こんにちは。
今回は、IT企業のこれからを大胆予想していきます。
IT企業は成長している企業が多いイメージですが、AIの発展により仕事がなくなるとも言われていますよね。
もちろん未来のことは誰にもわからないのですが、現時点で考えられるIT企業のこれからを大胆予想してみます。
IT業界への就職を考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
IT企業の現状
IT企業のこれからを見ていく前に、まずは現状を確認していきましょう。
IT業界の規模
業界動向サーチを参照してみると、IT業界の事業規模は15.6兆円で136業界中23位と上位の数字となっています。
ちなみにIT業界に近い、インターネット業界を5兆円程度の規模があり、国内でも一大産業となっていることがわかると思います。
過去6年間の業界規模の推移は下記のグラフの通りです。
出典:業界動向サーチ https://gyokai-search.com/3-jyoho.htm
業界全体としては、2011年以降順調に右肩上がりとなっています。
ベンチャー企業の派手な活躍が目に付きやすいITですが、実は堅実な企業も多く、安定して成長してます。
IT企業は人手不足
IT企業はエンジニアを中心に人手不足であると言われています。
人手不足を裏付けるデータとして、経済産業省が2019年3月に公開した『IT人材需給に関する調査』を見ると、2018年時点で約22万人の人材不足が確認されているとのことです。
一概には、人手不足イコール伸びしろとは言い切れませんが、それだけ仕事としての需要があることは事実です。
世界のトップはIT企業
企業の時価総額ランキングを見るとGAFAを中心にトップ10の内7社がIT企業となっています。
時価総額は企業の規模を表す一つの指標でしかないと言えばそうですが、世界のトップをIT企業が占めていることを否定する人はおそらくいないでしょう。
IT企業の将来性
それでは、本題であるIT企業の将来性を予測していきましょう。
IT企業の需要は伸び続ける
現在の予測では、IT企業の需要は伸び続けると言われています。
皆さんも実感している通り、日々新しいテクノロジーが生まれています。IT企業の進化のスピードは非常に早いです。
また、これからはIoTがより広がっていくと考えられています。IoTとは、Internet of Thingsの略でモノとインターネットが繋がることを言います。
わかりやすいところでは、家電や車がインターネットとつながり便利になっていますよね。
実は製造業の工場などでも生産性向上の為、IoT化が注目されています。
このようにIT企業の需要は、IT業界に留まらず広がり続けているのが現状で、この状況はしばらく続くことが予測されています。
人手不足は加速する
現状のところでお話した、IT企業の人手不足ですが、『IT人材需給に関する調査』のデータによると年々加速するとのことです。
出典:経済産業省 『IT人材需給に関する調査』
少し見辛いですが、上記のグラフは、IT業界がどのような成長をしたとしても、人手不足は改善せず、加速する可能性が高いことを示しています。
もちろん原因のひとつとしては、少子高齢化が進行することで、産業人口が減少していくことがあります。
ただし、IT業界に関しては、それを上回るペースで需要が増えることが予想されており、このようなグラフになっています。
不安要素
残念ながら、ITの企業のこれからにも不安な要素はあります。
IT業界全体を見たときに将来的に衰退するとは考え辛いのですが、IT企業の中でも一部は衰退することが予想されています。
一番大きい要素としては、AIの発達です。これにより必要性が無くなる職種、仕事があると思われます。
AIに関しては、後ほど詳しく記載します。
AIだけでなく、IT業界は技術の変化が非常に早い為に、古い従来型の技術にしか対応できない人材はいくら人手不足であっても、職を失ってしまう可能性が高いです。
需要が増える職種
IT企業内でも、需要が増える職種と需要が減る職種があると言われています。
需要がより増えていくことが予想されているのは、トレンドであるAIやビッグデータを扱うエンジニアです。
AIによって人がやる仕事は減るかもしれませんが、AIを作る側のエンジニアの仕事は確実に増えていきます。
また、今流行のビッグデータもデータを扱える人が居てこそ力を発揮できますので、データサイエンティストの需要も増えるでしょう。
さらには、今後多くのシステムが開発されていくことにより、そのシステムを運用していくエンジニアの需要も増えると言われています。
開発自体はAIである程度代用できる可能性がありますが、それを運用するのはどうしても人手が必要になるという予測です。
いずれにせよ最新技術に対応できる人材はより需要が高まること間違いないでしょう。
AIは人の仕事を奪う?
ここ世間で最近言われている通り、AIは人の仕事を奪うのでしょうか。
冷静に考えて見れば、全ての仕事がAIに変わられる訳がありません。
過去に野村総合研究所から49%の仕事がAIに変わられるというレポートがありました。
この数字が多いと思うか少ないと思うかはそれぞれでしょうが、どんなにAIが発達しても半分の仕事は人がやらなければならないのです。
IT企業も同様でAIの発達により、減る仕事、増える仕事がありますよ。
これからIT企業への就職を考えている方は、できる限りAIが発達しても需要がある職種につくことをおすすめします。
AIによって減ると思われる仕事
まずAIにより減ることが確実と言われているのが、単純なデータ入力等を行う事務員です。
IT企業にも事務員はいますので、こういった仕事は間違いなく減るでしょう。
人事や経理などの管理部門は無くならないにしても、必要な人材はかなり減るだろうと言われています。
人の考えがあまり必要なく、ただ正確な処理が求められる仕事は間違いなくAIのほうが人間より得意です。
また、電子計算機保守員(IT保守員)もAIになり無くなる職業と言われています。
AIが発達してもシステムの保守運用するエンジニアは必要だと言われていますが、対応が完全にマニュアル化しているIT保守員はAIで簡単に代替できるようです。
AIでも増える、無くならない仕事
システムエンジニアはAIが発達すれば、いらないのではないかと以前から言われていました。
しかし実際のところ、IT企業のエンジニアはまずAIにより無くなることはないだろうと言われています。
純粋与えられたコードをPCに打ち込むプログラマーは不必要かもしれませんが、意外とプログラミングは曖昧なところが多く、AIでは処理しきれない為、システムエンジニアは引き続き必要であると言われています。
また、もちろんAIを作る側のエンジニアは増えていきますし、前述したように作ったシステムを運用保守していくエンジニアはより必要になります。
また、実際に機器を操作する必要がある、インフラエンジニアはITの発達により、今よりもさらに需要が高まると言われていますよ。
まとめ
いかがでしたか?
未来のことは確実には言えませんが、現在予測されている限り、IT企業の将来は明るいと思います。
ただし、職種によっては需要が減るものがありますので注意が必要かもしれません。
AIは間違いなく発達していきますので、その変化する社会の中でも需要がある職種、企業に就職できると将来安泰でしょう。