WordPressで営業日や予約機能のあるカレンダーを設置したい。でも、デフォルトのカレンダーはイベントの入力などはできないし、とお困りではありませんか?
店舗の営業日やイベントの開催情報などをカレンダーに表示できれば、お店のホームページをもっと見やすくできます。お客さまにも情報が伝わりやすくなり、ユーザー満足度も上がるでしょう。
ここでは、WordPressで営業日や予約機能の付いた本格的なカレンダーを、初心者でも簡単に設置する方法を解説します。
目次
WordPressでカレンダーを表示させる3つの方法
WordPressでカレンダーを設置する方法は、主に3つあります。デフォルトのカレンダーを使う方法とGoogleカレンダーを埋め込む方法、そしてプラグインを使う方法です。
どの方法にもメリットやデメリットがあるので、特徴を理解して使うようにしましょう。ここでは、WordPressでカレンダーを表示させる3つの方法について解説します。
デフォルトのカレンダーを使う
WordPressには、デフォルトでカレンダー機能が付いています。デフォルトカレンダーはウィジェットから設定が可能です。
設定は簡単ですが、機能はほとんどないのがデフォルトカレンダーのデメリット。イベント情報や営業日の入力はできず、記事の投稿日が表示されるだけです。
営業日などではなく、ホームページのコンテンツ投稿日を表示する目的で使用するのが良いでしょう。
Googleカレンダーを埋め込む
WordPressには、Googleカレンダーを埋め込んで使うこともできます。Googleのアカウントを持っていない場合は、作成する手間がありますが埋め込むのは簡単です。
Googleカレンダーを使うメリットは、自分が使っているGoogleカレンダーと同期できるところです。そのため、スマホやタブレットから簡単に予定を追加・変更できます。
イベントの場所や参加者の情報なども入れることができますが、お店の予約機能はありません。お客さまが予約をとれるようなカレンダーを作りたいなら、次に紹介する「プラグイン」を使う必要があります。
プラグインを使う
プラグインとは、WordPressの機能を拡張するときに使うツールです。公式のプラグイン以外にも、世界のクリエイターたちがさまざまなプラグインを作成しており、それを使用できます。
プラグインの中には有料プランのあるものもありますが、無料プラグインでもその機能は十分。イベント情報を搭載できるカレンダーの他、予約システムの付いたカレンダープラグインもあります。あとで紹介するカレンダープラグインもすべて無料で使用できます。
プラグインは、WordPressの管理画面「プラグイン」の新規追加から追加可能です。追加自体は難しくありません。ただし、英語のみの対応であることも多いことがデメリットです。
WordPressデフォルトのカレンダーを表示する方法
WordPressのデフォルトカレンダーは、管理画面の「外観」にある「ウィジェット」から設定します。
ウィジェット一覧の中から「カレンダー」を探しましょう。「カレンダー」をクリックしたら、追加したい場所を選択します。サイドバーやフッター、ページ下部などに設定するのが一般的です。
デフォルトカレンダーのデザインは、使用しているWordPressのテーマによって異なります。カレンダーが表示され、コンテンツの投稿日に色が付くなどの機能しかありません。
Googleカレンダーの埋め込み方法
Googleカレンダーを使うときは、まずGoogleアカウントを作成してください。すでに持っている場合は、新たに作成する必要はありません。
Googleカレンダーを開いたら、右上の設定ボタンをクリックします。
設定画面で埋め込みたいマイカレンダーを選択し、「アクセス権限」で「一般公開して誰でも利用できるようにする」にチェックを入れてください。警告がでますが、「OK」を選ぶとカレンダーをWeb上で公開できるようになります。
「カレンダーの統合」で「カスタマイズ」をクリックすると、カスタマイズが可能です。カレンダーの大きさや色、日付の設定ができます。カレンダーを埋め込むときのコードは、カスタマイズページの埋め込みコードを利用すると、カスタマイズが反映されたカレンダーを埋め込めます。
埋め込みコードをコピーしたら、WordPressの任意の場所に埋め込みましょう。「外観」→「ウィジェット」から、HTMLコードを入力できるウィジェットを追加し、そこにGoogleカレンダーの埋め込みコードを貼りつけます。保存を押して、埋め込み完了です。
カレンダーのサイズが大きすぎると、はみ出すことがあります。カレンダーを設置する場所に合わせて、カスタマイズ画面で調整してくださいね。
WordPressで営業日を表示するカレンダープラグイン
ここからは、カレンダーを表示するときに便利なWordPressのプラグインをご紹介します。営業日や営業時間だけでなく、イベントの開催場所を地図で表示するなど多彩な機能のあるプラグインも無料で利用可能です。ここでは、特に営業日を表示するのおすすめなプラグインについて解説します。
Biz Calendar
『Biz Calendar』は、お店の営業日を表示するのに優れたカレンダープラグインです。定休日の設定も簡単で、臨時休業日も登録できます。
また、翌月や前月のカレンダー表示もスムーズで、営業日時を確認しやすくなります。もちろん、イベントなどの情報も入力可能です。
プラグインをインストールしたら、有効化を行うまでは他のプラグインと一緒です。設定を行うときは、WordPress管理画面の「設定」内にある「Biz Calendar設定」を開いてください。ここで設定ができます。
カレンダーを設置するときは、「外観」→「ウィジェット」から「Biz Calendar」を選んで任意の場所に追加します。
My Calendar
『My Calendar』も、簡単に設置が可能なカレンダープラグインです。プラグインの新規追加で検索してインストール、有効化を行ってください。
WordPress管理画面のメニューに「My Calendar」が追加されますので、ここから設定ができます。かなり細かい設定ができ、「スタイル編集」でHTMLの編集も可能。もちろん、専門的な知識がなくても通常の設定で十分な機能です。
カレンダーを設置する場合は、「イベントの追加」でページを作成します。本文は白紙のままページを公開すると、「外観」→「メニュー」でメニューに追加できるようになります。
WordPressでお店の予約に便利なカレンダープラグイン
お店の営業日やイベントだけでなく、予約機能の付いたカレンダーを設置したい。そんなときでも、ここでご紹介するプラグインを使えば、WordPressで簡単に予約できるカレンダーを設置できます。
Booking Package
『Booking Package』は、予約システムに特化したWordPressプラグインです。宿泊などの日をまたいだ予約も可能で、有料プランにするとクレジット決済などの決済システムとも連携できます。
無料版でも予約機能が使用でき、「一般設定」でカレンダーのカスタマイズも可能です。「カレンダー設定」では、入力項目や定員、締切日時などの設定ができます。
カレンダーの設置には、ショートコードを使います。「カレンダー設定」からショートコードをコピーして、カレンダー用の固定ページに貼りつけましょう。
Mts Simple Booking
『MTS Simple Booking』も予約機能に特化したカレンダーです。しかし、プラグインの導入に少し手間がかかります。「MTS Simple Booking」で検索しても出てこないからです。
導入するには、公式ホームページからプラグインのファイルをダウンロードします。その後、WordPressの管理画面でプラグインの新規追加から、「プラグインのアップロード」ボタンを押します。
すると、ファイルを選択できる画面が開きますので、先ほどダウンロードしたファイルを選択して「今すぐインストール」してください。インストールが完了し、プラグインを有効化すると使用できるようになります。
管理画面のメニューに「予約品目」と「予約システム」が追加されています。「予約システム」から、定員や予約時のメール設定など詳細設定を行うことが可能です。
「予約品目」で実際にカレンダーページを作成します。本文は未入力のまま、下の予約設定を行って、公開をするとページを作成できます。ページのURLをリンクにするか、「外観」→「メニュー」で任意の場所に埋め込んで使用しましょう。
まとめ
お店の営業日やイベント情報を表示できるカレンダーを、WordPressで表示させる方法について解説しました。
カレンダーを自作するには、HTMLなどの専門的な知識が必要になります。しかし、ここでご紹介した方法を使えば、初心者でも簡単に本格的なカレンダーをWordPressに設置することが可能です。
営業日の表示だけでなく予約機能の付いたカレンダーを使えば、そのままお客さまがお店やレッスンの予約もできます。WordPressのプラグインを使って、お店のホームページを使いやすくしてみましょう。