社会人でプログラマーになるには専門学校よりプログラミングスクールに通え。

拡大しつつあるIT業界への転職を目指し、プログラマーを志す社会人が増えつつあります。

しかし、中にはプログラミングを学ぶのに「本当に専門学校に通うべきなのか」「他にいいところはないのか」と迷っている人も多いのではないでしょうか。

結論からいえば、社会人からのプログラミング学習は、専門学校よりプログラミングスクールに通うことを推奨します。

本記事ではプログラミングを学ぶ機関である専門学校・大学・スクールの3つの違いを解説し、その上でなぜスクールがおすすめなのかをご紹介します。また、プログラマーを目指す上でどのスクールに通えばよいのかもまとめました。

最後まで読めば「プログラマーを目指すにはどこで学べばよいか」が明確になり、未来への一歩が踏み出せます。ぜひ参考にしてください。

プログラミングの専門学校・大学・スクールの違い

まずは混同しがちな「専門学校」「大学」「スクール」の違いを整理します。「授業を受ける」というスタイルで考えると似たような3種ですが、学ぶ内容や授業体制は大きく異なります。

それぞれどのような違いがあるのか、以下で見ていきましょう。

専門学校の特徴

専門学校とは、「職業や生活に必要な能力の育成や、教養の向上を図るための学校」のうち、「専門課程をもつ専修学校」を指します。つまりは卒業後にすぐに働ける人材を育てるための学校です。

実は専門学校という名称は、授業数や施設・設備などの基準をクリアし、都道府県知事の認可を受けなければ名乗れません(認可がなければ無認可校)。この点で民間のプログラミングスクールとは一線を画した、正式な教育機関であるとわかります。

専門学校のメリットは、特定の職業にフォーカスした実践に近い勉強ができることです。大学よりも実習の多く、現場寄りの授業が組まれています。

具体的に「プログラミングを学べる専門学校の特徴」を以下でまとめました。

  • 期間は2~4年間
  • プログラミング・IT資格に特化した勉強ができる
  • 現場に近い実践的なスキルが身に付く
  • 卒業後の就職支援や就職保証(学校側の学費負担など)を利用できる

専門学校はスクールより卒業まで時間がかかるため、社会人の中でも時間をかけてじっくり学びたい人におすすめです。

大学の特徴

大学でプログラマー関係の知識を学ぶ場合は、情報工学科・機械工学科・電子工学科などの学部に進学します。プログラミング関係を学べる大学の特徴は以下の通りです。

  • 通学期間は基本的に4年間
  • プログラミング知識以外の教養・知識が勉強できる
  • プログラミングに関する専門知識を理論から深く学べる
  • 上流工程(SEやマネージャー)を目指すのに有利な学歴・知識が身につく

卒業まで4年間と、社会人にとっては非常に長い学習期間が必要です。しかし、ネットワークシステム全体やソフト・アプリを動かす原理などから学べるため、プログラマーの上流工程であるエンジニアの知識を身につけることも可能です。

また、プログラマー以外の職でも役に立つ内容であることから、他の職に転職したくなったときにも学んだ知識を活かせます。とはいえ裏を返せば、プログラミング以外の知識がいらない人にとって、無駄な勉強になる可能性も捨てきれません。

時間や学費に余裕がある場合は、大学で学ぶのも1つの選択肢です。社会人向けの通信大学(最低限の通学で済む)に入学できれば、働きながらでも大学相当のカリキュラムが受けられます。

プログラミングスクールの特徴

プログラミングスクールは、基本的に民間で運営している無認可校です。無認可と聞くとあまりよい印象ではありませんが、無認可だからこそできる「特化した内容」「柔軟な対応」が魅力です。

通常、専門学校の認可には1,700時間以上の授業・受験資格などの条件が必要になります。対して民間スクールはそういった縛りがないことから、生徒向けにカスタマイズされたカリキュラムを受けることが可能です。

実績の面でも、9割超えの高い就職率やTVCM・広告での知名度獲得など、結果を出すプログラミングスクールは増えていきました。

以下より、プログラミングスクールならではの特徴を見ていきましょう。

  • 受講期間は数ヶ月~半年と短期集中が中心
  • 専門学校以上にプログラミングに特化した内容が学べる
  • オンラインでの在宅受講の形も多い
  • 現役のプログラマー・エンジニアとの1対1の講義が受けられる

もし「プログラミング未経験の社会人」がプログラマーを目指すのであれば、「短期集中」「プログラミング特化の勉強」であるプログラミングスクールでスキル・経験を積むことをおすすめします。次の章では、その詳細について解説していきます。

社会人には専門学校よりスクールをおすすめする理由

社会人が1からプログラミングを学びたいときは、専門学校よりスクールが断然おすすめです。その理由は以下の6つです。

  • プログラミング特化で効率よく学べるから
  • カリキュラムが早く終了するから
  • 総額の学費が安いから
  • オンライン受講で通学の必要性がないものがあるから
  • チャット等ですぐに質問できるから
  • 専門学校と同じように就職支援をしてくれるから

順番に見ていきましょう。

プログラミング特化で効率よく学べるから

プログラミングスクールで学ぶ内容は、専門学校よりさらにプログラミング特化・現場寄りの実践的な内容です。

スクールではプログラミング言語や職業別でコースが存在し、自分が本当に学びたい知識・スキルだけ勉強できます。また、実際に自分でWebサービスやアプリを作成するため、実践経験やポートフォリオも得られるでしょう。

たとえばプログラミングスクールの「ウェブカツ!!」と「TECH ACADEMY(テックアカデミー)」では、以下のコースが用意されています。

ウェブカツ!!のコース(一部抜粋)

コース名 詳細
JavaScript・jQuery部 Webサービスに動きをつけるJavaScript言語とjQuery言語を学ぶ
PHP・MySQL部 Webサービス・Webアプリの作成に関わるPHP言語とMySQL言語を学ぶ
ネットワーク・サーバー部 Webサービスの開発に必要不可欠なサーバーの仕組み・動く原理・セキュリティなどのプログラミングの土台を学ぶ

TECH ACADEMY(一部抜粋)

コース名 詳細
はじめてのプログラミングコース HTML/CSSやプログラミングが動く仕組みなどの基礎から学ぶ
Javaコース システム・Web開発にかかせないJava言語を学ぶ
Pythonコース 機械学習(AI)の分野で注目されているPython言語を学ぶ

対して専門学校は、社会人としての教養など、すでに学生時代に学んだことが含まれている可能性があります。また、IT系資格の授業もあるため、資格に興味がない人にとっては時間が無駄になるかもしれません。

したがって、言語単位で効率よく学べるプログラミングスクールのほうが、時間が取りにくい社会人に向いているといえます。

もちろんプログラミング未経験にも対応した講座も多いので、むしろ完全未経験者にこそプログラミングスクールをおすすめします。

カリキュラムが早く終了するから

勉強範囲が特化しているプログラミングスクールは、専門学校と比べてカリキュラムが早く終了します。あらためて、それぞれの受講期間の平均を以下でまとめました。

  • 専門学校:2~4年
  • プログラミングスクール:数ヶ月~半年

スクールは授業の規定が柔軟な分、学習日・通学日の指定がマイペースに調整しやすいです。また、専門学校は入学時期が4月・10月固定なことが多いのに対し、プログラミングスクールの入学時期はある程度柔軟に対応できます。

スケジュール調整が難しい社会人にとっては嬉しいポイントといえるでしょう。

総額の学費が安いから

プログラミングスクールは専門学校よりカリキュラム時間が少ない分、総額の学費が安くなります。

たとえば専門学校は入学金や設備費等を含め、年間100~150万円が相場です。最低でも2年間通うことを考えると、200万円以上の見積もりが必要になるでしょう。

対してプログラミングスクールは、1コース(数ヶ月~半年)に対して約30~60万円前後です。年間単位に直すと100万円前後になるものの、実際に通う期間を半年で考えたとしても、払う金額は専門学校より安くなります。

勉強内容がプログラマーやエンジニア関係に特化している分、「プログラマーになるために必要な授業にだけお金を払っている」ともいえるでしょう。

またスクールでは、全額返金制度や無料体験制度を設けているところも多いです。専門学校のオープンキャンパスの感覚で試し利用できるのも、スクールのメリットになります。

オンライン授業で通学しなくても学べる

プログラミングスクールの中には、完全オンライン授業によって在宅で学べるコースがあります。

通学の必要がないので、忙しい社会人でもスキマ時間や仕事が終わったあとでマイペースに学ぶことが可能です。また、近くに通えるスクールがなくても、全国どこからでも授業を受けられます。

オンライン塾の主な形式は、以下の2パターンです。

形式 詳細
オンデマンド授業 ・動画コンテンツによる学習
・いつでも自宅で学習できる
ビデオ通話によるマンツーマン指導 ・講師とリアルタイムで学習
・細かいニュアンスまで伝わる

もちろん、実際にスクールに通学するオフラインでの授業にも対応しているので、あなたのライフワークに合わせた利用ができます。

一方、専門学校の方でも授業のオンライン化が進みつつあります。しかし、早くからオンラインに取り組んでいたプログラミングスクールほど環境が整っていません。認可校は授業時間の管理が大変であることから、制度の決定が遅れている背景もあります。

チャット等ですぐに質問できるから

プログラミングスクールでは、わからないところが出てきたときにすぐに質問できる環境が整っています。チャットやビデオ通話などで、すぐに疑問の解決が可能です。

  • ウェブカツ:24時間以内に返信
  • TECH ACADEMY:15~23時で受付
  • DMM WEB CAMP:13~22時で受付

また、プログラミングに関する相談以外にも、学習への不安・転職・将来に関するカウンセリングを実施しているスクールも多いです。こうした取り組みよって、常に学習に対してのモチベーションを保てます。

また同じスクールに通う生徒同士でつながれば、お互いに相談・雑談することで刺激し合うことも。

一方、専門学校は基本的に授業中にしか質問タイミングがありません。さらに講師が現役のプロでないことも多いため、現場に沿った回答が得られない可能性もあります。

専門学校と同じように就職・転職支援をしてくれるから

有名なプログラミングスクールでは、カリキュラム途中・終了時に就職・転職サポートを行ってくれます。

いわゆる「転職エージェント」のサービスと同じように、キャリアアドバイザーから求人紹介・履歴書の添削・面接練習などの各種サポートを利用可能です。

またカリキュラム終了後でも、無料カウンセリングやオンラインサロン招待など、継続的なアフターフォローが充実しているスクールも少なくありません。

そうした充実の支援サポートのおかげもあり、実際に就職・転職実績を残すスクールも増えてきました。たとえば、数値を公表しているプログラミングスクールの就職率は以下の通りです。

  • DMM WEB CAMP:98%
  • TECH CAMP:99%

スクールでなら、講座やカウンセリングを通じて得た「あなたの強みや希望を考慮した求人」を紹介してくれるでしょう。

プログラミングを勉強するのにおすすめのスクール

ここまで解説してきたように、学習内容・学費・就職サポートの面で、社会人のプログラマー転職にはプログラミングスクールを強く推奨します。

とはいえ「プログラミングスクールがいいのはわかったけど、どこを選べばわからない」と悩む人も多いのも事実です。

そこでここからは、「プログラマーになるために通うべきおすすめのプログラミングスクール」を5つご紹介します。

※料金は2020年8月現在のものです。

ウェブカツ!!

ウェブカツ!!」は「本気で年収1,000万円を稼ぎたい人」のための、オンライン専用のプログラミングスクールです。

プログラミングはもちろんのこと、ネットワーク・フロントエンド・マーケティングなどの「稼ぐためのスキル」に特化した、実践的なメソッドを学べます。

「ウェブカツ!!」では、あえて「1から10のうち8までしか教えない」「相談の回数制限あがる」など、厳しい条件を設けているのが特徴です。正直にいうと、自分で1から考えられる人でないと、ついていけない可能性もあります。

しかし、学べる内容は「現役4〜5年の中級レベルエンジニア相当までの本格的な実務レベル」。そして「厳選された基礎を徹底的に磨き上げる」という、本当に必要な部分だけを勉強するスタイルです。

浅く広い知識は「学んだ気になる」もので充実した様に思えますが、実際には何の役にも立ちません。初心者が効率よく成長するためには「厳選されたもの」を「深く知り」「基礎を固める」ことです。
[出典]ウェブカツ!!

あなたが真剣にプログラマーやエンジニアになりたいと思うほど、「ウェブカツ!!」はあなた向けのサービスになります。

本気で稼げるプログラマー・エンジニアを目指したい人には、「ウェブカツ!!」で学ぶことを強くお勧めします。

料金 ・アスリート部員(1年制):20,000円/月
他、夜職割や学割など
学べる言語 HTML/CSS・JavaScript・jQuery・PHP・Laravel・MySQL・Javaなど
転職支援 あり
その他 ・KEEN WEBにて割安のスキルアップも可能
・卒業証書の発行で受講修了の証明が可能

DMM WEB CAMP(ディーエムエムウェブキャンプ)

DMM WEB CAMP」は、株式会社インフラトップが運営するプログラミングスクールです。受講生の95%以上がプログラミング未経験にもかかわらず、就職率が98%と高い数値を誇っています。

内容も基本に忠実。プログラミング基礎学習・チーム開発・ポートフォリオ作成と、プログラマーになるための基本的な知識・スキルを順番に学習可能です。

コースの一部が経済産業省の「第四次産業革命スキル習得講座」に認定を受けていることから、国に認められた由緒あるコースといえます。

料金 ・短期集中講座(3ヵ月):一括628,000円
・専門技術講座(4ヵ月):一括828,000円
・オンライン講座(2~4ヵ月):一括518,000円
学べる言語 HTML /CSS ・ JavaScript・ jQuery ・Ruby ・ Railsなど
転職支援 あり
その他 ・全額返金制度あり
・最大560,000円の教育訓練給付金あり(専門技術講座のみ)

TECH ACADEMY(テックアカデミー)

TECH ACADEMY」は、完全オンライン型のプログラミングスクールです。現役のプロがメンターに付き、マンツーマンのレッスンを行ってくれます。

パーソナルメンターとの週2回のメンタリングも受けられるため、常にモチベーションを高く保てるスクールです。実際の成果として、「30,000人以上の教育実績」「卒業生の平均年収アップ額が67万円」を記録しました。

またプログラミング言語を学ぶ特化コースに加え、WebデザインやAIコースなど、全部で約30種類もある講座も魅力の1つです。学習プランが1カ月単位で区切れるのも社会人にとっては使いやすい点といえます。

料金 <通常>
・4週間プラン:149,000円
・8週間プラン:199,000円
・12週間プラン:249,000円
・16週間プラン:299,000円
<ウケ放題(24週間15コース無制限利用)>
・498,000円
学べる言語 PHP・Laravel・Java・Python・Scalaなど
転職支援 あり
その他 ・1週間の無料体験あり
・全額返金制度あり

TECH CAMP(テックキャンプ) エンジニア転職

TECH CAMP エンジニア転職」は、これまでプログラミング未経験者1,000人以上のエンジニア転職を成功させたプログラミングスクールです。エンジニア転職向け・フリーランス向けのどちらのコースにも対応しています。

「10週間600時間のオリジナル教材」「専属コーチによるモチベーション管理」「独自開発の学習サイクル」などによって、オフライン授業と変わらない学習完了度と満足度を記録しています。

受講時間も、オンライン・オフラインともに「短期集中スタイル」と「夜間・休日スタイル」から選べるため、ライフスタイルに合った学習が可能です。忙しい社会人でも利用しやすいといえるでしょう。

料金 ・短期集中スタイル:648,000円
・夜間・休日スタイル:848,000円
学べる言語 HTML/CSS・JavaScript・Rudy on Railsなど
転職支援 あり
その他 ・全額返金制度あり
・無料カウンセリング

Code Camp(コードキャンプ)

Code Camp」は、完全オンライン型のプログラミングスクールです。こちらも現役のエンジニアとマンツーマンでレッスンを受けられます。

全講師が通過率10%の採用試験をクリアしており、大手IT勤務・企業・独立経験者などの実力を兼ね備えた人材を取り揃えているのが大きな特徴。実際に受講生からは、レッスン満足度96.6%と非常に好評を得ています。

とにかく講師陣の評価が高いスクールであるため、レベルの高いメンターの指導を受けたい人におすすめです。

料金 <プレミアムプラス>
・6ヶ月プラン:698,000円
・4ヵ月プラン:498,000円
・2ヵ月プラン:398,000円
<プレミアムコース>
・6ヵ月プラン:398,000円
・4ヵ月プラン:348,000円
・2ヵ月プラン:248,000円
学べる言語 HTML/CSS・JavaScript・Swift・Android・PHP・MySQL・Java・Rudyなど
転職支援 あり
その他 ・無料体験レッスンあり

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