プログラミングを学ぼうと思っても、どのプログラミング言語にしていいかわからない
という初心者の方は多いと思います。
そこで今回は、おすすめのプログラミング言語をメリット・デメリットを混じえながら解説していきます。
プログラミング言語選びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
おすすめのプログラミング言語①HTML/CSS
HTML/CSSは、ホームページやウェブサイトの見た目を作るための言語です。
HTMLは、厳密にはプログラミング言語ではなく、マークアップ言語になります。文書内の要素に対してタグや記号を埋め込み、それをコンピュータに認識させることでWebページを表示することができます。プログラミングでWeb系に行くためには間違いなく最低限習得が必要な言語となります。
CSSは、HTMLで指定したパーツの色や位置を変更/調整することができます。特に後々JavaScriptを覚えてフロントエンドエンジニアとして活躍していくにはHTML/CSSに関する深い知識が必要です。
HTML/CSSのメリット
学習が簡単で初心者でも学びやすい
HTML/CSSは、プログラミングを学びはじめる第一歩としてはとても学習しやすい言語となります。
特に環境構築なども必要なく動かすことができ、また目に見えて分かりやすい制作物が作れてやる気が出る点も初心者にとってオススメです。
Webサイトが構築できる
Web系のサービスやサイトを作る際には必ず必要になります。
今ではホームページやWebサイトを持たないお店はほとんどなく、また個人でも当たり前にサイトなどを持つので、今後も需要が減ることはないと考えて良いでしょう。
HTML/CSSのデメリット
習得難易度が低い
HTML/CSSは習得難易度が低いという反面、転職の際のスキルとしてはHTML/CSSのスキルだけではそこまで有利になりません。
実際に、HTMLのコーダーというHTML/CSSのスキルのみを持つ人は、Web業界が初めてという未経験者や若い人が多く、年収も低くなりがちです。
Web系でしか使えない
アプリ開発やゲーム開発では使用されることはほぼありません。Web系のエンジニアでなければ使用されることは少ないです。
おすすめのプログラミング言語②JavaScript
Webサイトにアニメーションをつけられるという他の言語ではできないことができるのが最大の特徴です。
また、JavaScriptはフロントもバックエンドのどちらでも利用することができる柔軟性の高い言語です。
案件数も増えてきており、学習して損はない言語となります。
JavaScriptのメリット
画面にアニメーションをつけられる
動きのあるさまざまなWebサイトが作れるので、成果が目に見えやすく、やる気が出る点も初心者にとってオススメです。
勉強を始める上で環境構築が必要ない
HTML/CSSと同様にブラウザ上で動作するので、学習を始める上で環境構築などの準備が必要ありません。
サーバーサイドの言語としても利用することができる
JavaScriptはブラウザ上で動作するフロントエンドの開発用のプログラミング言語であり、Webサイトに動きをつけるのが主な役割になります。
ただし、Node.jsなどを使えば、サーバーサイドの開発もでき、ログインやデータベース内のデータ表示などサーバーサイドの処理も実施することが可能です。
JavaScriptのデメリット
新しい物が次々出ていて学習するポイントが安定しない
JavaScriptは変化が激しい言語です。
各言語にはそれらをより便利に扱えるフレームワーク(PHPだとLaravel、RubyだとRuby on Railsなど)というものがあるのですが、JavaScriptはそれらの変化が激しく(React.js、Vue.js、Next.js、Nuxt.js、Gatsby.js)、現状特に新しいことを学び続ける必要がある言語となっています。
ただ裏を返すと、今から学べば初心者でも追いつける可能性がある言語です。
より使いこなすには広い範囲の知識が必要
JavaScriptが使えるフロントエンジニアとして活躍するには、ページ遷移をせずにサーバー側と通信を行うなどある程度サーバサイドの知識も必要となります。
実際に仕事として行う場合は他の言語の知識も必要になってくる場合が多く見受けられます。
おすすめのプログラミング言語③PHP
PHPはサーバーサイドのWeb開発に特化した言語です。
Web系のサーバーサイドでの利用がほとんどであり汎用性も低めですが、Web系自体の求人数が多く、情報量も多く学びやすいため、十分におすすめできるプログラミング言語です。
また、WordPressなどWeb系の自由に使えるオープンソースのソフトウェアの多くが、PHPで書かれており、Web系に就職するならば習得しておいて損はない言語です。
PHPのメリット
サーバーサイドの言語の中では比較的簡単
ルールが少ないため書きやすく、Webサービス開発を行いたいなら習得しておきたいのがPHPです。HTML/CSSを習得したあとに学習しやすく、サーバーサイドの言語の中では特に初心者向きの言語です。
Web系のオープンソースのソフトウェアに多く使われている
世界中のWebサイトに使われているCMS(管理ページで簡単に文章や画像を更新できるサイト)用のソフトウェア「WordPress」や、ECサイト設置に利用されるソフトウェア「EC-CUBE」などにも使用されています。
小規模な案件でもCMSやECサイトの構築という案件は多く、フリーランスのエンジニアとして仕事をしたいと思っている場合にはPHPは習得しておいたほうが良いです。
PHPのデメリット
多少文法が間違っていても動いてしまう
PHPでは多少文法を間違っていても動作してしまうことがあります。
初心者としてはある意味簡単に動作させることができるというメリットでもありますが、将来的なトラブルを防ぐためにもしっかりと正しい実装をしていきましょう。
おすすめのプログラミング言語④Java
JavaはコンピュータのOSに依存せず、どんなコンピュータでも動作させることができる言語です。
また、コンパイラ言語(コードを書いた後に実行するためのファイルを作る言語)なので、そういったファイルを作らないPHP/Python/Rubyと言ったスクリプト言語よりも高速に処理ができます。
上記の特徴からWEBシステムだけではなく、大型の業務システム、組み込み系やスマホ(Androidアプリ)にも使用されています
Javaのメリット
プログラミングそのものの知識がしっかりつく
Javaは、マスターできれば他のどの言語もすぐに理解できると言われているような言語になります。
当然初心者としてはハードルが高い言語になりますが、人気の言語のためWebサイトなどにおける情報も多く、安心して進めることができます。
求人数が多い
大規模な業務システムを導入している企業などは、Javaで開発していることが多く、日本における求人数も多くなります。スキルが身に付けば、求人も豊富なので転職しやすい言語になります。
開発できるものの範囲がとても広い
Javaは、OSに関係なくどんなコンピュータでも動作させることができるという特徴から、開発できるものの範囲が広いです。
業務系システム/Webアプリケーション/Androidアプリ/デスクトップアプリケーション開発/組み込み系システム開発/IoTのシステム開発など様々なものを作成することができます。
Javaのデメリット
細かな書き方のルールも多く、習得難易度はPHPなどに比べるとやや難しい
プログラミング初心者にとって難しいポイントであるオブジェクト指向やクラスの概念を理解する必要があり、習得難易度は決して低くはありません。
リモートワークのような働き方をするのには比較的難しい言語
Javaは、企業内で会社員をする働き方や常駐をするような案件数は多いですが、「個人でホームページなどシステムを受託する」という案件は少なく、リモートでの開発案件はほぼない言語となります。
そのためリモートワークのような多様な働き方をするには比較的不向きな言語です。
おすすめのプログラミング言語⑤Ruby
Rubyはまつもとひろゆき氏が開発した日本生まれの言語です。
Rubyには「Ruby on Rails」というフレームワークがあり、少しのコマンドでWebサイトを作れるというのが特徴となります。
Rubyのメリット
素早くWebサイトが作れるという特徴から、多くの企業で利用され求人数も多いです。特にスピード感を重視するベンチャーやスタートアップ企業で採用されていることが多い言語です。
日本語の情報が多い
また、日本生まれのため、Webにある情報や関連書籍も日本語のものが多く、初心者でも学びやすいのがポイントです。
Rubyのデメリット
多少文法が間違っていても動いてしまう
PHPと同様にRubyでは多少文法を間違っていても動作してしまうことがあります。
素早く実装できるメリットでもありますが、大規模開発では採用されづらい言語になります。
特に海外において現在人気は下降気味
日本ではまだまだ求人数は多いものの、海外の人気は落ちてきています。
言語の人気が低くなると、言語自体の新機能などのアップデートがされず、結果採用する企業が減り、案件数が減ってしまいます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
おすすめのプログラミング言語5つをメリット・デメリットを混じえてご紹介しました。
プログラミングの勉強を始める前に、それぞれどんな特徴があるのか把握した上で学ぶとよいでしょう。