20代でまだまだ若手なのに稼げるんだろうか?
未経験でも上場IT企業に就職できるの?
実務経験2年でもフリーランスなんて出来るの?
そんな皆さんの不安にお答え出来るインタビューをいただく事ができました!
今回はウェブカツ!!のお陰で、地方大学生から未経験20代前半で上場企業の自社開発WEB系エンジニアとして就職をし、その後なんと2年足らずの実務経験でフリーランスへ転向し、見事に「年1000万円プレーヤー」を達成した「池田」さんにお話を伺いました。
なんと卒業時にもインタビューにお答えいただけた方です!
目次
- 1 ご経歴
- 2 ほとんどすべての仕事が初めての経験でした
- 3 自走して問題を解決する能力が高められた
- 4 ウェブカツ!!で学んだ技術はもちろん営業・ビジネス能力がとても活きました
- 5 副業の評価の高さからフリーランス転向を決断
- 6 フリーランス転向に先輩エンジニア達は否定的だった
- 7 否定的な先輩エンジニア達の言葉で数日不安に
- 8 現場にはビジネス的思考のエンジニアがとても少なかった
- 9 エージェントとの面談で聞かれた事とは?
- 10 客先との面談で聞かれた事とは?
- 11 月88万円の常駐フリーランスで見事年1000万プレーヤーへ!
- 12 コロナで行けなかった念願の海外旅行に。
- 13 「稼ぐ」とはバトルロイヤル。「稼ぐ力」がないと今後より貧しくなっていく。
- 14 今、学んでいるウェブカツ!!の後輩達へ。「不安は前へ進んでいる証拠」
ご経歴
事務局
池田さん
詳しくは、スキルシェアサービスを運営する上場企業に新卒として入社しました。
入社後はバックエンド、フロントエンドエンジニアとして、複数の新規機能開発や外部APIを用いた決済機能の開発・保守などの業務を行いました。
また、人員が豊富な事業部ではなかったので、ネイティブアプリのリプレイスプロジェクトのPM兼エンジニアとしてタスク管理やスケジュール管理、アプリ開発等も経験しました。
その結果として、新卒では最速の入社四半期で社内表彰を受賞しました。
その他にも事業のKPI責任者として、常に事業目標を意識して企画、要件定義、ユーザー分析などの業務を行いPDCAを回しながら事業のグロースに努めてきました。
ほとんどすべての仕事が初めての経験でした
事務局
池田さん
社会人1年目ということもあり、ほとんどすべての仕事が初めてで、当時の環境に強い不安を抱いたことをよく覚えています。
特に自分は決済機能の開発を担当することが多く、絶対に本番で不具合を起こすことができないサービスの要となる部分なので、かなりプレッシャーを感じながら開発をしていました。
また、新機能をリリースしてもなかなか思った通りにはいかず、ユーザーに全く響かないということも多々ありました。その度に反省をし、新しく仮設を立て、アプローチを変えて再チャレンジということを繰り返しました。
自走して問題を解決する能力が高められた
事務局
池田さん
例えば、外部APIを利用する機能の場合、ビジネスサイドの要件通りに実装するのが難しいときが多々あります。そういったときにエンジニア視点での意見を伝えつつ、ビジネスサイドの要望も汲み取った折衷案を提案するなどして解決してきました。
この際、周りに簡単に聞ける環境がなかったため、とにかく自分で調べ、自分の頭で考えたうえで他事業部のエンジニアなどにも意見をもらったりしていました。
このスキルはフリーランスとなったいまでも活きているので、貴重な経験をさせていただいたと思っています。
ウェブカツ!!で学んだ技術はもちろん営業・ビジネス能力がとても活きました
事務局
池田さん
上司には、正直最初はそこまでスキル面の期待はしていなかったが、想像以上に開発できることに驚いたというお言葉をいただきました。
その結果として、入社1ヶ月後には外部APIを使った決済機能など重要機能の開発に携わらせていただくなど、裁量権を持って仕事に打ち込むことができました。
また、ウェブカツの答えを全部教えず自分で調べる力をつけるという指導方針や、より実践に近い卒業試験を経験していたことで、周りに頼れる環境がなくとも自走できたのではないかと思っております。
その他にも技術だけでなく、ウェブカツで営業等についても学んでいたことが、先の回答のようなビジネスサイドへの提案に活きていたと感じております。 周りからはコミニュケーションも円滑に取れてエンジニアっぽくないと言われていましたが、それもウェブカツで学んだ仕事への姿勢やマインドのおかげだと思っております。
技術だけではなく、会社の利益等ビジネス面も意識して仕事に取り組んでいたことが、社内で評価され表彰をいただいたのだと思います。
事務局
副業の評価の高さからフリーランス転向を決断
事務局
池田さん
当時はエンジニア2年目になったばかりのころで、正直まだ転職や独立は早いかなと思っておりました。 そのため、まずは副業から始めようと思い、案件を探しました。
すると意外にも企業側からスカウトが送られてくることや参画後も自分のスキルが通用することに気づき、そろそろフリーランスになってもいいのではと思うようになりました。
また、本業の方もかなり慣れてしまってきており、仕事に対して若干マンネリ化を感じていたため、独立へと踏み出しました。
事務局
フリーランス転向に先輩エンジニア達は否定的だった
事務局
池田さん
フリーランスになる直前に技術力が高いエンジニアが集まる勉強会に参加させていただきました。(かなりの大手企業で働かれているエンジニアの方もたくさんいました) その勉強会の後の飲み会で来月からフリーランスになるということを告げると「その年齢ではまだ早い」「いまフリーランスになっても安く買い叩かれるだけ」と厳しい言葉を多方から浴びました。
一方で、同世代の仲間からは「チャレンジしていてかっこいい」「失敗してもやり直せばいい」と背中を押してもらうなど、ポジティブな反応をしてくれる人も少なからずいました。
事務局
否定的な先輩エンジニア達の言葉で数日不安に
事務局
池田さん
正直、自分より一回りも二回りもエンジニアとしてのスキルや経験のある人たちから否定的な言葉を浴びせられたときは数日間は不安の感情に襲われていました。
また、いままではなにかあれば上司や同僚、同期など相談できる会社の人たちがたくさんいましたが、フリーランスになると個人で事業をしていくことになるので、そういった孤独に対する強い不安もありました。
しかし、チャレンジには不安がつきまとうものだと自分を奮い立たせ、フリーランスになるのを諦めるようとは考えませんでした。
事務局
現場にはビジネス的思考のエンジニアがとても少なかった
事務局
池田さん
一方で、ビジネス的思考のエンジニアは少なく、中には会社の売上には興味なく、モダンな技術が触れれば満足ということを言ってる人もいました。
Web系の上場企業だったこともあってか、幸い転職前に聞いていた攻撃的なエンジニアもおらず、風通しも良い環境でかなり働きやすい会社だったなと振り返って思います。
事務局
エージェントとの面談で聞かれた事とは?
事務局
池田さん
・前職ではどんなことをやってきたか
バックエンドからフロントエンド、ネイティブアプリなど幅広い領域での開発に従事してきました。 バックエンドでは新機能の開発や既存機能の保守、スロークエリのチューニングによるパフォーマンス改善などを行ってきました。
フロントエンドではjQueryとVue.jsの共存してしまっているところを少しずつVue.jsでリプレイスし、パフォーマンスの改善をしたり、Scoped CSSを使ったCSS設計を導入したりしました。
そしてネイティブアプリでは、PM兼エンジニアとしてプロジェクトのタスクやスケジュール管理をしつつ、Flutter未経験ながらも自分自身開発に携わり、予定通りプロジェクトを完遂しました。
・一番得意な言語、フレームワーク
PHP/Laravelが得意です。
これまで外部APIを使った決済機能等、数億円規模の流通のあるサービスの要となる機能の開発に従事してきました。
そのため、致命的な不具合が起きそうな箇所を見極め、事前に防ぐなど品質を担保した要件定義や設計、開発を行うことができます。
また、バッチ運用を見直しサーバ費用を大幅削減した経験や、パフォーマンスのチューニングをしてきた経験からコストを考慮した開発ができます。
・なぜフリーランスを目指したのか
自分のスキルで稼ぐことにチャレンジしたいからです。フリーランスは会社員と違い、不要と判断されれば簡単に契約を切られます。
しかし、そういったシビアな環境に身を置くことで自分で稼ぐ力をつけられるとも思いました。
また、将来は自分で事業を持ちたいという思いもあります。そのため、ずっと会社員をしているのではなく、まずはフリーランスになって、事業主として仕事への姿勢や考え方を身に着けたいと思ったからです。
・どんな案件が良いか(単価や業務内容)
単価80万以上 リモートワーク可 スタートアップではなく、どちらかというと規模が大きめのプロジェクト
Web系/SIerは問わない(SIerも経験として一度やってみるのもいいかなと思っていたため)
客先との面談で聞かれた事とは?
事務局
池田さん
・今まで設計から実装にいくとき、どんな落とし込み方をしてきたか
基本的にかっちりとした設計書等はなかったので、まずDB構造や処理フロー、画面イメージなどをまとめ、ビジネス部門の方々に要件とあっているかを確認します。
そのうえで将来的な仕様変更などにも耐えられるようなDB構造になっているか、実装上の懸念はあるか等を他のエンジニアの意見も聞きつつ改めて見直し、問題なければ実装に進めるというやり方をしていました。
・サーバーサイド/フロントサイドどっちが好きか、経験あるか
経験としてはどちらも十分ありますが、サーバーサイドのほうが好きです。
サーバーサイドの開発はDBへのアクセス負荷やビジネスロジックの処理コストを考えなければなりません。また、サーバーサイドはサービスの要であり、サービスのUXに非常に大きな影響を与えます。
サーバーサイドの知見があることで、エンジニア観点でビジネス部門の方々に様々な提案ができ、サービスや機能をより良いものへと改善できます。
自分はそういった業務にやりがいを感じていたため、サーバーサイドの方が得意/好きであると自負しています。
・新しいプロジェクトに入ったときのキャッチアップの仕方
まずは開発するシステムのドックフーディングを行い、システムのアウトラインをつかみます。
また並行して、比較的小さめのissueにアサインして量をこなし、システム全体のソースやDB構造を把握します。
最後に徐々に大きめの規模のissueにアサインするという方法で新しいプロジェクトのキャッチアップをしていきます。
・一番難しかった機能は?どんなところが難しかったか
外部APIを使う開発が多かったのですが、APIの仕様の中でビジネス部門の要件を実現することが難しかったです。
そのため、エンジニア観点からAPIの仕様や実現できることとできないこと、実現する場合のコストなどを伝え、ビジネス部門の要件も汲み取った折衷案を提案することで解決してきました。
月88万円の常駐フリーランスで見事年1000万プレーヤーへ!
事務局
池田さん
サービスは電話代行サービスになるんですが、業務内容はLaravelとVue.jsを用いた新規機能の開発、既存の機能の改修、テスト、運用等です。
事務局
単価もよく、大手企業のシステム開発を経験できるためです。 前職ではスタートアップに近い環境だったため、あまり設計書、仕様書の作成やテストなどを入念に行う環境ではありませんでした。
そのため、現在参画している案件と前職では開発手法やスピード感、チームの温度感などが全く異なっています。 そのような案件に入ることには不安もありましたが、色々な現場を経験することが自分自身の成長につながると思い参画を決めました。
コロナで行けなかった念願の海外旅行に。
事務局
池田さん
私は学生時代に生活費等を自分で払っており、なかなか旅行に行く金銭的余裕がありませんでした。
そして、卒業旅行用に貯めた資金で初の海外にと思っていた矢先、コロナで渡航ができなくなり、海外旅行に行けないまま社会人になりました。
そして社会人になってからも長期の休みはなかなか取れず、また日々の生活費や社会保険料の支払いなどでなかなかお金も貯らずで、海外に行けるような状況ではありませんでした(コロナの影響もありますが)。
そのため、フリーランスになってお金も時間にも融通が効くようになったいま、憧れだった海外旅行に行って様々な経験をしたいと思っています。
その他にも、私は将来自分の事業を持ちたいと思っています。 なので今後は、稼いだお金は事業資金としても利用していく予定です。
「稼ぐ」とはバトルロイヤル。「稼ぐ力」がないと今後より貧しくなっていく。
事務局
池田さん
まず、「お金がすべてではない」、「お金がなくても幸せ」ということを言う人がいますが、価値観は人それぞれなのでそこを否定するつもりはありません。
しかし、欲しいものを買うにも、美味しいものを食べるにも、旅行に行くにもお金が必要になります。
お金がなければこの欲求に対する制限がかかってしまいます。 反対にお金があればこういった欲求が湧き上がったときにすぐに手に入れることができます。
私は「お金」があることはやりたいことを自由にやるための最重要な要素だと思っています。
次に「稼ぐ」をバトルロイヤルに例えた理由ですが、昨今では個人で稼ぐことができる時代に変化しているため、稼ぐ力がある人はより裕福に、稼ぐ力がない人はより貧しくなっていくと思っているからです。
これまでは国や会社が豊かで、良い企業に長年勤めれば退職金と年金をもらえ、老後も安泰という世の中だったかもしれません。
しかし、昨今では終身雇用制度は崩壊してきており、年金ももらえるかわからない状況です。
つまり、自分や家族の生活は自分で守らなければいけなくなってきています。
私はそんな世の中を「バトルロイヤル」だと思っており、国や会社に依存せず生き残るために必要なスキルが「稼ぐ力」だと思っています。
事務局
まずは複数の案件を経験してフリーランスエンジニアとしての経験を積みながら稼いでいきたいと思っています。 しかし、この働き方は時間の切り売りであることには変わりありません。
そのため、フリーランスとして稼ぎつつ自分の事業を始める準備をしていきたいと思っています。 そして最終的には経営者になって会社や時間に縛られない生活を送りたいです。
今、学んでいるウェブカツ!!の後輩達へ。「不安は前へ進んでいる証拠」
事務局
おそらくみなさんの周りの人を見渡すと、圧倒的に会社員の人が多いのではないかと思います。
つまり、フリーランスになるということはマイノリティになるということです。
一般的なレールから外れるとも言えると思います。
そのため大きな不安があるのは当たり前です。
かくいう私も大手企業に入るために地元就職に強い地方国立大へ入学し、大学院まで行こうするほどレールの上に乗っていた人間だったので、そこから外れることが本当に怖くて不安でした。
また、日本人は昔から出る杭を打つ習性があるので、フリーランスになるというと周りからネガティブな事を言われ、それがさらに不安を強くします。(僕自身実際色々言われて不安になりました)
しかし、不安がないということは前に進んでいないことだと私は思います。
前に進んでいなければ他の人よりも稼いだり、豊かに暮らすということはできません。
チャレンジには不安がつきまといますが、その不安を乗り越えられれば大きなチャンスをつかめるかもしれません。
みなさんがもし普通の生活ではなく、稼ぎたい、自由に働きたいという強い思いがあるのであれば、不安があってもいいのでそのままあえて不安がある方へどんどんチャレンジしてもらいたいなと思います。
もちろん、なんの武器もなしに飛び込んでも失敗する可能性のほうが高いので、そのための努力は怠ってはいけません。
まずはウェブカツ卒業を成功までの第一関門だと信じて頑張ってください。