2021年のトレンドはこれ!注目のプログラミング言語5選

こんにちは。

「プログラミング言語を勉強してエンジニアとして転職したい」、「新たにプログラミング言語を習得して、エンジニアとしてスキルアップしたい」と考えている人も多いのではないでしょうか?でも、せっかくプログラミング言語を習得するのであれば、2021年のトレンドとなりそうなプログラミング言語を習得したいですよね?

この記事では、2021年のトレンドとなりそうなプログラミング言語を5つ紹介します。

2021年のトレンドとなりそうな注目のプログラミング言語5選

ここでは、2021年にトレンドになりそうなプログラミング言語を5つ紹介します。

kotlin

kotlin(コトリン)はJVM上で動作する「Javaを進化させたオブジェクト指向プログラミング言語」です。2011年頃に発表されました。

Javaは登場以来、業務システム開発やWebサービス開発、Android開発などで広く利用されてきました。しかし、Javaはf二つ以上のクラスの実装を継承できないなど、冗長の書き方となりやすいという欠点がありました。また、NullPointerExceptionのエラーが発生するという欠点もあります。このため、Javaに置き換わるプログラミング言語として、多くの開発プロジェクトで採用が進むことが予想されます。

kotlinの特徴は以下の通りです。

  • プログラミングコードを短く、しかも簡潔に書くことができる
  • NullPointerExceptionを防いでくれる
  • Javaのプログラミングコードを呼び出すことができる(逆も可能)

また、Kotlinは2017年にAndroidアプリの公式開発言語に追加されました。AndroidアプリはこれまではJavaで開発されることが多かったのですが、Kotlinが追加されたことにより、KotlinによるAndroidアプリの開発も増えてきています。この流れは今後も加速すると予想されます。

Webサービス開発でも、kotlinによる開発が増えています。これは、Javaの代表的なフレームワークの一つであるSpringがKotlinに対応したためです。このため、Webサービス開発でも今後はJavaに代わってKotlinの採用が増えることが予想されます。

Go言語

Go(ゴー)言語はGoogleが開発したプログラミング言語です。世界的な動画配信サービスの「You Tube」が採用していることでも有名です。

Go言語には以下の2つの特徴があります。

  • 高速かつ省メモリで動作することができる
  • 実行速度が速いため、並行処理に優れている

このため、Go言語は「マイクロサービスアーキテクチャ」という手法で開発されるWebサービスに向いています。マイクロサービスアーキテクチャとは、複数の小さなサービスを組み合わせて1つのサービスを構築する手法で、近年のWebサービス開発のトレンドとなっています。ただ、これはメモリを消費するデメリットがあるため、Javaでは実現が難しいです。しかし、Go言語は「高速かつ省メモリで実行でき、しかも並行処理に優れている」という特徴があるため、マイクロサービスアーキテクチャによるWebサービスの開発を実現することができます。このため、今後はGo言語によるWebサービスの開発が増えることが予想されます。

Go言語はドローンやロボットの制御プログラムに向いています。Go言語には「GoBot」というフレームワークが公開されています。このフレームワークはドローンやロボットの制御を手軽に開発することが可能です。このため、今後はドローンやロボットの制御プログラムにてGo言語の採用の増加が予想されます。

TypeScript

TypeScriptは、JavaScriptの代替となるマイクロソフトが開発したスクリプト言語です。JavaScriptはWebブラウザ上で動作させることができる唯一のプログラミング言語です。このため、Webブラウザで動作させるプログラムは、JavaScriptで作成する必要があります。しかし、Webアプリケーションの開発は大規模となる一方で、JavaScriptは大規模開発に向いていません。このため、JavaScriptの弱点を補う、JavaScriptに変換可能なプログラミング言語がいくつか登場しました。TypeScriptはその中の一つです。

TypeScriptの特徴は以下の通りです。

  • JavaScriptと上位互換である
  • 静的型付けができる
  • JavaScriptと同じ環境で動作することができる

この中で最大の特徴と言えるのが「静的型付けができる」という点です。静的型付けとは、例えば、文字列であればstring、数値であればnumberなど、型をあらかじめ宣言することです。型が使えることでコンパイル時に冗長なコードが発生せず、高速に処理できるメリットがあります。

また、「オブジェクト指向プログラミングのようにクラスを使用することができる」のもメリットの一つです。クラスを使用できるため、システムをクラスで細分化することで、チーム単位での開発が可能となります。

このように、TypeScriptは大規模なWebアプリケーション開発に向いたプログラミング言語です。このため、大規模開発において、JavaScriptに代わってTypeScriptが採用されることが予想されます。

Rust

Rustは2015年に1.0がリリースと比較的新しいプログラミング言語です。WebブラウザのFireFoxで有名なMozillaが支援して開発されました。なお、Rustには静的プログラミング言語(コンパイル言語)と動的プログラミング言語(スクリプト言語)の2種類があります。

Rustには以下の特徴があります。

  • メモリ効率が高くガベージコレクタがないため、パフォーマンスに優れている
  • メモリリースやリソースリークなどのバグをコンパイル時に発見できるため、信頼性の高いプログラムを作成できる
  • 変数に所有権を与えることができるため、マルチスレッドでも安全に実行することができる

このように、高速で安全性に優れたプログラミング言語のため、C++の代替プログラミング言語として期待されています。

なお、人気プログラミング言語の指標の一つであるTIOBE Indexでは、2020年6月にRustは初めてトップ20に入りました。また、MicrosoftやAWSでも支持を受けていることから、今後の採用増加が期待されます。

Python

TIOBE Indexを公開しているTIOBE Softwareは2020年1月、「2020年のプログラミング言語オブ・ザ・イヤーはPythonになった」と発表しました。このため、Pythonは2021年も引き続き人気プログラミング言語として注目を集めることでしょう。

なお、Pythonの特徴は以下の通りです。

  • プログラミングコードをシンプルに記述できる
  • 豊富なライブラリが公開されているため、プログラムを簡単に書くことができる

近年はAI、特に機械学習の開発言語として注目を集めていますが、汎用性に優れているため、以下のように幅広い分野での開発が可能です。

  • Webアプリケーション開発
  • AIや機械学習
  • データ処理や統計解析
  • ブロックチェーン技術の開発

HTML/CSSやJavaScriptと組み合わせることができます。また、Django(ジャンゴ)やFlask(フラスク)といったPythonのフレームワークの活用が増えています。このことから、Webアプリケーションのサーバーサイドの開発でのPythonの採用が増えるものと予想されます。

まとめ

この記事では、2021年のトレンドとなりそうなプログラミング言語を5つ紹介しました。

日本では長い間Javaが人気ですが、「コードが冗長となり、実行速度が遅い」などの弱点もあります。また、プログラミング言語も日進月歩で進化しており、利便性の高い新しい言語が登場しています。

今回紹介した5つのプログラミング言語は利便性が高いなど、注目を集めています。是非、スキルアップを目指し、IT人材としての価値を高めていきましょう。

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