フリーランスになりたいと思っているが、不安面や大変そうと言ったイメージが先行し転身する事になかなか思いきれないという話をよく聞きます。
フリーランスになる為にはあらかじめ気持ちの整理や身の回りの準備をする事が大事です。
そこで今回はフリーランスになるための準備や必要である手続きについて詳しく見ていきましょう。
是非最後までご覧ください。
目次
フリーランスになる為には準備期間が必ず必要
いきなり会社を退職してフリーランスになったり、新卒で何もスキルが無いのにフリーランスになるのはチャレンジ精神は旺盛ですが、無謀と言えるでしょう。
フリーランスになりたいのであれば、まずは、フリーランスになる為に必須である知識やスキルを身につける為の時間が必要となります。
会社員から独立してフリーランスになる場合、仕事が忙しく時間を取るのが大変でしょうが、本気でフリーランスを目指すのであれば、なんとか時間を工面して「自分の時間」を作りましょう。
例えば朝夕の通勤電車の中とか昼休み、残業を1時間減らす等、工夫すれば何とかなるはずです。
まずは兼業を経験しよう
ゆくゆくはフリーランスを目指しますが、まずは「生活をし生計を立てる為のお金を稼ぐ仕事」「今後本業にしたいと思っているやりたい事で稼ぐ仕事」の2本立てで考えていくといいです。
だれでも未経験で知識も何もない状態で新しい事を始めると言う事は誰でも不安ですし、自信もありません。
ですので2本立てで「やりたい事で稼ぐ感覚」を身に付けて、その後本格的に独立すると言う形が良いですね。
但し、その2本立てで頑張っている時期は、普段やっていない慣れていない事に取り組んだりしていますので、時間が足りなくなると思われます。
今まで無駄遣いをしていた時間を洗い出してタイムマネジメントをやる必要があるでしょう。
フリーランスになる為の準備
フリーランスになる事は決定事項だとしても、勢いで会社を辞めるのでは無く、最低限の準備が確認出来てからの方がスムーズに事が運びます。
ここではどのような準備をしておくべきかを見ていきましょう。
生活費の確保
独立してフリーランスになった場合、すぐに案件が獲得できたとしても、フリーランスとして最初の報酬が入金されるまでにタイムラグがあります。
会社員の時代は毎月定期的に入金されていましたが、独立して最初の入金まで3ヶ月くらいは見た方が良いです。
取引先にもよりますが、クライアントの締め日が月末、振込が翌月末の場合、1月に受注し2月の上旬に納品した場合は請求書を2月末までに発行します。
そして企業からの入金は3月末になると言う事です。
従って、その3ヶ月間は貯金を切り崩していく事になります。また、会社を退職して数ヶ月すると税金の納付書が送られてきます。
この納付書もダメージが大きいものです。今まで税金は給料天引きでしたからね。
この辺を考慮すると3~6ヶ月分の生活費を確保しておきましょう。
名刺の準備
営業活動する上で欠かせないものが名刺です。会社勤めと平行して営業活動をしておけばフリーランスになる切り替えがスムーズにいくでしょう。
但し、会社に所属している間は会社の人間です。会社繋がりでの営業活動は避けるべきです。
仕事依頼を受けるためにも、人脈づくりは欠かせません。いつ誰と知り合うか分かりませんので、すぐに名刺を渡せるように常時持ち歩きましょう。
名刺は意外と話をを広げる事に役立ちます。
ポートフォリオの準備
ポートフォリオの重要度は名刺と同等です。そして、名刺以上に営業に役に立ちます。
ポートフォリオは視覚的に自分の技術、技量を相手に伝える事が出来ますので案件獲得に結び付きやすいです。
そしてポートフォリオの制作は意外と時間が掛かります。案件の話が来てからポートフォリオを作ったのでは、折角来たチャンスを逃してしまいます。
ポートフォリオは予め制作しておく事をおすすめします。
SNSの登録
SNSはフリーランスにとって強い味方となります。情報を発信する事により、自分の業務内容を知ってもらう事も出来ますし、新しい出会いに繋がる事もあります。
SNSを始める事のメリットを見てみましょう。
フリーランスにとってSNSを始める事のメリット
・自分の仕事情報を見てもらうチャンスとなる
・今後一緒に高めあえる仲間と出会う事が出来る
・尊敬できる人と出会う事が出来る
・居住地に関係なく交流を持つことが出来る
・いろいろ情報を得る事が出来る
・新しい事を始める際に手助けしてくれる人が現れる
自分のプラットフォームを持ち、それを育てていく事は、今後の自分の活動の手助けをする場となります。
是非登録しましょう。
仕事を依頼してくれる取引先の開拓
理想としては独立する時点ですぐに仕事を依頼してくれる取引先が3社ある事ですが、かなり意識した行動をとらないと難しいです。
もちろん、勤めていた会社がそのまま取引先になってもOKですが、フリーランスとして今後仕事をしていく為に、自分で新しい取引先を開拓するなど、新しい関係を作っていく事も大事になります。
新しい関係を作るための行動
・自力で営業をかける
・イベントなどに参加する
・エージェントやクラウドソーシングサービスに登録して利用する
備品など必要な物を揃える
業務に必要な物を購入する場合、開業届を出す前であれば、開業費に回す事が出来ます。
いつまで遡る事が出来るかと言う明確の規定はありませんが、大体開業日の1年位前までと言うのが無難なようです。
業務に必要な備品など
・パソコン
・プリンター
・机
・椅子
・屋号名や事務所の住所が入った印鑑
・封筒
・切手類
・確定申告用ソフトなど
自分の仕事の報酬の相場を作っておく
自分の仕事の相場を決めておかないと、クライアントと金額の話になった時に返事ができません。
と言う事は交渉も出来ませんし、見積書も作成できません。
キッチリとでなくても構いませんが、ある程度の相場は決めておきましょう。
必要書類の雛型の制作
フリーランスとして独立して仕事を開始すると、「見積書」「請求書」「契約書」と言った書類が必要となります。
見積書、請求書に関しましてはクラウド請求書サービスが事務作業の時短となりますのでおすすめです。
無料で使えるサービスもあります。
一度準備しておけばずっと使えます。
契約書に関しては、自分で作るのは難易度が高い方には、無料公開されているテンプレートを利用するのもいいでしょう。
契約書を交わさない案件はトラブルの元となりますので契約書は交わしましょう。
フリーランスになる為の手続き
フリーランスになってまず行う事は社会保険の手続きです。会社の健康保険から、国民健康保険への切り替えの手続き、厚生年金から国民年金への切り替え手続きも必要です。その他青色申告を行う場合は青色申告承認手続き等も必要となってきます。
その他どのような事が必要でしょうか
友人や知人、エージェントなどへの連絡
友人や知人にフリーになった旨伝える事は大事ですが、SNS等で「案件探してます」とか「フリーランスになりました」等と投稿している方もいますので、参考にしてみましょう。
また、エージェントに登録している場合はエージェントにも連絡する事で仕事の相談が増える可能性があります。
諸々の開業準備を行う
まず屋号を考えましょう。個人名で始める場合は問題ありませんが、会社を興す場合は屋号が必要です。と言っても悩んでしまう方もいる事でしょう。
そのような時は「覚えやすい」「読みやすい」「他社と差別化が図れている」「事業内容が分かりやすい」という観点から考えてみましょう。
開業日、所在地を決定し、事業の概要を決定しましょう。
開業届の提出
いよいよ開業届の提出です。開業届とは、個人事業の開業を税務署に申告するための書類です。最寄りの自治体の税務署に提出する「個人事業の開廃業届出書」と都道府県税務署に提出する2種類があります。
開業届は原則的には提出が義務付けられていますが、未提出の際の罰則はありません。
開業届を出すメリット
・青色申告ができる。様々な優遇制度があるので節税になる
・屋号で銀行口座が作れるようになる
・税務署が確定申告書を届けてくれる
・小規模企業共済に加入可能
・クレジットカードの審査の際の対策になる
開業届を出すデメリット
・失業保険の支給は止まる
・収入がいくらであろうが、扶養から外れる
まとめ
今回はフリーランスになるための準備や必要である手続きについて見てきました。
いかがでしたでしょうか?
フリーランス開業に向けて、是非余裕をもって準備をしてください。
今回ご紹介した内容は基本的な物ばかりですが、今から独立する方は今回の記事を参考に準備を進めてみてください。