平均年収の高いIT業界で働くため、プログラミングを学びたいと考えている人は多いでしょう。しかし、プログラミングに対して難しいイメージを持っている人も一定数います。
そこで今回は、プログラミングの基礎知識についてまとめました。初心者にもわかりやすいように解説していきますので、ぜひご覧ください。
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基礎知識1:プログラミングとは?
プログラミングとは、「コンピューターに命令すること」です。
例えば、自動ドアは「人が近づいたら、ドアが開く」ようにプログラミングされています。つまり、「人が近づく」という条件を引き金に、「ドアを開ける」という動作が行われます。
そして、コンピュータに条件と動作(処理)を命令しておくことを、「プログラムする」といいます。なお、実際にプログラムされている命令はもっと複雑で、スマホやPC、Webサービスはもちろん、家電や自動車など、現代社会はプログラムされたもので溢れかえっています。
基礎知識2:プログラミング言語の種類
人がコンピュータに命令を与えるには、コンピューターが理解できる言語で命令を与える必要があります。そのときに使うのが、プログラミング言語です。
プログラミング言語には多くの種類があり、言語によって特徴や得意分野が異なります。
例えば、有名なプログラミング言語は次の通りです。
- Java
- Python
- PHP
- JavaScript
- Ruby
- Swift
- C言語
紹介したのは、数あるプログラミング言語の中のごく一部ですが、いずれもよく使われているプログラミング言語です。
それでは、実際にプログラミング言語の種類によって何が違うのか紹介していきましょう。
書き方が違う
まず、プログラミング言語はそれぞれ書き方が違います。同じ処理を記述したくても、文法が違うので、そのまま流用することはできません。
ただし、どのプログラミング言語も英単語がベースなのは共通していて、使い方はほとんど同じです。そのため、1つの言語を習得することができれば、2言語目の習得はそこまで難しくはありません。
また、C言語にオブジェクト指向の考えを追加した「C++」のように、複数の言語間で互換性のあるプログラミング言語も存在します。
実行方法が違う
プログラミング言語は、ソースコードを記述したらすぐに実行できるスクリプト言語や、ソースコードをコンパイルしなければ実行できないコンパイラ言語など、実行方法に違いがあります。
コンパイラ言語は、開発する立場からすると余計な作業が増えるため、面倒に感じる言語ではあります。しかし、他の形式の言語に比べて、実行時の処理速度を早くすることができるので、性能を求めるシステムの開発現場などで使われています。
得意分野が違う
プログラミング言語は、言語によって得意分野が違います。WebサイトやWebサービスであればPHPやRubyなどがおすすめで、システム開発やアプリ開発であればJavaやSwiftがおすすめです。
これからプログラミングを学びたいと考えている人は、プログラミングを学んで何をしたいのかを決めてからでないと、言語を選択することができません。
基礎知識3:プログラミングの学習方法
プログラミングを学び始めるのであれば、学習方法は慎重に選びましょう。
独学で始めてみたものの、よくわからなくて挫折してしまった人は多くいます。
一度挫折してしまうと苦手意識が芽生えてしまうので、自分が独学で最後までやりとげられるかよく考えた上で、学習方法を選択するようにしましょう。不安がある人は、プログラミングスクールやオンライン講座を活用するのがおすすめです。
それでは、プログラミングの学習方法について、それぞれみていきましょう。
本で学習する
プログラミングは、本で学習することができます。プログラミングに関する本は、数多く発売されており、書店にはプログラミング学習のコーナーがある店も多いです。独学でプログラミングを始めた人が一度は通る道ですが、挫折する人が多いのも事実です。
本で学習する場合、不明点があっても本に書いてある内容以上の情報が入手できないのが難点です。そういった場合には、ネットからも情報を入手すると良いでしょう。
本によっては、手順を進めていくことで簡単なアプリを開発できたり、Webサイトを構築できる本もあります。プログラミング学習を始める目的に沿った専門書があれば、上手く活用すると良いでしょう。
プログラミングスクールに通う
独学でプログラミング学習を始めたけど、挫折してしまったという人におすすめなのがプログラミングスクールに通う方法です。プロの講師からプログラミングを学ぶことができるので、わからないことがあってもすぐに相談することができます。
ただし、決められた教育カリキュラムに沿ってプログラミングを学ぶので、本などで学習する方法に比べると自由度が低いといえます。
オンライン講座で学習する
プログラミングスクールに通うことができないのであれば、オンラインで受講できるスクールもあります。オンラインスクールは、基本的に自分の好きな時間に学習を進めます。ネット環境があれば学習を進められるので、外出中の空き時間を有効活用することもできます。
独学に近い形にはなりますが、スクールによっては各受講生に専属の講師が割り振られます。そのため、学習状況を管理してくれたり、不明点を相談することもできます。
スクールによって特色はさまざまなので、自分に合ったオンラインスクール選びが重要だといえるでしょう。
なお、オンライン講座もプログラミングスクール同様、決められた教育カリキュラムに沿ってプログラミングを学ぶので、本に比べると自由度は低いといえるでしょう。
基礎知識4:プログラミングに必要なスキル
最後に、プログラミングを学ぶ上で必要となるスキルについて紹介します。
- 問題解決力
- 責任感
- コミュニケーション能力
上記は、プログラマーとして活躍したいのであれば、必須ともいえるスキルです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
問題解決力
プログラミングを続けていると、必ずといっていいほど原因不明のエラーが起こります。しかし、わからないからと投げ出すわけにもいかないため、いつかはエラーの原因を突き止めなければなりません。
プログラマーには、色んな角度から問題を調査し、解決に導く力が必要です。
責任感
プログラマーとして仕事をしていると、ソースコードに記述した処理が間違っていても、表面上は正常に動作しているように見える場合があります。本来許されることではありませんが、テストを怠っているとこういったバグを回収できないままクライアントの元に渡ってしまいます。
プログラマーは、こういったトラブルを防ぐためにも、責任感を持って仕事をすることが大切です。
コミュニケーション能力
内気なイメージのあるプログラマーですが、IT企業の開発現場は、チームで動くことが多いため、コミュニケーション能力も大切です。
また、自分が担当したソースコードを次の開発では別の人が修正するといった機会もよくあります。そのため、自分の書き方でソースコードを書くのではなく、誰にでも理解してもらえるようなソースコードを書くことも大切です。
つまり、読みやすいコードを書くこともプログラマーのコミュニケーション能力の一種だといえるでしょう。
プログラマーに求められる必要な能力やスキル3選まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、プログラミングの基礎知識について解説してきました。
プログラミングに難しいイメージのある人は多くいますが、初心者でも学びやすい環境は整っています。IT業界は人材不足の業界です。プログラミングスキルを習得して、プログラマーと活躍してみましょう。
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