ITエンジニアになるための基礎知識

こんにちは。
「IT(イット)」というホラー映画をずっと「アイティー」と読んでいて、恥ずかしい思いをしたことがあるFa1(ふぁいち)です。

突然ですが皆様は、以下のような疑問点を持たれたことはありませんか?

ITエンジニアとしてIT業界で働きたいけど、どんな知識をつければいいのかわからない。
ITの知識があることを証明できる資格がほしい

その疑問に答えられるように、本記事では「IT」という言葉の意味から始め、国家試験である「情報処理技術者」についても説明をさせていただこうと思います。

ITエンジニアとして第一歩を踏み出しましょう!

ITの基礎知識

ここでは、ITエンジニアとはなにか、ITエンジニアに必要な知識とは何かを説明致します。

そもそもITとは?

ITとはInformation Technologyの略です。直訳すると情報技術です。ここで言う「情報」とは、主に「データ」のことを指します。コンピュータにおけるデータとは様々な情報を電気信号に変換したものを言います。すなわち、データを取り扱う様々な技術のことを情報技術、ITと表現します。

ITエンジニアとは?

ITエンジニアとは、文字通り「ITに携わるエンジニア」のことを指します。先述の通りITという言葉自体が広い意味を持ちますので、「ITエンジニア」という職業にもいくつか種類があります。以下に代表的な例を挙げます。

名称 説明
SE(システムエンジニア) システムの開発における設計から開発までの流れ全てに関わるエンジニアになります。プログラミングをガツガツ行うというよりは、クライアント – 社内間のコミュニケーションがメインです。
プログラマ システムエンジニアから提示されたシステムやアプリケーションの設計を基に、実際にプログラミングを行うエンジニアになります。プログラミングがメインです。
組み込みエンジニア 家電製品や産業用機器などに組み込まれているシステムの設計・開発を行うエンジニアです。ハードウェアの知識が非常に重要となります。
Webエンジニア WebサイトなどのWeb上のシステムの設計・開発・運用を行うエンジニアです。Webデザインやフロントエンドの制御など、広く担当をします。
ネットワークエンジニア コンピュータネットワークの構成(設計・運用)を行うエンジニアです。ルータやスイッチなどのネットワーク機器の知識やサーバサイドの技術的な知識が求められます。
データベースエンジニア データベースの設計・運用を行うエンジニアです。運用方針等の決定も行います。

上表のように、「ITエンジニア」には多くの種類が存在しています。時折、ITエンジニア=プログラマであったりSE=プログラマといった認識を持たれている方が見受けられますが厳密に言うと異なります。

ITエンジニアになりたいと思われた方は、さらに一歩踏み込んで「どのITエンジニアになりたいのか」も考えてみてください。

必要な基礎知識

ITエンジニアとして活動をしていくために会得してくべき基礎知識についてを説明致します。単にプログラミングの知識・スキルのみが求められる職業ではありません。

ハードウェアの知識

全てのソフトウェアはハードウェアの上に成り立っています。例えば、Webサイトはサーバー上に展開されますし、スマートフォンアプリはハードウェア(スマートフォン)上で動作します。

そのため、ハードウェアの理解は「総合的なシステムとしての完成度」を高めることに繋がります。

ソフトウェアの知識

IT(情報技術)を制御するにはソフトウェアの知識はもちろん必要です。ソフトウェアというのは、プログラミング言語やOS等のことを指します。

システム開発(プロジェクト管理)の知識

ITエンジニア、特にSEに最も求められる知識がシステム開発全般の知識です。言い換えると、プロジェクト管理の知識とも言えます。具体的には、プロジェクトのフレームワークや工数管理、評価指標等の知識が求められます。

各種専門知識

上記の基礎知識に加えて、ネットワークエンジニアならさらに一歩踏み込んだネットワークの知識、データベースエンジニアならデータベースの知識といった専門知識が求められます。この専門知識のみを膨らませてしまう初学者が稀に見受けられますが、先述の基礎知識をしっかりと学ばなければいずれ理解が追いつかなくなってしまいます。

そのため、まずはハードウェア・ソフトウェア・システム開発をしっかりと理解しておきましょう。

ITエンジニア向けの資格

ここからは、ITエンジニアとして活動をしていく際に「どれくらい知識があるのか」を客観的に証明することができる国家試験について説明を行います。

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験とは・・・

「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。
情報システムを構築・運用する「技術者」から情報システムを利用する「エンドユーザ(利用者)」まで、ITに関係するすべての人に活用いただける試験として実施しています。特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる知識・技能について、幅広く総合的に評価しています。

引用:情報処理推進機構
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_08gaiyou/_index_gaiyou.html

情報処理技術者試験に合格することで、会社によっては「給与が増える制度を活用」できたり「転職時に有利になる」といったメリットもありますが、なにより情報処理技術者試験に向けて学習することでITをエンジニアに必要な基礎知識についてを体系的に学び進めることができます。

情報処理技術者試験は以下の通り、レベル分けがされておりITパスポートエンジニアの第一歩を歩み始めたい方は「基本情報技術者」を目指すことをおすすめ致します。

引用:情報処理推進機構
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_08gaiyou/_index_gaiyou.html

ITパスポート

情報処理推進機構(以下IPA)が公開しているレベル区分によると、ITパスポート試験は「全ての社会人」が対象となっています。これはITエンジニアであるかどうかは関係なく、最低限会得してくべきリテラシなどが試験範囲となっています。

そのため、ITエンジニアとしてキャリアを進んでいきたいと思われている方は、ITパスポートからではなく基本情報技術者試験から始めることをおすすめ致します。基本情報技術者試験はITパスポート試験の範囲も網羅されています。

基本情報技術者

IPAが公開しているレベル区分では「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」が対象となります。

基本情報技術者は、先述したハードウェアやソフトウェア、システム開発の範囲を網羅する内容となっています。そのため試験合格の有無以前に、本試験に向けて学ぶことがまずは重要です。

基本情報技術者試験の合格率は25%前後で、決して簡単な試験ではありませんので時間を取って対策を行っていく必要があります。

応用情報技術者

IPAが公開しているレベル区分では「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」が対象となります。

基本情報技術者よりも、さらに深い知識が求められます。また、基本情報技術者までは選択式のみの試験ですが、応用情報技術者からは記述式の解答も求められます。

基本情報技術者に合格して、さらに余力のあるかたは挑戦をしみてください。試験範囲は基本情報技術者とかぶるところも多いので、追加の範囲や難易度の高い午後試験の対策に時間を書けることをおすすめ致します。

合格率はさらに下がって22%程です。

高度区分

情報処理の各専門分野においてより高度な知識や技能を測る試験です。試験の区分は以下の通りです。
合格率は各15%前後であり、その難易度の高さを物語っています。

  • ネットワークスペシャリスト
  • ITストラテジスト
  • システムアーキテクト
  • ITサービスマネージャ
  • 情報処理安全確保支援士

上記の試験の難易度の高さから、高度区分の試験を合格しているというステータスは転職や社内評価でもポジティブに働くことが多いです。

高度区分の試験合格を目標の一つにしておくことも、キャリアを深めていくための良い方法だと思われます。

まとめ

いかがでしょうか?

ITエンジニアとして得ておくべき基礎知識には、プログラミングだけではなく、ハードウェアやシステム開発の知識も必要ということがご理解いただけたかと思います。そして、それらの知識を体系的に学ぶことができる試験の一つが情報処理技術者試験になります。初学者の方は、まずは基本情報技術者から初めることをおすすめ致します。

本記事がITエンジニアになるための基礎知識の学習を始めるための参考になっていましたら幸いです。

 

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