プログラミングが小学校の必修科目になったり、プログラミングスクールが次々に開校したり、生活の中でプログラミングというワードを聞く回数が急増しました。
しかしプログラミングとは何を指すのか、詳細を知っている方は少ないでしょう。
今回、この記事では
✓プログラミングで何ができるのか?
✓私生活のどこでプログラミングが活用されているのか
について紹介していきます!この記事を読めばプログラミングの実体が掴めるはず。ぜひ最後までご覧ください。
目次
プログラミングとは?
まずはプログラミングの正しい意味について解説します。
プログラミングはコンピューターに命令を与える行為
プログラミング(programming)とはコンピューターに命令を与える行為のことを指します。
私生活ではあまり意識しませんが、スマートフォンやパソコンが私たちの思い通りに動かせるのは、このプログラミングが既に施された機械だからなのです。
プログラミングはどうやって行うのか
ではそのプログラミングはどうやって行うのかというと、順序に沿って一つ一つ命令を与えていきます。
一つ一つと言ってもコンピューターは人間ほど頭がよくないので、かなり細分化して命令を与えなければいけません。少し簡単な例を考えてみましょう。
例えば「1+1の結果を表示する」という命令をプログラミングする場合は以下のようになります。
1 2 3 4 5 6 |
数字1に1を代入する。 数字2に1を代入する。 結果を入れる箱を用意する。 結果=数字1+数字2。 結果を表示する。 |
もっと簡略化して書くこともできますが、どの言語にも対応するように書くとするとこんな感じ。たった1文の命令も、このように数行にわたって書かなければならないのです。
コンピュータが理解できる言語は単純
またプログラミングという言葉を理解するのにあたって「プログラミング言語の種類」を少し知っておく必要があります。
実はコンピュータが理解できる言語と、私たち人間が理解できる言語には大きな違いがあります。コンピュータが理解できるのは数字の0と1から成る「機械語」。対して私たち人間はこの単純な機械語は理解できません。
ではどうするのかというと、人間にとって分かりやすい言語でプログラムを書き、それを機械語に翻訳してコンピュータに命令を与えるのです。
プログラミング言語は簡単に分けると3種類。以下にまとめます。
・低級言語 ー 辛うじて人間が理解できる機械語に近い言語
・高級言語 ー 人間が理解しやすいが翻訳の手間がかかる言語
開発が始まった当初は低級言語が主流でしたが、最近では開発の効率を上げるために高級言語が次々に開発されています。
プログラミング言語は特徴によって用途が異なるので、数多く存在していることを同時に理解しておきましょう。
プログラミング言語の歴史年表~あの言語はいつ誕生した?プログラミングで何ができるのか
ここまでプログラミングについて基礎知識を解説してきましたが、プログラミングで何ができるのでしょうか?
具体例を身近な私生活に当てはめて紹介します。
パソコンやスマートフォンの脳みそ部分
まずは大前提となる通信機器の脳みそ部分です。
この脳みその部分をOS(Operating System)と呼び、その通信機器に入っているアプリケーションを統括しています。このシステムがなければ通信機器は動きません。
皆さんはこの記事を何の通信機器で見ていますか?スマートフォン、もしくはパソコン、タブレットでしょうか。
スマートフォン | |
---|---|
iPhone | iOS |
Android | Android OS |
パソコン | |
Windows | Windows |
Mac | Mac OS |
OSは他にも様々ありますが、日本で圧倒的なシェアを誇るのがスマートフォン用のiOS、Android OS、パソコン用のWindows、Mac OSです。
Webサイトを閲覧するブラウザ
ブラウザもOSと同じく、今まさに利用しているシステム。
ブラウザとはインターネットに接続し、インターネット内を自由に探索できる機能をサポートしているシステムのこと。代表的なものに、Google、Microsoft Edge、Safari、Firefox、Operaなどがあります。
このブラウザがなければ、インターネットをサクサク閲覧することはできません。
Webサイト・Webアプリケーション
またWebサイトやWeb上で利用できるWebアプリケーションもプログラミングによって作成されたものです。
例えばパソコンでYouTubeで動画を閲覧できるのは、Web版のYouTubeがプログラミング言語で作成されているからです。
また旅行の予約サイト、料理レシピの共有サイトなども、全てプログラミングによって実現されています。
スマートフォンアプリケーション
スマートフォンアプリケーションもプログラミングによって開発されました。面白いのは、スマートフォン用のアプリを開発する言語と、Webアプリケーションを開発する言語は異なるという点。
以前は同じ言語で開発されていましたが、最近ではスマートフォンアプリの普及により、スマートフォンアプリの開発に特化した言語で書かれるようになっています。
ゲーム
多くの方が主に子供の頃にゲームをプレイしたと思いますが、このゲームもプログラミングの技術によってできています。
最初の頃はドットで画質もあまりよくなかったゲームが、今や立体的かつ高解像度で楽しめるのは、プログラミングの技術そのものが発展したから。プログラミングを行うプログラマー達は、技術向上に尽力してきました。
またこうした技術の向上に伴って、必要なデータ容量も増えています。ここ数年でMB(メガバイト)単位だった容量が、TB(テラバイト)単位まで膨れ上がっているのも特徴的です。
・1KB(キロバイト)=1024バイト
・1MB(メガバイト)=1024KB
・1GB(ギガバイト)=1024MB
・1TB(テラバイト)=1024GB
※単位が上がるごとに1024倍されていきます
スマート家電
ここ最近特に話題になっていますが「IoT」という言葉をご存じですか?IoTとはInternet of Thingsの略で、モノのインターネットを意味します。
何がしたいのかというと、通信機器以外もインターネットに繋げてより便利な生活を送ろうとしているのです。
IoTと同時にスマート家電というワードを耳にする機会も増えましたが、このスマート家電のシステムもプログラミングによって成り立っています。
例えば外出先からエアコンのスイッチを入れたり、お風呂を沸かしたり、音声操作でテレビを付けたり、まさに近未来的生活ですよね。
このようにプログラミングは、今やなくてはならない存在になっているのです。
【解説と紹介】プログラミングで何ができる?プログラミングはなぜこんなに活用できるのか?
プログラミングでできることは分かって頂けたと思いますが、なぜこんなにも様々なことに活用できるのでしょうか?
それは今まで開発を行ってきたプログラマーたちの努力に秘密がありました。
かなり前は何かシステムを開発する際、1から設計してコードを書くのが一般的でした。しかし同じようなプログラムを書くのは2度手間で、効率的とは言えません。
この時考えられたのが、よく使われるプログラムはまとめてしまおうという原理です。これにより多くのシステムで利用するプログラムを1から書く必要がなくなり、ダウンロードさえすれば丸ごと利用できるようになりました。
さらに先述した通りプログラミング言語はいくつも開発されていて、それぞれに特徴があり、それぞれ得意な分野が異なります。
こうしてプログラミングは効率化と簡略化を重ね、より多くのシステムを手軽に開発できるようになったのです。
まとめ
今回は「プログラミングって何?」について解説しました。プログラミングについて漠然とした認識しかなかった方は、プログラミングの全容を理解していただけたでしょうか?
プログラミングは生活になくてはならない存在になっています。よってプログラミングを行うプログラマーや、その設計を行うシステムエンジニアには大きな需要が発生しているのです。
こうした話が好きだったり、実際に何か開発してみたいと思う方は、プログラミングを職業にしてみてはどうでしょうか?
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