こんにちは。
プログラミング言語を学習するにあたり、「どの言語にしようか?」と迷っている人は多いのではないでしょうか?
どうせ選ぶなら将来性のあるプログラミング言語を学びたいですよね?
この記事では、Nojavの最新データとHakcerRank’s2020のランキングを読み解きながら、注目を集めているプログラミング言語を紹介します。
目次
Nojovで見る、IT企業で人気プログラミング言語ランキング
Nojovとは、レバテックキャリアやITプロパートナーズなど、8社の求人サイトの求人情報をプログラミング言語別に集計したサイトです。
この記事を執筆の時点(2020年12月1日)のプログラミング別求人数は以下の通りです。
では、早速ランキング上位のプログラミング言語の特徴を見ていきましょう。
1位 Java
第1位となったのは「Java」です。
オブジェクト指向プログラミング言語として1996年1月のリリース以来、20年以上、システム開発の主要言語として根強い人気を誇ってきました。
また、Javaは「JVM」という仮想マシン上で動作するため「OSに依存しない」という特徴があります。このため、Javaは多くの企業のアプリケーション開発やWeb開発などのエンタープライズ系のシステム開発で用いられています。
エンジニアの数が多く、企業内でも開発ノウハウがあるため、2020年12月現在でも多くの企業で求人募集を行っています。
ただ、オランダのTIOBE Softwareが集計した2020年11月度の「TIOBE Index」ではJavaはPythonに抜かれて第3位となっており、人気が低下傾向にあります。
2位 JavaScript
第2位となったのは「JavaScript」です。
JavaScriptは1990年代中頃にスクリプト言語として開発されたプログラミング言語です。WebページやWebサービスなどのフロントエンドの開発では欠かせない存在となっています。
Nojovで第2位となっている背景には、Webプロダクトの競争激化の中、UI/UXの差別化に力を入れ、開発を進める企業が多いことが挙げられます。
3位 PHP
第3位となったのは「PHP」です。
HTMLとの親和性が高く、Webページを動的に表現することが可能なため、JavaScriptと同様に、WebページやWebサービスのフロントエンドの開発ではよく用いられています。
では、JavaScriptとの違いはどこにあるのでしょうか?それは、動作する場所の違いにあります。JavaScriptはブラウザ上で動作するのに対し、PHPはサーバー上で動作します。
最近は人気が低下しているものの、フリーランスエンジニアの案件では根強い人気を誇っています。
4位 Python
第4位となったのは「 Python」です。
シンプルな構造で、文法も覚えることが少ないプログラミング言語のため、初心者でも学びやすいのが特徴です。AIやディープラーニングの活用が日本でも注目を集める中、それに伴ってPythonの求人数が上昇しています。また、Javaでも紹介した2020年11月度の「TIOBE Index」では、Javaを抜いて第2位となっています。
とはいえ、コロナ禍でシステム投資が縮小となっている中、今後もこのままの求人数を保つことができるかどうかが注目です。
5位 Ruby
第5位となったのは「 Ruby」です。
Rubyはまつもとゆきひろ氏によって開発されたオブジェクト指向プログラミング言語です。また、日本語で書かれたツールやテキストが用意されているため、学びやすいのが特徴です。また、フレームワークが充実しており、スタートアップ企業の開発でよく用いられています。
2020年11月度の「TIOBE Index」では15位と海外では人気が低下しているものの、日本ではまだまだ根強い人気を誇っています。
HakcerRank’s2020で見る、ITエンジニア注目のプログラミング言語
ここでは、HackerRank’s社が世界165ヶ国、116,000人のエンジニアのアンケートをもとに集計した「学びたいプログラミング言語ランキング」を紹介します。学習するプログラミング言語を選ぶ際には、是非とも参考にしたいデータです。
1位 Go
第1位となったのは「Go」です。
GoはGoogle社によって開発されたプログラミング言語です。当初はLinuxとMacOSのみをサポートしていましたが、現在はWindows、Android、iOSもサポートしています。
Goの特徴は「実行速度が高速」で、「軽量」という点です。また、コンパイラ型のプログラミング言語のため、コンパイルを行って機械語に変換する特徴があります。これは、C言語を意識して設計されたからです。
Goが学びたいプログラミング言語として人気になっているのは、「5G時代になり、高速でたくさんデータを処理できるGoに注目が集まっている」からです。
3位 Kotlin
Kotlinは、3011年にJetBtains社が公開したプログラミング言語です。Kotlinは、フィンランドの近くにあるコトリン島から命名されました。
Kotlinはコンパイラ型のオブジェクト指向プログラミング言語です。構文は「読みやすくて書きやすい」のが特徴です。ただ、参考情報には英語が多いため、英語が苦手な人は、学ぶには少しハードルが高いかもしれません。
2017年にGoogle社がAndroidの開発推奨プログラミング言語にKotlinを認定しました。これにより、Androidアプリケーションの開発で注目を集め、人気となっています。
4位 Typescript
第4位はTypescriptです。
Typescirtは、マイクロソフトが2012年に開発したオープンソース系のプログラミング言語です。基本的にはJavaScript と同じ構文を用いているのが特徴です。このため、JavaScript の開発経験があれば、比較的容易に習得できます。
静的型付き言語かつ型推論言語のため、JavaScriptに比べて高速に動作します。このため、大規模なアプリケーションのフロントエンドに用いられることが多くなり、注目を集めています。
5位 R
第5位はRです。
Rは1995年に開発された、統計分析専門のプログラミング言語です。機械学習や統計分析のライブラリが整っており、データ分析でよく利用されます。また、基本的な統計分析に関しては比較的容易に実装でき、分かりやすく可視化できます。最近では機械学習の開発で多く用いられます。
Pythonとの違いは、Pythonは汎用性に優れており、AI関連以外にも、サーバーサイドの大規模アプリケーション開発にも用いることができます。このため、開発の特性によって、使い分けられること
まとめ
この記事では、Nojavの最新データとHakcerRank’s2020のランキングを読み解きながら、注目を集めているプログラミング言語を紹介しましたが、いかがでしたか?
求人数は、Java、JavaScript、PHP、Python、Rubyの順で求人が多い結果となっています。また、HakcerRank’s2020の学びたいプログラミング言語ランキングでは、Go、Python、Kotlin、Typescript、Rの順となっています。両方で上位にランクインしているのがPythonです。また、Go、Kotlin、Typescriptも世界中のエンジニアが注目を集めていることから、今後は求人数が増えることが予想されます。
将来に向けてプログラミング言語を学びたいと考えている人にとって、この記事が参考になれば嬉しいです。