皆さんこんにちは。
デザイナーとして働く中でフリーランスになることを考えている方は案外多いのではないでしょうか。フリーランスは自由な働き方が魅力ですが、実際にフリーランスになってやって行けるかどうか等不安もつきものですよね。
そこでここではフリーランスのデザイナーが仕事を獲得する方法や期待できる年収、それにフリーランスになるメリットとデメリット等を詳しく紹介していきます。
目次
フリーランスのデザイナーになるのに経験は必要?
デザインの勉強をしてさあこれからデザイナーとしてキャリアを積もう、できればフリーランスとして仕事がしたいと考えている場合次の2つの選択肢がありますね。
・ゆくゆくはフリーランスを目指していても一旦は会社に就職
・いきなりフリーランスとして活動する
正直フリーランス希望でもまずは会社で経験を積む人の方が多いです。未経験のデザイナーとして会社に雇ってもらうということは、そこで実践を積みながら勉強させてもらえるということでもあります。しかも毎月ちゃんと決まったお給料がもらえますね。
・先輩デザイナーと一緒に作品を作ることで自分のスキルアップが見込める
・仕事は営業さんが取ってきてくれるのでデザインに集中できる
・顧客とのやり取りや仕事を受注してから納品するまでの全体の流れを知ることができる
・人脈ができる
とまず会社に就職するメリットはかなり多いです。フリーランスになるにしても3年ほど会社で実績を積んでからというのが一般的な流れになっていますよ。
未経験から即フリーランスのデザイナーになる人もいる
ただ中にはデザインを学んだ後即フリーランスのデザイナーになる方もいます。ただこの場合は最初から安定して稼ぐのはなかなか難しいです。
知り合いから頼まれる仕事をこなしたり未経験者OKの仕事を受注していく中で経験やスキルをつけていき、徐々に仕事量や収入が安定していくという流れになることが多いですね。経験0のところからいきなり仕事に繋げるのはそれなりの苦労を伴いますが、特にWebデザイナーだとフリーランスでも働きやすい職種ではあります。
・デザイナーのスクールに通って技術をつける
・ポートフォリオサイトをつくる
など営業で使える実績をつくることが大切ですよ。
フリーランスのデザイナーが仕事を獲得する方法はこれだけある
デザイナーがフリーランスになろうかどうか考える時、一番不安なのがどうやって仕事を受注しようかという点なのではないでしょうか。仕事が順調に来ないと生計が立てられなくなるので困りますよね。
でもフリーランスのデザイナーが仕事を探す方法はいくつもあります。
・クラウドソージングを通して仕事を受注する
・フリーランスのデザイナー向けのエージェントやデザイン事務所に登録する
・知り合いからクライアントを紹介してもらう
・ポートフォリオやSNSを活用する
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
クラウドソージングを通して仕事を受注する
全く人脈がなくても今はクラウドソージングを使って仕事を探すこともできます。まずはランサーズやクラウドワークスといった案件が大量にある大手クラウドソージングサービスに登録し、興味のある仕事を探してみてください。
クラウドソージングの強みは経験者がスキルを生かせる案件から未経験でも受注できる案件まで幅広い内容の仕事があることです。
・Webサイトのデザイン
・UIデザイン
・コーティング
・ロゴ・バーナーのデザイン
・アイコン・ボタンのデザイン
会社勤めを経験し既に一定以上の技術があるならいきなりWebサイトのデザインやUIデザインに応募してみるのもいいですし、実績がない場合はまずは未経験からOKのアイコンやロゴのデザインに挑戦してみるのもいいですね。またクラウドソージングは仕事の実績を積み上げるとどんどん仕事が受注しやすくなってくる傾向もあります。はじめは小さい案件しか受注できなくても続けてみる価値はありますよ。
フリーランスのデザイナー向けのエージェントやデザイン事務所に登録する
ある程度実績があるならフリーランスのデザイナーに仕事を紹介してくれるエージェントに登録するという方法もあります。クラウドソージングとエージェントの違いはクラウドソージングは自分で仕事を獲得しに行かないといけないのに対し、エージェントはコーディネーターから仕事を紹介してもらえるところですね。
デザイナーの仕事が多いエージェントはこちらになります。
・レバテックフリーランス
・フォスターフリーランス
・Midworks
またエージェントの仕事の方がクラウドソージングより報酬が高めなことが多いです。自宅勤務ではなく出勤しないといけない仕事も多いのですが、自分で営業するのが苦手だったり仕事を紹介してもらえる人脈があまりなかったりする場合は頼りになります。
知り合いからクライアントを紹介してもらう
会社で働いていた時やスクールに通っていた時に知り合った人から仕事を紹介してもらえるケースがあります。知り合いからの紹介だと仕事を依頼する方も受ける方も安心感がありますし、そこでいい仕事ができれば次の仕事にも繋がっていきます。
・会社にいる間は同僚やクライアントと良好な関係を築き、できるだけ人脈を広げておく
・会社に勤めていた時に懇意にしていたクライアントがいるなら、会社を辞める時に必ずフリーランスになると伝える
など、会社に勤めてい居る間に仕事を紹介してもらえる土台を気付いておくようにしましょう。紹介でもらった仕事はクラウドソージングやエージェントと違って手数料を取られることがないのがメリットですね。
ポートフォリオやSNSを活用する
過去の作品を集めたポートフォリオサイトを作ったり、SNSで作品を紹介したりするのも営業になります。ポートフォリオサイトには連絡先を載せて仕事を受注したいと思った人が直接コンタクトを取れるようにしておきましょう。
インスタなどのSNSに作品とともにフリーランスのデザイナーになったことを載せておくと、昔の友達経由で仕事の依頼が来る可能性もあります。
フリーランスのデザイナーになるメリットとデメリット
このまま会社で働き続けるか思い切ってフリーランスになるか迷っている方も多いのではないでしょうか。ここではフリーランスのデザイナーになるメリットとデメリットをまとめていきます。
フリーランスのデザイナーになるメリット
まずはデザイナーが独立してフリーランスになるメリットからです。
・働く時間と場所を選ばない
・仕事の量を調整できる
・したい仕事を自分で選べる
・上司や同僚との人間関係に悩まなくていい
・スキルが高いなら年収アップの可能性がある
やはりフリーランスの一番の魅力は働く場所や時間を選ばないところですね。デザイナーはパソコンとネット環境があればできる仕事が多いので自宅で働くこともできますし、子育てなどで昼間に時間が取れなくても夜に作業をすることもできます。
また1日どれくらいの時間働けるかで仕事の量や内容を選ぶ自由もありますね。もし今会社で人間関係のストレスをためているなら、それからも解放されます。
フリーランスになることで年収アップするデザイナーもいますが、これはスキルが高く高額な案件を受注できる人に限りますよ。
フリーランスのデザイナーになるデメリット
メリットが多いようにも見えますが、同じようにデメリットも見ておきましょう。フリーランスのデザイナーになって後悔しないためにはメリットよりデメリットに納得できるかどうかの方が大切です。
・営業、請求書発行、確定申告等デザイン以外の仕事も自分でしないといけない
・有給休暇や残業手当がない
・厚生年金に加入できず国民年金だけになる
・仕事がうまく受注できないと収入が安定しない
・未経験から始める場合は稼げるようになるまで時間がかかる
フリーランスになって大変なのは、営業や請求書発行それに確定申告などデザイン以外の仕事が増えるところです。会社にいると他の部署のスタッフが担当してくれていたことも自分でしないといけなくなります。
また会社に勤めているともらえる有給休暇や残業手当もありません。仕事が立て込んで連日深夜まで働いたとしても手元に入るのは最初に契約した報酬だけですし、体調を崩して仕事ができない日が続くとその分稼ぎが減ってしまいます。
安定した働き方ではないので毎月目標の報酬を得るのが難しいこともありますし、未経験だと食べていけるまで稼げるようになるまでかなり時間がかかります。
また今はあまり気にならないかもしれませんが、会社員が国民年金と厚生年金両方かけているのに対してフリーランスは国民年金だけです。同じように働いていてもフリーランスだと会社員と比べて将来もらえる年金が少なくなるというのも覚えておいてくださいね。
フリーランスのデザイナーの年収
最後にフリーランスのデザイナーの年収が大体どれくらいなのかも見ておきましょう。まずは正社員デザイナーの年収からです。
・グラフィックデザイナー 約415万円
・Webデザイナー 約427万円
・UIデザイナー 約552万円
これに対してフリーランスデザイナーの平均年収は300万円から400万円だと言われています。正社員と比べて平均年収は低めになっていますね。
ただフリーランスのデザイナーの年収は100万円以下の人もいれば1,000万円以上稼ぐ人まで様々で、正社員のデザイナーより年収の差が大きくなります。どれだけ稼げるかは自分の技術やどれだけ条件のいい仕事を紹介してもらえるのかにかかっていると言ってもいいですよ。
メリットのところでも言いましたがフリーランスになって年収が上がる可能性があるのは技術がしっかりしているデザイナーです。年収が下がることもあるというのは覚えておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?今回はフリーランスのデザイナーになるにはどうすればいいのかについて紹介しました。
最初からフリーランスでやって行くんだという目標をもってデザイナーになった方もいれば、結婚や子育てなど生活の変化の中でフリーランスへの転向を考える方もいるのではないでしょうか。デザイナーはどちらかとフリーランスで仕事がしやすい職種ではありますよ。
この記事が、フリーランスを目指すデザイナーの方の助けになれば幸いです。