この記事では、副業OKな会社の特徴や、副業できる会社の調べ方やメリットなどを解説しています。
働き方の多様化が進む昨今、副業を始める人が増えてきました。
そのような世の中の流れに沿うように、多くの会社でも副業を解禁しています。
副業を解禁することは、会社側も従業員側もさまざまなメリットがあり、今後ますます認める会社が増えていくでしょう。
どのような会社が副業を解禁しているのか、副業OKな会社の調べ方は転職したい時に役立つのでぜひ覚えておいてくださいね!
目次
副業OKな会社は増加傾向にある
これまで日本の働き方は専業が主流でした。
2017年の働き方改革をきっかけに政府が基本姿勢を転換。国が副業を解禁したことで、従業員の副業を認める会社が増えつつあります。
一方で、まだ副業を禁止している会社があるのも事実です。
自分の会社も副業を認めていないという場合もあるでしょう。
副業は、収入の柱を増やして生活を安定させることをメインに、多様なスキルを身につけ本業で役立つといった利点があります。
会社の副業禁止で諦める人、会社に内緒で始める人もいれば、副業OKの会社へ転職したい人など、行動に移したいけど悩んでる人もいるかもしれませんね。
長期的な視点で副業と向き合っていきましょう。
副業OKな会社の特徴
副業を認めている会社にはどのような特徴があるのでしょうか?
大手企業・中小企業それぞれ解説します。
大手企業
入社すれば安泰といわれ手厚い保障がある大手企業でも、副業を認めている会社があります。
業種や業態はさまざまで、全体的に広く波及し始めている傾向にあります。
副業OKといっても会社によっては条件付きというケースも。
例えば、週末や就業後のみ副業が可能であったり、他部署と掛け持ちで働けたりする制度を導入しています。
副業解禁で時代に合った働き方を検討している大手企業で、今後も副業を容認する会社が増えていくと予想されます。
中小企業
中小企業は、副業解禁にあまり積極的ではありませんが、認める会社は徐々に増えています。
特にIT企業やベンチャー企業では、副業を推奨するケースが増加傾向にあり、なかにはすでに複数の収入源を持つ社員が多くいる会社も。
IT企業は、リモートワーク中心で場所に縛られず働けるので、通勤時間を利用して副業に取り組める環境が整っています。
ベンチャー企業は、常に新しい考え方を取り入れており副業に対しても寛容な社風が多く、副業をスタートさせやすい環境にあるでしょう。
中小企業では、柔軟な働き方で優秀な人材の確保や定着率を高めて企業力アップを狙っていると見てとれます。
副業OKな会社が増加する背景
副業を認める会社が増加する背景には、以下4つの要因があります。
- 働き方改革が影響する
- 離職率が上昇する
- 優秀な人材を確保する
- 生産性アップを期待する
1つずつ解説していきます。
働き方改革が影響する
まず、働き方改革の影響を受けていることが挙げられます。
政府が働き方改革の一環として行った施策に「モデル就業規則」の改定や「副業・兼業の促進に関するガイドライン」の策定がありました。
厚生労働省により「モデル就業規則」から副業禁止が削除され、「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を公表。
これによって、世の中の副業の捉え方が変わっていったことがきっかけの1つです。
離職率が上昇する
2つめは、離職率が上昇することです。
副業を始める人が増えると、自分の周囲でも副業を始めたとの声を聞く機会も増えていきます。
自分も始めたいと考えたときに気になるのが勤務先の就業規則で副業の扱いがどうなっているかですよね。
もし禁止されている場合は、こっそり始める方もいるでしょうが、副業OKな会社で隠すことなく始めたいと考える方も出てくるでしょう。
転職活動をしようと考える人が増えれば、離職率の上昇も避けられません。
そうならないために副業を認める会社が増える要因と考えられます。
優秀な人材を確保する
3つめは、優秀な人材を確保することが挙げられます。
今後、副業を始める人は増えていくと予想されており、働き方は、副業や兼業、複業など自分に合った働き方を労働者側が探す可能性が高くなる見込みです。
副業を始める人は意識が高く、社会においても優秀な人が多い傾向にあります。
そのような人が副業である程度の結果を出し始め、本業で転職を考えるようになった場合に、次の転職先は「副業OK」かどうかが焦点です。
また、副業が当たり前となる時代に、副業を禁止する会社は、新卒を含めて見向きもされないといった事態にもなりかねません。
よって、優秀な人材確保のために副業を容認する会社が増える一因といえます。
生産性アップを期待する
4つめは、生産性アップを期待することです。
働き方改革は「一億総活躍社会を実現するための改革」といわれています。
一億総活躍社会とは50年後も人口1億人を維持して誰もが活躍できる社会を目指すことを意味します。
人々が副業を通じてスキル向上・経験を積むことで、1人1人が生み出せる生産性をアップさせたいという狙いがあります。
国民の生産性アップは国力の向上につながると考えられています。
今後、ますます加速するグローバル化に向けて、日本全体で生み出せる力を上げていきたいとの考えも要因の1つです。
副業OKな会社の調べ方
副業OKな会社の調べ方は、主に以下の2つです。
- 転職サイトで検索する
- 転職エージェントへ相談する
それぞれ詳しく解説していきます。
転職サイトで検索する
転職サイトでの検索は、副業OKな会社を効率良く調べられる方法です。
転職サイトにはさまざまな会社の情報がまとまっており、自分で1から探す手間が省けて時間短縮にもつながります。
検索する際は、2通りの方法から絞り込むことが可能です。
1つめは、条件にある「副業OK」「ダブルワークOK」にチェックして検索する方法。
2つめは、フリーワード検索で「副業OK」「副業可」と入力して検索します。「副業」のみで絞ると、副業禁止の会社も出てきてしまうため注意しましょう。
転職エージェントへ相談する
転職エージェントへ相談することも、簡単に副業OKの会社を探せる方法の1つです。
転職サイトは自分で調べる方法でしたが、転職エージェントはプロに調べてもらう方法になります。
個人情報や職歴などの登録を済ませると1人1人に担当がつくので、担当者に副業OKの会社を希望している旨、伝えましょう。
さまざまな会社とつながりのある転職エージェントなら、自分の希望を伝えて探してもらうとスムーズに転職活動ができるのでおすすめです。
非公開求人の取り扱いもあり、自分の希望に合う副業OKの会社を優先的に紹介してもらえるケースもあります。
転職エージェントに登録しておいて損はありませんよ!
副業OKにするメリット
副業が解禁されたことで副業を始める人が増える一方、まだまだ副業を禁止にしている会社も多くあります。
副業をOKにすると、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
会社側のメリット
会社側のメリットは、以下の4つです。
- 従業員が社内では得られないスキルや経験を積むことで本業の質も向上する
- 柔軟な働き方ができるため社員の定着率が向上する
- 採用活動時に会社の魅力となる
- 従業員が副業で得た知識や人脈などで事業拡大を目指せる
本業だけでは得られない知識・スキルを従業員が身につけ本業にも活かせることや、採用競争や人脈作りで有利になり事業拡大につながることが考えられます。
従業員側のメリット
従業員側のメリットは、以下の3つです。
- 所得が増加する
- 本業を辞めずに別の仕事に就けるため幅広くキャリア形成が可能になる
- 本業の安定した収入があるので、やりたいことに挑戦できる
従業員側の最大のメリットは、所得の増加になります。
所得が増えることで不安なくやりたいことに挑戦でき、副業で知識の習得・スキルアップできれば今後の人生の選択肢を増やすことも可能です。
副業のよくある質問
今更人には聞きにくいけど、知っておきたい質問をまとめました。
始めやすいおすすめの副業は?
始めやすい副業は、以下の3つがおすすめです。
- アンケートサイト
- ブログ
- せどり
副業はさまざまな種類があり、在宅でできるものや、店員や警備員などのバイトがあります。
おすすめの副業はすべて在宅で空いた時間にでき、初期費用もほとんど必要ないため始めやすいですよ。
アンケートサイトは、サイト上でアンケートに回答すると現金や電子マネーなどに交換できるポイントを稼げる副業になります。
初期費用がかからないことや、隙間時間でできるのことが魅力ですよ。
ブログは、初期費用を抑えて始められる副業です。
パソコンがあれば簡単にスタートでき、コツコツ取り組むのが苦にならない方におすすめです。
ブログで得られる報酬は、記事内に広告を貼って商品を紹介するアフィリエイト報酬と、クリック報酬型の広告から収益を得る2パターンがあります。
せどりは、安く仕入れて高く売る転売のことをいいます。
わざわざお店に足を運ばなくても、ネット上でリサーチ・仕入れ・出品まで出来るので人気の高い副業です。
始めるにあたり仕入れの費用が必要なので、最初は家の不用品などを販売して、ある程度資金を貯めてからせどりに移るのもおすすめです!
会社に副業がバレるのはどんなタイミング?
会社に副業がバレるのは、以下2つのタイミングです。
- 住民税の金額からバレる
- 社内の噂でバレる
副業での収入が増え、本業の住民税の金額と副業も含めた収入による税金の金額が異なって「他にも所得があるのでは?」と疑われバレることが多いです。
また、副業が軌道に乗り始めてつい人に話してしまうと、あっという間に社内で噂が広がっているなんてケースもあります。
会社に副業がバレないための対策はある?
会社に副業がバレないための対策はあります。
- 自分で住民税の納付をする
- 社内で副業の話をしない
トラブルを避けるためにも事前に会社と話し合っておくのがベストです。
しかし、バレずに何とかやりたいと思っている人は、税金の納付方法や勤務先での会話には注意が必要です。
通常、住民税は毎月の給料から天引きされますが、副業で住民税が増加すると会社にバレるため副業分の住民税は自分で納める「普通徴収」にしてください。
また、副業について本業関係者に話さないようにすることも大切です。
信頼している同僚に話した場合に、同僚が言わなくても周囲で聞いていた人が話してしまう可能性もあります。
どこからバレるか分からないため、社内の人には話さないと心に誓っておきましょう。
副業OKな会社の特徴は?副業できる会社の調べ方やメリットのまとめ
- 副業OKな会社は増加傾向にある
- 専業という働き方から副業・兼業の働き方を推奨
- 副業を解禁することで会社側も従業員側もメリットがある
- 副業OKな会社の特徴は?
- 大手企業は業種や業態に関わらず認める会社が増加傾向にある
- 中小企業は副業解禁に消極的であるもののIT企業やベンチャー企業を筆頭に認めている
- 副業OKな会社が増加する背景
- 働き方改革の影響を受ける
- 離職率が上昇する
- 優秀な人材を確保する
- 生産性アップを期待する
- 副業OKな会社の調べ方
- 転職サイトで検索する
- 転職エージェントへ相談する
- 副業をOKにする会社側のメリット
- 従業員が副業でスキルアップすることで本業の質も高まる
- 優秀な社員が定着する
- 採用活動時に有利になる
- 副業をOKにする従業員側のメリット
- 所得が増加する
- 本業を辞めずに別の仕事に就けるため幅広くキャリア形成が可能になる
- 本業の安定した収入があるので、やりたいことに挑戦できる
以上、副業OKな会社の特徴は?副業できる会社の調べ方やメリットをまとめました。
副業が当たり前の時代になり、会社側も副業を認めざるを得ない事情があると分かりました。
副業を解禁することで会社側も従業員側もデメリットを大きく上回る、さまざまなメリットがあることも分かりましたね。
副業を始めたい人は現在の勤務先が副業OKなのか、まずは把握することから始めると良いでしょう。
もし会社で副業が禁止されていたら、会社に相談してみる、もしくは副業が解禁されている会社への転職も検討してみましょう。
人生をより豊かにする、老後の資金も心配しなくて済むよう今からできることを始めてみてくださいね。