プログラマーといえば、ブラック企業で働く安月給のイメージかもしれません。しかし、実際のプログラマーの年収は、全職種の平均年収よりも高額です。また、フリーランスで働くエンジニアは、さらに高額の収入を得ています。
そこで今回は、これからプログラミングを学びたい人向けに、稼げるプログラミング言語を紹介します。また、選ぶポイントや各言語の稼ぎ方についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
稼ぐためのプログラミング言語とは?
プログラミング言語は、何種類もあって、どれを選べばいいかわかりません。
稼ぐためにプログラミングを学びたいと考えている人は、次のポイントを抑えた言語選びを行いましょう。
- 需要がある
- 希少性が高い
- 将来性がある
それでは、それぞれについて詳しくみていきましょう。
需要がある
プログラマーとして生活するには、仕事を確保する必要があります。近年では、クラウドソーシングなどを利用すれば、フリーランスエンジニアでも、簡単に仕事を受注することができます。
そして、クラウドソーシングなどで案件数が多く、安定した受注が可能なのが、Web系の仕事です。HTMLとCSSはもちろん、PHPやJavaScript、Rubyなどのプログラミング言語を扱えるエンジニアであれば、仕事が見つからない状況にはなりにくいでしょう。
また、IT企業に就職して稼ぎたいと考えているのであれば、求人数の多いプログラミング言語の習得が、面接時に効果を発揮するでしょう。具体的には、JavaやC言語など汎用性の高い言語が、開発現場で使用されています。
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日本人が日本企業に就職するように、Javaを使えるエンジニアはJava開発をする企業に就職します。
しかし、プログラミング言語は、日々新しい言語が開発されています。例えば、2014年にはApple社がApple製品向けの開発言語として、Swiftを発表しました。2011年にGoogleが開発したKotlinは、Androidアプリの開発言語として推奨されています。
JavaやPHPといった人気の言語は、扱えるエンジニアの数も多く、仕事を取り合うことにもなります。一方で、希少性の高い言語を扱えるエンジニアは少ないです。他の言語に比べ案件数が少なくても、対応できるエンジニアの数も少ないため、仕事を選ぶ側の立場になれます。そして、1案件あたりの報酬も高額になる場合が多いです。
ただ注意したいのが、需要があって希少性のある言語を選ぶことです。需要がないだけの言語を習得しても、役立つ機会がありません。
将来性がある
稼ぐためのプログラミング言語には、将来性も必要です。例えば、Pythonは以前から存在したプログラミング言語ですが、ここ数年で注目を集めています。これは、Pythonのデータ処理に優れた特性が、人工知能開発やビッグデータ解析の分野に適していたため、一気に需要が高まったためです。
一方、以前のApple製品の開発言語として使われていたObjective-Cは、Swiftの登場により衰退の一途をたどっています。実際、iPhoneアプリの開発をしたいのであれば、Objective-CではなくSwiftを選ぶべきです。Swiftの方が簡単に習得することができて、バグが誘発されにくくなっています。
プログラミングで稼ぎたいのであれば、その言語を使った開発がこれから伸びていく業界に適しているかどうかも、見極めの基準になるでしょう。
稼ぐのにおすすめのプログラミング言語
それでは実際に、稼ぐのにおすすめのプログラミング言語を紹介していきましょう。これからプログラミング言語を学び、稼ぎたいと考えている人は、次の中から選ぶと良いでしょう。
- Python
- Java
- JavaScript
- Ruby
- PHP
- Kotlin
- Swift
各プログラミング言語は、活躍する分野が違います。何を開発して稼ぐか考えた上で、言語選びを行いましょう。
Python
データ処理が得意なPythonは、人工知能開発やビッグデータ解析で注目を集めています。YouTubeやInstagramといった人気SNSでも使用されています。
言語の需要は日々高まっているもの、個人で受注できる案件は中々見つけられないかもしれません。最先端技術の開発を行っている有名企業やベンチャー企業への就職を目指しているのであれば、採用面接時のアピール材料になるでしょう。
なお、エンジニアの登竜門的な国家資格である、基本情報技術者試験の選択言語にも、Pythonが追加されました。つまり、国に認められたプログラミング言語といっても、過言ではないですね。
Java
最も多くのエンジニアが使用しているといってもいいのがJavaです。Javaを使えるエンジニアに希少性はありませんが、案件数や求人数は最も多いです。IT業界自体が人材不足の業界なので、Javaスキルを持った経験者が生活に困ることは、まずないでしょう。
JavaScript
JavaScriptは、主にWebサイトに動きを加えたいときに使用します。Webサイトの保守スキルがない企業に変わり、ちょっと手直しするだけで報酬が得られる楽な仕事に出会うこともあるでしょう。Webサイト制作やWebサービスの開発案件を受注するのであれば、必須スキルといっていい言語です。
Ruby
Rubyは、日本人によって開発されたプログラミング言語で、比較的簡単に習得することができます。Web系の案件で活躍する言語で、汎用性が高いのが特徴です。Web系の仕事は数も多いため、Rubyを使用できるエンジニアは案件を獲得しやすいといえるでしょう。
PHP
PHPはWeb系の案件を受注するには欠かせない言語です。特にWebサイト制作で頻繁に利用するWordPressはPHPで作成されているため、PHPスキルは重要です。
PHPは、Webサービスやアプリ開発でも活躍する汎用性の高い言語です。クラウドソーシングでの案件数も多く、多くのフリーランスエンジニアの生活を支えている言語です。
Kotlin
Googleが開発したKotlinは、Androidアプリ開発の推奨言語として、需要が高まっています。Javaとの親和性が高く、Javaを簡単にしたような言語です。
まだ歴史の浅い言語なので、エンジニアの数が不足しています。まだまだ案件や求人の数は少ないですが、Googleが開発した点を考えると将来性は期待できます。
希少性の高さで稼ぐエンジニアを目指すのであれば、おすすめのプログラミング言語です。
Swift
Googleが開発したKotlinに対し、SwiftはAppleが開発した言語です。Swiftは、Apple製品の開発言語として需要を高めている言語なので、iPhoneアプリ開発で稼ぎたい人におすすめの言語です。
Swiftエンジニアの需要は、Apple製品の普及率に左右されます。将来性も期待していいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、稼ぐためのプログラミング言語について紹介してきました。
プログラマーは、稼ぎやすい職業です。しかし、プログラミング言語選びに失敗すると、仕事がなくて苦労するかもしれません。稼ぐためにプログラミングを学ぶのであれば、「需要・希少性・将来性」のある言語を選びましょう。
なお、今回紹介した言語であれば、仕事自体は受注することができるでしょう。あとは自分がどんな仕事をしたいか次第です。
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