「プログラマーはきついからやめとけ」そんな言葉を目にしたことがあるかもしれません。プログラマーを目指している中、そういった言葉を聞くと不安になってしまうでしょう。
「プログラマーって本当にきついの?」
「きついとしたら具体的にどんなところがきついの?」
そういった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事ではプログラミング未経験者の方へ向けて、プログラマー転職を考える際に知っておくべきことについて解説します。
この記事を読んで、プログラマーのどういったところがきついのかを把握した上で、きつい状態を回避するための行動を学んでいってください。
目次
「プログラマーはきついからやめとけ」と言われる理由
「プログラマーはきついからやめとけ」と言われることがあります。確かにプログラマーにはきつい面もあるのは事実です。では、具体的にはどういった理由で「プログラマーはきつい」と言われるのでしょうか。
以下では、プログラマーが「きつい」と言われる主な理由を3つ紹介します。
長時間労働になる時期がある
プログラマーがきついといわれる理由の1つ目は、長時間労働となることです。実際に、プログラマーとして働いている方から、以下のような声が上がっています。
「業務効率化をしているにもかかわらず、他のプログラマーと同じ時間働いている」
「他の仕事と同じように、プログラマーも長時間労働をしている」
ただし、常に長時間労働というわけではなく、以下のような場合に長時間労働となる傾向があります。
プロジェクトの納期前
バグの修正などが起きたとき
クライアントの業界の繁忙期
こういった場面では、残業や徹夜などをしなければならないこともあります。一方、上記以外の場面では、定時で帰宅することができる職場も多いです。
出典:
https://twitter.com/YdFEricH/status/1285603087592415234?s=20
https://twitter.com/4ro_ro4/status/1271280957878726656?s=20
給料が上がらない・割に合わない
給料があがらない・割に合わないという理由で「きつい」と感じているプログラマーもいます。実際に、プログラマーとして働いている方から、以下のような声が上がっています。
「プログラマーは稼げるといわれているが、実際には安い給料の人もいる」
「未経験だと給料の低い場合が多いから、キャリアアップのためと割り切ることも必要」
業界・業種によっても異なりますが、年を重ねただけでは給料が上がらない傾向にあることが主な要因です。プログラマーの世界では、実力・能力によって給料が決まる傾向が強いです。
裏を返せば、若いうちから給料を上げられる可能性もあるともいえます。
出典:
https://twitter.com/hpyrlif/status/1285455811762741250?s=20
https://twitter.com/gotoh_pg/status/1279995956277112834?s=20
プロジェクトの人員が足りない
プロジェクトの人員が足りないことが理由で、きつい状態で仕事をしなければならない場面もあります。なぜなら、プログラマーの業界は基本的には人手不足の状態で、1人に多くの仕事が集まりがちだからです。
実際、doda|転職求人倍率レポートによると、2020年5月現在のIT・通信業種の求人倍率は、全体の2.03倍に比べて5.84倍とかなり高くなっています。
業種 | 求人倍率 |
IT・通信 | 5.84倍 |
全体 | 2.03倍 |
したがって、1人当たりの仕事量が多くなってしまい、「きつい」と感じることもあります。一方で、これをプラスに捉えれば引く手数多であるということもいえるでしょう。
文系・未経験のプログラマーが「きつい」と感じる場面
ここでは、文系・未経験のプログラマーが「きつい」と感じる場面を紹介します。プログラマーへの転職を考えている文系・未経験の方であれば特に、プログラマーの働き方について知っておきたいところでしょう。
プログラマーになってから後悔しないように、文系・未経験プログラマーは「きつい」と感じるポイントをあらかじめ把握しておいてください。
学ばなければいけないことが多い
プログラマーとして働くためには、学ばなければいけないことが多いです。特に文系・未経験からのスタートであれば、学ばなければいけないことは当然多くなってくるので、「きつい」と感じることは多いでしょう。
例えば、プログラマーには以下のような知識・スキルが求められます。
・プログラミングスキル
・コミュニケーション能力
・対象となる業界の知識
個人で学ぶことはもちろん、会社での研修に参加することも求められます。プログラマーとして成長していけるかどうかは、新しいことを学ぶぼうとする気質を持っているかどうかがポイントです。
周りとの力の差を感じてしまう
現場では文系・未経験者とだけでなく、理系・経験者とも一緒に仕事をすることになります。当然、周りの理系出身プログラマーとの差を感じることはあるでしょう。実際、プログラマーとして働いている方からは、以下のような声が上がっています。
「未経験でプログラマーになったが、実力不足で入社前に給料を下げられた」
「知識のない状態で入社してしまうと、後々スキルを追いつかせるために苦労する」
現場で自分だけ満足に仕事をこなせない、というのは確かにきつい状況です。しかし、こういった人たちとの間に技術的な差があるのは当然のことです。技術力がないという事実を受け止めて、別のスキルでカバーしようと切り替えられるかが重要でしょう。
出典:
https://twitter.com/syunF/status/1284057216769646592?s=20
https://twitter.com/amatelu/status/1283577380003405824?s=20
どうしようもないバグが発生する
プログラミングにバグはつきもので、文系出身者・未経験者でなくても必ずバグに直面します。実際に、プログラマーとして働いている方からは、以下のような声が上がっています。
「バグと戦い続けるのは、プログラマーの宿命」
「プログラマーはバグが出たときに根気強く対応できるかどうかが大事」
文系出身者・未経験者はどうしようもないバグが発生したときに、パニックになってしまうことが多いです。
原因としては、プログラミングの知識不足と、問題解決能力不足が挙げられます。「どうしてバグが起こったのか見当がつかない」「どう対処して良いのか分からない」という状況が、問題をさらに大きくしているということです。
出典:
https://twitter.com/JY20160816/status/1285341691008827392?s=20
https://twitter.com/hal61779538/status/1284794330029322240?s=20
なぜプログラマーが「きつい」状況に陥ってしまうのか
「プログラマーはきついからやめとけ」という声はありますが、もちろん「プログラマーはいい仕事だからおすすめ」と言っている人もいます。でが、どういった人がプログラマーになったときに「きつい」状況に陥ってしまうのでしょうか。
ここでは、「きつい」状況に陥ってしまうプログラマーについて紹介します。
プログラミングが好きではない
「プログラマーはきついからやめとけ」という人は、そもそもプログラミングが好きではなかったというパターンが多いです。これはどんな仕事にもいえることですが、そもそも好きでないことを長く続けるというのは精神的に負担がかかります。
プログラマーは稼げる、プログラマーには将来性がある、という理由だけでプログラマーになってしまう人がいます。もちろん、それは悪いことではないですが、長期に渡ってプログラマーとして働くことをイメージしておく必要はあるでしょう。
感情的になりやすい性格である
感情的になりやすい性格の人は、プログラマーとして働く中で「きつい」と感じる場面が多いでしょう。なぜなら、感情的になりやすい性格の人は、バグが発生したときなどに冷静に対処できなくなってしまうからです。
プログラムは、コードを書いたとおりにしか動きません。バグが発生したとしたら、どこかにミスがあったということです。プログラマーとして働く上では、自身の感情的になりやすい性格を自覚し、バグなどに冷静に対処することが必要でしょう。
勉強不足・問題解決能力不足
プログラマーの仕事を「きつい」と感じてしまう根本的な要因は、勉強不足・問題解決能力不足です。知識を蓄えず、問題解決能力を磨かない人は、バグを解決することもできませんし、スキル面で周りとの差を感じてしまうことになります。
プログラミングは勉強したり、スキルを磨いたりすれば必ず上達します。プログラマーとして働く上で「きつい」と感じたときは、自分のスキルは十分なのか、問題解決能力は磨いてきたのかなど、立ち止まって改めて考えてみるようにしましょう。
「きつい」プログラマーを回避するための方法とは?
ここでは、プログラマーを目指している人向けに「きつい」状況を回避するための方法を紹介します。プログラマー転職を目指している方は、まずは「きつい」会社を回避するための選び方を覚えておきましょう。
また、就職後の「きつい」場面の対処法も紹介するので、現時点で心に留めておいて、安心して転職活動に取り組めるようにしましょう。
「きつい」を回避するための会社の選び方
会社の選ぶ際に、「きつい」状態を避けるためのポイントは以下の3つです。
会社の「階層」をチェックする
転職先の会社がどの階層に位置しているのかをチェックします。階層とは作業工程のことです。
「自社製品を開発する会社」
「システム開発を請け負う会社」
「テストや一部のプログラミングを請け負う会社」…など
基本的には上流階層にいけばいくほど、労働環境や待遇は良くなる傾向にあります。
転職エージェントを利用する
転職の際は、転職エージェントを利用するのも1つの手です。転職エージェントは、あなたの転職希望やスキル・技術を把握した上で、条件に合った会社を紹介してくれるサービスです。あらかじめ自分の希望や能力を伝えることができるので、転職後のミスマッチを防ぐことができます。
面接時に「3つの質問」を必ずする
面接時には、以下の「3つの質問」を必ずしておきましょう。
1.未経験・文系出身者はいるか
2.未経験・文系出身者はどんな仕事をしているか
3.勤続年数はどれくらいか
質問の答えが、あなたが会社で働く未来の姿になります。解答に納得がいかない場合、その会社は避けるべきです。
入社後に「きつい」状況になったときの対処方法
入社後に「きつい」状況に直面した場合、主な対処方法は以下の3とおりです。
足りないスキルを磨く
問題に直面したとき、周りに対する劣等感を感じるとき、まず行うべきは「足りないスキルを磨く」ことです。例えば、プログラミングスキル・コミュニケーションスキルが挙げられます。スキル不足・能力不足を棚に上げてしまうと、どの現場・どの職業でも苦労するでしょう。まずは、自身のスキル不足・能力不足を疑うところから始めましょう。
会社に問題点・希望を伝える
労働環境や給料、待遇に問題がある場合は、会社に問題点・希望を伝えます。このとき、必ずいつまでに対処してくれるのかを確認しておいてください。また、必ずしも会社が対処・改善してくれるとは限らないため、並行して転職エージェントなどに登録して、転職への準備を進めておくことも重要です。
転職するのも1つの選択肢
労働環境や給料、待遇に納得のいかない場合は、転職するのも1つの選択肢です。現代では、転職をするのは当たり前になりつつあります。特に、IT業界では転職はキャリアアップの定石です。スキルや能力が十分にあれば転職によって給料アップも望めるので、一度転職を検討してみても良いかもしれません。
「きつい」だけじゃない!プログラマーのメリット
プログラマーは「きつい」と言われることもありますが、メリットも多い職業です。プログラマーの「きつい」面だけではなくメリットについても理解しておき、フラットに考えた上でプログラマー転職を検討すると良いでしょう。
転職・独立しやすい
プログラマーは転職・独立がしやすい職業であるといえます。なぜなら、プログラミンスキルという技術を身に付けることができるからです。プログラミングは汎用的なスキルなので、どの業界でも重宝されています。
また、プログラマーとしてコードを書くだけでなく、プログラミングの技術を活かして講師として働く道もあります。プログラマーとして一度働き始めれば、独立・転職など様々なキャリアを歩むことができるでしょう。
給料が上がりやすい
プログラマーは「実力があれば年齢を問わず給料が上がりやすい職業」です。なぜなら、IT業界は成長産業であり、プログラマーの人材不足が続く傾向化があるためです。
・フリーランスとして独立
・名のある企業へ転職する
・さらに上流の仕事を行う
など、自分の市場価値を高めることで得られる報酬はさらに大きくなります。
向上心のある方にとっては、プログラマーは自分の能力を適正に評価してもらいやすい職業だといえるでしょう。
多様な働き方が実現できる
プログラマーは多様な働き方を実現しやすい職業です。雇用形態としては、以下のようなものが挙げられます。
・正社員
・フリーランス
・契約社員
・アルバイト など
このように様々な雇用形態が認められていることで、フレキシブルに勤務時間をコントロールしやすいのが特徴です。また、リモートワーク・テレワークも他の業種に比べれば比較的簡単です。
あなたが理想とするライフスタイルを実現するのに、プログラマーという働き方は適しているかもしれません。
プログラマーはしっかり学べばきついどころか理想の仕事
プログラマーは「きつい」と言われることも多い職業ですが、しっかり学べば理想的な仕事であるといえるでしょう。「きつい」と言われる理由とメリットの両方を考慮した上で、プログラマーへの転職を検討することをおすすめします。
プログラミングの学習に興味のある方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:プログラミングのやり方って?初心者に知ってほしいポイントを徹底解説