【バックエンドエンジニアってどんな仕事?】必要な言語・スキル・将来性は?

バックエンドエンジニアって何をしているのか正直よくわからない・・・

Web系エンジニアとしては将来性があるんだろうか?

バックエンドエンジニアになるには、どんな言語を学ぶべき?スキルは何が必要?

 

フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、サーバーサイドエンジニア・・・

Web系のエンジニアって、似たような名前が多くて、どれがどんな役割の仕事なのかわかりにくいですよね。

Webデザイナーとは違うの?

なんて声もあったり・・・。

ここでは、バックエンドエンジニアがどんな仕事なのか?どんなスキルが必要で、果たして将来性があるのか?といったところまでわかりやすく解説します。

ぜひ最後まで目を通して、バックエンドエンジニアを目指すための参考にしてください!!

バックエンドエンジニアってどんな職業?

Web制作におけるバックエンドエンジニアの役割

Web制作を行うとき、複数のエンジニアが関わります。

もちろん、企業によっては一人のエンジニアが行ったり、開発するシステムの規模によっても異なりますが、制作に関わるのは概ね以下の4つの職種です。

・Webディレクター

・Webデザイナー

・フロントエンドエンジニア

・バックエンドエンジニア

ではWeb制作においての、バックエンドエンジニアの役割はなんでしょうか?

よくシステム開発の中で、フロントエンド側が目に見える部分、バックエンド側が目に見えない部分といった説明を目にすることがあります。

うーん、目に見えない部分・・・?

まずはWebサイトの制作の中で、何がバックエンドエンジニアの担当すべき仕事なのか、Webサイト制作の流れに沿って、”目に見えない部分”を視覚的に表してみます。

図1中の点線枠内が、それぞれの職種の役割を示しています。

Webサイトの制作は、クライアントから依頼を受けてヒアリングを行った後に、どんなものを作るか、要件分析・要件定義を行います。

その際にスケジュールや人員の割り振りなど、全体のとりまとめを行うのはWebディレクターの仕事です。

要件分析・要件定義はディレクターがメインで行いますが、概ねプロジェクトメンバーが決まっていれば、要件を決める際にはデザイナ―含めたすべてのエンジニアが参加したり、また各工程でのレビューにはそれぞれに必要なエンジニアが参加するなど、お互いにコミュニケーションをとりながら、チーム全体で作り上げます

Webデザイナーによってデザインが決まると、フロントエンドとバックエンドに分かれて、システム開発が始まります。

バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアの違い

冒頭で、目に見える部分、目に見えない部分というのは、クライアント側とサーバー側を指します。

フロントエンドエンジニアはWebサイトやWebアプリケーションなどでユーザーが文字を入力したり、ボタンを操作するユーザインターフェース(UI)部分、つまりクライアント側の設計・開発を行います。

一方バックエンドエンジニアは、ユーザーが入力したデータをサーバー側のデータベースへ保存したり、検索結果を出力したりする部分の設計・開発を行います。

バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違い

次にバックエンドエンジニアと似た言葉で、サーバーサイドエンジニアがありますが、サーバーサイドという言葉の通り、サーバー側でプログラムを実行したりデータを管理したりするという部分で、バックエンドと区別せず、同じように使われる場合もあります

一般的にはWeb系エンジニアを指す場合フロントエンドと対比して「バックエンド」を使うことが多いです。

参考:デジタル用語辞典

バックエンドエンジニアの仕事について

バックエンドエンジニアの仕事は主に3つの役割があります。

・サーバーの構築

・データベースの構築

・サービスの開発と運用・保守

フロントエンドのプログラムがWebブラウザ側で動作するのに対し、バックエンドのプログラムはサーバ上で動作します。

まず、Webアプリケーションを動かすため、サーバーの構築を行います。

さらに重要なのがデータベースの構築です。

ユーザの入力データを保存したり検索したりするのをスムーズに動作させるためにデータベースを参照できるようにします。

新規サービスの開発と運用や保守なども重要な仕事です。

例えば、会員登録、商品の検索などの処理では、会員情報のセキュリティ対策や、運用時の監視や障害対応も行います。

以上のように、プログラミングだけでなく、サーバーやデータベースの構築、運用・保守までがバックエンドエンジニアの仕事です。

バックエンドエンジニアに必要な言語・スキルとは

バックエンドエンジニアはサーバやデータベースを扱うことから、OSの知識やネットワーク、インンフラ、セキュリティなどの知識も必要です。

そのため、必要言語は多岐にわたります。

・Webサービスの開発に適したPHP

・汎用性が高いJava

・AI(人工知能)開発だけではなく、WEBアプリケーションの開発にも優れたPython

・自由度が高いRuby、Perl

・登録作業やデータの取得などデータベースを扱うことからSQLも必要

・その他にも、開発効率を高めるための各種フレームワーク

 

なかでも、PHPやRubyは未経験でも学びやすく、バックエンドエンジニアを目指す、初心者が始めるのに向いている言語です。

 

これら言語のスキルを身につけるにはメンター指導のスクールへ通うのが効率的です。

過去記事でスクールで学ぶことの重要性を解説していますので、参考にしてみてください。

バックエンドエンジニアの年収、将来性は?

バックエンドエンジニアの年収

経済産業省では平成29年にIT関連産業の給与等に関する実態調査を行っています。

調査結果によると、バックエンドエンジニア単独の年収額の表示にはなっていませんが、バックエンドエンジニアを含むインターネット関連企業で働くエンジニア・プログラマーの平均年収は592.2万円です。

なお国税庁による、令和元年の給与所得者の平均年収は436万円と報告されており、平均よりもはるかに高収入であることがわかります。

バックエンドエンジニアの雇用数と成長率

バックエンドエンジニアの将来性はどうなのでしょうか?

総務省ではIT関連企業である「情報通信産業」の雇用者数の推移今後の動向をみるためのGDP推移の実態調査を行っています。

図2に情報通信産業の雇用者数推移を示します。

 

図2において、バックエンドエンジニアは「インターネット附随サービス業」に含まれ、2005年から統計が開始されました(図中、赤丸で囲ったオレンジの網掛け部)

情報通信産業全体として、2000年から2018年までの18年間で70万人雇用者数が減少しているのに対して、バックエンドエンジニアを含む「インターネット附随サービス業」は2005年から右肩上がりで増え、今や10万人の雇用者数となっています。

続いて図3に、「インターネット附随サービス業」の成長度合いを示す、実質GDPの推移を示します。

実質GDPに関しては、2008年のリーマンショック後に一度下がったものの、2013年からまた急激に伸び始め、さらに成長することが予想されます。

以上の調査結果から、バックエンドエンジニアをはじめとするインターネット附随サービス業は今後どんどん伸びていく可能性をもった職業であることがわかります。

参照:国税庁|民間給与実態統計調査結果経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」総務省の総務省|令和元年版 情報通信白書

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「バックエンドエンジニアの仕事」について、その他のWeb系エンジニアとの違いや具体的な仕事内容などを説明しました。

バックエンドエンジニアにとどまらず、IT関連全般に言えることですが、成長が著しい職種です。

そしてそれは成長に伴って、進化し続けることも意味します。

新しい知識や情報を取り入れられるよう、常にアンテナを貼って、プログラミングスキルをアップデートしていくことも大切です。

この記事が、IT業界を目指す人たちの参考になると嬉しいです。

 

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