プログラミング言語によって得意分野は異なり、用途は異なります。そのため、これからプログラミング言語を学びたいと考えている人は、各言語の特徴を抑えた上で学習を開始するのがおすすめです。
そこで今回は、用途別におすすめしたいプログラミング言語の種類と特徴について紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
目次
プログラミング言語にはそれぞれ特徴がある
プログラミング言語は、言語によって得意分野が存在します。そのため、IT企業の開発現場では、目的や用途に合わせて適切なプログラミング言語を選択することになります。
各プログラミング言語で書き方が違うのはもちろんですが、記述したソースコードをそのまま実行できるスクリプト言語、記述したソースコードを実行する前にコンパイル作業が必要なコンパイル言語など、使い方やルールが言語によって違います。
また、各プログラミング言語の学習難易度も大きく異なりますし、流行や普及率によってIT市場での需要も変化します。
【用途別】プログラミング言語の種類と特徴
プログラミング言語には、多くの種類がありますが、言語によって特徴は異なり、その用途も異なります。
そこで、次の4つの用途別におすすめのプログラミング言語を紹介します。
- Webサイト制作
- アプリ開発
- ソフトウェア開発
- 転職・フリーランス
それでは、それぞれ詳しくみていきましょう。
Webサイト制作におすすめのプログラミング言語
企業のHPやECサイトなど、現代ではインターネットを介したサービスを利用するのが当たり前になっています。そういったWebサイトやWebシステムの開発向けのプログラミング言語を紹介していきます。
PHP
PHPは、動的なWebサイトを作るのにおすすめのプログラミング言語です。PHPはサーバサイドで動作するため、Webブラウザなどの実行環境に左右されません。これがPHPの特徴だといえるでしょう。
言語の学習難易度は比較的簡単なので、初心者にもおすすめのプログラミング言語です。ただし、PHPを使うには、HTMLやCSS、JavaScriptの知識も必要となります。
JavaScript
JavaScriptは、PHPと同じように、Webサイトに動きをつけたいときに使うプログラミング言語です。PHPがサーバで動作するのに対し、JavaScriptはWebブラウザ上で動作します。
そのため、JavaScriptに対応したブラウザであれば、動きのあるWebページを表示できます。また、ブラウザに依存するため、OSに左右されないのも特徴です。
JavaScriptは、Webサイト制作に関わるのであれば、必須知識といってもいいプログラミング言語です。
Ruby
Rubyは、少ないソースコードで多機能なプログラムを実装できるプログラミング言語です。ソースコードが少なくて済む分、開発効率が高いので、短期間でWebシステムを構築できるのが特徴です。
比較的簡単な言語なので、初心者でも習得しやすいプログラミング言語です。なお、日本人の開発したプログラミング言語でもあります。
アプリ開発におすすめのプログラミング言語
スマホの普及に伴い、多くのアプリが日々開発されています。そういったアプリ開発向けのプログラミング言語を紹介していきます。
Swift
Swiftは、Apple社製のプラットフォームで動作するアプリやシステム開発向けのプログラミング言語です。
2014年に開発されたプログラミング言語なので、まだまだ歴史は浅いものの、Appleの躍進により、急激に人気を集めています。今後もApple社の需要が伸びると考え、iPhoneアプリの開発を専門的に行いたいという人には、おすすめのプログラミング言語です。
【初心者必見！】Swiftのプログラムではどんな開発ができるのか解説！
Java
Javaは、全世界で最も人気のあるプログラミング言語です。オブジェクト指向型のプログラミング言語で、Androidアプリの開発や業務システムなど、幅広い分野のシステム開発で用いられています。
PHPなどに比べると、難しい言語ですが、初心者に理解できないというわけではありません。IT業界で働く多くのエンジニアがメイン言語として使っています。
Kotlin
Kotlinは、Androidアプリの開発言語として認定を受けているプログラミング言語です。言語自体は、Javaの書き方に似ていて、Javaの改良版といって良いでしょう。習得に関しても、Javaよりも簡単なので初心者におすすめの言語です。
Androidアプリの開発をしたい人には、おすすめのプログラミング言語です。
ソフトウェア開発におすすめのプログラミング言語
IT化が進むにつれ、企業や個人向けにさまざまなソフトウェアが開発されています。そういったソフトウェアの開発向けのプログラミング言語を紹介していきます。
C#
C#は、Microsoft社が開発したプログラミング言語です。そのため、WindowsOS上で動くソフトウェアやゲームの開発現場で多く利用されています。
元々はJavaをベースに作られた言語なので、Javaの経験者であれば、習得に時間はかからないでしょう。
C言語
C言語は、古く存在する歴史あるプログラミング言語です。C言語にオブジェクト指向を加えた「C++」という上位互換のプログラミング言語もあります。
C言語は、ソフトウェア開発やゲーム開発など幅広い分野で活躍する言語です。書き方が煩雑なため、初心者がすぐに習得するには難しいですが、細かい処理を書ける分、ソースコード次第で高性能システムを実現することができます。
そのため、パフォーマンスを重視するゲームやアプリの開発であれば、あえてC言語を用いることでデバイス性能に頼らないシステムを実現することもできます。
転職・フリーランスにおすすめのプログラミング言語
IT業界は他業種に比べると平均年収の高い業界です。そのため、IT業界へ転職する人やフリーランスエンジニアとして活躍したいと考える人が多くいます。
そういったIT転職希望者やフリーランスエンジニアとして成功したい人が、身につけるべきプログラミング言語を紹介していきます。
PHP
PHPは、Webサイト制作に欠かせないプログラミング言語です。人材不足であるIT業界では、PHPを習得した人材の需要はとても高いです。
また、Webサイトの運営で広く使われているWordPressもPHPが使用されているため、WordPressを使う業務では、PHPの知識が重宝されます。
なお、Webサイト制作は、IT業界の中でも特に需要の多い仕事なので、多くの求人があります。フリーランスエンジニアとして働く際にも、Webサイト制作案件は多いため、仕事を受注しやすいという意味でもおすすめです。
JavaScript
JavaScriptが転職やフリーランスにおすすめな理由は、PHPとほぼ同じです。Web制作に関わる人の中には、HTMLとCSSは理解しているけど、PHPとJavaScriptには苦手意識のある人が多くいます。
そのため、Webサイト制作を請け負う企業の求人は、PHPとJavaScriptの経験者が優遇される傾向にあります。Webサイト制作に携わりたいのであれば、HTMLとCSSはもちろんのこと、JavaScriptとPHPも習得すると良いでしょう。
Java
Javaは、多くのシステムで使われている最も人気のあるプログラミング言語です。既存システムの保守や新規システムの開発で使われる機会が最も多いプログラミング言語です。
そのため、これからプログラミング言語を学ぶのであれば、最も無難な選択肢だといえるでしょう。
IT企業の求人では、実務経験が重視されます。そして、このとき最も求められる経験がJavaを使った開発経験です。フリーランスも同様で、システム開発の仕事を受注する場合、最も多く利用されるプログラミング言語がJavaになります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回は、用途別にプログラミング言語の種類と特徴について解説してきました。
これからプログラミング言語を学ぼうとしている人は、プログラマーを目指す目的を明確にすることで、学ぶべき言語をただしく選ぶことができます。
そして、目的に合ったプログラミング言語選びが、IT業界で活躍するための近道ともいえます。そのためにも各言語の特徴と得意分野をしっかりと理解して、自分が学ぶべき言語を選択するようにしましょう。
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