【text-emphasis】CSS初心者でもわかる!基本の使い方を徹底解説

どうも!2歳になった娘が最近おぼえた「あとー(ありがとう)」を聞きたくて、ついお菓子をあげすぎて妻に怒られたシュンヤです・・・。

さて、今回はCSSの話。

文章で注意すべきところを示すために、文字の上についている点々ってよく見かけますよね。

あのデザインを設定できるのが【text-emphasisプロパティ】です。

しかも、ただの黒い点だけでなくさまざまな種類にアレンジできるのですが、

text-emphasisプロパティって何?どうやって使うの?

と、よく分からない人も少なくないでしょう。

というわけで今回は、そんな方に向けて

・text-emphasisプロパティの概要
・text-emphasisプロパティの基本的な使い方
・似たデザインができるCSSプロパティの説明

について分かりやすく解説していきます。CSSを学び始めた初心者さんはぜひ最後までご覧ください。

text-emphasisプロパティとは

text-emphasisプロパティの読み方

text-emphasisは「テキスト-エンファシス」と読みます。

そのまま訳すと「文章-強調」という意味。

HTMLタグにも、emphasisを略した<em>タグがありますが、こちらは文字を斜体にし、文章に強調の意味を持たせる効果があります。

text-emphasisプロパティの説明

text-emphasisは文字に圏点(けんてん)を付けたり、圏点の色を変えることができるプロパティです。

圏点とは傍点(ぼうてん)とも言い、注意をすべきところ、または強調の意味を持たせたい文字の上に付ける”・”などの記号のことを言います。

1文字ごとに1圏点をつけることが一般的なルールで、主にアジア圏内で使われているようですね。

text-emphasisはショートハンドプロパティ

通常、cssプロパティは1つのデザインに1つの値を指定するところ、text-emphasisは【ショートハンドプロパティ】といい、複数のデザインを一括して指定することができます。

一括して指定することができるのは、以下の2つのプロパティです。

プロパティ名 説明
text-emphasis-style 圏点の種類に関するデザイン
text-emphasis-color 圏点の色に関するデザイン

ちなみに、ショートハンドプロパティで記述する値に、順番は関係ありません。

それぞれの値を「半角スペース」で区切るだけです。

一つ一つ分けて記述することもできますが、一般的には、コードの記述量が少なくて済むショートハンドを使うことの方が多いでしょう。

text-emphasisプロパティの値

text-emphasisはショートハンドプロパティなので、先ほど説明した2つのプロパティに準じた値になります。

表にすると次のとおりです。

text-emphasis-style

値名 説明
none(初期値) 圏点なし
filled 圏点を黒抜きにする
open 圏点を白抜きにする
dot
sesame ゴマ
circle
double-circle 二重丸
triangle 三角形

ちなみに、filled【黒抜き】とopen【白抜き】は、それぞれの圏点と合わせて使うことができます。
(例えば、 filled circleで黒抜きの丸、open circleで白抜きの丸など。)

また、🍎など好きな1文字を圏点にすることも可能で、その際は”(ダブルクォーテーション)で文字を囲みます。

text-emphasis-color

値名 説明
transparent(初期値) 色なし(透明)
カラーネーム・#RRGGBB・RGB・RGBA

色について簡単に解説すると、赤にしたいときは【red】と記述する【カラーネーム】のほかに、R(赤)、G(緑)、B(青)を基準として3〜6桁の英数字で表す方法があります。

色の種類はたくさんあって、一つ一つ覚えるのは大変なので、カラーの早見表サイトなどを参考にしましょう。「原色大辞典」

text-emphasisプロパティの対応ブラウザ

text-emphasisの対応ブラウザは次のとおりです。

PC用ブラウザ 対応状況
Chrome 部分対応
Edge 部分対応
Firefox 完全対応
nternet Explorer 未対応
Opera 部分対応
Safari 完全対応
スマートフォン用ブラウザ 対応状況
Android webview 部分対応
Android版Chrome 部分対応
Android版Firefox 完全対応
Android 版 Opera 部分対応
iOS版Safari 完全対応
Samsung Internet 部分対応

なお、firefoxやsafari以外のブラウザでは、CSSを記述する際にベンダープレフィックス(接頭辞)をあわせて書く必要があります。

MEMO 「ベンダープレフィックスとは?」
CSSはいくつかのステップを経て、最終的には”勧告”によりCSSの仕様が確定することで、各ブラウザで正式に使えるようになります。
しかし、ベンダープレフィックスをCSSプロパティに合わせて記述することで、仕様の確定前でも使えるようになるのです。
CSSの拡張機能のようなものと覚えましょう。
ちなみに、GoogleChromeやSafari、OperaでCSSを実装させる際のベンダープレフィックス(接頭辞)は【-webkit-】です。

text-emphasisプロパティの基本的な使い方

text-emphasisプロパティの使い方

それではさっそく使い方を解説していきます。

ちなみに、圏点の大きさはフォントの50%となります。

See the Pen
OJRrzrq
by shunya (@shunya1031)
on CodePen.

カンタンでしたね。こうして際立たせることで、注意を引く文章をつくることができます。

text-emphasisと似たデザインができるtext-decoration

これまで圏点(けんてん)の設定ができるtext-emphasisの説明をしてきましたが、ここでは似たデザインができるプロパティの紹介をします。

text-decorationの説明

text-decorationは「テキスト–デコレーション」と読み、文章にアンダーラインなどの装飾的な線を実装することができるプロパティです。

ちなみにtext-emphasisとおなじ【ショートハンドプロパティ】で、線の種類や場所、色などをまとめて指定することができます。

 

text-decorationの基本的な使い方

text-decorationで一括指定できるプロパティは次の3つです。

プロパティ名 説明
text-decoration-line 線の場所(上・下・取消しなど)
text-decoration-style 線の種類(一本線・波線・点など)
text-decoration-color 線の色

今回は、全部使ってみましょう。

See the Pen
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by shunya (@shunya1031)
on CodePen.

まとめ

いかがでしたか?今回は、text-emphasisの概要と使い方、似たデザインができるCSSプロパティについて解説しました。

あまり使うことがないように思われますが、文字が強調されることによって、意外にも文章にメリハリがつきます。

知っておいて損はないプロパティですので、これを機会にたくさん練習して覚えましょう。

この記事が、あなたのお役に立てれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

参考文献:htmlクイックリファレンス
参考文献:MDN Web Docs

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