こんにちは、
元プログラマーライターのゆきです。
さて、早速ですが本題に入りたいと思います。
皆さんは社内SEという仕事はご存知でしょうか。聞いたことがあっても細かい仕事内容は分からないという方が多いかと思います。また、「普通のSEとはどう違うの?」、「会社の中でだけ働くの?」など疑問に思われるかもしれませんね。この記事では、社内SEのお仕事について詳しく解説していきます。
社内SEに興味がある方だけでなく、ITの仕事を目指している方は、ぜひ読んでみてください。
目次
社内SEとはどんな仕事?
社内SEの業務は主に2種類に分けることができます。一つ目は自社システムの開発・構築・運営保守を担う業務です。こちらは、一般的なSEのイメージに近い仕事といえます。もう一つはヘルプデスクと呼ばれる仕事で、社内のPCなどに関する技術的な問い合わせや故障対応などを行う仕事です。こちらの仕事はSEというよりパソコンの問い合わせ窓口というイメージに近いかもしれません。
社内というと「身内の中の仕事」という感じで他社のシステムを作るよりも楽そうなイメージを持たれるかもしれませんが、そんなことはなく、むしろ自社の仕事なので数字をシビアに追うことも多いようです。
ヘルプデスクの仕事はPCが主ですが、それ以外にもプリンターや携帯電話などITに関するツールの操作や故障対応はすべて行います。時には本当に初歩的な使い方の問い合わせを受けることもあります。
社内SEになるのに資格は必要?
社内SEになるために資格は必須ではありません。しかし、下記のようなITや情報に関連する資格があると転職に有利です。
基本情報技術者試験
プログラマやエンジニアのみならず情報技術にかかわる仕事をするのであればぜひ持っておきたい資格です。基本とついていますが、やや難易度の高い資格で合格率は20~30パーセント程度となっています。ちなみに国家資格です。
応用情報技術者試験
基本情報技術者試験の上位的な資格です。基本情報技術者試験よりも難易度も高く、名前の通り応用的な知識が問われます。基本情報技術者試験の上に位置する資格ですが、基本情報技術者試験を取得していない人でも受けることができる試験です。
PM(プロジェクトマネージャ試験)
プロジェクトマネージャ試験は、情報システムや組み込みシステムの開発プロジェクトにおいて、それらの責任者たる適性が試される試験です。費用の見積もりから進捗コスト管理まで幅広い知識が必要となります。また、経営的視点やリーダーシップ、コミュニケーション能力も問われるため、幅広い分野の知識が必要な難関試験です。
社内SEに向いている人はどんな人?
続いて、社内SEに向いている人について確認していきましょう。
コミュニケーション能力がある人
社内SEは社外の人とは関わる機会が少ない仕事です。しかし、その分社内の人とは濃密にやり取りをする必要があり、コミュニケーション能力が問われる仕事です。特に自社システムの開発保守は、実際にシステムを使用する部門、経理や総務などの支払いに関する部門など社内のさまざまな部署との連携が必要となります。
プレゼン能力がある人
社内SEがシステムを開発したり、何かしらのソフトなどを導入するときは、他部署などにどうしてそのシステムなどは必要なのかをプレゼンする必要があります。分かりやすい資料を作ったり、丁寧に説明するなどのプレゼン能力がある人が向いているといえます。
問題解決能力がある人
社内SEは型にはまった業務ではなく、突発的に怒った問題に解決することが主な業務であるといえます。ですので、問題解決能力は必要不可欠なスキルといえます。業務上の問題を把握、解決案を理論立てて考えることができる人が向いているといえます。
社内SEのメリット・やりがい
この項目では、社内SEのメリットややりがいについて解説していきます。
業務範囲が広いので幅の広い知識・経験が得られる
社内SEの業務を見てきましたのでお分かりかと思いますが、非常に幅が広いのが特徴です。会社の規模で業務内容は異なりますが、中小企業では「なんでも屋」といえるほどの業務の幅がある場合もあります。そういった幅が広い仕事をしますので、知識や経験が蓄積されるというのがメリットといえます。
また、仕事に飽きを感じにくく、刺激的とも言えます。
直接感謝される仕事である
こちらは特にヘルプデスク的な仕事をした場合のメリットです。社内SEの業務では、パソコンの故障や使い方が分からないなどで、社員からSOSを受けることがあります。これらは解決した場合、SOSを出した社員や部署からとても喜ばれるというのが社内SEのうれしいポイントです。
達成感を得やすい仕事である
社内SEは社内で起こったコンピューターなどの問題を解決したり、自社システムを開発運用することが主な仕事です。ですので、問題を解決したり、システムの開発が進んだときは高い達成感を得ることができます。
社内SEのデメリット・厳しいところ
この項目では、社内SEのデメリットや厳しいところを確認していきます。
責任が重い
社内SEの仕事はときに思い責任にさらされます。例えば、莫大な資金を投入して作ったシステムが役に立たない、重要な取引があるのに、社内のシステムが故障してしまったなどという場合が考えられます。現代社会のPCは会社の根幹ともいえる部分を担っていますので、それを管理・保守する仕事はそれだけ責任が重いといえます。時には社内のシステムが停止してしまい、大きな損害が出たり、取引先やお客様に迷惑がかかってしまうということもあり得ます。
また、会社の規模によっては社内SEがごく少数という場合もあります。社内に技術的に相談したり頼る人がいなくて業務を負担に感じるという場合もあります。
突発的な仕事が多い
こちらは主にヘルプデスク的な仕事のデメリットです。PCなどの機械は当たり前ですが、都合の良い時に故障してくれるわけではありません。突然故障し、しかし明日までに復旧させないといけないという場面に遭遇する可能性もあります。
突発的な仕事が起こってしまった場合、泊まり込みなどで対応するということも社内SEの仕事としてあるようです。
ヘルプデスク的な仕事がメインになる可能性もあり
社内SEの仕事は主に2種類とお伝えしましたが、どちらか片方の仕事がメインになる場合もあります。この場合、メインではないほうの仕事をやりたかった人にとっては物足りなく感じてしまうかもしれません。実際に社内SEの仕事をするのであれば、メインの仕事や業務の割合は必ず確認をするようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は、社内SEの仕事について説明しました。社内SEは縁の下的な部分も大きいですが、直接感謝をされることも多い、とてもやりがいのある仕事です。
社内SEの仕事内容として、SE的な社内のシステムなどの開発・運用保守の仕事と、社内のパソコンや電子機器の管理や質問対応などのヘルプデスク的な仕事があります。パソコンやプログラミングなどに興味がある方にはおすすめの仕事といえます。
資格が必須ではなく、未経験でも十分挑戦できる仕事ですので、これからプログラミングを学ぶという方も社内SEの仕事を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
この記事が、キャリアを考える上で役立つと嬉しいです。