こんにちは、大学院でIT系の研究を専攻している、ひらりんです。
PHPはサーバーサイドで動く言語で、世界中の多くのWebサイトがPHPによって記述されています。一括してコンパイルするのではなく、実行時に一行ずつコンパイルされることから、随時コードを確認できるのも、初心者が取り掛かりやすい理由のひとつです。
本記事では、PHPのintについて説明します。PHPを始めとした、ほとんどのプログラムには、intという型があります。特に初心者だと、変数同士で計算させようとしても、上手く計算されずにエラーが出たりすることがありますよね。このようなエラーの原因の一つに、型について理解していないことが挙げられます。
PHPのintについて、基本構文だけでなく実際のコードを用いた解説もするので、PHPの学習を始めた方やプログラムを書く予定の人はぜひ読んでみてください!
目次
そもそも「型」とは?
プログラミングを学習していると、必ず出てくる「型」とは何か、説明できるでしょうか?簡単に説明すると、どういう性質か?ということになります。
PHPを始めとしたプログラム言語では、変数に色々な値を代入することができます。例えば、「abc」などの文字列型や、「123」などの整数型、「3.14」などの浮動小数点型などがあります。
C言語など、他の言語によっては変数に何を格納するか宣言する必要があります。しかし、PHPでは代入される対象を勝手に判断し、型を定義してもらえます。そのため、PHPではプログラムを組む際に、あまり気にしないかもしれませんね。
PHPには、以下のような型が用意されています。
型名 | |
スカラー型 | 文字列型(integer) |
整数型(float) | |
浮動小数点型(string) | |
論理型(boolean) | |
複合型 | オブジェクト型(object) |
配列型(array) | |
特別型 | null型(null) |
リソース型(resource) |
なお、PHPの他の型については、以下の記事を参考にしてください!
PHPのint型
では、PHPのint型について詳しく見ていきましょう。int型とは、integerの頭を取っており、整数型のことを指します。「0」や「20」、「-50」などの整数のことですね!では、int型の扱い方について見てみましょう。
PHPを始めとしたプログラミングにおいて、四則演算などの計算をしたい場面がありますよね。その場合、int型では以下のようにして計算を行うことができます。
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// int型の変数を定義 $a = 10; $b = 5; // 四則演算 $plus = $a + $b; // 足し算 $minus = $a - $b; // 引き算 $mul = $a * $b; // 掛け算 $div = $a / $b; // 割り算 // 計算結果を表示 echo "足し算の結果は". $plus. "です"; // 「足し算の結果は15です」と表示される echo "引き算の結果は". $minus. "です"; // 「引き算の結果は5です」と表示される echo "掛け算の結果は". $mul. "です"; // 「掛け算の結果は50です」と表示される echo "割り算の結果は". $div. "です"; // 「割り算の結果は2です」と表示される |
このように、変数$aと$bにはそれぞれ、「10」と「5」が代入されて、int型の変数と判定されています。整数を表すint型や、浮動小数のfloat型は、6~9行目のように計算をすることができます。その結果が、12行目以降に反映されて表示されます。
なお、文字列の連結をさせる方法などについては、以下の記事を参考にしてください!
変数をint型に変換しよう!
ここまで、PHPにおける型として、int型とそれ以外の違いなどについて説明してきました。先述したように、整数にて一般的な四則演算などの計算処理をしたい場合は、文字列などを整数のint型に変換する必要があります。ここでは、int型に変換する方法について説明します。
基本構文
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intval(値,基数) |
int型に変更するには、intval関数を用います。第一引数に変更対象の値を指定し、第二引数に基数(2進数、10進数など)を数値で指定します。なお、第二引数に指定がなかった場合は、自動的に10進数として処理されます。
では、実際の例について見てみましょう。
実践コード例
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// 文字列にて変数$strを定義 $str = "10"; // 10進数のint型に変換 $num_1 = intval($str); // 2進数のint型に変換 $num_2 = intval($str,2); // 数値の結果を表示 echo $num_1; // 「10」と表示される echo $num_2; // 「2」と表示される |
文字列で定義された変数$strを、intval関数で数値に変換するプログラムを記述しました。5行目で10進数のint型に変換した値を$num_1に格納し、8行目で2進数のint型に変換した値を$num_2に格納しています。
その結果が、11行目以降で表示されていますね。
このように、文字列に限らずint型以外の型から、int型に変換したい場合は、intval関数を用いることで簡単に型を変換することができます。
int型でよく使うメソッド3選
最後に、PHPのint型の処理でよく用いられるメソッドを、大きく3つに分けて説明します。プログラミング初心者は特に、int型に変換して次で紹介するメソッドが使えると、様々なプログラムやサービスに役立つでしょう!
最大値・最小値を調べる
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// int型の変数$num_1、$num_2、$num_3を定義 $num_1 = 10; $num_2 = 7; $num_3 = 13; // 最大値を調査し、最大値を$num_4に格納 $num_4 = max($num_1, $num_2, $num_3); // 最小値を調査し、最小値を$num_5に格納 $num_5 = min($num_1, $num_2, $num_3); // 結果を表示 echo $num_4; // 最大値の13が表示される echo $num_5; // 最小値の7が表示される |
最大値を調べたいときは、max関数を使用します。7行目にて、max()の括弧内に入っている数値の中から最大値を$num_4に格納しています。
一方、最小値を調べたいときは、min関数を使用します。10行目にて、min()の括弧内に入っている数値の中から最小値を$num_5に格納しています。
このように、最大値と最小値については、max関数とmin関数を使用することで求めることができます。
合計を調べる
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// int型の変数$num_1、$num_2、$num_3を定義 $num_1 = 10; $num_2 = 7; $num_3 = 13; // 変数を配列にまとめる $hairetu = array($num_1, $num_2, $num_3); // 配列内の合計を調査し、その結果を$num_4に格納 $num_4 = array_sum($hairetu); // 結果を表示 echo $num_4; // 平均値の30が表示される |
変数の合計を調査したい場合は、四則演算子を用いても求められますが、配列にまとめたうえでarray_sum関数を用いることで、変数の合計を求めることができます。
これに、count関数などより要素数を求めることで、合計を要素数で割り、平均値を求めることもできますね!
なお、PHPの配列については、以下の記事を参考にしてください。
桁数を調べる
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// int型の変数$num_1を定義 $num_1 = 123; // 桁数を調査し、その結果を$num_2に格納 $num_2 = strlen($num_1); // 結果を表示 echo $num_2; // 桁数の3が表示される |
int型の正の整数についての桁数は、strlen関数を用いて求めることができます。なお、strlen関数は文字列や桁数の長さを調べる関数なので、負の場合や小数は正しく求められないため注意してください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、PHPのintについて、基礎事項から関連メソッドの使い方まで説明しました。
PHPを始めとした、プログラミングにおいて、型について理解をしておくことは欠かせません。ぜひ理解を深めて、Webサービス作成やシステム構築に活かしてください。