WordPressの普及もありWEB開発の現場ではphpが使われることがかなり増えています。
phpのみでの開発環境で1から作っていくのは大変ですが、phpにはframeworkという便利なものがあります。
今回はphpで開発を行う環境において欠かせないframeworkについて紹介します。
目次
frameworkとはプログラムで制作する際に土台として機能するもの
phpなどプログラムを用いてアプリケーションの開発を行う場合、複雑化しやすいです。
毎回何百何千行にもなるプログラムを組むのは大変ということで、出てきたのがframeworkです。
frameworkはプログラムの制作環境において、土台として機能するものです。
これを導入することで何百行・何千行となるプログラムを、数十行で収めることができます。
またframeworkには様々なものが出ており、それぞれ特徴的な機能を持っています。
特にプログラムでの開発をやり始めた初心者にとっては必須だと言っても過言ではないです。
PHP初心者必見! おすすめのPHP入門本7選frameworkにはメリットとデメリットがある
開発環境をより便利にしてくれるframeworkですが、導入することによるメリット・デメリットがそれぞれ3つあります。
まずメリットとしては以下の3つになります。
- ・開発スピードの向上
- ・コードを統一しやすい
- ・バグが減りやすい
これに対してデメリットとしては以下の3つがあります。
- ・frameworkを学ぶ期間が必要
- ・frameworkによってはお金が必要
- ・全てに対応できるわけじゃない
ここからはメリット・デメリットの内容を詳細にご紹介します。
メリット・デメリットを把握しておけば、frameworkでトラブルが起きた際に対応がしやすくなります。
メリット1:開発スピードの向上
frameworkを導入することでの一番のメリットと言えるのが、作業を効率化させて開発スピードが上がることです。
frameworkはテンプレートやクラス・ライブラリ・APIなどで構成されています。
導入すれば基本的なコーディングはほぼ終わっているようなものです。
また導入したframeworkの機能やデザインも簡単にカスタマイズすることができます。
拡張性が高い部分でも作業効率アップ・開発スピード向上に繋がっています。
メリット2:コードを統一しやすい
チームでアプリケーションの開発などを行う場合、人によってコードの書き方が異なりやすく、ちょっとしたことがバグにも繋がります。
frameworkを導入してその中から作っていけば、コードが人によってバラバラになることはほぼなくなります。
チームでプログラムを作る場合において、コードの個人差をなくして統一しやすくなります。
プログラムの開発を社内のエンジニアだけでなく、外部のフリーランスエンジニアにも頼みやすくなりますね。
社内で使っているframeworkと同じframeworkをフリーランスエンジニアに使ってもらうことで、1から説明する手間も省けて便利です。
メリット3:バグが減りやすい
frameworkを入れずに1からコーディングすると、その分だけバグが発生しやすいです。
frameworkを導入すれば、既にデバッグまでされているプログラムを使って開発ができます。
プログラムを1から作っていくのと比べて、断然バグが減ることになります。
バグが減ればそれだけ開発効率を上げることにも繋がっていきますね。
デメリット1:frameworkを学ぶ期間が必要になる
frameworkは自分ではない他の誰かが開発してくれたプログラムです。
なのでどういった事ができるのか、どういった内容なのかframeworkごとに勉強する必要があります。
またframeworkによっては説明が全編英語だったり、小さめのframeworkだと情報がない場合も出てきます。
学ぶ期間をすっ飛ばして導入しても良いですが、どこかでバグが起きて対処できなくなる可能性があるのでおすすめできないです。
デメリット2:frameworkによってはお金がかかる
frameworkは無料なものだけではなく、有料なものもあります。
frameworkとしてほしい機能が有料じゃないと使え無いなんてこともあります。
そうなるとframeworkにお金をかけないといけなくなります。
作成するプログラムの内容によっては、余分な出費をしないとけない可能性が出てきます。
デメリット3:全てに対応できるわけではない
frameworkは基礎的な機能を導入するものなので、一般的な機能のプログラムを開発する場合には有用です。
しかし、独自の機能を開発したい場合などはframeworkでは対応できないこともあります。
そもそもframeworkは決まったルールで開発する必要があるため、イレギュラーが多すぎると対応できないです。
frameworkは拡張性があるものの、あまりにもイレギュラーが多すぎる場合は対応しきれないので、利用しないほうが良いです。
PHPでおすすめのframework5選
前項ではframeworkのメリット・デメリットを紹介しましたが、実際どんなのがいいのかわからないですよね。
そこでここからは特におすすめのframeworkを5個ご紹介します。
どんなプログラムを開発するにおいても、とりあえず入れておいて損はないframework達です。
Laravel
2011年6月と比較的後に登場したものの、世界中で人気が急上昇しているframeworkがLaravelです。
基本的な機能は全て揃っているframeworkで、phpで開発を行うならまず入れておくのがおすすめです。
バージョンアップ自体高頻度で行われており、急速に進化しています。
Laravelに関してWeb上で情報が公開されているだけでなく、本やセミナーの開催もあり、学習自体もしやすいframeworkです。
【PHP学習】LaravelでREST APIを実装する方法CakePHP
2005年に初版がリリースされたCakePHPは「ケーキ作りみたいに簡単にPHPで開発ができる」がコンセプトのframeworkです。
他のframeworkみたいに細かく設定するのではなく、規約を守ってコードを記述することで、開発側は本質的な業務に集中できるようにしてるのが特徴的です。
日本語のドキュメントはたくさんあるのですが、覚えることも多いため学習するのが少し大変です。
CodeIgniter
2006年に初版リリースされ、軽量でスピード重視なのが特徴となっているのがCodeIgniterです。
他のframeworkと比べると規約がゆるく、phpの理解度が高いエンジニアであれば、ドキュメントを数時間読んですぐに開発に入れるほどです。
規則がゆるい分自由度も高めで、カスタムもしやすいです。
とにかく軽量で使いやすいframeworkを探しているならCodeIgniterを導入しておくのがおすすめです。
ZendFramework
PHP5用MVCframeworkがZendFremeworkです。
こちらもCodeIgniter同様に規約緩めで拡張性が高く、各アプリケーションに応じた上書きが可能なのが特徴です。
ZendFremeworkの技術パートナーにはマイクロソフトやGoogle・IBMなどの世界的な優良企業が多数います。
それだけ安心して使うことができるframeworkなのがわかります。
Phalcon
2012年と紹介しているframeworkの中でも一番後発なのがPhalconです。
フルスタック高速PHPframeworkで、高速に動作できるのが特徴です。
frameworkのコア部分が一つしかないPHP機能拡張で、C言語で実装されています。
そのためPHP文法解説やオペコード変換処理が必要なくなり、高速化させることに成功させています。
かなり軽量なframeworkで使いやすいですね。
【PHP入門】PHPのフレームワーク4選!まとめ
今回はPHPのframeworkに関するメリット・デメリットと共に、おすすめのframeworkもご紹介しました。
デメリットはあるものの便利な機能のframeworkが多数存在しており、入れずに開発するよりは断然おすすめです。
特に紹介したLaravelやCakePHPは初心者向けのframeworkなので、是非入れて試してみてくださいね。