな流れだけではなく、演出などについても細かく決めておいてください。
最初のうちは企画を考えるのが難しく感じるかもしれません。歌・ダンス・ゲーム実況など、自分の好きなことや得意なジャンルを配信すると、無理なく継続しやすいのでおすすめです。
馴れてきたら生放送のライブ配信を行い、視聴者からの質問や悩みに答えるなど、コミュニケーションを取りながら配信する方法もよいでしょう。
⑥動画を撮影・編集・投稿
動画の内容が決まったら、いよいよ撮影です。
動画配信ではYouTubeが有名で、初心者でも始めやすいでしょう。最近ではリアルタイムで動画を配信したり視聴できる、ライブ配信アプリも人気です。
動画の編集はBGMや効果音の挿入、場面のつなぎ合わせやカットなどを行います。
かなりの時間を要することも多いですが、編集次第で動画の面白さは大きく変わってくるため、手を抜かずしっかりと行いましょう。
動画編集が苦手な人や忙しい人は、外注するのも良いでしょう。
動画が完成したら、投稿して完了です。
ライブ配信の場合は、パソコンやスマホなどの周辺機器を接続して配信を行いましょう。
副業vtuberのメリット・デメリット
ここからは副業vtuberのメリットとデメリットを解説していきます。
副業vtuberのメリット
副業としてvtuberを始めるメリットは次の3つです。
- 顔出しせずに動画を配信できる
- 身バレの心配が少ない
- 理想の姿になれる
vtuberの最大のメリットは、顔出しせずに動画を配信できるところです。
動画配信に興味があるものの、「周囲の人にバレたくない」という理由でYouTuberを諦めている人が多いのではないでしょうか。
特に副業として行っている場合は「本業の都合で顔出しできない」「本業の職場の人にバレたくない」というケースもあるかもしれません。
インターネット上で顔出しをして投稿することで、個人名や住所が特定されてしまうというリスクも考えられます。
vtuberはバーチャルキャラクターを使用して動画を配信するので、顔出しをする必要がなく安心です。
さらにボイスチェンジャーを使用することで性別を変えることもできるので、身バレする心配はほとんどなくなるでしょう。
理想の姿になれることも、vtuberのメリットです。
自分の好きなバーチャルキャラクターで配信できるので、顔や容姿にコンプレックスがある人でも、自分の理想の姿で動画を配信できます。
またvtuberや視聴者の間では「前世」という言葉がよく使われます。ここでいう前世は一般的な意味とは異なり、「vtuberになる前の配信者のこと」をいいます。つまりvtuberになるということは、新しい自分に生まれ変わるということでもあるのです。
自分の理想の姿のキャラクターで動画を配信することで、楽しみながら副収入も期待できるというのがvtuberのメリットです。
副業vtuberのデメリット
副業としてvtuberを始めるデメリットは、次の3つです。
- 機材や道具を準備しなければいけない
- 動画の作成や編集にスキルが必要
- 時間やお金がかかる
vtuberは、バーチャルキャラクターを制作する必要があるため、YouTuberに比べると多くの機材を準備しなければいけません。
スキルも必要になるため、自作するのが難しい場合は外注する費用も必要になります。
また収益化するためには条件があり、すぐには利益が出すことができません。
副業を始める目的が「副収入を得たいから」という人にとって、お金がかかってしまうのは大きなデメリットでしょう。
また、vtuberとして動画を配信するためには企画・動画撮影・撮影・編集作業など、かなりの手間がかかります。
特に編集作業にはかなりの時間が必要となるので、副業の場合は本業に支障が出ないかあらかじめよく考えてから始めましょう。
副業vtuberの注意点
副業としてvtuberを始めるにあたって、知っておいてほしい注意点があります。
ここからは副業vtuberの注意点にを解説します。
- 本業の就業規則に注意
- 個人情報の漏洩に注意
- 不適切な発言に注意
- 他人を傷つけないように注意
- 著作権の侵害に注意
本業の就業規則に注意
副業としてvtuberを始める際は、本業の就業規則をよく確認しておきましょう。
本業の就業規則で副業が禁止されている場合、原則としてvtuberも禁止です。
「顔出ししないからバレないし大丈夫」と思っていても、一定の収益が発生して確定申告を行うと、住民税などによりバレてしまう可能性があります。
副業が禁止されているにも関わらず隠れてvtuberとしてか活動していることがバレると、厳重注意や減給、最悪の場合解雇になる可能性も考えられます。
副業としてvtuberを始める前に、必ず就業規則を確認しましょう。
副業がバレた原因は?禁止の理由とバレたときの対処法を解説!個人情報の漏洩に注意
副業としてvtuberを始める際は、個人が特定される可能性があるので注意が必要です。
人気が出て視聴者が増えてくると、中にはvtuberの配信者について調べようとする人もいるかもしれません。
vtuberは顔や声を変えられるので一般的には身バレする可能性は低いですが、話している内容から職業や性別、住んでいる場所などがバレてしまうケースがあります。
会社の情報や個人情報などを漏らしてしまわないように気をつけましょう。
不適切な発言に注意
副業としてvtuberを始める際は、不適切な発言に注意が必要です。
自分自身は顔出しせずにバーチャルキャラクターが配信を行うため、気が大きくなってしまう傾向があります。
顔出ししないとはいえ、配信しているのは自分だという自覚をもち、発言や行動には十分に気をつけましょう。
不適切な発言や行動により一度でも炎上すると、一気にイメージが悪くなり、視聴者は離れていってしまいます。
配信は多数の視聴者に見られているということを忘れずに、常識のある発言や行動をしましょう。
他人を傷つけないように注意
副業としてvtuberを始める際は、他人を傷つけないように注意しましょう。
再生回数を上げるがめには面白いトークが必要ですが、他人のプライベートに関する発言や、他人を傷つけるような悪口は避けてください。
他人に不快な思いをさせたり、場合によってはプライバシーの侵害や名誉毀損で訴えられる可能性があります。
特にライブ配信では、一度発言した言葉を取り消すことはできません。
他人を傷つけることのないように、発言内容にはくれぐれも注意しましょう。
著作権の侵害に注意
副業としてvtuberを始める際は、著作権の侵害に注意しましょう。
動画の編集時にはBGM・効果音・背景などの素材を使用しますが、著作権があるものについては許可を取ってから使用しなければ「著作権の侵害」となり、法律違反です。
軽い気持ちでvtuberを始め、知らない間に著作権を侵害してしまっているケースも少なくありません。
副業として個人で活動している場合は、思わぬトラブルが起きた際にはすべて自分で対処する必要があります。
無料で使用できるフリー素材もたくさんあるので、著作権を侵害してしまわないように気をつけましょう。
まとめ
- vtuberとはバーチャルキャラクターを用いて動画を配信する人のこと
- 収入源は広告収入・投げ銭・グッズ販売・企業から仕事の依頼
- 副業vtuberのメリット
- 顔出しせずに動画を配信できる
- 身バレの心配が少ない
- 理想の姿になれる
- 副業vtuberのデメリット
- 機材や道具を準備しなければいけない
- 動画の作成や編集にスキルが必要
- 時間やお金がかかる
- 副業vtuberの注意点
- 本業の就業規則を確認する
- 個人情報の漏洩に注意
- 不適切な発言をしない
- 他人を傷つけない
- 著作権の侵害に注意