JavaとJavaScriptの関係性|違いや特徴は?

プログラミン言語には様々な種類があり、学習し始めの頃は次にどの言語を学ぶべきか迷ってしまいますよね。

そこで言語について調べると思いますが、JavaとJavaScriptの違いに悩んでいませんか?

今回はJavaとJavaScriptの違いや関係性を徹底解説します!混同しがちな2つの言語ですが、実は構文も使用用途も全く異なります。それぞれの違いをしっかり認識していきましょう。

Java=JavaScriptではない

まず大前提として、JavaとJavaScriptは全くの別物です。

この2つのように名前が似た言語、C言語、C++、C#などがあり、それらはC言語をもとに目的別に発展した言語ですが、JavaとJavaScriptには関係性がありません。

JavaScriptはJavaをもとに作られたわけではない

詳細は後述しますが、JavaもJavaScriptも発表されたのは1995年。そもそもJavaScriptはLiveScriptという名前でリリース予定だったそうです。

Javaは今までのプログラミング言語とは全く違う性質を持っており、発表と同時に話題になりました。そこにJavaScriptが便乗し、名前をLiveScriptからJavaScriptに変更したのです。

JavaとJavaScriptの違い

もう既にこの2つの言語が全くの別物であることは分かって頂けたと思いますが、ここからはより詳しく2つの違いを見ていきましょう。

開発目的や背景、利用用途がわかれば、もっと具体的に違いが認識できるようになるでしょう。

Java

登場年 α版:1995年5月23日
β版:1996年1月23日
設計者 Java Communiy Process
開発者 サン・マイクロシステムズ
オラクル

Javaが話題になった理由は、実行環境に依存しない「仮想マシン(Java Virtual Machine:JVM)」上で実行できるから。

Java登場前はOSによっては動作しないプログラムがありましたが、Javaは仮想マシン上で実行できるので、OSなどの実行環境を考えずに開発できるようになったのです。

この画期的なシステムは瞬く間に世界中に広がり、Javaは今でも多くのシステムで用いられています。

ちなみにJavaが開発された際の標語は「Write Once, Run Anywhare(プログラムは一度書けば、どこでも動作する)」。Java登場以前は多くのプログラマーが実行環境に悩まされていたのが分かりますね。

JavaScript

登場年  1995年
設計者 ブランダン・アイク
開発者 Mozilla Foundation
ネットスケープコミュニケーションズ

一方JavaScriptはウェブブラウザ上で実行できることを目的として開発されました。

HTMLとCSSだけでもWebサイトが構築できますが、そこに複雑な処理や動作を付け加えるためにはJavaScriptを使用します。

既にご存知の方もいるかもしれませんが、JavaScriptはブラウザ上で開発、実行できるので、特別な環境を用意する必要がありません。

またJavaScriptはスクリプト言語なので、実行時に柔軟な対応ができます。これらの性質から「JavaScriptは手軽で習得が容易」と言われているのです。

【初心者向け】JavaScript prototypeの使い方と継承

動的型付けと静的型付け

ここでJavaとJavaScriptの柔軟性と難易度の差を実験しておきましょう。

Java

Javaは静的型付けの特性を持つ言語で、変数の型(数字や文字など)は事前に明記しておかなければなりません。

上記のプログラムでは変数helloの型をStringと明記し、変数の型=文字列ということを伝えています。

JavaScript

対してJavaScriptは動的型付けの特性を持つ言語。JavaScriptで変数を定義する際のvarは必須ですが、変数helloがどの方なのかはコンピュータが勝手に推測して実行してくれます。

コンピュータは基本的に融通が利かないので、本来ならこの型の扱いは非常にシビア。ベテランのエンジニアでも型の違いに悩まされるので、自動的に型を推測する動的型付けの言語は難易度が低いと言われているのです。

JavaとJavaScriptで何を開発する?

ではJavaとJavaScript、どちらを学ぶべきなのでしょうか?時間があれば、どちらもポピュラーな言語なので両方学んでおいて損はないのですが、時間が無い方は自分の目的に合った言語を学びましょう。

Webサイトの開発はJavaScriptで行う

Webサイトを作りたいと考える方はJavaScriptを選びましょう。Webサイトを公開する際には見た目だけでなく、サーバーサイドのプログラムも設定しなければなりません。

JavaScriptにはサーバーサイドを設定できるプログラムのまとまり(ライブラリ)があるので、Webサイトの開発を行いたい方はJavaScriptを学ぶべきなのです。

大規模システムやアプリはJavaで行う

対して大規模なシステムや、スマートフォン用アプリケーションなど、本格的なシステム開発に適しているのがJavaです。

先述した通り、Javaには実行環境に依存しない特定があるので、登場から数十年経った今でも多くの現場で重宝されています。そのため何かアプリケーションを作るのであれば、Javaを学ぶべきなのです。

JavaとJavaScript学習しにくく挫折するのはどっち?

圧倒的に挫折しやすいのはJavaと言いたいところですが、JavaScriptはライブラリ(便利なプログラムのまとまり)が多すぎるため、習得難易度はどちらも同等です。

Javaではエラー処理や扱いづらさに悩まされ、JavaScriptでは圧倒的な情報量に悩まされます。それぞれ異なる部分が難しいのがポイントですね。

もしJavaもJavaScriptも挫折せずに学ぶなら、プログラミングスクールに入学するのがおすすめ。特にまだ本格的なプログラミングを学んだ経験のない初心者はプログラミングスクールに通うべきです。

プログラミングの感覚やクセはなかなか理解しづらく、定着まで時間がかかります。ネットの情報だけで学習を進める場合、質問できる環境が無いため非常に挫折しやすくなるのです。

JavaScriptとJavaは人気の言語なので、ぜひどちらか一方からチャンレジしてみてくださいね!

まとめ

どうでしょうか?JavaとJavaScriptは名前は似ているものの、全く別の言語であることが分かったでしょうか?

Javaをもとにして作られたならまだしも、人気だから名前を借りたというのは非常にややこしいですよね。

JavaとJavaScriptどちらを選ぶかで、プログラマーとして進む道が全く変わってきます。どちらの言語で何を開発したいのかをしっかり明確にしてから、学習に取り掛かりましょう!

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