今後IT業界で活躍したいと思っているエンジニア志望の皆さんは「なりたいエンジニア像」というものを持っていますか?
実はこの「なりたいエンジニア像」というものはとても大切で、企業の面接でも尋ねられることが多い内容なのです。
そこで今回は
を徹底解説します!自分の意思でしっかり理想像が掴めていれば、面接時にもしっかり対応できますし、何より今後のキャリアプランにも役に立ちます。
では早速そのステップを見ていきましょう。
目次
なりたいエンジニア像を決めるための前準備
なりたいエンジニア像を定めるには、まずは自分の意識や考え、記憶を掘り下げて、自分自身への理解を深める必要があります。
なりたいエンジニア像は他人の受け売りではいけません。自分の考えをしっかり述べられるよう、ここでエンジニア像を確立させておきましょう。
今回は以下の手順に沿って進めていきます。
- エンジニアを志したきっかけを思い出す
- エンジニアの仕事を知る
- 自分がやりたいことを絞り出す
- 自分の能力はエンジニア職のどこに活かせそうか考える
- 自分に足りない部分をどう補っていくかを考える
エンジニアを志したきっかけを思い出す
まずは「なぜ」自分がエンジニアになろうと思ったのか、その理由を思い出してください。理由はいくつあっても構いません。
ここで大事なのは、エンジニアになろうと思った動機です。給料がいいから、機械が好きだから、プログラムを書いてみたいからなど、何をもってエンジニアを目指そうと思ったのか考えられればベスト。
仮に漠然とした理由しか浮かばなかった場合は、他のステップで補完していきましょう。
エンジニアの仕事を知る
次にやるべきことは、現在活躍しているエンジニアはどんな仕事に携わっているかを、徹底的に調べつくすことです。
エンジニアはプログラミングを行う職業だと何となく考えていませんか。エンジニアという職業を掘り下げてみると、ジャンル、関わる業界、関わる業務内容など、かなり細分化できると思います。
このステップが出来ていないと、自分がなりたいエンジニア像も漠然としたものになってしまいます。必ずエンジニアという職業について知識と理解を深め、自分がどの分野に携わりたいのかも暫定的に決めておきましょう。
自分がやりたいことを絞り出す
このステップは、前のステップの作業をこなしているうちに自然と出てくると思います。
ここでエンジニアとしてやりたいことが見つからないという方は、身近に使用されているIT技術について調べてみましょう。
例えば手元のスマートフォンやパソコンもIT技術によるものですし、世界中で人気のゲームもプログラミングによってできています。
生活のどこにIT技術が生きていて、自分はどこに携わりたいのか。またはどの部分をさらに発展させたいのか。理想で良いので「エンジニアとして叶えたい夢」を持っておきましょう。
自分の能力が生かせる部分を考える
続いては自分の能力についての棚卸し作業です。ここでは自分の長所と短所を考え、それが就職後にエンジニアとしてどう活きるのかを想像します。
長所や短所は専門的な技術力ではなく、忍耐力があったり、集中力に自信があったり、1つ物事を継続して行うのが得意だったり、性格的な部分を指します。
現在の状況だけでは考えづらいので、子供時代から順に振り返ってみると良いでしょう。
自分の成長プランを考える
最後に自分はエンジニアになった後、どう成長していくのか「成長プラン」をよく練りましょう。おそらくここが一番難しく感じると思います。
ですが、ここではまだ仮の暫定的なものでOK。この後エンジニア像を確立させたうえで修正させていくので、ざっくりと決めていきましょう。
成長プランとは、自分の人生の中で自分はどうスキルアップしていくのか、どうキャリアアップしていくのかをまとめた計画表のこと。
ただ目の前の仕事に必死に向かうだけでは、なかなか成長できません。その状態を回避するために、予め目標を計画として決めておくのです。
例えば「〇歳までにこの役職に就く」や「〇歳でこの資格を取る」など。あまりストイックに詰めすぎず、健康を保てる程度に頑張れる計画を立てるのがポイントです。
ITエンジニアになるための基礎知識なりたいエンジニア像の決め方
前準備が終わったので、いよいよなりたいエンジニア像を決めていきましょう。ここで前準備で得た材料を振り返っておきます。
・自分が携わりたい分野
・自分の技術力で変えたいもの、作りたいもの
・自分の特性
・自分の人生設計
前準備だけでこれほどの材料ができました!ここからはこの材料を利用して、なりたいエンジニア像を模索していきます。
理想のエンジニアを見つける
まず一番手っ取り早い方法として、理想のエンジニアを見つけることが挙げられます。理想のエンジニアとして挙げるのは、世界的な有名人ではなくSNSを利用している日本人の方が好ましいです。
SNSでは私生活や仕事の状況、スキルアップのためにしていることなど、その人の生活を色濃く知ることが出来ます。そのため理想の対象として想像しやすいのです。
しかし注意して欲しいのが、「このエンジニアのようになりたいです」と思うのはNGということ。あくまでもこんな風にスキルアップしていけたらいいなというように、一例として捉えるようにしましょう。
エンジニアとしてのキャリアプランを練る
エンジニアには携わる職種意外に、キャリアプランにも複数種類があります。
・スペシャリスト
・プロジェクトマネージャー/技術責任者
・コンサルタント
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは一言でいうと「広く浅く」知識を持っているエンジニアのことを指します。
知識の幅広さはもちろんのこと、構築から運用まで一貫して行えるエンジニアです。
スペシャリスト
フルスタックエンジニアはスペシャリストの対称的な存在で、1つのことに特に専門的な知識を持っているエンジニアです。
プロジェクトマネージャー/技術責任者
プロジェクトマネージャーや技術責任者は、その開発プロジェクトの統括を行ったり、技術的な戦略を立案するエンジニアです。
これには経験とスキルが必要で、社内でも重要な役割を果たします。
コンサルタント
コンサルタントは顧客のヒアリングを行い、課題を洗い出す役割です。顧客の課題をIT技術で解決するためには、このコンサルタントがしっかり課題を見出していなければなりません。
このようにひとえにエンジニアと言っても、キャリアプランは様々。自分はこの中のどのエンジニアになりたいのかを絞りましょう。
なりたいエンジニア像を決める
ここまで来たら後は材料を組み立てて、なりたいエンジニア像を作成していくだけ。まずは一言で良いので、「自分はこのようなエンジニアになって、〇〇の役に立ちたい」とまとめられるようにしましょう。
細かい部分は面接前にまとめます。順番としては
- なりたいエンジニア像を手短に説明する
- なぜそうなりたいのかを説明する
- 理想を叶えるためにどう成長していくのかを説明する
以上の3ステップが理想。結論⇒根拠⇒具体案という順番を意識して組み立てていきましょう。
まとめ
今回は「なりたいエンジニア像の見つけ方」について解説しました。既にエンジニアとしての道を決めている方は、早速理想のエンジニア像探しに着手しましょう。
なりたいエンジニア像がなかなか見つからないという方は、とにかく情報収集を進めてみましょう。多くの情報に触れるうちに、自分の意見が出来たり、急にピンときたりする場合があります。
このなりたいエンジニア像探しは、今後のキャリアプラン形成にも役に立つので、ぜひこの記事を参考に実施してみてくださいね。
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