どうも、かずきちです。
前回、会社の形態や違いを話しましたが、そもそも会社のメリットってなんなんでしょ?
なんで、みんな会社を設立するんでしょ?
っていうか、個人事業でもいんじゃね?
そんな疑問を解決していきましょう。
そもそも、個人事業って?
ちなみに個人事業というのは「今日から俺は、◯◯のビジネスをやるんだ!」と空に叫んだ瞬間から個人事業主です。
(叫ばなくてもいいけど本当にそうです)
法人という形態ではなく、個人で事業をやる事を「個人事業」といい、やっている本人のことを「個人事業主」と呼びます。個人事業は会社員じゃないので、「いくら売って、いくら払って、いくら残ったか」というのを毎年「確定申告」して、税金を自分で納める必要があります。
確定申告の申告方法には2種類あって、「青色申告」と「白色申告」があります。青色は複式簿記という厳密に帳簿をつけて提出することで、「青色申告特別控除」という65万円の控除が受けられるというただそれだけのもの。
(控除とか分からない人は「税務知識(個人編)」を見て下さい)
白色申告はざっくりとした申告でOKというもの。(本当はざっくりではいけないんですが、どんぶり勘定でみんなやってるというもので、収入があまりに多くない限り、お上も見て見ぬふりをしてくださいます。本当は脱税なんですけどね。。)
もし確定申告しなかったら「脱税」です。
(脱税も度合いで罰金の率が違うんですが、それはまたおいおい。ちなみに「節税」は合法的に税金を低くする手法のこと)
個人事業のメリットは以下のとーり
・設立費用いらない(叫べば個人事業主)
・白色申告なら複式簿記でつける必要なし
・一人でいい(従業員雇うこともできる)
・社会保険に加入しなくていいので費用負担が少ない(従業員5人以上は必須)
フリーランスのエンジニアとか、プロフなんかに「自営業」と書いている人はみんな「個人事業主」のことです。
(もし、法人なら「社長」とか「代表取締役」とかってカッコイイのをつけたがりますから。まぁ、細かく言うと会社も「自営業」なんですけどね)
会社を何のために作るの?
以下の5つ。
・節税のため
・責任回避のため
・雇用のため
・取引のため
・上場のため
スモールビジネスなど一人会社などでやる場合には「節税」と「責任回避」のためでしょう。
WEBサービスなどのビジネスであれば、一人会社でウン千万売り上げるのも難しくはありません。(リアル店舗だとそうはいかないけど)個人事業でも人を雇えます。社会保険など福利厚生が個人事業はない分、法人の方が社員を集めやすいのはありますが。
ちなみに個人事業から法人化することを「法人成り」っていいます。将棋の駒かい。
節税のため
売り上げと利益をどういう申告してるかによりますが、だいたい1000万以上の売上(利益じゃなくて)が出るなら法人の方が税金を安く抑えられます。
なぜなら、法人だと自分に役員報酬という形で給料を渡すので「会社の経費」になりますし、その分会社としての利益が減るので、会社として払う税金も抑えられます。(税金は利益に対して課税されるので)
さらには、給料もらった自分も税金の色々な控除が受けられ、確定申告も出来るので、払う税金が抑えられます。
(個人事業だと利益が自分の給料と同じなので、2段階で税金を抑えることができない)
(法人になれば、社会保険など個人事業よりかかってくるものもあれば、経理がめんどい部分があるので、だいたい1000万以上が目安になってる)
ちなみに法人は「交際費」として1年度内に800万円までという上限があるので、2社もってればそれぞれの会社で1600万円まで交際費として経費計上できる。(れっきとした節税方法です)
責任回避のため
前回やった有限責任ってやつ。
個人事業だと借りたお金は自分個人の債務なので一生付きまとう。(まぁ、最悪は自己破産すればいいんだけどね)
雇用のため
社員を雇いたい時に「◯◯会社」となっている方が安心感があるという程度。
従業員を雇えば、払う給料以上のお金もかかるが、相手の時間を使える分事業拡大も出来やすい。ちなみに従業員から見た合同会社と株式会社の差はないので、その違いで雇いにくいということは全く無い。
取引のため
私はWEB開発の請負で大手とも取引してますが、会社によっては「法人」でないと取引しないというところもあります。
上場のため
上場すれば、一気に投資家から大量のお金を集めることができます。
個人で上場は出来ません。(◯◯さんが上場しました。なんて聞いてみたいけど)
ちなみにヤクザやさんは、あえて上場させて、投資家から集めた資金を別会社へ流し、潰すことで荒稼ぎするなんてこともやってます。まぁ、政治家もやってますけどね。
(ヤクザといっても、見た目強面でも普通の人よか頭いいです。弁護士資格もある人いますし、法律の抜け方も知ってますしね。不動産の競売屋をしていた頃に色々お世話になりました。)
今回のまとめ
会社というのは単に「紙」でしかなく、「節税」と「責任回避」に使うものです。大抵の場合は節税するために会社を作るんです。
ここまでわかると株式会社と合同会社もどっちがいいか分かるでしょう。上場する以外は実は合同会社の方がトクってことです。
変な話、会社というものは、それ以上でもそれ以下でもありません。
でも、対して稼いでもないのに法人にしているアホウもいます。最近は簡単に作れる分、特に多いかな。(昔、現場にいたエンジニアも月5,60万程度しか稼いでないのに法人にしてますが、だったら個人の方がいい。)
ここまでわかると株式会社と合同会社もどっちがいいか分かるでしょう。上場する以外は実は合同会社の方がトクってことです。
会社ってそんなもんなんですよ。社長だから凄いもんでもないんです。学生程度の知識で起業している、しょっぱい社長はいっぱいいますから。(まぁ、何も出来ない人よかいいんだけどね)