資産運用をしたいけど副業をしていると思われてしまうのか?気になるところですよね。将来の資産を作る必要性を感じているのに、なかなか踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
このページでは、
- 資産運用は副業をしていると思われてしまうのか
- 副業で資産運用をするメリットとデメリット
- 会社員の副業にお勧めの資産運用と注意点
などをご紹介します。あなたの資産運用に役立てていただければ幸いです。
資産運用は副業と見なされる?
資産運用は労働とは違うので、副業と見なされないことも多いです。ですが会社の就業規定でどう決まっているのかを確認するのが最も大切です。
もしも資産運用を始めようと思っているなら、必ず所属している会社の就業規定を確認しましょう。副業が禁止と明記されているなら、個人としての資産運用が副業と見なされるのか人事に確認しておくと安心です。
企業が副業を禁止しているのは、情報漏洩のリスク、労働時間の超過の予防、本業への様々な影響などが懸念されるからです。
本業の勤務時間外に、仕事に支障をきたさない範囲での資産運用は認められることも多いですが、勤務時間中に投資などの取引をするのは、例え副業が認められている場合でもやらないほうが無難です。
会社の副業禁止規約は無効にできる?副業で気をつけたいポイント解説勤め先が金融機関の場合はほとんど投資は禁止されている
金融機関とは、証券会社、銀行、保険会社などです。金融機関で働いていると、株式の取引に関する情報がたくさん入っていきます。
その情報を元にインサイダー取引などをしないように、禁止されているのです。
副業で資産運用をする時のメリットデメリット
副業で資産運用を始めるには、それぞれメリットとデメリットがあります。
副業で資産運用をするメリットとは?
- 少ない時間で行える
非課税制度が使える
少ない金額から始められる
将来の不労所得や定年後の収入源になる
少ない時間で行える
どんな金融商品を資産運用に選ぶのかで変わってきますが、基本的には投資はそれほど時間のかかるものではありません。
一度預けると時々運用の状況を確認する、必要なら資金を増やすなど以外は特にすることはありません。ですから本業をしながらでも十分行えます。
ただ、デイトレードと呼ばれる株の取引は、昼間にチャートを見る時間が必要なため会社員の副業にはあまり向きません。
デイトレードができる時間は午前9:00-11:30と午後12:30-15:00で、会社員の人は基本的に勤務中です。株の取り引きをする場合は、インデックスファンドなど預けるだけでいい金融商品の方が無難です。
非課税制度が使える
iDeCoやNISAなど非課税枠がある制度を利用すれば、一定の金額までは税金がかからず資産運用ができます。
特に会社に内緒で資産運用をしている場合、非課税枠の範囲なら住民税などの申告もないので、会社にはバレにくくなります。
少ない金額から始められる
資産運用と聞くとかなりの資金がないと難しいと思われがちですが、少ない資金でも十分に始めることができます。
現在人気のS&P500など米国の株式と連動した商品でも、まとまった金額を預ける以外に毎月数千円の積み立てからから始めることができます。
資産運用に興味はあるけどまだ始めてない人は、まずは万が一の時に使う生活費を確保して、手元に残っている資金を預けたり、毎月無理のない金額の積み立てから始めてみるのがおすすめです。
将来の不労所得や定年後の収入源になる
資産運用をするということは、手元にある資金を少しずつ増やしていくということです。お金に働いてもらいお金を増やす感覚ですね。
少しずつ資金が増え元金が大きな金額になると、運用の実績から得られる分配金や配当金だけでかなりの金額になってきます。そうなると資産運用しながら分配金や配当金が立派な収入源になったり生活費になったりします。
元金は減らないのに、そこから得られる利益で生活できるようになったら、定年後に仕事が見つからなくても安心して暮らすことができますね。
副業で資産運用をするデメリットとは?
- 元本割れの可能性がある
短期間で利益を出すのは難しい
投資に関する勉強が必要
リターンを求めるとリスクも大きくなる
本業をしながらだと取引時間が限られる
詐欺まがいの情報もネット上にはある
元本割れの可能性がある
日本人が資産運用を躊躇する一番の理由が、この元本割れのリスクだと思います。長い間お金は銀行に預けるのが主流だったため「預けたお金が減る」ことに怖さを感じてしまうのです。
確かに短期間で考えると、上がったり下がったりすることもあります。けれど資産運用は基本的に長期間のスパンで考えるものです。
社会情勢や経済的な安定がない国のファンドなどには危険もありますが、先進国や新興国を中心に、過去の実績などをしっかり見ていけば、比較的安定した金融商品もたくさんあります。
資産運用の目的は資金を増やしていくことですから、ある程度のリスクは許容して、長期間でコツコツ増やしていくものだと割り切ることが大切です。
短期間で利益を出すのは難しい
資産運用は長期間のスパンで考えることが大切だと書いていきましたが、これは資金を大きく増やすことにも関係します。
資産運用を始める時、必ずしも大きな資金が用意できる人ばかりではありません。どちらかと言うと資金はまだ少ないけど、今のうちから資産運用を始めておきたい人の方が多いかもしれません。
資産運用の最も大きな魅力が複利運用だと思います。
資金が少ないうちは、得られる利益も少ないので複利の魅力がわかりにくいですが、時間をかけて複利運用していくことで、資金がどんどん膨らみやがて大きな利益に繋がります。
投資に関する勉強が必要
どんな金融商品を選ぶか、自分の資金をいくつの商品に分配するかなど、資産運用には自分で決めなければいけないことがたくさんあります。
大切な資金を預けるところですから、事前に調べて学んでおくことは大切です。ただ、高い資産運用セミナーに行くくらいなら、その資金を少しずついろいろな金融商品に預ける方が、資産運用を体感できて勉強になるのかなと筆者は個人的には思います。
資産運用についてはセミナーや勉強会など、調べればたくさん出てきますが、結局は最後は自分で決めなくてはならないですし、誰かの言ったとおりにしてもうまくいくとは限りません。
初めは書籍など一般に販売されている本などで知識を取り入れるのもおすすめです。
リターンを求めるとリスクも大きくなる
金融商品には、大きなリターンが期待できるものも数多く存在します。特に株式や仮想通貨などはそのグループに入るのではないかと思います。
どんな銘柄を選ぶか、どの国の株式を購入するのかなど選択肢は多岐に渡りますが、積極的に大きなリターンを狙っていくなら、同じくらいのリスクも考えておく必要があります。
もしもリターンが大きいのにリスクが小さいなら、あなたの周りにもその金融商品を持っている人がたくさんいて、資産を爆発的に増やしている人で溢れるはずですが、そうはなっていませんよね?
それは、リターンが大きいとそれだけリスクも大きいということです。
ただ、投資はどんな金融商品でもリスクはありますので、リスクの小さいものをメインに投資しつつ、大きなリターンが期待できるものにもチャレンジするなど、自分なりの戦略があればチャレンジする価値は十分あると思います。
本業をしながらだと取引時間が限られる
資産運用を考える人は、大抵の場合仕事を持っていると思います。特に会社員など決まった時間に仕事をしている人は、基本的にその間は積極的な運用はできません。
株式でも投資信託でも、コツコツ預けながら増やしていくものなら時間もかからず向いていますが、デイトレードと呼ばれる投資法だと時間が限られた会社員では難しいです。
前述のとおり、株式市場の取引時間は午前9:00-11:30と午後12:30-15:00と、仕事をしながらの取引になってしまいます。
ただし、外国為替(FX)のデイトレードであればチャンスはあります。外国為替の市場は日本時間の月曜日の朝から土曜日の朝までずっとオープンしています。
会社から帰った夜でも市場は取引が行われているので、本業を持ちながらでも参加できますね。ですが、デイトレードは投資の中ではかなりの積極的なリターンを狙った投資の中に入ります。
勉強だけでなくある程度の経験や練習が必要なため、将来の大きなリターンを期待する人以外は、あまりおすすめできません。
詐欺まがいの情報もネット上にはある
投資などお金にまつわることに関しては、ネット上には詐欺まがいの情報があふれています。投資法などを教える代わりに高額な勉強代を取られたり、セミナーで勧誘されたりと言ったことも頻繁に起こります。
それら全てが悪い情報な訳ではないですが、投資初心者だとその情報の良し悪しの判断も付きにくいので、払った金額以上の成果を出せぬまま出費だけがかさむことにもなります。
自分には投資についての勉強が必要だと感じたら、まずは書籍などを購入して勉強してみるのがおすすめです。初心者が知るべき情報は、一般に販売されている書籍にも十分載っています。
大きなリターンを全面に出した情報は、その裏のリスクに触れられていないことが多いので、十分に注意してください。
副業で資産運用をする時にお勧めの投資法
会社員が副業で資産運用していくのにおすすめの投資は、以下のようなものがあります。
- 株式投資
投資信託(インデックス投資)
国内・海外債券
外貨預金
FX(外国為替証拠金取引)
仮想通貨
不動産投資
株式投資
株式投資は個別銘柄を持ち配当金や株主優待を受ける方法と、デイトレードとして売買を繰り返し利益を得る方法とがあります。副業として資産運用していくなら、配当金や株主優待をメインに考えるのが良いです。
自分の好きな分野の企業の株を持っていれば、所有権や意見表明権により経営に参加することもでき、資産運用がより意味にあるものになっていくのではないでしょうか。
株式は比較的流動性が高い資産なので、現金が必要になった時にいつでも売却して資金を調達できるのも良い点ですね。
投資信託(インデックス投資)
投資信託(インデックス投資)の魅力は、何と言っても複数の株式や債券などに分散して投資できる点です。複数の市場の動きに連動するため、単一銘柄や業種の影響を受けにくい特徴があります。
また運用に必要な手数料が低いので、コストが安く済むのも良い点です。国内にも海外にも様々な市場に連動したインデックスファンドがあります。
国内・海外債券
国内の債券は、政府・自治体など公的機関が発行するため比較的リスクが低く、また安定した利回りも得られやすいです。所得税・住民税の非課税枠が設けられているものを利用すれば、税金面でも優遇も得られます。
海外債券の購入は外貨資産の保有になるため、為替リスクヘッジの効果が期待できます。国内債券と比べると高い利回りが期待できる商品も多いのが特徴です。
外貨預金
現在日本の銀行は、定期預金でどこに預けても利息はほとんど期待できません。ですが、外貨で預金することで高い金利を受けることも可能になります。
また、日本円以外の通貨を持っているのはリスク分散の意味も併せ持ちますね。為替変動の影響を受けるので、いつでも気軽に預けることができるわけではありませんが、投資先の一つとして考えたいところです。
FX(外国為替証拠金取引)
各国の通貨を売買することで利益を得る投資です。かなり積極的な資産運用の部類で、比較的短期間で売買を繰り返すため、資産が膨らむ期間が短いのが特徴ですが、その分資産が減っていくリスクも高いのが特徴です。
資金を預けたら後は放置して利息や配当金を得る方法とは異なるため、始める時はより慎重になる必要があります。
投資信託や外貨預金では、用意した資金が0になる確率はあまり高くはないですが、FXにおいては0になるリスク、または資金がマイナスになり借金を抱えるケースもあります。
信頼できる機関での勉強や練習を経て、市場に参加するのが望ましいと言えます。
また、FXには自動売買できるソフトがありますが、ただ資金を預けて自動売買を繰り返していけば、資産が増えるわけではありません。それならみんなお金持ちになっています。
外国為替に限らず、価格のチャートは同じ形を作ることは2度とないため、自動売買ソフトをただ起動すれば稼げるというのは間違いです。
高額で販売されているソフトもありますので、資産運用に使う大切な資金を減らすことがないよう、購入前はきちんと調べましょう。
仮想通貨
仮想通貨は暗号化技術を用いて作られた通貨のことで、ユーザー間での直接取引が可能となっています。代表的な仮想通貨には、ビットコインやイーサリアム、リップルなどがあります。
仮想通貨を利用するメリットは、価格の高騰による利益です。ハイリスクハイリターンの投資に属するため、メインの投資先としてではなく、投資先の一つとして考える方が無難です。
不動産投資
不動産投資には、家賃収入の安定的な収益、所得税や固定資産税などの税金負担を軽減するなどのメリットがあります。また、将来的に所有する不動産が値上がりした時に、売却してキャピタルゲイン(売却益)を得られる可能性もありますね。
会社員なら初めの資産が少なくても、ローンを活用することで、自己資金以上の不動産を手に入れることもできますし、株や債券の他に資産を持つことでリスク分散に繋がります。
副業で資産運用をする時の注意点
副業で資産運用するときは、以下の点を注意してください。
- サラリーマンは確定申告が必要になることがある
資産運用の副業が会社にバレないよう注意する
余剰金で投資する
サラリーマンは確定申告が必要になることがある
確定申告が必要かどうかは、投資をする際に資金を預けた証券会社の口座が「源泉徴収あり」になっているか確認してください。源泉徴収ありなら確定申告の必要はありません。
もし源泉徴収無しだった場合は、会社員として給料を貰っているなら確定申告が必要です。利益が年間20万を超えたら所得税の確定申告をします。20万円以下の時は住民税の申告をします。
もしも副業で資産運用をしていると会社に知られたくない場合は、申告の際住民税の徴収を普通徴収にしてください。普通徴収にしておけば、住民税の通知が会社ではなく自分に来るため、資産運用しているとバレる可能性は低くなります。
普通徴収については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
普通徴収なら副業はバレない?住民税の正しい申告方法と注意点資産運用の副業が会社にバレないよう注意する
資産運用を副業と見なさない企業に勤めている場合は大丈夫ですが、もしも就業規則を確認しないまま始めてしまったり、禁止されているのに資産運用する場合は、十分に注意が必要です。
思わぬところから情報が漏れないように、資産運用については誰にも話さないでおきましょう。また、会社へ通知される住民税からバレる可能性もありますので、上記で書いた通り普通徴収で申告してください。
余剰金で投資する
副業で資産運用をする理由は人により様々ですが、どんな人にも共通しているのがお金を増やしたいという点だと思います。ですが、投資である以上絶対に損が出ないとは言い切れません。
将来の為に資産運用を始めたのに、投資に熱くなって感情的になり資金を無くしてしまっては元も子もありません。ですが、万が一資金を無くしたり減らしたりしても、生活は守られるように、必ず余剰金で資産運用をしていきましょう。
まとめ
- 資産運用が副業を見なされるかどうかは勤め先の就業規則によるところが大きい
- 副業で資産運用するときはメリットやデメリットも把握する
- 会社員が副業で資産運用するなら時間があまりかからず分散投資がおすすめ
- 資産運用はリスクもあるので余剰金で始めて確定申告も必要ならきちんと行う