幅広い職種の人が副業を行いやすくなってきている現在、未経験の仕事に挑戦するという人も増えています。
ライティングの仕事も特別なスキルが必要ないため、未経験から始めやすい副業として人気ですが、「初心者でも稼ぐことができるのか」「文章を書くのが好きというだけでライティングの仕事ができるのか」と思っている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、初心者の副業にライティングがおすすめな理由やライティングの仕事の始め方、ライティングのおすすめサイトなどについて解説します。ライティングの副業をを始めようか迷っている人は、副業選びの参考にしてみてください。
初心者の副業にはライティングがおすすめ?
副業にはたくさんの種類がありますが、未経験から始める場合はライティングの仕事もおすすめです。その理由として次のような項目が挙げられます。
- 初心者からでもできる案件が多数ある
- 初期投資がほとんどかからない
- 好きな場所で仕事ができる
- 仕事をしながらスキルを身につけられる
- 得意なジャンルを選べる
初心者からできる案件が多数ある
ライティングに特別なスキルは必要としません。日頃から仕事でメールや文書作成をしたり、プライベートで日記やブログを書いたりといった経験を活かして仕事することができます。
クラウドソーシングサイトには、初心者からプロ向けの案件までたくさんの仕事が企業や個人から発注されているため、経験がなくても自分のスキルに合った仕事を選んで挑戦することが可能です。
初期投資がほとんどかからない
ライティングの仕事はインターネット環境とパソコンさえあればできるため、副業するにあたって買い揃えなければならないものはほとんどありません。
ライティングスキルを高めるための勉強に関しても、スクールや講習に通うとなると費用がかかってしまいますが、ライティングでは本や雑誌などを購入して独学で勉強しているという人も多いです。
好きな時間に好きな場所で仕事ができる
ライティングの仕事はパソコンとインターネット環境があればどこにいても可能です。自宅以外でもお気に入りのカフェやコワーキングスペースなどの好きな場所で仕事をすることができます。
納期を守りさえすれば仕事をする時間に関しても自分で自由に決められるため、仕事終了後や休日等の好きな時間に取り組むこともできます。
仕事をしながらスキルを身につけられる
フィードバックがもらえる初心者向けの案件を受けることで、実際に記事を書いて報酬をもらいながらスキルアップを目指すこともできます。報酬がもらえることで副業に対してのモチベーションも上がり、副業を続ける意欲にもつながります。
得意なジャンルを選べる
ライティングの仕事にもさまざまなジャンルがあり、自分の好きや得意を活かしたライティングができます。
- 料理・グルメ
- 出産・育児
- 勉強・スポーツ
- コスメ・ファッション
- アニメ・ゲーム
- ニュース・トレンド
- 観光
- ドラマ・映画
自分の得意な分野であればより専門的な知識や経験が執筆に活かせる分、スピードや質の高い記事が書けます。
ライティングの仕事とは
副業で行うライティングの仕事は、主にサイトやコンテンツ内の記事を書くというWebライティングが多く、Web上の記事を書く仕事をする人のことを一般的に「Webライター」と呼びます。
誰でもネット上で検索したり調べ物をしたりした経験が一度はあるでしょう。そのような記事を書くのがWebライターです。Webライティングの中でも、まとめ記事やニュース記事、コラムや取材記事など様々な分野があります。種類によって書き方や伝え方なども種類ごとに異なるため、それぞれの特徴をしっかりと捉えておくことが大切です。
ライティングにはWebライティングの他にSEOライティングというものがあります。SEOライティングはWebライティングと混同されがちですが、実はそれぞれターゲットが異なります。Webライティングが読者に向けて書くのに対し、SEOライティングは「Google」などの検索エンジンを意識した書き方となるため注意しましょう。
ライティングは稼げる?
ライティングの仕事は未経験からでも挑戦しやすいため人気の副業ですが、ライターになったからといって必ずしも稼げるようになるとは限りません。
始める敷居が低いものの、初心者でもできるライティング案件の単価は0,1円〜1円程度と非常に低く、特に慣れないうちは時間をかけてもあまり稼げないというケースも多く見られます。
経験を積んで実績を作っていくうちに少しずつ文字単価が上がり、より条件の良い案件を受注できる可能性も高くなりますが、稼げるようになる前に挫折してしまうという人も多いようです。
どんな副業も継続していくことが大切ですが、ライティングも同様、長期的にスキルや知識を身につけながらコツコツ続けていくことが必要です。
未経験からのライティング副業の始め方
ここからは、未経験からのライティング副業の始め方について解説します。
案件選び
まずはどんな仕事を受注するかを選びます。未経験から始める場合はまだ実績がないため、クラウドソーシングサイトを利用するのがおすすめです。クラウドソーシングサイトには無料で登録することができ、登録後はすぐに仕事を始めることができます。
クラウドソーシングサイトには「プロジェクト」「タスク」「コンペ」といった種類がありますが、まずはタスク案件からチャレンジして、ライティングの流れをつかんでいくと良いでしょう。タスク案件をいくつか経験することで実績にもなります。
案件を選ぶ際は、ジャンルや文字数、ライティングの種類もよく確認しておくことが大切です。
仕事に応募する
興味がある仕事を見つけたら積極的に応募してみましょう。本契約の前にテストライティングがある案件も多く、どのくらいの実力があるのかを確かめる目的で行われます。案件を選ぶ際はテストライティングにも報酬が発生するものを選ぶようにしましょう。
また、案件選びの際は単発案件より継続案件を選ぶのがおすすめです。単発の場合は一回ごとに仕事を探す手間や時間がかかってしまい、新しいマニュアルの読みこみや記事の書き方を覚えるにも苦労します。継続案件なら案件探しの時間を記事の執筆にあてることができるため、なるべく報酬が安定した継続案件を選びましょう。
契約
採用された場合は契約に移ります。基本的にクラウドソーシングサイト経由で契約や納品、入金などの手続きが行われまが、継続案件の場合はクライアントとの直接契約となるケースもあります。
記事の執筆
契約後、クライアントから執筆に関しての説明を受けたら、いよいよ記事の執筆に取り掛かります。ライティング案件はマニュアルが用意されている案件がほとんどです。マニュアルをよく読み込んで記事の構成を考えましょう。
記事はWordPressに直接執筆を行うものや、Googleドキュメントを使って執筆を行うものなどがあります。WordPressとは、サイトやブログを作成する際に使用されるソフトウェアで、クラウドソーシングサイト等でもWordPressに執筆するというライティング案件が多くなっています。プログラミングのスキルがなくても使いやすいため、ライターとして副業を続けていく場合は使えるようになっておきたいソフトのひとつです。
記事の執筆だけの案件や画像の挿入や装飾までを行う案件、タイトルや見出しを決める案件など仕事内容もさまざまなので、クライアントの指示に従って執筆を進めます。最初の慣れないうちは時間がかかってしまうかもしれませんが、焦らず丁寧に執筆をすることが大切です。
執筆の大まかな流れは次のようになります。
- STEP.1競合記事を分析・リサーチ記事を書く前に、まずは競合記事の分析とキーワードのリサーチを行うことが大切です。執筆するキーワードで検索した際1ページ目に表示される記事を確認して、どんな記事がよく読まれているのかを分析します。
- STEP.2ターゲットを決めるターゲットを決めると、見出しや記事の内容も考えやすくなります。ターゲットはできるだけ細かく
- STEP.3見出しを決める記事の文章を書く前に、見出しを決めてしまったほうがスムーズに書きやすくなります。上位記事やターゲットを参考にしながら
- STEP.4記事の執筆見出しに沿って記事の執筆を行います。読者はスマホから見ることも多いため、スマホからでも見やすいように
- STEP.5記事の装飾・画像挿入大事な部分を太字にしたり、適度に画像を挿入したりすることで記事が見やすくなり、大事な部分も伝わりやすくなります。
記事納品
執筆が完了したら記事をクライアントに提出し、納品します。提出の前に自分自身でよく見直し、誤字脱字や言い回しなど、間違いやおかしなところがないかどうか確認しておきましょう。提出後もクライアントから修正依頼がある場合もあるため、修正箇所を修正後に再提出します。クライアントからOKが出れば納品です。基本的にはこの一連の作業を繰り返しながらライティングの仕事を行っていくという流れになります。
ライティング副業に欠かせないクラウドソーシングサイトは2つ
初心者からでも始めやすいクラウドソーシングサイトとして、「クラウドワークス」と「ランサーズ」の2つがあります。どちらもさまざまな案件を扱っているため同じような印象を受けますが、それぞれ異なる特徴もあります。クラウドソーシングサイト大手の2つのサイトの特徴を理解し、目的に合わせて活用していきましょう。
クラウドワークス
クラウドワークスは、仕事依頼数や求人情報が日本最大級のクラウドソーシングサイトです。主婦や学生からフリーランスや会社員まで幅広い層の登録者がいるため、初心者向けの案件も豊富です。
クラウドワークスでは、仕事の種類や報酬額を指定して検索できるようになっているため、自分に合った仕事を探しやすくなっています。また、クラウドワークスでは無料でWebライター検定を受けることも可能です。合格すればWebライターとしての能力があることを証明することができるため、より仕事を受注しやすくなったり報酬額が上がったりする可能性もあります。
クラウドワークスで一定の基準を満たすと、「プロクラウドワーカー」として認定されます。過去1年間の納品完了数や総合評価、報酬獲得額などが一定以上でなければならないなどの厳しい条件がありますが、プロクラウドワーカーとして認定されることで報酬のアップも期待できます。
クラウドソーシングサイトは無料で登録できますが、利用に際してシステム手数料がかかります。クラウドワークスの手数料は稼いだ金額によって異なるので覚えておきましょう。
報酬額 | 手数料 |
---|---|
20万円以上 | 5% |
10万円〜20万円 | 10% |
10万円以下 | 20% |
タスク形式 | 20% |
利用手数料のほか、銀行振込に500円(税込)の手数料がかかります。楽天銀行の場合は100円(税込)となっているため、楽天銀行の口座を登録するのがおすすめです。
ランサーズ
ランサーズはクラウドソーシング業界大手のマッチングサイトとなっており、フリーランスから副業まで幅広く利用されています。クラウドワークスと比べると案件数は少ないですが、仕事の種類が豊富で、クラウドワークスにはない案件が掲載されることもあります。
ランサーズでも獲得報酬額や仕事完了率などの一定の基準を満たすと、「認定ランサー」として認定されます。認定ランサーもプロクラウドワーカーと同様に、報酬や受注率アップが期待でき、副業でもまとまった金額を稼げるようになる可能性もあります。
また、ランサーズでは認定ランサーのほかにランク制度が設けられています。レギュラー、ブロンズ、シルバーと3種類のランクがあり、プロフィールの内容や実績からランクが決定する仕組みです。ランクごとにバッジが付与され、ランクが上がるごとにクライアントからの信頼もアップしたり仕事を受注しやすくなるというメリットがあります。
サポート体制も充実しており悪質な案件や違反者への対応も強化しているため、安心して利用することができるのもメリットのひとつです。
ランサーズの手数料は、クラウドワークスと違い一律で契約金額(税込)の15%となっています。銀行への振込手数料は税込550円ですが、楽天銀行への振込の場合は税込110円となります。
ライティング副業における4つのコツ
ライティングの仕事は初心者でもできますが、ライティングで稼げるようになるためにはライターとしての実力や営業力なども必要です。ここからはライティングの副業をする上でのコツについて解説します。
案件選びは慎重に
副業において案件選びはとても重要です。どの案件を選ぶかによって、副業へのモチベーションも大きく変わります。また、一度契約をした案件については責任を持って最後までやり遂げることが必要です。そのため案件を選ぶ際は、報酬額や仕事内容、クライアントの情報をしっかりと確認するようにしましょう。
クラウドワークスやランサーズなど大手のクラウドソーシングサイトはカスタマーサポートも充実していますが、全てが安全な案件だとは限りません。中には簡単な仕事で募集し、応募者に対して他の仕事を持ちかけたり、費用のかかる研修や投資などを要求したりするような案件もあるようです。悪質な案件からトラブルに遭わないためにも、最初の案件選びは慎重に行う必要があります。
まずは結論から書き始める
Webライティングでは、基本的には最初に結論から書き始めるというのが鉄則です。タイトルから記事を見に来てくれた読者に対してまずは答えを提示することで、読者に興味を持ってもらいやすくなります。
知りたい情報だけを探して流し読みしやすいというのがネット記事のメリットですが、読者に満足してもらえるような記事作りをするのがWebライティングの仕事でもあります。
コピペは厳禁
コピー&ペーストは、どんな記事においてもNGです。文章の語尾や文脈を変えていても、コピペチェックツールを使うとすぐに分かってしまいます。
特に初心者の場合は、記事ごとに似たような言い回しばかりでオリジナルの文章を書きにくいと思うこともあるかもしれません。しかし、コピペしていることがバレるとクライアントからの信頼を失い契約を切られるだけでなく、訴訟や裁判にまで発展してしまう可能性も出てきます。
他の記事の内容は参考までにとどめ、自分なりのオリジナル性を出した文章を書くことを心がけましょう。
リサーチはしっかりと行う
どんな記事を書く場合でも、リサーチはしっかりと行うことが必要です。
Web上にあるたくさんの記事の中には、嘘や間違った情報も含まれています。自分の得意分野の記事を書く場合でも、自分が知っている知識を読者が求めているとは限りません。記事を書く際は自分の書く記事が公開されることに責任を持ち、読者が求めている正しい情報を届けることが大切です。
リサーチの際は上位記事をまんべんなく分析して、ターゲットはどんな情報を求めているのか、どんな記事がよく読まれているかを調べておきましょう。そして、自分の執筆する記事を上位表示させるためにはどんな工夫が必要なのかを考えながら見出しや内容を考えるのがポイントです。
たくさん記事を書いてライティングスキルを磨く
初心者のうちはライティング特有の言い回しや書き方などがよくわからないという場合も多いかもしれません。しかし、ライティングの基礎的な部分は実際に仕事をしながらでも学ぶことができます。
初心者向けのライティング案件の中にはマニュアルが用意されていることも多く、マニュアルを見ながら記事を書いていくことで自然とライティングスキルが身につきます。
もちろん自分自身で勉強を続けていくことも必要ですが、ライターとして成長するために、まずはとにかく記事をたくさん書くということが大切です。
まとめ
- ライティングは初期投資がほとんど必要なく、初心者向けの案件も充実しているため副業初心者にもおすすめ
- 実際に仕事をして報酬をもらいながらスキルを獲得できるのもライティング副業のメリット
- ライティングの経験はなくとも、自分の経験が活かせる分野の記事を選んで書くことができる
- 副業ライターの多くはWebライターとして仕事をしている
- ライティングは初心者からでも始めやすいが、すぐに稼げるようになるとは限らない
- ライティング副業をする上で登録しておきたいクラウドソーシングサイトは「クラウドワークス」と「ランサーズ」の2つ
- ライティングの基礎は実際に数をこなして身につけていこう