ウェブカツの著作権騒動をご存じでしょうか?ウェブカツは、経営者である「かずきち」の過激ツイートで有名なプログラミングスクールです。その中でも特に有名なのが、著作権侵害に関する炎上です。
そこで今回は、ウェブカツの著作権侵害について紹介し、原因と対策について考察していきましょう。
目次
ウェブカツが炎上した著作権騒動とは
数あるプログラミングスクールの中でも、ウェブカツは悪い噂の多いスクールです。主な理由は、Twitter上での度重なる炎上です。そして、最も有名だと言えるのが、著作権騒動に関する炎上だといえるでしょう。
ウェブカツが炎上した著作権騒動のきっかけとなったツイートは次のツイートです。
私の作成した画像が記事内で無断利用されています。
削除いただくか、引用要件を満たすよう記事の修正をお願いします。
当方が、デザインツールcanvaで作成した画像で、この画像の著作権は私に帰属します。 pic.twitter.com/8rGq6rHVi0
— Eプロ@幼稚園児インフルエンサー (@epro_shimohara) October 18, 2019
上記に対して、ウェブカツは記事内から画像を削除し、経営者「かずきち」はTwitter上で、画像を削除した旨を報告しました。しかし、「かずきち」の反省の色を見せない軽い態度にアンチが反発、炎上騒動につながりました。
それでは、この騒動に対するウェブカツの対応について詳しく見ていきましょう。
「かずきち」のTwitter対応は間違ってはいない
きっかけとなった画像の引用についてですが、投稿者の要望は「削除」か「記事の修正」です。「謝罪要求」ではありません。それに対するウェブカツの対応は、画像の削除を選択し、「かずきち」がTwitterで報告しました。
しかし、炎上した理由は謝罪の言葉がなかったことに対する指摘です。礼儀を重んじる日本人ならではの炎上理由だともいえます。
軽いな〜、他に言うべきことあるんじゃないですか?プログラミングのスクール開いて教えてるんですよね??
— カピバラ@ICT社畜 (@SyatikuCapibara) October 19, 2019
ヤバイ輩が居ると聞いて来ましたが、流石に謝罪すら無いのはビックリですね。
モラルや人間性を疑うレベルです。— A.K.A Shinobi (@a_k_a_shinobi) October 19, 2019
実際、批判ツイートの内容に共感する人は多いでしょう。しかしこの騒動、Twitter上でのやりとりだという点を忘れてはいけません。
Twitterでは、投稿者の意図が見ている人に上手く伝わらずに、炎上した例はいくつもあります。伝わっているにも関わらず、揚げ足取りをして、わざと批判ツイートをする人も大勢います。
有名な例として、堀江貴文さんの「手取り14万円」騒動がありますので、紹介しましょう。きっかけは次のツイートです。
日本がおわってんじゃなくて「お前」がおわってんだよwww / 12年勤務して手取14万円「日本終わってますよね?」に共感の声 「国から『死ね』と言われているみたい」「日本はもはや発展途上国」 (キャリコネニュース)…
「いま」を見つけよう – https://t.co/0lZL3DLZI0— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) October 7, 2019
このツイートに対し、堀江貴文さんは、自身のYouTubeチャンネルで次のように解説しています。
冒頭で堀江貴文さんも言っていますが、Twitterの特性ともいえるのが、制限された文字数の中で伝えたいことを簡潔に伝える点です。ビジネスメールではないので、「お世話になっております。」のようなビジネスマナーは不要です。今回であれば、「削除した」ことを伝えるのがTwitterの正しい使い方といって良いでしょう。
つまり、今回の騒動における「かずきち」の対応は、Twitterでの対応としては決して間違ってはいないのです。
実際、もしも画像を引用された投稿者が、ウェブカツの問い合わせフォームを使って、正式に画像の引用を申告していた場合、然るべき対応と共に謝罪の言葉があったといえるでしょう。
ソースコードの著作権侵害も発覚
画像の引用が発覚した次の日、別の人からソースコードを丸パクリしていると指摘があり、ますます炎上に拍車がかかりました。
あ、それは普通にダメなやつだね、申し訳ない。削除させますー
申立であればあとはうちの弁護士が処理するんで、「弁護士法人アークレスト法律事務所」までお願いしますね。 https://t.co/ArXXjgC9ki— かずきち (@kazukichi3110) October 19, 2019
この指摘に対して「かずきち」はきちんと謝罪をしています。画像引用が発覚した次の日の出来事なので、流石に謝っています。
2日連続で起きたこの指摘を元に、ウェブカツは平気で著作権を侵害するプログラミングスクールのレッテルを貼られてしまいました。
「かずきち」による謝罪文
一連の騒動に対して、強気な態度を取っていたウェブカツ経営者の「かずきち」ですが、ウェブカツのブログ内で謝罪文を発表しています。
この度のウェブカツでの著作権盗用での炎上についての経緯と事実確認及び謝罪について謝罪文にもあるように、著作権侵害、記事の作成を外部に依頼していたことが原因でした。
しかし、一連の騒動に付随して、ありもしない誤情報での誹謗中傷を受けていたことがわかります。
ウェブカツが著作権を侵さないためには?
ウェブカツが、今後著作権を侵さないためには、次の3つがポイントになってきます。
- Twitterでのマーケティング
- 画像のコピペチェック
- ソースコードの保守性
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
Twitterでのマーケティング
一連の著作権騒動は、ウェブカツ経営者である「かずきち」の、Twitter上での発言がなければ、大きくはならなかったでしょう。しかし、ウェブカツはTwitterによるマーケティングを、有効に活用しているプログラミングスクールです。
経営者である「かずきち」の過激な発言は、IT業界で悪い意味で有名です。炎上マーケティングといっていいでしょう。一方、ウェブカツ生による学習状況のアウトプットは同じTwitter上で、良い意味で有名です。
ウェブカツ生のアウトプットについて、他社スクールを卒業した人から「レベルが高い」などの評価を受けています。結果、ウェブカツは「経営者の発言に問題はあるけど、スクール自体は本物」という評価を得ています。
いくら学校側に「うちは学習品質が高いですよ」と言われても信用できないですが、実際にウェブカツを受講している生徒の、生の声であれば信用できます。
「かずきち」がウェブカツの知名度を上げて、ウェブカツ生がスクールの学習品質をアピールする構造になっているわけですね。
こういった点を考えると、プログラミングスクールとして確固たる地位を築くまでは、「かずきち」の過激発言も、会社のための必要悪だともいえますね。
画像のコピペチェック
今回の著作権侵害は、外注していたライターが引き起こした問題でもあります。それに対して、ウェブカツはライターの記事が著作権侵害に触れていないことをチェックする必要があります。
そこで利用されるのが、コピペチェックツールです。コピペチェックツールとは、作成した記事の類似記事をWeb上から検索するツールです。しかし、基本的にコピペチェックツールで画像のコピペチェックはできません。
実際、画像の著作権侵害はウェブカツだけの問題ではありません。ネット上では、数えきれない数の著作権侵害画像が蔓延っています。もちろん、ウェブカツの著作権を侵害している記事もネット上に多く存在しているでしょう。画像の著作権侵害問題は、今後のネット社会における大きな課題だといえますね。
ウェブカツが外注先に画像の著作権侵害を勧めることはありえません。外注先を信用した結果が、この騒動の発端です。
今後、同じ事態を避けるためには、外注するのをやめるのが手っ取り早い方法です。
もしくは、外注を続けながら画像の著作権侵害を防ぐのであれば、画像は全てウェブカツ側で用意するなどの対応が必要となります。
しかし、仕事というものは従業員に任せていくものですから、かずきちの手から離れた時点で従業員次第にはなってしまい、その従業員を監督するマネージャーも通常は従業員ですからリスクを完全に取り去る事は不可能ですし、両方ともあまり現実的な策とはいえませんね。
ソースコードの保守性
ソースコードを完全オリジナルで書くというのは、残念ながら不可能に近いでしょう。
プログラミング言語には、書き方があります。同じ出力結果を得たいのであれば、同じ関数を使い、似たようなコードになるのは当たり前です。
また、コードを書く上で重要なことの1つに、「保守性」があります。この保守性の中には、「誰が見ても理解できるソースコードを書くこと」が含まれます。
つまり、コードを書く人のオリジナル要素は少ないほど良いコードといえます。
プログラミングスクールである「ウェブカツ」が、書いた人だけにわかるようなソースコードを参考例にしていいわけがありません。高いプログラミングスキルを教えるのであれば、誰でも書けて、誰でも理解できる、わかりやすいソースを掲示する必要があるからです。
まとめ
ウェブカツの著作権侵害による炎上騒動は仕方ない一面もあります。ライティングを外注するのが当たり前の現代であれば、どのサイトでも起こりうる事態です。
ウェブカツの著作権侵害騒動は、ネット社会全体の問題ともいえる事件です。これを良しとするか否かで、今後のネット社会のあり方も変わってくるでしょう。