プログラミングスクールで有名な「ウェブカツ!!」は1年ほど前、炎上事件を起こしました。炎上事件をきっかけに、ネット上ではウェブカツについてのさまざまな記事があげられています。
数ある記事の中で「ウェブカツ生は就職できない」といったものがあります。果たして真相はどうなのでしょうか?今回は炎上騒動の真相と本当にウェブカツ生は就職ができていないのか、まとめてみました。
目次
炎上した原因は代表のかずきち氏の発言
ことの発端はウェブカツが運営する、あるひとつのブログ記事でした。他人が作成した画像を無断使用してしまい、それがTwitter上で問題視されたのです。
Twitter上で、画像作成者は画像の削除か著作権を守った使用方法ウェブカツ代表のかずきち氏に依頼しました。それに対し、かずきち氏がしっかりとした謝罪なく「削除しますねー」と一言だけツイートしたことに、多くの批判やコメントがあり炎上しました。
炎上事件に関しての世間の反応
炎上事件に関する世間の反応を見てみると、かずきち氏の素行の悪さが取り沙汰されています。Twitter上でのやりとりに批判が集まり、若干あきれられている印象を受けますね。
著作権問題で取り上げられた画像を「拾ったやつだしそこは分からんねー」とコメントしたり、論点をすり替えたりしているとさまざまな意見がありました。また、自身の経歴が変わっていることや、やり方が情報商材屋といっしょではないかと批判されています。
かずきち氏は「炎上は外野が騒いでいるだけ」と認識し、あまり気にしていないようです。実際、著作権問題で炎上したツイートでは、画像作成者とコメントでやりとりしており、その当事者間のやりとりが特別ヒートアップしている様子はありませんでした。
Twitterはカジュアルな場というかずきち氏の認識と日頃の少々過激なツィートが炎上事件に発展することになりました。かずきち氏の素直な謝罪があれば、炎上することもなかったかもしれませんが、炎上事件はいくつかの疑惑を呼ぶことになります。
炎上事件をきっかけにさまざまな疑惑が
炎上事件をきっかけに、さまざまな疑惑が取り上げられることに。ある会社のブログ記事やソースコードを丸パクリしているのではないかとTwitter上で批判を受けたり、炎上騒動を知った企業が、「ウェブカツ卒業生を雇わない」といったウワサも出てくるように。
事件とは関係のない、かずきち氏のこれまでの言動や発言にも注目が集まり、批判を受けています。批判はかずきち氏本人だけではなく、ウェブカツ自体の評判もさげることがありました。たしかに少々キツめの発言が多いのも事実で、それが炎上騒動に拍車をかけたといってもいいでしょう。
日頃から議論を引き起こしやすいかずきち氏のツイートは炎上マーケティングと見られることもあります。炎上の代償として、批判的な記事が多くでまわることで、「ウェブカツ生は就職できない」とウワサされるようになりました。
「ウェブカツ生は就職できない」は本当?
インターネット上でウェブカツを調べてみると、ウェブカツのデメリットに「かずきち氏の炎上」を取り上げている記事がいくつかあります。炎上騒動が起こったあと、実際のところウェブカツ生は就職ができているのでしょうか?インタビュー記事や体験談を例に真相について紹介します。
ウェブカツ卒業生のインタビュー記事
ウェブカツのサイト内では、卒業生のインタビュー記事が紹介されています。記事を読んでみると、さほど就職には影響がなかったようにも感じますね。インタビュー記事では、ウェブカツの授業内容や就職について語られています。
ウェブカツは鬼十則と呼ばれる受講中のルールが定められています。時として、体育会系を感じさせられる鬼十則は怪しいと批判の対象になることがあります。インタビュー記事では、このような環境に身をおけたことが挫折することなく、次のステップへ進めた要因だとも語っています。
プログラミングスキルだけではなく、ウェブカツのビジネスレッスンも強く印象に残っているとインタビュー記事では紹介されています。お金の知識も学ぶことで、のちのちフリーランスになった時にも役立つカリキュラムになっているのでしょう。さらに、社会人経験のない人や、IT業界未経験にも親身なって情報を提供してくれる進路相談サービスは、多くの受講者をサポートしているようです。
炎上事件で、受講生や卒業生に少なからず影響があったのは事実でしょう。しかしインタビュー記事を読むかぎり「ウェブカツ生が就職できない」とは一概には言えないのかもしれません。しかし少なからず就職はできているので、そこまで問題にするほどでもないのかもしれません。
卒業生のブログ記事
Twitterでウェブカツ生を検索してみると、卒業生の内定報告がチラホラと。卒業生のブログ記事を読んでみると、ウェブカツの特徴や就職活動について書かれています。ブログ記事では、炎上事件による就職活動への影響についても詳しく書かれていて、「ウェブカツでも十分就職できるよ」といった趣旨の内容が記されています。
たびたび炎上する代表かずきち氏。炎上することについて、こころよく思っていない受講生や不安に思う卒業生がいることも事実です。こちらの卒業生のブログでは、業界内のウェブカツの評判を理解した上で、面接時に自信をもってアピールすることの重要性が書かれています。ツイッターではかずきち氏が炎上し、なんども話題になることが多いウェブカツ。その状況が必ずしも世間一般の考えとイコールではありません。
炎上事件によって、モチベーションがさがってしまうウェブカツ生もいます。けれど炎上や批判に惑わされずスキルを身につけていくことで、スクール名にとらわれない就職活動ができるのではないでしょうか。学んだスキルに自信を持ちアピールすることが、内定への第一歩です。人柄やスキルをスクール名で判断されることは稀ではないかと参考になります。
卒業生には1,000万円プレイヤーも
ウェブカツ卒業生の松岡泰則氏は年収1,000万円を達成したとのこと。インタビュー記事はこちら。松岡氏はもともとエンジニアでプログラミングは好きだったが、あまり稼げていなかったそうです。年収に悩んでいたところ、かずきち氏のブログ記事に出会い、稼ぐノウハウやスクールの方針である「稼げるエンジニア」に魅力を感じ、入学を決意。
苦戦しながらも、なんとか卒業試験に合格できたそうです。卒業後のコンテンツがとても有益だったとも語っていて、プログラミングスキルだけではなく、営業やマーケティングといったプログラミング以外のスキルも学べたのはよかったと言っています。
プログラミングスキル自体は独学でも学べるのでは?と感じる時期もあるようですが、稼ぐスキルを同時に学ぶことにより、プログラミングスキルをより効果的に発揮し、かつ収入のアップへとつなげているようですね。挫折せずに最後までやり通すことで、フリーランスでも就職でも実際のお仕事につながるスキルが身につくことがウェブカツの魅力のひとつのようです。
卒業試験後も進路相談ができるサービスがあるらしく、2年間無制限で受けられるとのこと。気軽に何度も相談できるのであれば、安心材料にはなるのかもしれませんね。ウェブカツが大切にしている自走力を身につけることで、プログラミングスキルをベースに稼げる人が出てきていることも事実のようです。転職や就職だけではなく、フリーランスとして案件を獲得しているひともいます。ウェブカツ生は就職できない!とひとくくりにするのは、よくないかもしれませんね。
Qiita(キータ)でもそれなりの評価を受けている
Qiita(キータ)とは、プログラマーのための技術情報共有サービスのことをいいます。そこでウェブカツに関する記事があったので、紹介します。サイトはこちら。記事では、ほかのスクールと比較・検証されていて実体験ベースで書かれています。メリット・デメリットをかなり具体的に紹介しているので、参考にはなるのかもしれません。
記事内では、スクールの良い点・悪い点が紹介されていますが、それぞれ特徴がちがい、自分にあったスクールを選ぶことが大切だとも語っています。ある受講生の記事なので信ぴょう性はなんともいえませんが、自身の体験から比較し、少なからずウェブカツの学習内容には満足しているのがうかがえますね。
ウェブカツの挫折率は低い?
プログラミングは勉強を始めた90%の人が、プログラミングの勉強をやめてしまうほど、挫折率が高いといわれています。それに比べウェブカツの挫折率は低く、1割程度とのこと。スクール自体は月額制で、途中で退会する人もいるらしいですが、受講中に就職が決まったりするケースが多く、カリキュラムについていけず挫折する人は少数です。完全オンラインで時間と場所に縛られないこと、プログラミングスキルだけではなく、授業内容に営業や現場などで使えるノウハウを教えている点が理由としてあげられています。
スクールの方針が「稼ぐエンジニアを目指す」なので、わかりやすいのかもしれませんね。これまでのプログラミングスクールのイメージとはちがって、プログラミングスキルだけではなく、コミュニケーション能力や営業力といった実践的な授業もあり、モチベーションを維持しやすいのでしょうね。さらに、受講生や卒業生は、他のウェブカツ生とツイッターなどで交流することで、進捗報告をしながら励ましあえることが勉強の継続につながっている様子。
他のプログラミングスクールと比べると月額制のため学費が安いこともウェブカツの魅力です。費用が安くすむことで気軽に受講する人もいるかもしれません。それでも稼ぐことに特化したスクール方針だからこそ、本気度の高い受講生があつまり、途中で挫折してしまう人も少ないといえます。
またウェブカツを途中退部(退会すること)した場合、再入部ができないシステムになっています。こうしたシステムがより受講生の本気度を高めていることが考えられ、挫折する人が少ない要因と考えられますね。
ウェブカツ生には女性や主婦も多い
ウェブカツ生には女性や子育てしながら学習しているひともたくさん在籍しているとのこと。忙しい主婦でも取り組めるようなカリキュラムがあり、卒業生もたくさんいる様子です。「ウェブカツ 主婦」でTwitter検索すると主婦のウェブカツ生が出てきました。
子育てや家事をしながらでも、プログラミング学習するというのは驚きですね。忙しい主婦の方をプログラミングで応援したいという思いから、ウェブカツでは女性限定のキャンペーンをしているそうです。
さらにウェブカツのブログ内では、未経験の40代主婦がエンジニアになった記事が紹介されています。ウェブカツのカリキュラムの充実度や卒業後のサービスの良さを話していて、スクール自体は悪くはなさそうだなといった印象です。
配偶者の転勤、出産・育児、介護など、女性は家族のライフイベントに左右されやすい事情がまだまだあります。未経験でもプログラミングスキルを習得され実際にお仕事をしているお話や進路相談のサービスがあることは、働きかたについて悩むことが多い女性にとって励みになりますね。
まとめ
今回はウェブカツ卒業生について、紹介してきましたがいかがでしたか?1年ほど前、ウェブカツは炎上事件を起こしました。それによりネット上には、批判記事やレビューがたくさんあります。受講生や卒業生も少なからず影響を受けたことでしょう。
しかし調べてみると、就職できている人やフリーランスとして成功している例もたくさんあることがうかがえます。かずきち氏が目立ちすぎて、隠れてしまっているような印象がありました。スクール自体は高評価を受けているので、かずきち氏も言動や行動には気を付けてほしいですね。
これからプログラミングスクールを検討している人は、ネット上にある記事を鵜呑みにするのではなく、いろいろな情報集めて、自ら判断する必要がありますね。この記事がなにかの参考になれば幸いです。