皆さんこんにちは。
世界に何百種類もあると言われているプログラミング言語ですが、その中でどれが主流なのかは時代の流れとともに常に変わっていきます。プログラミングをこれから学ぶという方も既にプログラマーとして働いている方も、今主流の言語が気になるのではないでしょうか。
ここではプログラミングの今の主流を世界と日本のランキングから探り、これから勉強するならどの言語がおすすめなのか等を紹介していきます。
目次
プログラミングの主流 世界編
まずはプログラミングの世界の主流から見ていくことにしましょう。TIOBE Indexがサーチエンジンの検索結果から導き出したプログラミング言語のランキングがこちらになります。
1位 C
2位 Java
3位 Python
4位 C++
5位 C#
6位 Visual Basic
7位 JavaScript
8位 PHP
9位 R
10位 SQL
11位 Groovy
12位 Assembly language
13位 Swift
14位 Perl
15位 Ruby
16位 Go
17位 MATLAB
18位 Delphi/Object Pascal
19位 Objective-C
20位 PL/SQL
C言語の需要が回復
2020年を通して1位をキープしたのがC言語です。2017年に一度レートを落としましたが2018年にはV字回復しています。1972年に登場し長く使われてきたプログラミング言語なのですが、未だにSwift等の新しい言語を抑えて主流であり続けているのは興味深いです。
C言語の特徴は処理速度が速く汎用性が高いところ。
・ロボットの組み込みソフト
・大規模なデータ解析システム
・AI
これらの開発にも使われるため今後もしばらくは変わらずプログラミング言語の主流であると予想できます。
人気が落ちたJava
ここ何年かC言語とランキングの1位と2位を争っているJavaは2020年人気を落としています。とはいえWEBアプリのサーバーサイドを作る言語としてまだまだ開発現場で主流であるといえます。
・WindowsやiOSなどどんなOSでも使える
・Androidのアプリが作れる
という強みがあります。
上昇傾向が続くPython
ここ1,2年でどんどん人気を上げているのがPythonです。PythonもWEBアプリのサーバーサイドに使われることが多い言語ですね。そして近年さらにこちらの分野でも注目度が上がっています。
・機械学習
・大規模な統計や解析
・AI
とくにAI(人工知能は)これからますます伸びていく分野なので、今後さらにPythonがプログラミング言語の主流になって行く可能性も秘めています。
プログラミングの主流 日本編
それでは次に日本のプログラミングの主流を見ていきましょう。世界の主流と一体どんな違いがあるのでしょうか。ここでは日経クロステックのプログラミング人気ランキングを参考にします。
1位 C/C++
2位 Python
3位 JavaScript
4位 SQL
5位 C#
6位 Java
7位 VBA
8位 HTML/CSS
9位 PHP
10位 BV.NET
11位 COBOL
12位 Visual Basic
13位 Ruby
14位 Perl
15位 アセンブリ言語
16位 Go
17位 R
18位 FORTRAIN
19位 TypeScript
20位 PL/I
日本でもPythonが主流に
日本と世界のランキングで共通するのがPythonの人気が上昇しているところです。ボリュームの大きい統計や解析さらにAI技術はもちろん日本でも需要が高い分野なので、Pythonがプログラミングの主流になってきているのは頷けます。
Pythonを扱えるエンジニアはこれからさらに必要とされるようになることが考えられますね。すでに現在も求人が沢山あり、平均年収も高めの水準になっています。
注目の言語であるにもかかわらずコードはどちらかというとシンプルでわかりやすいので、初心者も学びやすいです。
プログラミングの主流から見る目的別のおすすめの言語
プログラミングの主流を見てきましたが、これから勉強するならどの言語がおすすめなのでしょうか。おすすめの言語と言ってもプログラミングで何がしたいか、何を作りたいかによって身につけたい言語が変わります。ここでは目的別におすすめの言語を紹介していきます。
・WEBアプリ開発
・OSの開発やロボットなど幅広い分野で活躍したい
・WEBサイトを作る
・データベース言語
・スマホアプリやゲームの開発
に分けて見ていきます。
WEBアプリ開発ならPythonを
WEBアプリ開発に使われる言語はいくつもありますが、プログラミングの主流を見るとこれから学ぶならやはりPythonに注目したいです。
ここ1.、2年で需要が急速に拡大していますが、日本ではまだPythonを扱うエンジニアはそんなに多くありません。WEBアプリだけでなくAIや機械学習などでも今後より必要とされていく言語でもあるので、活躍のチャンスが広がります。
OSの開発やロボットなど幅広い分野で活躍したいならC言語やC++
世界・日本両方のランキングでトップに輝くC言語やC++もこれからプログラミングを学ぶ人におすすめの言語です。OSの開発やロボットの組み込みシステムそれにソフトウェア開発など幅広い分野でC言語は必要とされています。
C言語から派生したC++はC言語と互換性がありますが、オブジェクト指向なのでC言語よりやや扱いやすくなっています。ロボット開発やWEBアプリ開発さらにゲームの開発にも使われます。
C言語もC++も難易度が高いですが、一度どちらかを身につけるともう一方の習得がスムーズになりますよ。
WEBサイトを作るならJavaScript
WEBサイトやWEBアプリのフロントエンドを作りたいならやはりJavaScriptでしょう。
・WEBサイトやWEBアプリに動きをつけてデザイン性をあげる
・WEBサイトやWEBアプリに使いやすい機能をつける
こういった点でJavaScriptは欠かすことができない言語です。わたし達が当たり前に使っている問い合わせフォームやログイン画面でもJavaScriptが動作しています。こういった効果をサイトに施すことができる言語は今のところ他にないので、これからもWEBサイトやWEBアプリの制作において主流であることが予想できます。
データベース言語ならSQL
データベースを操作・制御するデータベース言語を学ぶならSQLがおすすめです。SQLは国際標準となっていて、あらゆるデータベースエンジンで使用可能です。
データベースエンジニアを目指すならSQLに関する知識は必須になります。
スマホアプリやゲームの開発C#
C#はマイクロソフトによってC言語を発展させる形でつくられたプログラミング言語です。C言語系とは言われるもののJavaに似ているところがあり、C言語やC++と互換性はありません。色々な開発現場で使用されますがこういった現場で特によく使われます。
・Windows向けのアプリ
・スマホアプリ開発
・ゲーム開発
マイクロソフトが作っただけあってWindows向けのアプリに使われることが多いのです。しかもそれだけでなく世界で一番シェアが高いゲームエンジンUnityで使われる言語でもあります。Unityはこれからもしばらくゲームやスマホアプリ開発の主流になるはずなので、スマホアプリやゲームの開発がしたいならC#を学んでおきたいです。
なぜプログラミングの主流を知るのが大切なのか
プログラミングの主流や流行りの動向を知ることはなぜ大切なのでしょうか。IT業界は流行や技術の移り変わりが激しいと言われています。エンジニアの求人自体は多いですが“もし自分の技術が将来使われなくなったら”という不安を抱えているエンジニアの方もいるでしょう。
これからプログラミングを勉強するという方だって、できるならこれからも長い間需要が続く将来性のある言語を選びたいですよね。
・今現場で求められるプログラミング言語
・これからも伸びしろがありそうな言語や逆に需要が下がってきている言語
プログラミングの今の主流や過去からの移り変わりを見ていくとこういったことが予想できます。これはエンジニアの方やプログラマーを目指し勉強中という方がこれからの業界の動向を予測し、キャリアのために何を勉強すればいいのかの道筋を立てるのに役立ちますね。
まとめ
いかがでしたか?今回は、プログラミング主流を世界と日本の両方から見ていきました。
流行りが常に移り変わるプログラミングの業界において、主流の言語や技術を知っておくのは大切です。これからどの言語を学ぶのか決める時も求人が多い主流の言語から選びたいですね。
この記事がプログラミングの主流が知りたいという方の役に立てば嬉しいです。