リテラシーとは?その意味や今高めるべきリテラシーを紹介!

現代社会において頻繁に耳にする「リテラシー」という言葉。しかし、その意味を正確に理解できている方は少数かもしれません。

  • リテラシーの意味なんて気にしたことがない…
  • いろんなリテラシーを知っているけど、どれを高めればいいの?

この記事では、リテラシーの意味の説明から、現代人として高めておきたいリテラシーについてまでご紹介いたします。

リテラシーとは?その意味を解説!

まずは、リテラシーという言葉の意味について確認しましょう。

リテラシーは英語で、「literacy」と書きます。そして、意味はいくつかあるのですが、ほとんどの辞書での第一義は「識字」あるいは「識字能力」と出てきます。

リテラシー、元々は「識字」のこと

「識字」とは何でしょうか。Wikipediaでは次のように説明されています。

識字(しきじ)(literacy)とは、文字(書記言語)を読み書きし、理解できること、またその能力。

「識字」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/) 最終更新 2021年3月2日 (火) 06:48 UTC

要するに「読み書き」のことです。昔の日本では「読み・書き・そろばん」とよく言ったものですが、近世末期以降の日本の初等教育において身につけさせるべき基礎的な能力のことをこのように表現しています。

現代の日本においてもそれは変わらず、小学生になると文字や文章を読んだり書いたりする学習をして、それを理解できるようになりますね。

現代では元の意味より広い意味で使われている

現代においては、元々の意味から発展して、“文字に限らず”様々な情報についての読み書きや理解すること、その能力のことを「リテラシー」と呼ぶようになっています。より詳しく表現すると、次のようになります。

そしてまた、「書かれた(印刷された)言語に限らず、様々な言語、コミュニケーションの媒体(例えば、ボディランゲージ、画像、映像 等まで含む)を適切に読み取り、適切に分析し、適切にその媒体で記述・表現できること」などを指すようになってきている。

「リテラシー」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/) 最終更新 2020年11月27日 (金) 10:25 UTC

そして、その媒体ごとにリテラシーがあると考えられており、そのため多くの「〇〇リテラシー」という言葉があるというわけです。ちなみに、代表的なリテラシーとしては次のようなものがあります。

  • メディアリテラシー
  • コンピュータリテラシー
  • 情報リテラシー
  • 金融リテラシー
  • 科学リテラシー
  • 環境リテラシー
  • 文化リテラシー

他にもたくさんの「〇〇リテラシー」がありますので、ぜひ探してみてください。

現代人として高めるべき3つのリテラシー

さて、たくさんの「〇〇リテラシー」がありますが、現代人として高めておくべきリテラシーはどのようなものがあるでしょうか。ここでは、3つのリテラシーを紹介したいと思います。それは次の3つです。

  • メディアリテラシー
  • ICTリテラシー
  • 金融リテラシー

いずれもニュースなどの媒体で取り上げられることの多いリテラシーです。現代人としてはどれも高めておきたいですね。それでは一つひとつ紹介していきますね。

メディアリテラシー

まずは『メディアリテラシー』です。よく聞くリテラシーの一つですが、どのようなリテラシーか説明できますか?そもそも”メディア”とは何を指しているのでしょうか。

“メディア”とは、一般的には次のように説明されます。

メディア(media)とは、情報の記録、伝達、保管などに用いられる物や装置のことである。媒体(ばいたい)などと訳されることもある。

「メディア (媒体)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/) 最終更新 2020年11月21日 (土) 03:32 UTC

つまり、例えば手紙や電話、CDやDVD、新聞やテレビなどは”メディア”と言えますね。また、”メディア”はいくつかに分類され、マスメディアマルチメディアといった聞き慣れたものもありますし、ここ最近ではSNSなどを指してソーシャルメディアといったメディアも生まれています。

これら”メディア”に対する”リテラシー”が”メディアリテラシー”というわけです。すなわち、「メディアを適切に読み取り、適切に分析し、適切に記述・表現できること」ということです。

現代社会においては、電話やメールで特定の人に対しての送受信、テレビやインターネットでの受動的な情報取得のみならず、SNSを通じて数多の情報を受信でき、さらに不特定多数への発信もできるようになっています。

そのようなメディアに触れるときに被害者にならないために、そして加害者にもならないために、メディアリテラシーが重要になってくるのです。

ICTリテラシー

次に『ICTリテラシー』です。よく耳にする”ICT”ですが、これは『Information and Communication Technology(情報通信技術)』の頭文字のことですね。つまり、「ICTを適切に正しく利活用できること」がICTリテラシーといえます。

ひと昔前は、”IT(情報技術)”という用語がよく使われ、コンピュータのソフトウェアやハードウェアなどに関する技術を指していました。そこに”C(Communication;通信)”が加わり、インターネットなどの通信にまで拡張した技術、それが”ICT”というわけです。

現代社会では、多くの人がスマートフォンを所有し、いつでもどこでもインターネットに繋がることが可能な時代になっています。2019年における世帯のスマートフォン所有率が83.4%、という総務省の調査結果もあるくらい普及していることが分かります。

(出典:総務省「通信利用動向調査」;https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/200529_1.pdf

このような時代だからこそ、ICTを使いこなせるようになりたいですね。

金融リテラシー

最後は『金融リテラシー』です。金融リテラシーとは、「金融に関する知識や情報について正しく理解し、適切に判断できること」と言えます。そして金融庁では、「最低限身に付けるべき金融リテラシー」として、以下の4の分野・15の項目を挙げています。

I.  家計管理

1.適切な収支管理の習慣化

II. 生活設計

2.ライフプランの明確化及びライフプランを踏まえた資金の確保の必要性の理解

III.金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択

【金融取引の基本としての素養】

3.契約にかかる基本的な姿勢の習慣化

4.情報の入手先や契約の相手方である業者が信頼できる者であるかどうかの確認の習慣化

5.インターネット取引は利便性が高い一方、対面取引の場合とは異なる注意点があることの理解

【金融分野共通】

6.金融経済教育において基礎となる重要な事項(金利(単利、複利)、インフレ、デフレ、為替、リスク・リターン等)や金融経済情勢に応じた金融商品の利用選択についての理解

7.取引の実質的なコスト(価格)について把握することの重要性の理解

【保険商品】

8.自分にとって保険でカバーすべき事象(死亡・疾病・火災等)が何かの理解

9.カバーすべき事象発現時の経済的保障の必要額の理解

【ローン・クレジット】

10.住宅ローンを組む際の留意点の理解

11.無計画・無謀なカードローン等やクレジットカードの利用を行わないことの習慣化

【資産形成商品】

12.人によってリスク許容度は異なるが、仮により高いリターンを得ようとする場合には、より高いリスクを伴うことの理解

13.資産形成における分散(運用資産の分散・投資時期の分散)の効果の理解

14.資産形成における長期運用の効果の理解

IV.外部の知見の適切な活用

15.金融商品を利用するにあたり、外部の知見を適切に活用する必要性の理解

(引用:「最低限身に付けるべき金融リテラシー」;https://www.fsa.go.jp/news/25/sonota/20131129-1/01.pdf

これだけの量で”最低限”ということですから、なかなか大変そうですね。しかしながら、2019年6月に金融庁から「老後資金として最低2,000万円必要だ」という報告が話題になったことは、記憶に新しいかと思います。また、2021年1月に経団連会長が「日本の賃金水準がいつの間にかOECDの中で相当下位になっている」と語ったことも話題になりました。

それだけに、『金融リテラシー』は今後重要なリテラシーと言えるでしょう。せっかく稼いだり貯めたりしたお金を失うことなく、むしろ増やしていけるよう、金融リテラシーは高めておきたいですね。

“リテラシー”を高めて暮らしを豊かにしよう!

いかがでしたか?今回は「リテラシーとは?その意味や今高めるべきリテラシーを紹介!」についてお話しして参りました。たくさんあるリテラシーですが、その中でも現代人として高めるべき3つのリテラシーは優先して高めていきたいですね。

当然ながら、リテラシー以外にも身につけたり高めたりしたい知識や能力もいろいろとあります。以下の記事もぜひご覧ください。

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