副業で音楽をするには?「好き」を仕事にして稼ぐための方法

歌や作詞作曲、楽器演奏が趣味だという人も多いのではないでしょうか。自分の趣味を仕事にして好きなことでお金を稼ぐことができたら人生が楽しくなりますよね。

しかし興味はあっても、「本当に稼げるかどうかわからない」「趣味程度の実力で通用するかどうか不安」と考える人もいるかもしれません。そんな人は、副業として音楽を始めてみることをおすすめします。

この記事では、初心者向けの音楽の副業を始める方法や、上級者向けの副業の方法などを解説します。音楽の副業を考えている人は参考にしてみてください。

音楽の副業の始め方(初心者向け)

どの分野の仕事でも、未経験の状態からお金を稼ぐのは大変です。音楽関係の仕事はたくさんありますが、音楽だけで稼いでいる人はほんの一握りしかいません。

ただ、副業としてなら趣味の延長として音楽に関わることも可能です。音楽業界はライバルも多いため、まずはお客さんに自分の存在をアピールして音楽の実力やスキルを知ってもらう必要があります。

副業の目的や目標を決める

音楽に関わる仕事にはさまざまな種類があります。まずはどんな副業がして最終的にどうなりたいかや、どのくらい稼ぎたいかという目的や目標を決めましょう。目指すものが決まっている方が、目標に向かって頑張ろうというモチベーションを保ちやすくなります。

副業は挫折してしまうことも多いため、自分に何が向いているのかわからないという場合は、初期費用をあまりかけずにできるものから始めてみましょう。

クラウドソーシングやスキル販売サービスを活用する

インターネット上でも音楽の仕事を探すことが可能です。未経験から始める場合、最初はクラウドソーシングやスキル販売サービスなどを通して仕事を探すのがおすすめです。

クラウドソーシングサイト

クラウドワークス

ランサーズ

「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトでは、音楽に関する仕事も発注されています。

  • 音楽に関する記事の執筆
  • ナレーションや音声素材の提供
  • 作詞作曲
  • 音楽開発エンジニア
  • BGMやSE効果音の作成
  • 音楽ゲームやアプリの開発
  • 音楽系YouTubeディレクター

案件には報酬金額が提示されていて、自分ができる案件を自由に選んで応募ができます。仕事をすればした分だけの報酬を受け取ることができるので、初心者にもおすすめの副業です。

クラウドソーシングのデメリットとして、案件の単価が安いことと、手数料の高さがあげられます。中には詐欺案件や初期投資が必要な案件などもあるため、報酬だけでなくクライアントの情報もしっかりと確認してから応募するようにしましょう。

スキル販売サービス

ココナラ

代表的なスキル販売サービスに「ココナラ」があります。ココナラでは自分のスキルを販売可能で、販売価格も自由に設定できます。

ココナラでの人気の仕事は以下のとおりです。

  • 作詞・作曲
  • ナレーション・キャラクターボイス
  • 歌ってみた
  • 仮歌・歌入れ
  • ミックス・マスタリング
  • 音声編集・加工
  • 楽譜・譜面作成
  • 楽器演奏

ココナラにはランク制度があり、仕事の評価や取引状況に応じて「レギュラー」「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の5つにランク分けされます。ランクアップすることで利用ユーザーからの信頼度が上がり、仕事の獲得や単価アップが期待できます。

スキルを購入してもらうためには十分な実力が必要なのはもちろんですが、確かな実績も必要です。最初から料金を高く設定しても購入してもらえない可能性もあるため、まず最初の数件は料金を安めに設定してクライアントとの信頼関係づくりをしていきましょう。

YouTubeやTiktokなどでの配信

YouTubeやニコニコ動画、Tiktokなどの動画配信サービスを活用して音楽配信を行うという方法もあります。稼げるようになるまでには時間がかかる場合も多いですが、手軽に自分の音楽を聴いてもらえる手段として有効です。

YouTubeでの収益化の条件は、「過去1年間の動画の総再生時間4,000時間、チャンネル登録者数1,000人」です。動画配信を通して認知度が上がることでファンを獲得でき、取り組み方次第では本業以上に稼げる可能性もあります。

音楽講師

音楽のスキルや経験を活かし、音楽を教える立場として音楽教室や各スクールで副業を行うこともできます。歌だけでなく、楽器や作詞作曲、音響設備の技術など教えられる対象もさまざまです。

音楽講師の副業は一度に大きな利益を出すことは難しいですが、生徒がいる限り安定した収入を得ることができるというメリットがあります。

ライブやコンサート運営スタッフ

ライブやコンサートの設営に関わるスタッフとしてのアルバイトを行うという方法もあります。コンサートスタッフのアルバイトは短期や単発というものが多いため、新しいアルバイトを探し続けなければならなかったり、土日などの休日しか副業ができなかったりするデメリットもあります。しかし、ライブやイベントを裏からサポートしながら音楽の仕事に携わることが可能です。

スタッフとしての経験を活かせば自分でイベントをプロデュースすることもできるようになります。参加する人の人数が多いほど収入につながりやすくなるため、集客力がとても重要です。

音楽を聴くだけで稼げる仕事もある!?

Playlist Push

「Playlist Push」というサービスを使って、音楽を聴いてレビューをして稼ぐという方法があります。

Playlist Pushとは、音楽ストリーミングサービスを使用するユーザーのプレイリストに、アーティストの楽曲を追加して評価してもらうためのサービスです。自分のプレイリストに関連する曲のレビュー依頼がアーティスト側から届き、曲を聞いて感想を書くだけで報酬がもらえる仕組みになっています。

ただし、Playlist Pushで稼ぐためには、「Spotify」「YouTube Music」「Apple Music」などの音楽ストリーミングサービスのプレイリストにフォロワー数が1,000人以上いることが条件です。キュレーターとしてサービスに登録を行うことで仕事を得ることができます。

報酬金額は1曲につき最大15ドルと高めなので、副業にできればそれなりに稼ぐことも可能です。音楽を聴くのが好きで、音楽メディアのフォロワー数が多いという人はチャレンジしてみるのもよいでしょう。

音楽を副業にして稼ぐための方法(上級者向け)

ここからは上級者向けの方法について解説していきます。クラウドソーシングなどでの音楽の仕事に慣れてきたら、さらにレベルアップした方法にチャレンジしてみるのもよいでしょう。

ミュージシャン・楽器演奏者

歌手やミュージシャン、プロの演奏家など音楽の最前線で活躍できる仕事は、音楽が好きな人なら誰もが一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。歌手やミュージシャンを目指す人はとても多く、その中で活躍できるようになるのはとても難しいという印象があります。

しかし、インターネットが普及した現在は、動画サービスやSNSなどを使って自由に音楽を配信できるようになりました。無料の動画でたくさんの人に自分の歌や演奏を聴いてもらうことができるようになり、SNSを使って歌が拡散されやすくなったおかげで、昔よりも自分の音楽で稼ぎやすい時代になっています。

1からミュージシャンを目指す場合、大手プロダクションに所属したりオーディションを受けたりしてデビューを目指す方法や、YouTubeやニコニコ動画などの動画やライブ配信を行いながらファンを獲得して行く方法などいろいろな方法があります。自分に合った方法で音楽活動を行っていくことが可能です。

音楽のスキルや技術を提供する

本格的な音楽活動ができなくても、自分が培ってきた音楽のスキルや技術を提供することで収入を得ることもできます。

作詞・作曲家

作詞家や作曲家、編曲家としても活動することができます。作詞や作曲依頼は上述したクラウドソーシングサイトなどにも豊富に案件があり、自分自身で大手プロダクションにスキルを売り込むことも可能です。

作曲は歌だけでなく、ゲームのBGMや効果音作りであったり、カラオケや動画のアレンジ曲であったりなどさまざまな需要があります。

音楽エンジニア

音楽に携わるエンジニアは、レコーディングやライブなどで音のバランスを調整し、演奏を効果的に高音質で聴けるように仕上げるという、音楽を支えるとても重要な仕事のひとつです。

音楽エンジニアには大きく分けて3つの種類があります。

レコーディングエンジニア
(サウンドエンジニア)
楽曲録音で各楽器やボーカルとのバランス調整や効果的な音の演出を行う
音響エンジニア 映画やテレビ、舞台などさまざまな分野で活動
PAエンジニア ライブやコンサート、店舗でのイベントなどで活動

エンジニアになるために必要な資格は特にありませんが、各音響機器や編集ソフトウェアなどの操作や、マスタリングなどのスキルが必要です。経験がなくてもアシスタントスタッフとしてアルバイトからスタートすることも可能なので、副業としてもチャレンジすることができます。

スタジオミュージシャン

スタジオミュージシャンとは、CDのレコーディングなどで楽器の演奏をする人のことをいいます。スタジオミュージシャンになるための資格は必要なく、副業で単発依頼を受ける人やアーティスト専属のスタジオミュージシャンになる人もいます。

スタジオミュージシャンの役割は、アーティストの要求通りに演奏し、主役である歌い手を引き立てるということです。演奏のテクニックだけでなく、他の楽器や歌い手とのバランスを考えながら演奏するスキルも必要になってきます。

最近ではインターネットを通して音源の提供ができるようになり、わざわざスタジオに出向かなくてもよいため副業として取り組みやすくなってきています。

音楽配信・販売

音楽配信サービスや自分のサイトを作って音楽を配信したり販売するという方法もあります。自分の音楽をCDやダウンロード形式にして売ることで収入を得るというものです。

個人でも、レコーディング会社や専門業者を利用すれば楽曲を制作することもできます。しかし、この方法は会社に依頼する費用もかかるため、楽曲を確実に買ってもらえるという見込みがなければ赤字になってしまう可能性もあります。

音楽メディアの運営

音楽に関するサイトやブログなどの運営を通してアフィリエイトを行う方法もあります。自分のブログやサイトを通して集客を行い、音楽のスキルやサービスを販売することも可能です。

アフィリエイトは基本的にユーザーがブログに貼った広告をクリックして購入すると収入が得られるという仕組みで、ブログサービスを利用すると無料で自分のブログを開設できます。

ブログは収益化できるまでが大変ですが、記事の質を高め上位表示させるようになるとその分記事を読んでもらえる可能性が高くなり、収入にも結びつきやすくなります。

商品の魅力を伝えられるような文章を書くスキルも必要ですが、正しい情報を伝えることやユーザーが読みやすいような構成づくりも必要です。

音楽の副業を成功させるポイント

ここからは音楽の副業を成功させるためのポイントを解説します。

SNSやブログなどを活用する

音楽で稼ぐためには、自分の音楽を周りの人に知ってもらうことが重要です。どんなに音楽の才能や実力があっても、それを知ってもらうことができなければ自分の音楽を買ってもらうことはできず、稼ぐことはできません。まずはたくさんの人に自分の音楽のスキルや思いを知ってもらい、ファンを作るということが大切です。

ひと昔前であれば、路上ライブなどを行ってファンを増やすというのが一般的な方法でしたが、SNSや動画配信が主流になった現在は、ネットを通してたくさんの人にライブや自分の音楽を聴いてもらえる機会が増えました。

SNSやブログは、自分のお客さんを増やせるとても有効なツールと言えます。インターネットをうまく活用しながら情報発信をして、自分の音楽活動や音楽のスキルをアピールしていきましょう。

 すぐに結果が出なくても諦めないこと

音楽の副業の多くはすぐに結果が出せるわけではないため、多くの人が挫折しています。音楽に関わらず、「好き」という気持ちだけで仕事を続けることは難しいです。

しかし、稼げないからといってすぐに諦めてしまうのは非常にもったいないことです。音楽の仕事は、人に感動や夢を与えることができるやりがいのある仕事だからです。

いつどんなチャンスが巡ってくるかはわかりません。本当に音楽の仕事で稼ぎたいと思うなら、諦めずに続けてみることも大切です。

副業をする際の注意点

最後に、副業をする上で注意しておきたいポイントを解説します。

副業が禁止されていないかどうか確認する

2018年に厚生労働省から「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が策定され、副業が解禁された企業も増えてきています。しかし、未だに副業を禁止している会社もあるため、副業をする場合は事前に就業規則を確認しておくことが大切です。

副業が禁止されていた場合、会社にバレると処分を受ける可能性もあります。住民税などの対策を行うことで副業を会社にバレにくくすることも可能ですが、絶対にバレないという方法はないため注意しましょう。

本業に支障が出ないようにする

好きなことを仕事にしている場合、稼ぎたいという思いから頑張りすぎてしまうこともあります。副業も立派な仕事なので責任を持って行うことは大切ですが、頑張りすぎて本業に支障が出ないように気をつけましょう。

副業が原因で寝不足や体調不良を引き起こして本業に影響した場合、副業を禁止されてしまう可能性も考えられます。本業の時間は本業に集中できるように調整し、副業はプライベートの時間を無理なく使って行うようにしましょう。

所得が20万円を超えたら確定申告が必要

会社員などの給与所得がある場合、年間の所得が20万円を超えたら確定申告が必要です。所得は収入から必要経費を差し引いて計算されます。年間で20万円の収入があったとしても10万円の経費がかかっていた場合は所得が10万円となるため、確定申告は必要ありません。

音響機材や楽器など、副業に使用するために購入したものは経費として申告できるので、領収書やレシートなどを保管しておき申告の際に活用することで税金対策ができます。ただし、1年以上使用するもので10万円を超えるものについては「減価償却資産」になるため注意が必要です。

減価償却資産とは、時間の経過とともに価値が減少していく資産のことをいい、長期間に渡って使用するものを何年かに分割して経費に計上することになります。耐用年数は税法上で定められており、例として楽器などの器具や備品は5年間となっています。

減価償却には特例制度もあります。青色申告を利用する個人事業主の場合、減価償却資産のうち1つあたり30万円未満の少額減価償却資産に関しては購入した年に一括での経費計上が認められるというものです。

特例制度を利用するかどうかは個人の判断ですが、少額減価償却資産の特例を活用すれば節税対策になるため青色申告利用者はぜひ活用していきましょう。

参照:法定耐用年数(国税庁)

まとめ

  • 初心者の場合は、まずはクラウドソーシングサイトやスキル販売サービスを活用して実績作りをしていくのがおすすめ
  • YouTubeやTiktokなどの動画配信を活用して自分の音楽のスキルやノウハウを伝えていくという方法もある
  • 音楽講師やライブ・コンサート運営スタッフとして音楽に関わりながら働く方法もある
  • 音楽を聴いてレビューするだけで報酬を得られる副業もある
  • 動画やライブ配信を活用しながらミュージシャンを目指すという方法もある
  • 作詞作曲家や音楽エンジニア、スタジオミュージシャンなど音楽の柱を支える重要な仕事を副業にすることもできる
  • CDやダウンロード配信を通して自分の楽曲を販売することも可能
  • 音楽に関するサイトやブログなどを通してアフィリエイトを行って副収入を得るという方法もある
  • 音楽の副業を成功させるポイントは、SNSやブログなどを活用しての集客や、すぐに結果が出せなくても諦めずに続けていくことが大切
  • 副業を行う場合は、本業の会社で副業が禁止されていないかどうか確認しておくことが大切
  • 副業での所得が年間20万円を超えた場合は確定申告が必要
  • 副業する場合は本業に支障が出ないように気をつける必要がある

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