と疑問を持っていませんか?プログラミング言語の選び方には知ってくべきポイントがあります。今回は勉強すべきプログラミング言語の選び方で気をつけることを紹介します。
プログラミング言語とは何か?
勉強すべきプログラミング言語の選び方を解説する前に、プログラミング言語の役割について理解しておきましょう。
コンピュータは0と1から構成されるデジタルな情報しか処理することができませんが、そういったコンピュータが処理するデジタルな情報を人間が理解するのは困難です。
プログラミング言語の役割は、デジタル情報しか分からないコンピュータとデジタル情報が分からない人間とを通訳することにあります。
プログラミング言語のルールに則って書かれたプログラムは、プログラミング言語の仕様によってコンピュータが処理できるデジタル情報に変換されます。このような変換を行うことで身の回りのWEBサービスは成り立っているのです。
【コンピューター言語とは?】プログラミング言語について理解しようプログラミング言語ごとの向き不向き
単にプログラミング言語と言っても実は多くのプログラミング言語があり、それぞれ向き不向きがあります。例えば、Rubyというプログラミング言語はWEBアプリ開発に向いていますが、ゲーム開発には向いていません。
ここからはWEBアプリ開発やスマホアプリ開発でよく使われるプログラミング言語と「どんな開発に向いているのか」という特徴を紹介します。
WEBアプリ開発でよく使われるプログラミング言語
WEBアプリ開発でよく使われるプログラミング言語とその特徴を簡単に解説します。
Ruby
Rubyはプログラミングを楽しむことをコンセプトにしており、少ないコードで機能を実装できるようになっています。WEBアプリ開発ではRuby on Railsを用いて開発する企業が多くあり、特に開発スピードを重視するような受託系の企業が使っています。
PHP
PHPは世界的に使われているプログラミング言語の一つで、世界中のソフトウェアのコードの品質を調査しているTIOBEによる2021年の調査ではトップ10の中にランクインするほどです。
PHPのフレームワークにはSymfony、CakePHP、CodeIgniterなどがあります。最近はRuby on Railsを意識したフレームワークであるLaravelを採用している企業が多くなってきており、その背景にはLaravelの少ないコードで機能が実装できることとPHP特有のプログラムの読みやすさ、書きやすさがあるからです。
Python
PythonはPHPに並んで長く開発されているプログラミング言語で、WEBアプリ開発ではdjango(ジャンゴ)というフレームワークがよく使われています。Pythonは計算処理が速いため、機械学習やAIの分野でも重宝されているプログラミング言語です。
Java
JavaはJVM(Java Virtual Machine)と呼ばれる仮想マシン上で実行される仕様となっており、大規模システム開発に使われることが多いです。その理由としてはどんなサーバであってもJVMを実行することができれば、Javaは必ず実行できるからです。
Javaは歴史は長く根強い人気があるプログラミング言語で、WEBアプリ開発のフレームワークとしてはStrutsやSpring boot、Play frameworkがあります。
JavaScript
フロントエンドを開発するならJavaScriptを勉強しない理由はありません。最近のフロントエンド開発の大きな流れとしてVueやReactというJavaScriptのライブラリを採用している企業が増えてきています。
以上、ここまでWEBアプリ開発でよく使われるプログラミング言語を紹介しましたが、すべてを勉強する必要はなく必要に応じて学習をしていけばOKです。
スマホアプリ開発に使われるプログラミング言語
次にスマホアプリ開発でよく使われるプログラミング言語とその特徴を簡単に解説します。
スマホアプリ開発に使われるプログラミング言語として以下のものが挙げられます。
Kotlin
Androidアプリを開発するならKotlinで開発しなければなりません。もともとAndroidアプリはJavaで開発されていましたが、より簡潔に書けるようにするためJavaをブラッシュアップする形でKotlinは開発されました。Kotlinは既存のJavaのコードと互換性があるためAndroidアプリ開発以外の場面でも利用可能です。
Swift
AndroidアプリがKotlinでしか開発できないように、iOSアプリの開発はSwiftでしかできません。Swiftはより簡単にiOSアプリの開発ができるようになっています。
Flutter
FlutterというGoogleによって開発されたプログラミング言語でスマホアプリ開発すると、Androidアプリ、iOSアプリを同時に開発することができます。
と思う方もいるかもしれませんが、Flutterには弱点があります。簡単なアプリ開発であればFlutterを選択すれば良いのですが、iOSにしかできない処理、Androidにしかできない処理を実装する場合はSwift, Kotlinをそれぞれを利用して実装する必要があります。
勉強すべきプログラミング言語の選び方
WEB系企業でシステムエンジニアとして働くのなら「フロントエンド開発かバックエンド開発、どちらをやっていきたいのか」を決める必要があります。この選択によって勉強すべきプログラミング言語は違ってきます。
ここからは勉強すべきプログラミング言語の選び方と勉強するときのポイントを解説していきます。
プログラミング言語は「どんな開発をしたいか」で選ぶ
WEB系企業ではフロントエンド開発とバックエンド開発の大きく2つの開発領域があります。フロントエンド開発とバックエンド開発にはそれぞれ次のような特徴があります。
・バックエンド開発はWEBサイトにおける目に見えない処理の開発
かっこいいWEBサイトや、企業のホームページを作りたいのならばフロントエンド開発を前提としたプログラミング学習をする必要があります。
一方、アルゴリズムやデータの処理、サーバの設定といったシステムの深い部分の開発をしたいのならば、バックエンド開発を前提とした学習をするのがいいと言えます。
フロントエンド開発をこのプログラミング言語を学ぼう
フロントエンド開発をこれからやっていきたいのならば、次の2点に気を付けて勉強をしましょう。
HTML、CSSはできて当たり前
WEB系企業のフロントエンドエンジニアでHTML、CSSを使えない人はほぼいません。ですので、フロントエンドエンジニアとして働きたいのであれば、HTML、CSSの勉強はマストと言えます。
具体的にはWEBページのデザインデータを見ながらゼロからHTML、CSSを書くことができるくらいの作業レベルが望ましいです。
フロントエンドをやるならJavaScriptは必須
ここ数年のWEB系開発における流れとしてJavaScriptのライブラリがjQueryからVue, React, Angularに移行してきています。ですのでjQueryはある程度勉強しつつ、Vue、React、Angularのうちどれかを一つを習得するのがおすすめです。
バックエンド開発をこのプログラミング言語を学ぼう
WEB系企業のバックエンドエンジニアとして働くことを目指すのであれば、次の2つのポイントをおさえておきましょう。
インタプリタ言語、静的型付け言語、JVM系言語を習得しよう
WEBアプリ開発で使われるプログラミング言語は、インタプリタ型言語、静的型付け言語、JVM系言語の3つに分けられます。バックエンドエンジニアを目指すのであれば、それぞれのプログラミング言語を一つはできるようになっておくといいでしょう。
はじめに学ぶのにオススメのインタプリタ型言語としては以下のプログラミング言語があります。
・Ruby(Ruby on Rails)
・Python(django)
更に静的型付け言語としてGo、JVM系言語としてJavaかKotlinができると大抵のWEB系企業で働くのに困ることはありません。
設計からデプロイがある程度できるレベルが理想
WEBアプリ開発はユーザに使われて初めて価値があるものとなります。そのためにはインターネット上に公開されていなければなりません。バックエンドエンジニアとして働くのであればプログラムが書けるようになることを目標とせずに、作ったものをインターネット上に公開(デプロイ)までできるようになっていてほしいです。
【初心者必見】はじめてのプログラミング言語はこれを選ぼう!まとめ
いかがでしたか?今回は、勉強すべきプログラミング言語の選び方についてご紹介しました。
これで勉強するプログラミング言語を選びで悩むこともなくなると思います。ぜひ参考にしてくださいね。