近年、私たちの生活に欠かせなくなっているのがSNSです。
その中でもインスタグラムは、投稿するだけではなく、コミュニケーションツールや近況報告手段としても利用されるほど、生活の一部となっています。
今回はそんなインスタグラムについて、インスタグラムを通して活動をしているインスタグラマーの実態や、収入発生の方法、インスタグラムを使って収入を得る方法などを詳しくご紹介します。
目次
インスタグラムとは?
TwitterやLINE、Facebookなど様々なSNSがありますが、その中でも特に若者からの強い人気を誇るのが「インスタグラム」です。
インスタグラムは、海外ではもちろん日本においても非常に高い人気を誇るSNSで、写真や動画投稿をメインにしています。
Twitterはテキスト、LINEはコミュニケーションツールとそれぞれのSNSが違った特徴を持っていますが、インスタグラムは「ビジュアル重視」になっているため、おしゃれな写真を投稿するユーザーが多くなっています。
インスグラムは匿名で利用できるということもあり、実名重視のLINEやFacebookに比べて「誰でもすぐに始めやすい」というのが一番の人気の理由でしょう。
また、文章ではなく写真を投稿するといった、今までのSNSにはなかった気軽さにより、自撮りや料理の写真を撮るのが当たり前になった今の世の中にうまくマッチしたのかもしれません。
インスタグラマーとは?
ここでは、よく耳にする「インスタグラマー」について解説します。
インスタグラマーとは、インスタグラムにおいて多くのフォロワーを抱えており、消費者の購買行動に影響を与える人のことを指します。
最近では収入を得る手段としてインスタグラマーを選択する人たちも増えており、副業の1つとしても注目されている存在です。
これまでは芸能人や著名人が、自分の話題を発信する手段として使われてきたインスタグラムですが、近年は多様化してきており、一般人がインスタグラマーになることも珍しくありません。
特にファッションやグルメ、子育てなど「特定のジャンルに特化しているインスタグラマー」が多くなっています。
日本国内のトップインスタグラマーになると、フォロワーが数百万人にのぼるインスタグラマーもいたりと、その影響力から企業から広告案件を任されることも多いようです。
最近注目されているYoutuberとは違って、自社の商品やサービスをPRしたい企業や広告代理店、マッチング業者から収入が払われるのが一般的と言えます。
ライフスタイル発信のインスタグラマー
ここでは、インスタグラマーとして収入を得ようとする人に向けて、人気インスタグラマーの特徴をご紹介していきます。
まず、ライフスタイルを中心に発信するインスタグラマーです。
圧倒的な人気があるインスタグラマーは、人が羨ましがるようなライフスタイルを発信しています。
「インスタ映え」という言葉が流行りましたが、ライフスタイル発信のインスタグラマーがまさにこれに当てはまります。
容姿端麗な自撮りに、おしゃれなカフェやレストランでの食事の様子やホテル滞在の感想など、写真映えする生活を投稿することで、フォロワーを獲得しているのです。
特定のテーマではなく、あくまで「その人のライフスタイル」が好きでフォローしているフォロワーがほとんどですが、いくら豪華でセレブのような生活を送っているからといって、フォロワーが増えるわけではありません。
特定のテーマがないからこそ、ハイセンスでずっと眺めていたくなるような写真や動画を投稿する必要があります。
自分自身のこだわりや、自分だから発信できることを散りばめることが大切なのです。
ジャンルを絞って投稿するインスタグラマー
もう1種が、ファッションやコスメ・インテリアや旅行、グルメなど投稿の内容を「自分の興味があること、得意とすること」に特化しているインスタグラマーです。
インスタグラマーになるためには、相当な努力や費用がかかりますが、自分の興味や関心があるジャンルであれば苦にならず、フォロワーに対しても有益な情報を届けることができます。
ジャンルを絞ると、アカウントの独自性が高まるので、「自分しかできない投稿」の価値が上がるのです。
反対に、投稿内容がバラバラで「ただの日常」を発信している人は、あえてフォローする必要もありません。
そういったアカウントは、知り合いなどがメインのフォロワーになるでしょう。
一般人のインフルエンサーで多くのフォロワーを抱えている人は、ほとんど「特定のジャンル」に絞った投稿をしています。
自分の興味や特技を発信してみるのもいいのではないでしょうか。
インスタグラマーって収入あるの?
上述しましたが、インスタグラマーになり収入を得ることは可能です。
しかし、その方法も多種多様で、フォロワーの数や特化しているジャンル、自分が普段発信している投稿内容によっても異なります。
ここでは、インスタグラマーの収入事情をご紹介します。
PR報酬
まずは企業からのPR報酬です。
PR案件を受けることで、インスタグラマーは企業から報酬がもらえる仕組みとなっています。
フォロワーが数万人いると月収20~40万円、年収で240万〜480万円程度が相場と言われています。
企業から依頼を受け、商品やサービスをPRする広告案件は、コツをつかむことで1ヶ月10件以上の獲得が望めます。
PR投稿の単価は「フォロワー1人=1円」とされることが多いため、フォロワーが多ければ多いほど、自分へのバックも大きいものとなります。
案件やフォロワーが増えるほど、積み上げ式で収入が増える仕組みです。
平均的なインスタグラマーの収入は、年収47万円〜450万円となっており、その幅もかなり広いのが分かりますよね。
PR案件だけでは中々稼ぐことができないので、ほとんどのインスタグラマーは、以下の方法を組み合わせながら活動していることが多いようです。
ギフティング
インスタグラマーの登竜門として挙げられるのが「ギフティング」です。
主にECサイトのコスメやシャンプー、グルメ通販などで多く利用される手法で、PRをしてもらう代わりに「自社の商品を無償で提供する」というもの。
最初はギフティングのみですが、丁寧な対応を続けていたり、PRした結果が良かった場合は企業から継続的に依頼される可能性もあります。
PR投稿によってフォロワー以外の人からも知られるようになり、そこでフォロワーが増えるという可能性もあるため、インスタグラマーの活動を始めたての人にとってはかなり嬉しいですね。
アンバサダー契約
「アンバサダー契約」とは、企業やメディアと契約を結び、長期間で報酬がもらえる方法です。
特定ジャンルや商品に強いインスタグラマーであれば契約を結べる可能性が高く、フォロワーが少なくても、特定のジャンルや商品に強い影響力を持っていれば、アンバサダーに就任できます。
ただ、フォロワーが3万人以上いないと、企業からのオファーはありません。
3万人以下の場合は、自分から応募する必要があります。
アンバサダー契約は、1契約につき月5万〜15万円ほどの報酬が得られるので、興味のある方は一度応募してみても良さそうですね。
成果報酬
また「成果報酬」という方法もあります。
これは、インスタグラムの投稿で企業の商品やサービスを紹介し、一緒に記載したURLからフォロワーが購入やサービスの入会を申し込んだ時点で「1件につき●円」といった仕組みです。
これはアフィリエイトに似た仕組みでもあり、広告主にとっては「売れなければ報酬を払わなくても良い」とリスクが低く、インスタグラマーにとっては「投稿して終わりではなく、売り上げまでが仕事」とモチベーションアップにつながるのです。
ちなみに、ストーリーズでURLを記載する場合は、フォロワーが1万人以上いないとできないため、もし成果報酬を行いたい場合は、フォロワーを増やしてからというのも1つの手です。
インスタグラムで投稿以外に収入を得る方法は?
ここでは、インスタグラマーが投稿以外に収入を得る方法をご紹介します。
投稿で収入が得られるとはいえ、フォロワーが少ない人にとってはまだまだ先の話かもしれません。
フォロワーが少ない人でもすぐに実践できる方法をご紹介します。
写真販売
インスタグラムにアップした写真を販売する方法もあります。
外部の写真素材販売サイトでは、一般人が撮影した写真を売っているサイトがあり、広告やwebサイトに使用する写真を販売しています。
「Snapmart」「PIXTA」「Fotolia」あたりが有名で、ユーザーが写真を購入した時点で、販売した写真の収益が入ってくる仕組みとなっています。
価格を自分で決められるサイトもあるので、興味のある人は是非調べてみてくださいね。
ネットショップ
PR案件やアンバサダー契約では、企業が「PRして欲しい」と依頼した内容を投稿する必要があります。
その際に「私はこう思っていないけど…」と、葛藤を感じてしまうこともあるかもしれません。
そのような人は「一般受けではなく自分らしさを生かした」方法で収入を得るのが適している可能性があります。
そこでおすすめなのがネットショップです。
インスタグラムには、外部に頼らず自分でネットショップを開設し、グッズ販売を行うことで収入を得る仕組みが備わっています。
それが「ショッピング機能」です。
投稿した写真やストーリーズにショップのリンクを貼り付けることで、ユーザーをショップに誘導できるのです。
ハンドメイドや自分が買い付けた商品を売りたい人にはぴったりですよ。
その他の方法
インスタグラムのステータスは、まだまだフォロワーの数であることがほとんどです。
フォロワーが増えるにつれ、色々なタイプの仕事依頼が増えてくることでしょう。
ジャンルに特化したアカウントであれば、イベント出演や経験を生かした本の出版、メディアへのコラム出稿など、可能性は無限です。
影響力の高いインスタグラマーになればなるほど、自分の発信力もアップします。
まずは良質なフォロワーを増やすことから始めてみましょう。
インスタグラムで収入を得るためのフォロワー数は?
報酬形態によって求められるフォロワーは変わってきますが、大体企業から依頼がくるフォロワー数は1,000人以上が目安でしょう。
1,000人以内だと、ほとんど知り合いや芸能人をフォローしている「個人アカウント」の扱いになるため、インスタグラマーとして収入を得るのは難しいケースが多いです。
インスタグラマーの中にも数段階のレベルがあり、達成のハードルが低いフォロワー数1,000〜1万人の層は「ナノインフルエンサー」と呼ばれています。
その他、小規模コミュニティの有名人が多い「マイクロインフルエンサー」は1万人、イベントやメディア出演レベルの「ミドルインフルエンサー」は10万人などです。
いずれも自分が何をしたいかを目的にフォロワー数を選定できるのは有利とも言えるので、自分が何の案件を求めているのか、希望する報酬や契約の形態を今一度洗い出してみましょう。
インスタグラム収入あるの まとめ
- インスタグラムとは、若者から圧倒的な人気を誇るSNSである
- 他のSNSに比べてビジュアルを重視するため「おしゃれな写真」を投稿するユーザーが多い
- インスタグラマーとは、インスタグラムにおいて多くのフォロワーを抱えており、消費者の購買行動に影響を与える人のことである
- 近年は副業の1つとして注目されている
- ファッションやグルメ、子育てなど「特定のジャンルに特化しているインスタグラマー」が増えている傾向である
- ジャンルを絞って投稿するインスタグラマーと、ライフスタイルを発信するインスタグラマーがいる
- インスタグラマーの主な収入源は「PR報酬」である
- その他、「ギフティング」「アンバサダー契約」「成果報酬」といった方法がある
- インスタグラム以外で収入を得る方法は「写真撮影」「ネットショップ」などがある
- インスタグラマーとして活動したのであれば、フォロワーは1,000人以上いるのが理想である
- 希望する案件をはじめ、報酬や契約の形態によって必要なフォロワー数が変わるため「自分がインスタグラマーになって何をしたいのか」を一度洗い出してみる