貸し部屋の副業の始め方|収入につなげるポイントと注意点  

貸し部屋の副業って儲かるの?どんな風に始めたらいいんだろうと気になっていませんか。

私も以前同じように貸し部屋の副業に興味を持ち、色々調べた過去があります。家賃とは違い何度も貸すと、かなり利回りのいい収入に繋がることも多いんですよね。

貸し部屋の副業をこれから始めたい人へ、実際に始める手順、メリットやデメリットなどを書いていきますので是非参考にしてください。

貸し部屋の副業は、条件が整えばかなり美味しい仕事なのは間違いありません。本業以外の収入を増やして豊かな未来を手に入れましょう。

貸し部屋の副業ってどんなもの?

最近では、テレワーク、YouTube撮影、小規模パーティーなどプライベートなイベントに、レンタルのスペースを時間単位で借りる人が増えてきています。

世の中の流れ的にも、個人や企業が持っている部屋、モノ、スキルなどをシェアするのがごく自然になってきました。これはシェアリングエコノミーと呼ばれ、そのための専門のプラットホームも今はたくさん存在します。

出典:シェアリングエコノミー協会

貸し部屋の副業もこの中の一つで、物件を所有して賃貸で貸すよりも少額の資本で始められるので、最近では会社員や主婦の中でも取り組む人が増えています。

不動産の賃貸よりは気軽にはじめられるのですが、継続した収入につなげるにはある程度の戦略が必要です。自分の家に空きスペースがあっても、何も考えなしに貸し出しても誰も借りる人がいなければ副業にはなりません。

ただ、継続して借り手がつく貸し部屋を作ることができれば、少ない手間で収入が得られる良い副業ビジネスになります。

まずは、貸し部屋の副業始めるときにどんな準備が必要なのかを見ていきましょう。

貸し部屋の副業の準備と始め方

貸し部屋の副業を始めるにあたって、最初に必要になるのが開業届けです。今後売り上げが上がったら確定申告が必要になりますので、必ず個人事業主として開業届を提出しておきましょう。

開業届を出すのは自分が住んでいる地区の税務署です。開業届は国税庁のサイトからダウンロードできます。

参考:国税庁

確定申告には青色申告と白色申告の2つがあり、青色申告にすると売り上げから控除される金額が高いため節税対策になりますが、開業届と共に青色申告承認申請書が必要です。

貸し部屋の副業を始めた時の確定申告

あなたが会社員として働き、給料を貰いながら貸し部屋の副業をするなら、年間20万円以上の利益が出たら、確定申告が必要になります。

毎年必ず収入と経費の計算をして、確定申告書を記入し提出してください。経費として認められるのは、貸し部屋業を営むためにかかったもので、家賃、消耗品、水道光熱費などです。

領収証があるものは必ず保管して、交通費など領収証が用意できないものは日付や金額をしっかり記載して残しておきましょう。

貸し部屋の副業を会社にバレないようにするには

貸し部屋の副業をしている会社員も増えていますが、もしも勤務している会社が副業禁止の場合は、バレないように注意する必要があります。

その際は貸し部屋の副業で得た利益の分を確定申告する際に、自分で納付を選びます。副業が会社にバレる多くの原因は、住民税の通知が会社に届く決まりになっているからです。

会社員の住民税は特別徴収と言って、給料から自動的に天引きになり、会社が自分の代わりに税務署に納めています。今はほとんどの事業所がこの形を取っています。

もしも副業で得た収入を給料天引き扱いにしてしまうと、その分も会社に通知が届き副業収入があるのが分かってしまいます。

それを防ぐために、自分で納付に〇をつけて確定申告をして、自分宛てに副業分の住民税の通知が届くようにします。


会社員が副業をするのは、法律的には何も問題ないのですが(禁止されていない)会社の就業規則で禁止の場合、減給、降格などのペナルティに繋がることもあります。

確定申告の届け出は必ず「自分で納付」にて行ってください。会社にバレるのを恐れて確定申告せずに
貸し部屋の副業収入を放置すると、それは無申告に当たり法律違反になります。

また、会社で届け出をすれば副業が認められる決まりなら、事前に必ず許可を取ってから始めてください。

貸し部屋の副業をするメリットとは?

貸し部屋の副業を始めようと思っている人へ、まずはメリットから紹介していきます。

  • 初めに用意する費用が安くハードルが低い
    不動産を持って貸し出すより利回りが良い
    仕事をしている時間が短くて済む
    集客用の専用プラットフォームが沢山ある
    今後更に需要が増える可能性が高い
    外注して回しやすい

初めに用意する費用が安くハードルが低い

もしあなたが大家となって誰かに賃貸物件を貸すとしたら、購入費用は数千万円になることもあります。また家賃だと毎月決まった金額が収入になるため、購入費用に到達するまでには20年かそれ以上かかることもあります。

それを考えると、借りた部屋をレンタルスペースにするのは、初めにかかる費用が数十万円、多くても100万円くらいです。同じレンタルでも貸し部屋の方がかなりハードルが低い副業と言えます。

不動産を持って貸し出すより利回りが良い

不動産を所有して賃貸に出すより、初めにかかる費用が安く済むと書きましたが、もう一つのメリットは賃貸よりも貸し部屋レンタルの方が利回りが良くなる可能性が高い点です。

月に7万円の家賃を貰って部屋を貸している場合はずっと収入は変わりませんが、例えば1時間3500円で貸し出した場合、20時間以上予約が入れば、7万円より収入が高くなります。人気のスペースになればかなりの利回りが期待できます。

仕事をしている時間が短くて済む

物件探しや内装を整えるなど、初めはそれなりに時間がかかりますが、一度完成して貸し部屋を開始すれば、あとは「予約の管理」「定期的なチェックや掃除」「備品の補充」などが主な仕事なので貸し部屋業にかける時間が少なくて済みます。それが副業として継続しやすい点ですね。

集客用の専用プラットフォームが沢山ある

部屋を無事借りれていざ貸し部屋を開始しようと思っても、ここで一から自分でお客様を探すとなると、副業ではかなり難しいでしょう。でも、今はレンタルスペースの需要が高いこともあり、貸したい人と借りたい人を結ぶ専用のプラットホームサイトがたくさんあります。

そこへ登録するだけで、様々な用途からお客様が検索してたどり着いてくれますので、自分は待つだけで済みます。

貸し部屋の副業の成功のカギは、何と言っても集客ができるかという点だと思いますので、すでにその場所が用意されているのは強みですね。

今後更に需要が増える可能性が高い

感染症の影響から、リモートワーク、プライベートジム、小規模なイベントなど、個人で仕事や趣味を楽しむ人が増えている時代になりました。

シェアリングエコノミーの観点からも、今後更に用途が多様になり貸し部屋の需要が増えていくと予想されています。需要が増えるということは、お客様を集めやすいということなので、副業として良い仕事と言えます。

外注して回しやすい

貸し部屋を開始してから掃除や備品の補充などが必要になりますが、管理する物件が増えてきたら外注化して人に任せることで、更に次の物件探しに時間を使えるようになります。

多くの物件を貸し部屋として運営している人は、物件探し、内装、掃除などほとんどすべてを外注化している人もいます。自分はほぼ何もしなくても収入が入ってくる仕組みが作れれば、副業としては大成功ですね。

貸し部屋の副業をするデメリットとは?

メリットも多々ある貸し部屋業ですが、デメリットも紹介します。

  • 資金に余裕がない人はできない
    貸し部屋OKの物件探しが大変
    トラブルやクレーム対応が必要
    掃除や備品の補充が必要
    ライバルが増えてきている

資金に余裕がない人はできない

初めに部屋を借りるための資金、内装や備品等の購入に数十万から100万円はかかりますので、その資金を用意できなければ貸し部屋の副業は難しいです。

また専用のプラットホームを使って集客に成功しても、実際に売上金が振り込まれるまではタイムラグがあり、すぐに手元にお金が入ってこないこともあります。

そして一番のダメージは、お金をかけて借りた部屋が全く収入に繋がらなかった場合です。この場合、資金をかけた分マイナスになってしまうということですが、それがもし借りたお金だったら、借金だけが残ることになります。

そうならないように、初めの資金は余剰金で用意する必要がありますね。元々自分で持っている部屋を貸したり、自分の家に誰も使ってない空いている部屋があり、貸し部屋として活用したいという場合は、内装や備品などのみで済むこともあります。

そうした部屋があり、「もし収入に繋がったらいいな」と言うことならチャレンジする価値はありますね。それなら、万が一収入に繋がらなくても借金だけが残るようなことにもなりません。

注意
自分が家賃を払って住んでいる家を、昼間に自分が留守の時に貸し部屋にしたい場合は、必ず大家さんか管理会社に許可を取りましょう。内緒で貸すと「又貸し」と言う契約違反に当たります。

貸し部屋OKの物件探しが大変

貸し部屋は短時間で多くの人が利用することもあり、許可が出ない物件も多いです。普通に住宅として貸している物件はまず許可がおりません。

マンションの中にテナントがあったり、実際に貸し部屋が存在する物件は許可が下りる可能性が高いです。まずは物件を見つけないと副業として始められないので、最初は貸し部屋OKの物件探しの地道な努力が必要です。

トラブルやクレームの対応が必要

無事に貸し部屋の副業を開始しても、ただ部屋を貸すだけですがそこでは様々なトラブルが起こります。

  • 利用する部屋の鍵が開かない
    備品や設備を壊してしまった、または利用時に壊れて使えない
    部屋が汚れている
    鍵や備品を持ち帰られてしまう

など利用者とのトラブルから、貸し部屋の周囲の人から騒音などのクレームが届くこともあります。

こうしたトラブルを防ぐためには、利用規約や部屋の使い方マニュアルなどを事前に用意して、利用者の方に納得して使用してもらうことが大切です。

本業を持って働いている人なら、こうしたトラブルが起きた時仕事中でもすぐ対応できるのか?他に頼める人がいるのか?事前に考えておく必要があります。

掃除や備品の補充が必要

利用者が増えてくると、掃除や備品の補充が頻繁に必要になることもあります。嬉しい悲鳴かもしれませんが、本業を別に持ち副業として貸し部屋をやっていくなら、負担に感じるかもしれません。

この場合は、掃除や備品の補充を頼める誰かを見つけるかプロにお願いする必要があります。自分じゃなくても大丈夫な仕事は、ある程度のシステム化が継続のカギですね。

ライバルが増えてきている

貸し部屋の副業は、うまく回していくと良い収入に繋がるため、参入する人が増えています。本業として取り組んでいる人もいるので、管理をどんどん人に任せ物件を増やしたりして、大きな収入を得ている人もいます。

ただ、どの物件もまんべんなく利用者がいるわけじゃなく、やはり人気の部屋が存在します。ライバルが増えるということは、様々な用途に答える多様性のある部屋が増えているということなので、今後新たに物件を探し参入するなら、しっかりと戦略を立てることも必要です。

まだ貸し部屋にあまり使われていないテーマや内装にする、ターゲットを絞ってそのジャンルにフォーカスするなど、他にはないメリットを付加価値として付けると、その他多くの物件に埋もれずに済むのではないでしょうか。

また、人気の貸し部屋を運営するということは、その分問い合わせなども増えてきます。もしも忙しくなったら、本業をしながら対応できるのか、どのタイミングで外注化するのかなど判断が必要になります。

貸し部屋の副業を始める流れ

貸し部屋の副業を始めるときの一連の流れは以下の通りです。

  • 物件を探す
    契約と部屋のコンセプトを決める
    内装や備品を整える
    貸し出しスタート
  • STEP.1
    物件を探す
    自分ですでに持っている物件を貸し出す予定なら探す必要はありませんが、賃貸した物件を貸し出す予定なら、まず実際に貸し出すための物件を探す必要があります。

    一般の住居用の物件は許可を受けるのは難しいので、すでにレンタルスペースとして貸し出されている場所などをリサーチして重点的に探すか、不動産屋を回ります。ここはなかなか初めは根気がいる作業です。

  • STEP.2
    契約と部屋のコンセプトを決める
    見つけた物件の契約が済んだら、自分が借りたスペースをどんな人にどんなテーマでレンタルしてもらうのかを決めます。

    女子会で使われることが前提なら、女性がくつろげるようなスペースや備品が必要ですし、会議室として貸し出すならテーブルや椅子を揃える必要があります。

    物件を探す前にすでに「こんなスペースを作って貸し出したい」という構想があるなら、それに合わせて物件を探すのも良いと思います。

  • STEP.3
    内装や備品を整える
    貸し出すスペースのコンセプトが決まったら、それに合わせて内装を整えたり家具を入れたり、備品を揃えます。
  • STEP.4
    貸し出しスタート
    貸し出しの募集は、自分で宣伝する方法ありますが、初めは専用のプラットホームを利用するのが良いです。
    集客に時間をかけないのも副業として続けるポイントになります。

    今は多くのプラットホームがありますが、まずは大手にいくつか登録してみてください。

  • 貸し部屋の集客に役立つポータルサイト5選

    貸し部屋の副業を始めるにあたって、一番気になるのは「本当に借りてくれる人がいるのか?」という点です。以下の専用プラットフォームなら、初めからレンタルするスペースを目的を持って探す人が集まりますので、効率よく集客でします。

    人気のプラットフォームを5つご紹介します。

    スペースマーケット

    時間単位のレンタルから宿泊まで6000あまりの登録があります。相互レビューがあるので、レンタルスペースを客観的に判断できます。

    スペースマーケット

    インスタベース

    会議、音楽スタジオ、パーティーなど目的別に探せるサイトになっているので、とても探しやすいです。定期利用や長期利用にも対応しています。

    インスタベース

    スペイシー

    リモートワークや会議などビジネスシーンに活躍するスペースが充実しています。500円~の格安物件もあります。

    スペイシー

    スぺなび

    掲載数が4000件以上あり、特に女性が喜びそうな可愛いスペースが充実しています。ネット即時予約や直前割りなどがあり、急なイベントの時に役立つサイトです。

    スぺなび

    軒先.com

    軒先と言う名前の通り、ちょっとしたスペースに自分のお店を出店したいときに役立つサイトです。空いている駐車場を貸したい、店舗の前の小さなスペースを借りて一日だけお店をしてみたい、そんな時に役立つサイトです。

    軒先.com

    それぞれ有名なプラットフォームですし、Googleカレンダーと連携して、自動で予約を反映・管理できるサイトもあります。いくつかのサイトに登録しても、Googleカレンダーとの連携があるとバッティングを防いでくれて便利ですね。決済機能なども使えますので、貸し部屋の副業の初心者にはありがたいです。

    まとめ

    • 貸し部屋の副業は今後伸びていく可能性がある
    • 貸し部屋の副業を内緒でするには確定申告が必要になる
    • 貸し部屋の副業を収入につなげるにはライバルにはない構想が必要
    • 貸し部屋の副業の注意点は本業とのバランスと外注化のタイミング
    • 貸し部屋の集客には専門のプラットフォームを利用する

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