プログラミングスクール(学校)の選び方~

プログラミング未経験の人がプログラミングを学びたいと思ったとき、プログラミングのスクール(学校)への入学を考える方が多いと思います。一口にスクールと言っても費用、所在地、学習期間等、スクールによっていろいろな違いがあります。
また、昨今のエンジニア不足からスクールの数も年々増加しているため、どこのスクールにすれば良いか分からないと思う方も多いと思います。

そこで今回はスクールに通うメリットやスクールの選び方について解説します。
プログラミングを学びたいと思っている方は是非読んでみてください。

なぜプログラミングスクールを選ぶのか

プログラミングを学ぼうと思った場合、方法としてはプログラミングスクールに通う方法の他にもいくつかの方法があります。
書籍を読む、インターネットのサイトで学ぶ、YouTubeを見て学ぶなどですが、この中であえてお金を使ってまでプログラミングスクールを選ぶ理由を見てみましょう。

学ぶべきプログラミング言語がわかる

現在に於いて使用されているプログラミング言語は多数あり、それらの各言語は生き残りをかけた熾烈な競争を行っております。
現在主流と言われているプログラミング言語でも5年後にはどうなっているかわかりません。
逆に現在はあまりメジャーとは言われていない言語でも将来的には主流になる可能性もあります。

どの言語を学習するか、この判断を誤ってしまうとせっかく学んだ言語も使う機会に恵まれずにそれまで費やした貴重な時間やお金も無駄になってしまいます。

近頃のプログラミングスクールでは入学する前にカウンセリングを受ける事の出来るスクールが増えてきています。
自分の希望や将来の方向性を提示した上でその方向に向けた学習に関するアドバイスを受ける事が出来ます。

プログラミング言語の選択や学習の順番。この選択がプログラミング学習に於いて非常に重要な選択になります。
プログラミングスクールではこの判断を的確にサポートしてくれます。

プログラミング未経験でエンジニアに転職したい場合サポートを受ける事が出来る

プログラミングに関して未経験でエンジニアとして転職を目指す場合、転職の支援サービスがあるプログラミングスクールを選びましょう。
履歴書や職務経歴書の添削やポートフォリオの作成などの支援を受ける事が出来ます
プログラミング未経験なわけですから、このポートフォリオの作成支援は非常に助かります。

学習の道案内をしてくれるため知識の抜けがなくなる

プログラミング学習はもちろん独学でも出来ますが、一度間違った知識を吸収してしまうと、その知識は修正されにくいと言う事があります。
このあたりが独学の難しいところです。

また、プログラミング初心者はエラーの解消でつまづくことが多いです。
このエラーの対処は初心者ではかなり難しいです。

書籍などを読んで理解したつもりになっても、実際は知識の抜けだらけでは社会では通用せず、もしそれが転職や就職直後であった場合いきなり能力がないとの烙印が押されてしまいます。

多くのプログラミングスクールでは実力の判定テストが行われており、確実にマスターしている部分と理解力の足りない部分が明らかにされます。
あとは理解力の足らない部分を復習で補っていけば知識の抜けが無くなります。

学習の道案内、これもプログラミングスクールに通う大きなメリットです。

就・転職活動をスピーディーかつ確実に決める事が出来る

プログラミングスクールの中には就職や転職活動のサポートを行っているところも数多く見受けられます。
スクールの中には就職や転職をすると言う事を条件にして、無料にて学習を受けさせてくれるスクールもあります。

そのからくりはどうなっているかと言うとプログラミングスクールが人材紹介業も兼ねているからです。

将来的にIT業界は確実に人材が不足すると言われています。
そのためにある程度プログラミングを扱える人材であれば採用したいと考えている企業も多いです。

但し、スクールによってサポートにばらつきがある事は頭に入れて動きましょう。

プログラミングスクールで何を学ぶのか

プログラミングを学ぼうと思っても、プログラミングスクールのイメージがつかめない方も多いでしょう。
そこで、ここではプログラミングスクールで何を学べるかを見ていきましょう。

コンピューターやインターネットの基礎から、学ぶ事が出来る

プログラミングを学ぶためにスクールに通うわけですが、そもそもプログラミングとは何なのでしょう?
そう問われた場合の答えとしてはコンピューターやスマホを使用しアプリケーションを動かしたり、インターネットにアクセスするための手続きや手順と言う事になります。

現在のPCやインターネットを一般のユーザーとして利用するだけであれば、デバイスやインターネットの仕組みが分からなくても操作できます。
しかし、これらを動かすプログラミングを行うためにはコンピューター内で何が行われているのか、インターネットにはどんな仕組みでアクセスしているのかなどの基本が分からないとできないことも多くあります。

これらが分からないと将来的に基礎的な知識が欠けていて苦労すると言う結果が見えています。

プログラミングスクールではプログラミングを学ぶことはもちろん、コンピューター及びインターネットの仕組みを学習する事も出来ます。

プログラミング言語の学習

プログラミングスクールのカリキュラムのメインは何といってもプログラミングの学習です。

子供用のプログラミングスクールでは簡単なビジュアルプログラミングもありますが、大人が就職や転職を視野に入れて学習する場合には記述式のプログラミングになります。

これはどういったものかと言うとコマンドと言う命令文及びパラメーターと言われている数値を入力しコンピューターやインターネットを操作する手順を書き込んでいく作業となります。

この作業時の用語やルールを定めているのがプログラミング言語です。
その言語は多岐に渡っておりJavaScript、Python、PHP、Java、C++、C#、Ruby、CSSなどがスクールで学べます。

これら全ての言語を1~2年の学習期間でマスターする事は困難で実際にはこの中から自分に必要としている言語をいくつか選び学ぶ事になります。

プログラミングとビジネスの関わりについて学ぶ

現在ではプログラマー出身の成功者も多くなってきました。マイクロソフトのビル・ゲイツやFacebookのマーク・ザッカーバーグなどもそうですね。

プログラミングは現在のICT関連ビジネスの大きなウエイトを占めています。プログラミングの知識だけを持っている人よりもビジネスのアイデアや実行力の持ち主が高収入を得られる時代と言えるでしょう。

プログラミングスクールでもそれらのノウハウを学ばせてくれるスクールも増えています。プログラミングスクールとはそれらのビジネスセンスを学ぶことのできる場所であるとも言えます。

プログラミングスクールを選ぶポイント

インターネットで「プログラミングスクール」を検索すると数多くのタイプのスクールがありどう選んでいいのか分からないと悩んでしまう人も多いようです。そこでここではプログラミングスクールを選ぶポイントについて見ていきましょう。

通学制かオンライン学習か

通学制のスクールは通常の学校と同じように実際に教室に行ってレッスンを受けます。スクールに通いますので自分でPCなどを用意する必要はありませんし、同じ方向を目指してともに学ぶクラスメートもできますのでモチベーションの管理がしやすいと言えます。また、分からない点が出てきた場合直接質問する事が可能です。この辺がメリットとなります。

一方デメリットとしては費用の面で価格が高くなる傾向にあると言う事と忙しい人には途中で学習中断の危険度が高い点が挙げられます。
その他にも近くにスクールがない場合もあります。

このような学習する際の環境、雰囲気などはプログラミングを学習し会得するためにかなり重要な要素となります。

オンラインスクールの場合は自宅のPCを利用しZoomなどを使いマンツーマンレッスンや映像でのレッスンを受けるスタイルとなります。

自由な時間、場所でレッスンを受けられますし比較的低価格で学ぶことができるメリットがあります。
更には自分のペースで勉強する事が可能です。

一方デメリットはPCやWi-Fi環境を用意する必要があります。既にPCやインターネット環境が揃っている方にはそれほど大きなデメリットではないでしょう。
また、モチベーションの管理が難しいところもデメリットと言えるでしょう。

コース及びレッスンのカスタマイジングは可能か

プログラミングスクールのカリキュラムには大きく分けてレディメード型とオーダーメイド型に分かれます。

レディメード型は既製のカリキュラムを学ぶコースで例を挙げると「1年間プログラミング基礎とPythonコース」と言ったコース設定で設定したゴールに向かえるようになっています。
プログラミングのトータルな知識を確実に習得するにはぴったりのコースと言えるでしょう。
但し、独学などである程度の知識を既に持っている方にはタブって学ぶというリスクもあります。

一方のオーダーメイド型のコースはあらかじめ多数用意されている短期のコースから自分が必要とする内容だけを選んで学習していくスタイルです。
このコースに関しては一定期間内定額で何回でも学び放題のスクールと1アイテムごとに料金がかかるスクールがあります。

また、既に用意されている短期のカリキュラムを自分で変更できるスクールがおすすめです。
例えば自分でプログラムを考え、開発する工程を組み込むと自分の実力と現実とのギャップが鮮明になります。

カウンセリング体制の充実度はどうか

通学制、オンラインスクールを問わず、多くのスクールでカウンセリングが充実している事を売りにしています。
しかし実際にはどこまでの内容を相談できるか、回数や時間などはスクールによってまちまちです。

転職する際やフリーランスとして活動する場合でもスクールを卒業したばかりの初心者が自分で好条件の案件を見つけたり、就職先を見つける事はまず不可能です。

実際カウンセリングは将来を考えた時非常に重要な支援となります。
カリキュラムを終えた後まで手厚く支援してくれるスクールを選択しましょう。

スクール卒業後の進路は?投資金額は回収できるのか?

プログラミングスクールに通うとなった場合当然費用がかかります。スクールを卒業後その費用は回収できるのでしょうか?
また、卒業後の進路はどうなるのでしょう。

投資金額は回収できるか?

ここではエンジニアの年収で見ていきましょう。
エンジニアの平均年収は約550万円です。
また、年齢別、エンジニアの経験年数別の平均年収は下表のとおりです。

年齢 年齢全体平均 0年目 1~4年目 5~9年目
20~24歳 313万円 285万円 333万円 397万円
25~29歳 403万円 329万円 403万円 437万円
30~34歳 497万円 403万円 427万円 494万円
35~39歳 550万円 421万円 498万円 507万円
40~44歳 609万円 508万円 575万円 569万円
45~49歳 623万円 328万円 612万円 548万円
50~54歳 682万円 557万円 687万円 663万円

出典:E-Stat|賃金構造基本統計調査職種第3表

仮に26歳で未経験でエンジニアに転職した場合、転職時の年収は約330万円になります。
その後4年目までは400万円程度の年収が可能ですから現在の年収よりも高い年収を期待できるのであれば、費用は十分に回収可能だと思われます。

卒業後の進路

大きく分けて2つになると思います。

1.転職をして経験を積む

転職をした場合、会社等組織に所属しその中で能力及び業界の専門知識を身に着け再度転職するなどしてキャリアアップを目指す。

2.フリーランスなど独立して案件を受注し実績を積む

実績を持ち個人で企業に営業をかけ案件を取ってくる。

どちらを選んだとしても常にスキルアップをして、できる事を増やしキャリアアップを目指すと言う事です。

まとめ

今回はスクールに通うメリットやスクールの選び方、また厳選したスクールを見てきました。
いかがでしたでしょうか?

プログラミングスクールに限らずスクールなどに通う場合の心配としては、途中で挫折しないかどうか。
習い事を始めて途中でモチベーションが続かなくなったり、忙しくなってきて中断してしまった経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

最近のプログラミングスクールでは学習中断を防ぐ方法をいろいろ工夫しているようです。
情報を集めて自分に合っているスクールを探しましょう。

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