「独学でも取得できるのかな?」
このようにIT系資格の取得をしようと思ったら、まず「ITパスポート」が思いつくのではないでしょうか?
実際にIT系資格の中では比較的取得しやすく “登竜門” のような立ち位置にありますが、何も対策をしないで取得できるのもではありません。
今回の記事では「ITパスポート」を独学で取得するための効率の良い学習方法などについて、ご紹介していきます!
目次
ITパスポートとはどのような資格?
そもそも「ITパスポート」という資格はご存知でしょうか?
ITパスポートについての理解をまずは深めて、資格取得のきっかけにしていただけたらと思います。
ITは私たちの社会の隅々まで深く浸透し、どのようなビジネスにおいてもITなくして成立しません。
○どのような業種・職種でも、ITと経営全般に関する総合的知識が不可欠です。
○事務系・技術系、文系・理系を問わず、ITの基礎知識を持ち合わせていなければ、企業の戦力にはなりえません。
○グローバル化、ITの高度化はますます加速し、「英語力」と共に、「IT力」を持った人材を企業は求めています。
ITパスポート(通称: itパス)は国家資格として、「情報処理技術者試験」のうちの一つとなっています。
試験の難易度でいうと比較的取得しやすいもので、ITに関わる全ての方が、はじめに取得しておくべき資格とも言えるでしょう。特別な専門的知識は必要ないため、学生をはじめ社会経験がまだ浅い方、これからIT関係の仕事に関わる方も取得しやすい資格となります。
ITパスポートの試験内容について
それではITパスポートの試験内容や合格率、出題範囲などをご紹介していきます。そのような試験方法かなどを把握しておき、試験本番への対策をしていきましょう。
試験方法
試験当日はコンピューターを使用する「CBT(Computer Based Testing)方式」で実施されます。つまり筆記用具などを使い答えを記述するのではなく、パソコンの画面で入力をするというわけですね。
4つの選択肢の中から1つの回答を選択する方式となっており、もし完全に暗記しきれていないとしても答えは必ず表示されるため、消去法で正解を考えることもできるでしょう。
具体的に「CBT方式」のイメージがつかない場合は、ITパスポート試験公式サイトより確認をしてみましょう。
試験時間は120分で、出題数は100問あります。落ち着いて回答していけば、十分に時間を使って解答できるはずです。
出題範囲
試験の出題範囲は以下の通りとなります。
- ストラテジ系 32問
- マネジメント系 18問
- テクノロジ系 42問
各分野で300点以上の点数、尚且つ総合的に600点以上を獲得できなければ、試験に合格することはできません。
マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
テクノロジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
合格率
合格率の平均としては、およそ50%となっています。比較的取得しやすい資格ではあるものの、完全に対策しないで臨むと、合格は難しいでしょう。
平成25年から令和元年までの受験者数や合格者数などを、下の表にまとめてみました。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成25年 | 67,326 | 32,064 | 47.6% |
平成26年 | 71,464 | 34,215 | 47.9% |
平成27年 | 73,185 | 34,696 | 47.4% |
平成28年 | 77,765 | 37,570 | 48.3% |
平成29年 | 84,235 | 42,432 | 50.4% |
平成30年 | 95,187 | 49,221 | 51.7% |
令和元年 | 103,812 | 56,323 | 54.3% |
ITパスポートは独学でも取得可能なのか
ITパスポートは、独学でも十分に取得できると言えるでしょう。前述したように、ITパスポートの難易度は比較的に習得しやすく、これからIT分野を目指す方にとって最初に取得しておきたい資格と言えます。
学習範囲もそこまで広くはないため、おおよその学習時間は50時間前後あると安心です。しかし全くのIT未経験で知識もない場合は少し知識を詰め込むのに時間がかかるため、少し余裕を持ってその2倍、100時間くらいを目安に時間を確保しておきましょう。
独学で取得するための効率のいい学習方法
独学でITパスポートを取得するためには、”短期集中型” で学習するのがおすすめです。長期間かけても集中力が続かないため、短期間で効率良く学習していきましょう。
短期間で効率よく学習をする手順としては、以下がおすすめです。
- 教材で基礎知識を習得
- 覚えた知識を参考書の練習問題やアプリでアウトプット
- 過去問を解き、苦手な範囲を復習
こちらの3ステップですね。それでは具体的に解説していきます。
教材で基礎知識を習得
ITパスポートに関係する参考書はたくさんあり、その中から自分に合う参考書を選んで基礎知識の習得をしていきましょう。中には問題集などがついている参考書もあるため、インプットとアウトプットを効率よくできるはずです。
おすすめの参考書は以下の2冊です。
キタミ式イラストIT塾 ITパスポート
イラストが豊富なため、活字での学習が苦手な方でも安心して学習できる一冊となります。巻末には過去問から抜粋した練習問題と解説が収録されているため、実力チェック をすることができます。
イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室
記憶に残りやすい解説がされており、重要なポイントが「〇〇とくれば××」というような方式で内容がまとめられているため試験本番に役立つ覚え方ができます。
問題を理解した後には237問収録された問題を解くことができるので、より知識の定着ができるでしょう。
覚えた知識を参考書の練習問題やアプリでアウトプット
覚えた知識を参考書の練習問題でアプトプットもできますが、アプリを活用してアウトプットすることも可能です。
Appleユーザー向けアプリ
Appleユーザーには「全問解説付 ITパスポート 一問一答問題集」というアプリがおすすめです。厳選された330個の問題が出題されていて、繰り返し学習することができます。
Androidユーザー向けアプリ
分野別のドリルが719問備わっており、7回分の過去問が収録されています。チェック機能によって間違えた問題を復習することができるため、より知識の定着率が上がるでしょう。
過去問を解き、苦手な範囲を復習
過去問題集などを書店で購入する手段もありますが、先ほど紹介したアプリで学習を続けてみるのもいいでしょう。
また、ITパスポート試験ドットコムというWebサイトから過去問の確認をすることも可能です。過去問で実際の問題を解き進めてわからないところがあれば、再度参考書などを使いインプットをして、学習を続けていくのがおすすめの学習方法です。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では「ITパスポート」について、試験の難易度や独学で習得するための効率のいい学習方法をご紹介しました。
ITパスポートはITに今後関わる方は習得しておいた方が良い資格なので、積極的に試験に挑戦してみましょう!