ナマステ、ラクシュミです。
(多分日本よりスマホ依存者が多い)インドでもアプリ化が流行っていて何かとすぐアプリ化しています。この前インドで一生に一度やるかやらなかといった行政手続きをしましたが、その申請の為だけのアプリが存在して驚きました。
自分のサイトをアプリでリリースするか検討中の人もいるかと思います。
そんな時に自分のサイトがWordPressだったらアプリ化できるのかな?と悩んでいる人もいるかもしれません。
今回はWordPressサイトをアプリ化した場合のメリット・デメリットを紹介していきます。
目次
WordPressサイトのアプリ化の方法を簡単に紹介!
アプリ化というと難しいイメージがありますが、WordPressのアプリ化は簡単な方法もあります。
『worona』を使用する
wornaというwebサービスを使用すると、コーディングの必要なく手軽にアプリ化することができます。WordPress内にプラグインを挿入することで、アプリ化することができます。iOS、Androidのどちらにも対応している点も便利です。
ほとんどテンプレート通りのアプリしか作成できず、細かい設定ができないなどの問題はありますが、誰でも手軽にアプリを作成することができます。
『Monaca』というサービスを利用する
Monacaはアプリ開発フォームで、コーディングに詳しくない人でも手軽にアプリを作成することができます。
コーディングが必要になる場面もありますが、基本的にコピペですむので専門知識がなくても作成可能です。iOS、Androidのどちらにも対応しているので、手軽にアプリ化できます。
ただしworona同様に細かい設定等はできません。
C#等でコーディングする
時間や費用がかかってしまいますが、一番希望通りのアプリを作成することができます。WornaやMonacaでは難しかった会員ごとのログインページのあるサイトにも対応できます。
・『worona』や『Monaca』のようなスマホアプリを簡単に開発できるサービスを使用すると簡単にアプリ化できる
・『worona』や『Monaca』はカスタマイズ性が低い
・会員ページのあるサイトやECサイトは『worona』や『Monaca』ではアプリ化しにくい
・思い通りのアプリを作成するにはC#などを利用したコーディングでアプリ作成をする必要がある
WordPressサイトをアプリ化するメリット
顧客データを大量に獲得しやすい
Webサイトよりも使用されている時間の長いスマホアプリ。2018年12月にニールセン デジタルが公表したデータでは、スマートフォンの1日の利用時間のうち80%以上がアプリ利用に使われていした。
またWebサイトよりも顧客データの取得がしやすく、今後のマーケティングの指標が立てやすいというメリットがあります。
プッシュ通知を活用することでリピーター・集客が見込める
プッシュ機能で情報の更新をお知らせしたりクーポンなどの配布をすることでアプリに誘導しやすくなります。またメールマガジンよりもお知らせに気付かれやすいため、一方通行になりがちなWebサイトよりも集客を見込むことができます。
課金アプリにすることで収益性が見込める
アプリ内のコンテンツをすべて無料で使用できるものと、一部課金アイテムがあるアプリがあります。株式会社ヴァリューズが実施したアンケート「アプリ内課金実態調査」では、全世代・性別で32.5%のユーザーがアプリ内課金を行っていました。特に20代男性は47.4%が課金をしていました。
アプリ内課金を上手に使用できれば収益化が大きく見込まれます。
Webサイトよりも通信量がかからない
インストール後のスマホアプリの通信量はWebサイトよりも少ないものが多いです。
インストール後のアプリでは情報がスマホ端末に保存されるため、常時ネットに接続する必要のあるWebサイトよりも通信量が抑えられます。インストール時や更新時にある程度の通信量はかかってしまいますが、端末内にデータがあるものは新規で通信する必要がありません。
アクセスに時間がかかるとユーザーの購入意欲やサイトの巡回意欲は低下します。通信量が少ないことでユーザビリティの向上が期待できるため、ユーザーも購入意欲やサイトの巡回意欲を維持しやすいです。
WordPressサイトをアプリ化するデメリット
開発・保守にコスト・時間がかかる
iOS、Androidで別に開発をする必要があることや、簡単にアプリ開発ができるツールを利用しない場合実質2回作成しなくてはいけないので時間も(依頼する場合は)お金もかかります。
開発した後もアプリ起動中の動作不良など、不具合が発生するため、定期的にアプリのプログラムを見直す修正する必要性も考えられます。不具合を修正するたびにアップデートしてもらう必要もありますし、新機能を追加する場合もアップデートしてもらう必要があります。
ダウンロードしてもらうまでが難しい
「なんとなくサイトにたどり着く」ことのあるWebサイトとは違い、アプリをダウンロードする時点でコンテンツやサービスに興味があるという事です。インスト―ルした後もさらに定期的にアップデートをする必要や、サイトによっては個人情報の入力をする必要があります。
アプリの方がユーザーがやらなくてはいけないことが多いので、アプリによる特に新規顧客獲得は難しいです。もともとリピーターがいる場合以外はダウンロードしてもらう事すら難しいです。
アプリ化したほうがいいのか?
普通のWordPressブログの場合、アプリ化してもWebサイトとの差別化が図りにくいため具体的な成果は出にくいでしょう。
反対に会員制の課金コンテンツを配布しているWordPressサイトや、ECサイトはアプリ化するとユーザビリティを向上させやすいため費用対効果に見合いやすいです。
フラー株式会社(本社:千葉県柏市、代表取締役:渋谷 修太・櫻井 裕基)は、 “モバイルマーケット白書 2019” を2020年3月に発表しました。
その中では、2019年度の日本人のアプリ利用に関して「日本人が所持するスマホアプリは99個、実際に使うアプリは38個」だったと発表しています。
ニールセン デジタルによる、2018年の12月の日本におけるスマートフォンの利用時間やアプリの利用個数などの利用状況を分析したデータ「ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView)」では、「ほぼ毎日利用するアプリ」は8個でした。
今はスマホアプリ戦国時代です。
星の数ほどあるスマホアプリの中から「ほぼ毎日利用する8個」のアプリの中に食い込むか、「1か月でたまに使うアプリを含めた38個」の中に食い込めるような高品質で使っていて徳のあるアプリを開発する必要があります。
予算的にアプリ作成が厳しい場合や、リピーターがあまり獲得できていないサイトでアプリ化しても思うような結果にはならないことが多いです。「アプリ化したら収益増えるかな」くらいの漠然としたイメージで作成するのは、一度考え直した方が良いでしょう。
・ただのブログはアプリ化してもメリットは薄い
・リピーターがすでにたくさんいるコンテンツサイト、ECサイトはアプリ化するとユーザビリティが向上しやすい
・アプリ戦国時代で生き残れるアプリを作成しよう
まとめ
今回はWordPressサイトがアプリ化できるのか、アプリ化をするメリット・デメリットについて紹介していきました。
自分のサイトがアプリ化に適しているのか、適していないのかの判断に役立ててくださいね。