皆さんはアンドロイドの開発に興味を持った事はありますか?
エンジニア以外の方でも、興味はありますよね。
実はアンドロイドのアプリはコツさえ覚えてしまえば、意外と簡単に出来ます。
簡単なアプリなら10分くらいで出来ます。
ただ、凝ったアプリを作ろうとすると奥が深く難しいのです。
そこで今回はアンドロイドアプリの開発入門編と言う事で、どうやったら初心者がアンドロイドアプリを作れるようになるかを見ていきます。
Androidアプリはどのような形で作られているのか
スマホのアプリは全て誰かが書いたプログラムによって動いています。そのプログラムを書いてアプリ等を作る事をプログラミングと言いプログラミングを行う人をプログラマーと言います。ここまではご存じの方も多いと思います。
では、そのプログラミングを行うために使用する言語が複数ある事はご存知でしょうか?
Androidアプリは基本的にはJavaと言う言語で作られている事が多いです。
なのでAndroidアプリを作っていくためにはJavaを身につけなければならないと言う事です。
Javaとは
プログラムを組む環境ももちろん大事ですが、既に作られているプログラムを動かす環境と言うのも非常に重要です。
身近なところで言うとWindows専用のアプリはMacでは動きません。それはMacにはそのアプリを動かす環境がないからなのです。
Javaは動かせる環境が幅広く使用できるのが最大の特徴、魅力であり利点です。
Androidアプリの開発環境とは
Javaの基本をマスターしたからと言って、Androidアプリ開発は出来ません。Androidアプリを作成するための開発環境が必要となるのです。
Javaをマスターし、更にAndroidを開発する知識及び環境があってアプリ開発が出来るのです。
他に必要な技術や知識は
アイコン等簡易の物でもいいので画像は作成できた方がいいです。更にデーターベースやSQLに関しても基礎的な部分については必要になってきます。
実際に皆さんがスマホにダウンロードして使用しているアプリを見ていただいても、画像やデーターが全く格納されていないアプリはまずないでしょう。
初心者のアンドロイドアプリ開発の進め方
アプリ開発を進めるためには、まず基礎を身につけなければなりません。
ここではアプリ開発の基礎を身につけながら開発を進めていくステップについて見ていきます。
作りたい物をイメージする
まず最初に自分がどのようなアプリを作りたいのかをイメージします。
例えば「メルカリのような物販アプリ」「TwitterやInstagramのようなSNSアプリ」「PlatやRETRIPのようなメディアアプリ」などこういうアプリを作るというイメージを持ちましょう。
イメージを持つ事により作りたいアプリに必要な学習に集中できますし、その学習のモチベーションが上がるというメリットがあります。
特に基礎の学習は単調で少しつまらないと感じる事もあるでしょうから、自分の作りたいアプリがモチベーションアップに繋がり基礎の学習にも集中して取り組めるでしょう。
プログラミングの学習を行う上でよく使用する知識、使用する事があまりない知識があります。よく使用する知識を学習する事は必須ですが、使用しないような知識の学習に多くの時間を配分する事はあまりにも非効率です。自分が作りたい物に必要なさそうだと思ったら触りだけ学習する程度で十分です。
アプリの開発に必要なものを準備する
Androidアプリ開発に必要なツールは下表の通りです。
インターネット環境 | 開発に必要なソフト及びツールをネット上よりダウンロードする事があります。 そのためインターネット環境は必要です。 |
パソコン | Windows、Macは問いませんが、アプリを開発するためにはパソコンは必須です。 出来ればメモリは8Gは欲しいところです。 |
Java Development kit(JDK) | Androidアプリを作成する際のプログラミング言語のJavaをパソコンにインストールします。 |
Android Studio(Android SDK) | Androidアプリを開発する際に使用する、開発を安易にしてくれるツールとなります。Android Studio上にてプログラミングをし、実行する事によりAndroidアプリが起動します。 |
Android端末 | 開発したアプリをインストールし動かす事が出来ます。もし、持っていない場合はエミューレータと言うPC上にて仮装のAndroid端末を使用しアプリを動かす事が可能です。よく使用されるエミュレータ は「Geny Motion」です。 |
プログラム言語を学ぶ
Androidアプリを開発するにあたり、プログラム言語を学習しましょう。
初心者はまずJavaから始める事をお勧めします。
具体的な学習方法としてはJavaの学習サイトでJavaの動画をみて真似てみるのがおすすめです。
Javaについての詳細は後述します。
実際にアプリを動かす
ネット上の学習サイトでプログラム言語の文法であったりルールを学習したら、いよいよ実践となります。
アプリ開発に進みましょう。
アプリ開発の際も学習サイトで学ぶことをお勧めします。プログラミング初心者はそれぞれのツールの使い方、メニューの位置等も分からないでしょう。
書籍などでは全て細かくは書いてありませんので、プログラミングの作業を動画で見せてくれるサイトを使って学習するのがおすすめです。
アプリ開発の基礎を書籍などで復習する
前項迄でプログラミング言語の文法やアプリを開発する際の本当に基礎の部分を学習しました。
この段階に来ると画面をタップするとその画面を切り替えるくらいの簡単なアプリを作るくらいの実力はついています。
しかし、公開するようなアプリを作るにはまだまだです。
この後は自分の作りたいアプリを作れるようになるための基礎を一気に学習していきます。
前項迄は動画で学習しましたが、ここからは書籍で学びましょう。
基本的にスマホアプリはボタンやテキスト等のパーツの集合体です。それぞれのパーツに名称や設定のためのルールが存在します。
このパーツを見て、ここの部分にはこのパーツを使うと言う判断が出来るようになれば、自分の思う通りのアプリを制作する事が出来るでしょう。
そのためにそのパーツが組織的かつ幅広く記載されている書籍を使用し学ぶことをおすすめします。
特におすすめなのは、サンプルが記載されていてそのサンプルを作りながら開発が出来る本です。
アプリ開発の基礎知識
アンドロイドアプリを開発するにあたり、知っておいた方がいい基礎知識をざっと説明します。
この基礎知識を頭に入れておけば、アプリ開発の全容を把握したも同然です。
プログラム言語はJavaが基本だが最近はKotlinも注目
Androidのアプリ開発で基本的に扱われているプログラム言語は「Java」です。
プログラム言語の中で人気も高く、扱っている方も多い言語です。また、アプリ開発の敷居も低い為入門者の方にも最適です。
また、近年では「Kotlin(コトリン)」と言う言語がAndroidアプリの公式言語となり注目を浴びシェアを伸ばしています。
KotlinはJavaとの互換性100%の言語でJavaで書いたコードをKotlinに変換する事が出来ます。
とは言え、Android開発ではやはりJavaが基本で、ネット上にも情報が多くありますし、実際のプロジェクトではやはりJavaを採用されることが多いです。
また、JavaはAndroidアプリ以外の他のアプリにも使用できますので、いろいろ流用しやすい言語です。
ネット上ではJavaとKotlinの情報量が格段に違うので、初心者の方がKotlinを選択してしまうと「ネット上の情報と違う・・・」と言う事になってしまう可能性もあるので、初心者の方はJavaから始める事をお勧めします。
Android Studioで開発
一般的にアプリやソフトの開発には統合開発環境(IDE)と呼ばれるものを使用します。
IDEはソースコードの記述やデバッグ、ビルドなど開発するにあたり必要とされる機能を全て備えたツールです。
記述ミスを教えてくれる機能や階層に応じインデントを付加してくれる機能、入力補完まで、便利に使え非常に重宝します。
Androidのアプリ開発の際によく使用されるIDEは「Android Studio」です。
少し前まではEclipseにAndroidの開発環境を作って開発していましたが、現代は「Android Studio」です。
WindowsやMac、LinuxなどパソコンのOSごとにツールがあり、アプリとしてインストールを可能にする形式に変換する事も容易です。
Androidはバージョンがいくつかあって互換性を確認する事が面倒ですが、Android Studioにはバージョンごとに仮想環境を構築する事が出来ます。
基本的に「Android Studio」を持っていれば問題なく開発する事が出来ます。
開発の手順
アプリの開発の手順を大きく分けると「環境構築」「企画立案」「設計」「開発」「公開」の5つです。
環境開発は前項で説明したIDEなどの準備です。「企画立案」はどのようなアプリを作りたいのかを決定し「設計」ではデザインや操作ごとの動作を具体的に決めていく作業です。「開発」でコード記述を行い「公開」でGoogle Playへの申請と言う流れです。
この5つの手順のうち特に重要なのは設計です。設計図の通りに次工程の開発で進められますので、分かりやすい設計図を作成するよう特に注意して作業してください。
設計図はワイヤーフレームを作る事の出来る「Cacoo」やコードが不要でアプリを再現できる「prott」がよく使われています。
アプリの申請
アプリの開発が終わり、公開となったらGoogle Playに申請します。
手順としては「開発」「Google Playのデベロッパーアカウントの取得」「APKファイルの用意」「内容記入及び申請」の4つとなります。
アカウントの取得時に少しお金が必要です。尚、申請完了から特に問題がなければ数時間後にはGoogle Playにアプリが公開されるという段取りになります。
ちなみにGoogle PlayはApp Storeに比べて審査が緩く、審査時間も短時間です。
App Storeでは数日かかりますが、Google Playでは数時間で審査が終了します。
収益のシステム
アプリを開発した際の収益の進め方はどうなっているのでしょう。
アプリの収益をする場合「本体の有料課金」「アプリ実行中のアプリ内課金」「広告表示」の3つがあります。
本体の有料課金とはアプリをダウンロードする時点で課金が発生する方法で、一般に「有料アプリ」と言われています。
有料のためダウンロードしてくれるかどうかが、最初の壁となります。無料アプリと違い試しにダウンロードすると言う事は考えにくいです。
また、有料アプリの場合申請時に設定の必要があります。
アプリ内課金とは一般的に知られているガチャやゲームなど、進行上有利となるアイテムを有料にて提供する方法です。
ソシャゲーアプリの主要な収益化方法です。
広告表示とはアプリを起動中に広告が表示されるものです。ダウンロード時は無料アプリとしてダウンロードしてもらい、アプリ起動中に広告を表示します。
この広告表示の程合いが微妙であまり広告を貼りすぎるとユーザーに嫌われて使われなくなる事もあるので十分に注意が必要です。
上記の中のアプリ内課金はシステムを構築するのが初心者の方には難しいので、当面の間は有料アプリや広告表示がおすすめです。
実際に開発を進め収入を得よう
ここまでの時間を掛けてAndroidアプリの開発を行う事が出来るようになると、その技術を生かして収入を得る手段を考えるようになります。
Androidアプリ開発初心者には大きく分けると3パターンあります。
Androidアプリを自身で開発・公開し販売する
最初のパターンは今まで学習したことを生かして、自分でAndroidアプリの設計・開発を行い日本だけに限らず世界中の人にダウンロードしてもらい利益を上げるパターンです。このパターンの最大のメリットは開発したアプリが大ヒットした場合、莫大の利益を得る事が出来る点です。
但し、現在Androidアプリは多くの数があり、なかなかヒット作を作るのは難しい状況です。
このパターンは他にメインの仕事があり、趣味と実益を兼ねた方にお勧めです。
デメリットとしてはこの設計開発した販売だけでは生活するのが難しい事です。
バイトやインターンとして経験を積む
2つ目のパターンは居住地が都市部でない場合、実務経験の少ない人が正規雇用を目指して就職や転職活動をしてもなかなか厳しいです。
そこでとりあえずバイトであったりインターンとして実務をこなし経験を得て正規雇用として転職や就職を目指すパターンです。
開発の経験があまり無いと不安を感じる方もいると思いますが、このパターンの場合周りに質問する事ができますのでおすすめです。
ただ、デメリットもあり、自分の作りたいものを作れるという訳ではないところです。
クラウドソーシングでアプリ開発を請け負う
最後のパターンはクラウドソーシングでアプリ開発を請け負うパターンです。自分のスキルを自分で判断して、提示されている依頼内容を完了出来るかを判断して責任を負う必要があるため、初心者には少し荷が重いかもしれません。反面起動にのると副業にも本業にもなり得ます。
自分で設計や開発を行うものの、ダウンロードの数によって利益が左右されると言う事はありません。
Androidアプリの開発を個人で行う場合このパターンが一番の理想形です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はどうやったら初心者からAndroidアプリを作れるようになるかを見てきました。
Androidアプリ開発はプログラミング未経験の方には少し難しいですが、スマホのアプリ開発は年を追うごとにニーズが高まっています。
スマホアプリ開発はこれからも伸びていく分野ですので、是非チャレンジしてみてください。