「残業100時間なんてもう嫌だ!しかもマネジメントのほうが給料高いし!」
「クセのある人が多いから、ろくに相談もできないよ。もうSE辞めたい。」
SEの方で、こんな悩みを持っている方は多いと思います。
しかし、「本当に勢いに任せて辞めてもいいのかな。」と不安を感じ、なかなか退職に踏み切れなくて困っているのではないでしょうか。
この記事を読めば、
- 本当にSEを辞めてもいいのか、年代ごとに把握できる
- 企業をスムーズに退職する方法とポイントが分かる
- 退職後の流れとオススメの職業が分かる
気になる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
SE辞めたい!辞めてもいい7つの理由
労働環境や人間関係など、SEを辞めたいと思う理由はたくさんあるでしょう。
実際に挙げられる退職理由は、以下の7つです。
- 納期が厳しすぎる
- 自主勉強がしんどい
- SNSを禁止されている
- 職場の人間関係が自分に合わない
- プログラムの分からない人からダメ出しを食らう
- マネジメントやアシスタントのほうが高給与
- 男性だらけで出会いがない
それぞれの理由について、詳しく解説します。
納期が厳しすぎる
SEを辞めたいと思う代表的な理由として、「納期が短すぎること」が挙げられます。
システム知識に疎い営業部が納期を設定することによって、常識では考えられない期間に設定されてしまうのです。
3カ月必要な案件でも1カ月の期間しか与えられなかったり、途中でシステムの仕様を変更されたりなど、振り回し放題。
納期の短さに悩まされている方は、働き方をフリーランスに変えるか、社内SEに異動志願するのがオススメですね。
労働時間が長くなる
納期が短すぎることから、労働時間が長くなります。つまり残業です。
最近の企業は残業に厳しく「働き方改革」を謳っていますが、SE業界にはまだまだ多くのブラック企業が残っています。
残業を20時間程度に収めている企業もある中、100時間以上の残業を課せられる企業もあるので、環境に満足しないなら他企業へシフトするのもアリですね。
自主勉強がしんどい
業務外で勉強を強いられることが苦痛に感じる方も多いでしょう。
システム構築は複雑なプログラムを扱うため日々の勉強が大切になりますが、お金が出ないならやりたくないですよね。
優良企業では社内研修として勉強をする機会を設けているので、「自分で勉強するのはしんどいよ。」という方は企業を変えてみるのがオススメ。
ただし、最新技術の情報収集などはメディアサイトで簡単に把握できるので、ある程度の努力は自主的に行うようにしましょう。
SNSを禁止されている
企業によっては、SNSを禁止されているところもあるでしょう。
「SNS禁止令」は情報漏洩を守るためと題していますが、実際の目的は他社にエンジニア人材を引き抜かれないようにするためです。
会社から重宝されているのは光栄かもしれませんが、女性の少ない職場で働きながらSNSを禁止されたら出会いが皆無ですよね。
いまどきSNSを禁止している会社はブラックであることが多いので、縛られる前に他企業に乗り換えるのがオススメです。
職場の人間関係が自分に合わない
「職場の人間関係にクセがあって、気軽に会話できる相手もいない」なんて理由でSEを辞めたい方もいますよね。
エンジニア職は十分な意思疎通ができなくても、プログラムスキルさえあれば必要とされるため、性格にクセのある人間が多くいます。
結果、悩みを打ち明けられる同僚もおらず、昼休みでさえリラックスできないことも。
自分にとって楽しい職場にしたいなら、他部署とのかかわりを持つか、転職するかの2択です。最適な方法を選択しましょう。
プログラムの分からない人からダメ出しを食らう
勤務中、プログラムをよく知らない人に「また正常に動いてないぞ!やりなおせ!」なんて言われたことがあるでしょうか。
エンジニアでなければ分からない内容が多いため、他部署の人は遠慮なく要望を出してきます。少しイラっとしますよね。
「与えられた業務に対して、各々が完璧に遂行すること」は社会の常識ですが、SEの大変さはSEにしか理解できず、周囲から思いやられることは少ないでしょう。
思いやりのない発言にうんざりした方は、異業種に転職するか、フリーランスとして活躍するのがオススメですね。
マネージャーやアシスタントのほうが高給与
SE業務のマネージャーやアシスタントの方がお金をもらっており、それにうんざりしてSEを辞めたい方も多いはず。
SEからすれば、自分のほうがややこしい業務を引き受けているのに、他の社員のほうが高給与だと辞めたくなりますよね。
SEとして高年収を達成したいなら、フリーランスとして活躍するのがオススメ。周りを気にせず、納期を自由に設定できることも大きなメリットですしね。
男性だらけで出会いがない
「職場に女性がおらず、出会いがない」と悩んでいる方も多いですよね。
エンジニア職の85%は男性であるというデータもあり、職場に女性SEがいることは珍しいケースです。
そんな出会いのない職場に悩まされている方は、他部署とのかかわりを持つことが最優先。行動次第で解決できる問題です。
「新しい場所」を含めた出会いを求めているなら、他の企業に乗り換えるか、休日に積極的に行動するしかないでしょう。
女性が少なく居づらい
女性SEの方は、男性の多すぎる職場で浮いてしまうこともありますよね。
男性ばかりの職場だと、理解されない部分もありますし、心の許せる同僚をつくるのも難しいはず。
「それでもSEは続けたい」という方は、女性割合の高い企業に乗り換えるか、フリーランスとして活躍するのがオススメですね。
新卒・20代でSEを辞めたい方は一旦ストップ
新卒・20代の若い時期にSEを辞めたいと考えている方は、いったん足を止めて冷静に考えてみましょう。
数ある職業の中で、エンジニアはもっとも「経験と知識」が重宝される職業と言えます。すぐに辞めてしまうと後で後悔するかもしれません。
4~5年以上の知識と経験があれば、一人でもSEとして活躍できる時代なので、ノウハウだけ吸収してから退職するのも選択肢の1つです。
自分のキャリアを冷静に考えてから、退職に踏み切りましょう。
30代・40代はリスクを考えて行動する
30代・40代の方でSEを辞めたいと考えている方は、辞めたらどんなリスクがあるかを入念に確認しましょう。
一人暮らしでも生活にどれほどの支障があるのか、家族がいるなら子供を育てるのに十分なお金を稼げるのか、考えることは山ほどあります。
あらゆる角度からリスクを考えて、後悔しない根拠ができた段階で、退職に踏み切るのが良いですね。
SE辞めたい!円滑に企業を辞めるポイントと流れ
SEを辞めたいと考えている方に、企業を辞める流れを具体的に解説します。
退職の手順は、以下の3ステップです。
- 退職後の仕事を手配する
- 上司と退職日について話し合う
- 退職届を提出する
それぞれのステップについて、詳しく解説します。
退職後の仕事を手配する
まずは、退職後に就く仕事を手配しましょう。企業ならば内定を、フリーランスなら案件を受注できる体制をとってください。
「SE辞めたい!」という勢いに任せて退職すると、生活費に困ってろくに転職活動もできないことも起こるので、必ず最初に保険を打っておきましょう。
また、転職活動をするなら、エンジニア向けの転職サイトや転職エージェントを活用するのがオススメですね。
要望に合わせた優良企業の発掘や、入社日の設定まで完璧にサポートしてくれるので、満足のいく転職をするなら利用するのが良いでしょう。
上司と退職日について話し合う
仕事の手配がすんだら、上司に退職の旨を伝えて、退職日の日程調整をしましょう。
通常は上司からの説得期間や面談期間が設けられるので、すぐに退職できることはないはずです。
話し合いを経て退職が決定したら、自分のスケジュールと照らし合わせて最適な退職日を設定してくださいね。
社内には知れ渡らないようにする
退職の日程調整をする際、上司以外に退職の意思を知られないようにすることも重要です。
退職前に社内に流れてしまうと、同僚の対応が変わって業務に支障をきたすかもしれません。
その他にも、思わぬところでトラブルが起きる可能性もあるので、万が一に備えて退職意思は上司のみに伝えるようにしましょう。
退職届を提出する
最後に、退職届を提出して退職完了です。
この時点で退職の意思は上司に伝わっているため、無駄に前置きを長くする必要はありません。
テンプレートは以下を参考にしてください。
退職が決まっている場合は「退職届」、退職を初めて伝える場合は「退職願」です。間違えないでくださいね。
SEを辞めた後は異業種転職する
SEを辞めた後は、異業種転職をしましょう。
SEの経験を活かして活躍できる職種には、以下のようなものがあります。
職種 | 業務 |
---|---|
社内SE | 社内システムの構築・運用・問い合わせ対応を行う |
ネットワーク運用 | ネットワーク異常の復旧・老朽化対策を行う |
Web企画・開発 | Webサイトの企画・設計・開発を行う |
Web広告運用 | Web広告の作成・運用を行う |
カスタマーサポート | 自社システムの問い合わせ対応を行う |
プリセールス | 営業同行し、技術的な面から案件をサポートする |
ITコンサルタント | ITサービスのコンサルティングを行う |
これらの職業であれば、SEで培った知識と経験を活かしつつ、納期に追われる生活からは逃れられます。
また、フリーランスとしてコンサルタント活動をすれば、年収1000万円も目指せます。
ただし、フリーランスは営業力や交渉力など、エンジニアとはかけ離れたスキルも必要なので、経験を通して身に付けましょう。
SEを辞めるなら万全の準備を
SEを辞めたいと感じているなら、万全の準備を整えてから行動しましょう。
辞めた後の具体的なプランがないと、退職を後悔してしまいます。
「あの時SEを辞めてよかった」と思えるように、なぜ退職するのか・十分な経験は得られたか・退職後の仕事はどうするのか、を詳細にまとめてから退職に移ってくださいね。