契約社員は副業してもいいのか？バレることはないのか？気になりますよね。契約社員は、契約期間が終わったらその後再度契約してもらえるか、継続して勤務できるのか不安を抱えながら働いている人が多いです。
契約社員が副業できるかは、勤務先の就業規則をまずは確認して、許可されているのかを把握する必要があります。
その上で、
- 契約社員の副業が禁止されているときはどうすればいいのか？
契約社員の副業をバレないようにするための注意点
契約社員におすすめの副業と選び方のポイント
副業を始めた後の注意点
などを詳しく解説していきます。副業を持っていれば契約社員として契約が満了しても、経済的な不安が軽減して安心感が増します。ぜひ参考にしてください。
目次
契約社員は副業しても大丈夫か？
契約社員は、派遣社員と違いその企業との契約で仕事をしています。ですから勤め先の企業の就業規則に従う必要があり、副業をしてもいいのかどうかは基本的にはその就業規則に沿って決められます。
- 副業は認められない
申請して許可を取れば副業できる
副業は禁止されていない
大抵はこの3つのどれかです。
申請して許可を取れば副業ができる場合でも、「許可が取れない」可能性も残していますので、現実的には副業が禁止ではないと就業規則に明記されていれば堂々と副業できることになります。
けれど、実際どれくらいの企業が副業を認めているのかと言うと、およそ3割程度と言われています。残りの7割は副業は認められていないのが現実です。
ただ今は、国の方針で副業を推進していること、また大手企業も副業を認める動きが活発になっていることから、今後契約社員でも副業については環境が変わっていくのではないかと思います。
参考 厚生労働省モデル就業規則契約社員の副業はなぜ禁止なのか？
そもそも契約社員の副業はなぜ禁止なのか？その理由は様々ありますが、おおよそ下記のようになります。
- 本業で働く企業の情報漏洩を防ぐため
契約社員の働き過ぎを防ぎ安全を考えているため
本業が疎かになるのを防ぐため
会社の信用を守り評判を落とさないため
本業で働く企業の情報漏洩を防ぐため
個々の企業には、それぞれ情報漏洩したくない機密事項があります。それがもし副業先で漏れてしまうと、本業で働く企業にとっては大きな損害を被ることもあります。
特に副業先が同業種他社だった場合は、副業で利益を上げることが本業の不利益に繋がる可能性もあります。
契約社員の働き過ぎを防ぎ安全を考えているため
本業と副業を掛け持ちすることは、働きすぎに陥り健康を害する可能性もあります。特に副業が自宅で個人でできる仕事だった場合は、時間の管理を徹底しないと睡眠不足や過労が重なり、その結果長時間労働が助長されます。
本業が疎かになるのを防ぐため
上記の働きすぎとも関係しますが、仕事を2つ以上持つということは、物理的に仕事に割く時間が増え、心身ともに休息をとる時間が減る可能性が高くなります。
その結果、常に疲労を抱え本業に集中できなくなる恐れがあります。
会社の信用を守り評判を落とさないため
あなたが副業をすることで、本業の企業の評判や信頼を落とすことに繋がる可能性もあります。例えば、副業をしていた企業が実は反社会勢力に関わるところなら、社会的信用が大きく損なわれることになります。
契約社員は副業がバレるとどうなる？
もしも就業規則で副業が禁止されているなら、内緒で副業してバレてしまった場合は、口頭で注意されたり、場合によっては減給や降格などのペナルティ、次回の契約の更新がされないということもあります。ただ、副業は法律では禁止されはいません。
日本国憲法第22条
何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。
その為、会社が副業に対して処分を与えても、認められない可能性もあります。また、公務員の副業は情報漏洩や信用問題の観点から法律によって禁止されていますが、公務員の世界でも徐々に副業解禁の流れが出始めています。
現在、国も国家公務員の副業解禁については整備中であることを発表しています。自治体によっては、公務員の副業を推進しているところもあり、今後副業解禁の流れはますます加速していく可能性が出てきました。
契約社員が副業する時の注意点
就業規則を確認することが大前提ですが、契約社員が副業をする時になるべく会社にバレにくくなる注意点を書いていきます。
- 副業分の住民税は普通徴収にする
バレにくい副業の働き方
許可を取れば副業できる場合は必ず許可を取る
副業分の住民税は普通徴収にする
通常、企業で働き給料を得ている場合は、その給料に対する住民税の納付は特別徴収という形になっています。特別徴収は、会社があなたの住民税分を給料から天引きして、代わりに納めてくれる制度です。
国が原則企業は特別徴収を徹底するようにと事業主に言っていることもあり、契約社員も正社員と同じく特別徴収になっています。
もしもあなたの副業がアルバイトなどで給料を得ている形だと、その副業の給料分の住民税も会社へ通知がいってしまいます。
しかも、給料の欄とは違う欄に副業分が記載されてしまいます。それを経理の人が確認すれば副業がバレやすくなります。ですから契約社員がアルバイトやパートで副業をする場合は、基本的に会社へ申請して許可を取るか禁止されていないことが前提です。
その代わり、フリーランスで仕事を取っていたりメルカリでの転売など、給料以外で収入を得ている副業なら、住民税を普通徴収という形にすることで勤め先にバレにくくなります。
普通徴収は、副業分の住民税を自分で申請して納付する方法です。自分宛てに住民税の納付書が届くため、会社にバレずに住民税を納めることができます。
バレにくい副業の働き方
副業にもバレやすいものとバレにくいものがあります。上記にも書きましたが、給料をもらう形の副業は例えアルバイトでも住民税が特別徴収になり、契約している企業へ副業分の住民税の情報も行ってしまいます。
ですから、バレにくい働き方は普通徴収にできる副業です。個人でできるスキルの販売、メルカリなどの転売、投資、クラウドサービスで仕事を受けるなどがそれに当たります。
バレないことを前提にするなら、必ずこうした形で副業を選びましょう。
許可を取れば副業できる場合は必ず許可を取る
契約社員の就業規則に副業は申請して許可を取ると記載されていても、実際に面倒で許可を取らず内緒で副業をしている人もいるでしょう。けれど、万が一バレてしまったらその後の契約更新に関わってくるかもしれません。
許可を取るルールなら、副業は必ず事前に申請しておきましょう。
契約社員にお勧めの副業5選と選び方のポイント
契約社員で副業をしたい場合は、給料と言う形以外で報酬を得ると、会社にバレにくいとおわかりいただけたと思いますが、ここからは実際に副業の賢い選び方のポイントとおすすめの仕事を書いていきたいと思います。
契約社員をしながら副業を始めるなら、
- 在宅でできる仕事
隙間時間を使える仕事
自分のスキルを活かせる仕事
スキルアップできる仕事
この4つをぜひ意識して選んでください。
在宅でできる仕事
契約社員をしながら副業をするのは、肉体的にも精神的にも大変なことです。単発で短期間の副業ならどんなものでも良いと思いますが、継続していくなら在宅でできる仕事がベストです。
在宅なら帰宅してからの時間を有効に使えますし、誰かに働いているところを見られて副業がバレるリスクもなくなります。
副業がバレない方法ってあるの!?おすすめ在宅ワークも紹介!
隙間時間を使える仕事
本業の職場が自宅から遠い場合など、通勤の行き帰りの隙間時間を有効に使える仕事だと続けやすくなります。
自分のスキルを活かせる仕事
すでに自分が持っているスキルを活かした副業なら、すぐに始められるメリットもあり、また趣味などが生かせるなら楽しみながらできるメリットもあります。
スキルアップできる仕事
今後自分が契約社員をしていく上で、強みになるようなスキルが身につく副業なら将来性もあり、本業の収入アップや転職もしやすくなるなどメリットに繋がります。
以上の4つを踏まえておすすめの副業は以下の通りです。
契約社員でもバレずにできるおすすめの副業5選
上記の4つのポイント生かしたおすすめの副業は以下の5つです。
- データ入力
ライティング
プログラミング
画像や動画編集
自分の好きな趣味を生かす
データ入力
数値や文字など様々なデータ入力を行う仕事です。求人サイトやクラウドソーシングで沢山需要があり、また在宅でできるのが強みです。契約社員の業務もデータ入力なら、すでにある程度のスキルがあると思いますので、仕事を受けやすくなりますね。
ライティング
ブログやSNSなどの記事作成や投稿をする副業です。基本的には文字を書くのが好きな人が向いています。ライティングするジャンルによっては、全く経験のない分野も記事を書かなくてはいけないことも出てくるので、ある程度副業の時間が取れる人向きです。
プログラミング
プログラミングやコーディング業務も、在宅でパソコン一つでできますし需要が高いのでおすすめです。将来的にIT分野への転職も可能になってきます。
私の知り合いは、契約社員としてプログラミングの仕事を受け、徐々にスキルを上げていって正社員としてヘッドハンティングされたり、在宅で高額な報酬を得ていたりする人がいます。
まだまだITの世界は請け負う人が少なく、需要の方が多い印象です。将来の報酬アップにつながる副業をしたい、本業として転職も考えたい人にはお勧めの分野です。
これから稼げる仕事とは？新しくスキルを身に着けるならプログラミング！
画像や動画編集
youtube動画の編集、サムネイル画像の作成、lineスタンプの作成などの副業です。元々スキルがあればそれほど難しくなく、またクラウドソーシングなどで単発の仕事も見つかるので、初心者でも始めやすい副業と言えます。
自分の好きな趣味を生かす
写真、絵を描く、洋裁などもともと自分が好きなことを副業に繋げる方法です。自分のスキルを販売できるサイトはたくさんありますし、好きなことなら続けやすいですね。ただ、売れないと収入には繋がらないので、すぐにお金が必要な人には向きません。
帰宅してから好きなことに時間を使って、何か作品を生み出している人にはおすすめです。
契約社員が副業をすることのメリットは？
契約社員は企業との契約をしてその期間内で仕事をするので、継続か契約終了かは働いている企業にゆだねることになります。また、残業がなければ収入アップには繋がりにくく、空いている時間を使って副業したいと考える人も多いです。
契約社員が副業をする最大のメリットは、他にも収入源を持っているという安心感ではないでしょうか。そして、今後の生活の為に貯金をしておきたいと考える人もいるでしょう。
また、契約社員として副業のスキルがキャリア形成に役立つこともあると思います。今は国も副業を推進する方向なので、今後は副業を持っていることが当たり前の世の中になるかもしれません。
自分で自分の身を守らなくてはいけない時代なので、守る武器をもう一つ増やすという意味でも副業にはメリットがありますね。
副業を始めた後の注意点
副業を始めたら、今まで以上に時間の管理、健康の管理を徹底した方が良いです。収入を得るために無理をして体の壊しては元も子もありません。
趣味やリラックスをする時間も大切にして、家族がいる方は一緒の時間を確保するなど、メリハリをつけて副業を継続しやすい環境を作ってください。
まとめ
- 契約社員の副業は就業規則で許可されているかを確認する
- 会社にバレないためには住民税の普通徴収が必要になる
- 契約社員の副業は時間確保のために在宅でできて普通徴収になるものを選ぶ
- 副業を始めたら健康や時間の使い方に気を付ける
