【ロジックツリー徹底解剖】what、why、howの3つのツリーを使い分けよう

何か問題に行き詰まったとき、課題解決に役立つのがコンサル業界で活用されている「ロジックツリー」です。コンサルと聞くと少し難しそうな気もしますが、やり方さえわかればとても簡単!

今回はそんな

ロジックツリーの作り方と活用方法

について紹介していきます!ロジックツリーを意識して、問題解決までのステップを効率化させましょう。

ロジックツリーとは?

まずはロジックツリーがどんなものかをしっかり認識していきましょう。ここから先は手元に一枚の紙を用意して、実際に自分なりのロジックツリーを考えながら読み進めるのがオススメ!

より具体的に解説するため、今回は以下のような事態を想定してみました。用意した紙に一緒にロジックツリーを展開させてみてください。

想定した事態
先月の食費が想定以上に高額だったため、今月は食費を押さえたいと思っている。

ロジックツリーとは問題解決のためのフレームワーク

ロジックツリーとは「論理ツリー」とも呼ばれていて、問題や課題を解決するためにツリー状にその問題を分解し、課題発生の原因や解決法を論理的に考えるための枠組みのこと。

ロジックツリーとマインドマップ

ロジックツリーと似た思考整理法にマインドマップというものがあります。

マインドマップとは、自分の発想をどんどん数珠つなぎ状に展開していく手法のことを指し、マインドマップの作成によって発想や記憶を整理することが出来ます。

ロジックツリーとマインドマップは非常に似ていますが、実はこの二つは似ているようで全く似ていません。

マインドマップ

マインドマップは「連想ゲーム」を想像してもらうと分かりやすいでしょう。ひたすら思いつくことを線で繋げて発想を展開していきます。

わざわざ発想を紙に書くのは、その発想に至ったまでのプロセスを残しておくため。よって思考の整理につながるのです。

ロジックツリー

ここで今回想定した課題に対するロジックツリーの完成例を見てみましょう。注意して欲しいのがロジックツリーに正解はないということ。ここで提示するのはあくまで一例です。

思考を整理するマインドマップに対して、ロジックツリーは問題解決を目的としています。またただ発想を繋げるマインドマップとは違い、明確なルールが存在します。

ロジックツリーのMECE
・【M】Mutually:互いにに
・【E】Exclusive:重複しない、排他的な
・【C】Collectively:全体的に
・【E】Exhasutive:余す所のない

分かりやすくひと言にまとめると「ロジックツリー全体で重複せず、記載漏れがない」という状態を指します。

何度も述べますが、ロジックツリーは「課題解決」のための枠組みです。ロジックツリーの展開は発想というよりも、課題解決のための「仮説」を展開していくことを心がけます。

最終的にロジックツリーの右端に残るのは、具体的な行動案です。提示した課題を解決するための具体的な行動を提示できれば、ロジックツリーは成功したと言えるでしょう。

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ロジックツリーの種類

ではここからは実際にロジックツリーを作成する工程を見ていきましょう。まずはロジックツリーの使い分けについて紹介します。

ロジックツリーには以下の3種類+1種類が存在します。

ロジックツリーの種類
・whatツリー
・whyツリー
・howツリー
・KPIツリー

whatツリー:構造分解

これらロジックツリーは目的別に使い分けます。まずは「構造を整理する」whatツリーです。このロジックツリーは物事の構造の全体像を把握するために使用します。

一番左に課題として用意した要素を、どんどん細分化していきます。このロジックツリーは選択肢を整理し、考えを整理するのに便利です。

whyツリー:原因解明

whyツリーは名前から推測できる通り、その物事が発生した原因を解明するためのロジックツリーです。

課題が浮かんだとき、その課題の原因を探り元となった原因を解明するのが最終目的です。

howツリー:問題解決

howツリーは先ほど紹介した「食費を抑えるロジックツリー」でも使用しました。これは問題を解決するために使用するロジックツリーです。

世間一般的に使用されているのは、このhowツリーではないでしょうか。特徴としては、原因を解明するのではなく、具体的な解決策を右側に提示していることです。

これが先述した「問題解決のための行動」です。このhowツリーを考えるときは、最終的に右側に残る要素が「具体的な行動」になるように意識することが大切です。

KPIツリー:howツリーの派生版

howツリーの派生版がこのKPIツリーです。KPIツリーとは簡単に言えば、派生する要素ごとに数値が伴うロジックツリーのこと。

具体的には、KGI(Key Goal Indicator):経営目標達成指標とKPI(Key Performance Indicator):重要業績評価指標を設定します。KGIは最終的な達成目標、KPIは中間的な達成目標と捉えるとわかりやすいでしょう。

いきなりKGIを設定しても達成までに時間がかかったり、最悪達成できなかったりするので、少しずつ中間目標のKPIを設定して、まずはこのKPIを達成していこうというのがKPIツリーです。

実際にロジックツリーを作ってみよう

ロジックツリーの解説はここまでにして、ここからは実際にロジックツリーを作成する方法をご紹介します。

ステップは以下の通りです。

  1. 課題を決める
  2. 仮説を立てていく
  3. 要素ごとの関係性を意識する
  4. 最終的な要素を意識する

課題を決める

ロジックツリー作成のためには、この課題定義がしっかりできている必要があります。

目的意識をしっかりもって、何のためにロジックツリーを使うのかを明白にしておきましょう。

仮説を立てていく

ロジックツリー作成で一番戸惑うのが、要素の分解作業だと思います。その場合はその要素に対する仮説を立てていきましょう。これはwhyツリーとhowツリーの作成で特に有効ですね。

先述しましたがロジックツリーに完全な正解はありません。しかもここで立てるのは仮説なので、間違っていても良いのです。

要素ごとの関係性を意識する

要素を分解する際は左の要素と右の要素の関係性を意識しましょう。左の要素は右の要素の親要素となります。

つまりイコール(=)で繋げれらなければ、それは正しい分解方法とは言えません。まずはこのイコールの関係性をしっかり意識しながら、分解していきましょう。

最終的な要素を意識する

これ以上分解できないところまで出来たら、最後に一番右の要素を見直します。最終的な要素とは、この一番右にできる要素のこと。

これはロジックツリーの種類ごとに完成物が異なります。whatツリーの場合は細分化できないくらいに細かくなった要素。whyツリーであればその課題を引き起こした根本原因。howツリーであれば課題解決のための具体的行動が残ります。

ロジックツリー作成に便利なツール

最後にロジックツリー作成に便利なツールをご紹介します。今回記事内のロジックツール作成にも利用したのがXMindというツールです。

こちらはパソコンからだけでなく、スマートフォンアプリとしてもリリースされているため、どこでも簡単にロジックツリーを作成することが出来ます。

基本的な機能は無料で利用でき、課金することでさらに柔軟性のあるロジックツリーが作成できるので、ぜひお試しでダウンロードしてみてくださいね。

まとめ

今回はロジックツリーについて解説しました。コンサル業界ではすでに主流となっている方法ですが、最初のうちは扱いに戸惑うはずです。

しかしこのロジックツリーが使いこなせれば考えがより洗練され、課題解決までの時間が短縮できることはもちろん、より正確な答えが導き出せるはずです。

まずは身近な私生活の課題からこのロジックツリーに落とし込んでみてはどうでしょうか。

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