こんにちは。
元IT業界転職エージェントの渡辺です。
今回はネットで話題の転職エージェント、DYM就職に関して解説していきます。
最近では有名人を使ってCMもしていますので、知名度も上がってきていますが、ネット上の評判はイマイチです。
そこでこの記事では、DYM就職がなぜ評判が良くないのか、元エージェント目線で解説していきます。
DYM就職とは
まずはDYM就職がどのような転職エージェントなのか紹介していきます。
ベンチャー企業株式会社DYMが運営
DYM就職を運営しているのは、株式会社DYMというベンチャー企業です。
業績は悪くなく、勢いのあるベンチャー企業だと思いますが、過去にはネット上で炎上したこともあります。
まさに体育会系のイケイケベンチャー企業といった感じです。
体育会系なのは悪いことではないですが、炎上の件はフォローできないというのが本音です。
『既卒、第二新卒、未経験から正社員に!』がキャッチフレーズ
簡単に言うと若手で、大手転職エージェントを利用できないような層を狙っているのが、DYM就職です。
基本的には20代の方が対象となるようです。
拠点も全国16か所と各地にあり、大手の転職エージェント以外では、非常に幅広く展開していると言えます。
求人数も2000以上と、若手に特化したベンチャーエージェントとしては、十分な数であると思います。
DYM就職の特徴
それでは、DYM就職の特徴を紹介していきます。
DYM就職はかなり特徴的な転職エージェントと言えますので、しっかり確認しましょう。
①ニートでもフリーターでもサービスを受けられる
上述の通り、DYM就職は正社員歴のない人でも正社員として就職させることを強みとしてサービスを展開しています。
大手の転職エージェントの場合、サービスを利用する前に簡単な審査があり、正社員歴のない方は基本的に利用することができません。
そういった人でも利用できるのがDYM就職というわけです。
②書類選考が免除になる
DYM就職経由で企業に応募する場合、基本的に書類選考が免除になります。
一部求人では、通常通り書類選考もあるようですが、基本的には書類選考は免除とのことです。
転職市場において、書類選考の平均通過率は30%程度と言われていますので、その書類選考が免除になるのは大きなメリットですよね。
これができるのは、DYM就職が企業としっかり信頼関係を築けているからでしょう。
③全国に拠点がある
最近では、転職エージェントでもオンラインや電話のみでの面談でサービスを進めることも増えてきましたが、基本的には直接エージェントとは面談することをおすすめします。
直接面談した方が本音で話やすいですし、エージェントとしても転職者の印象が強く残り、より適切な求人を紹介しやすくなります。
そう考えると近くに拠点がない転職エージェントでは、どうしても電話やオンラインでの対応となってしまいますので、全国に拠点があるというのは、DYM就職の強みであり特徴と言えます。
DYM就職のメリットデメリット
次にDYM就職のメリットデメリットを紹介していきます。
DYM就職は非常に特徴的な転職エージェントなので、メリットもデメリットもはっきりしています。
しっかりとデメリットも把握するようにしましょう。
DYM就職のメリット
まずはメリットから紹介していきます。
①正社員歴なしでも本当に正社員になれる
キャッチフレーズで謳っているようにDYM就職を利用すれば、非常に高い成功率で正社員になることができます。
現在は不明ですが、少し前は未経験から正社員への就職率が96%と宣伝していました。
会社や条件を選ばなければ正社員になることはできるのですが、その正社員になるための手段がわからない人も多いです。
その点、DYM就職を利用すれば正社員になれるというのは大きなメリットでしょう。
②書類選考が免除される
前述の通り、通常の転職では書類選考で7割り程度が落ちてしまいます。
面接までたどり着ければ、何か可能性を見いだせるのですが、書類選考では逆転は難しいです。
元転職エージェントとして、このシステムを確立したのはDYM就職本当にすごいなと関心しています。
③就職までのスピードが早い
転職活動の期間は人によってバラバラなのですが、DYM就職を利用する場合は、非常に早いようです。
基本的に今現在、正社員として働いていない方を対象としていることもあり、登録から下手すると10日程度で就職先が決まります。
これも書類選考が免除される恩恵ですね。
1日も早く次の職を見つけたいという人には大きなメリットになります。
DYM就職のデメリット
デメリットも紹介していきます。これらデメリットがネット上での悪評につながっています。
①サービスの質が悪い
DYM就職のアドバイザーの質が悪いというのは事実のようです。
転職者に対して寄り添うというサービスではなく、強引かつ高圧的に転職を進めていくといのがDYM就職のやり方です。
正社員歴の無い方の希望を細かく聞いても、紹介できる求人は限られているのは事実でしょう。
とはいえ、転職は人生のターニングポイントにもなりえます。
それをエージェント側の都合で強引に進めるのは正直デメリットと言えます。
②スピードが早すぎる
上のメリットの裏返しなのですが、DYM就職は転職活動を素早く進めてくれますが、決断も早く下すように進めてきます。
転職のような大きな決断は慎重に行うべきです。
もちろん企業の都合もありますので、締切は守るべきですが、判断を急がせるようなやり方は好ましくないと思いますので、デメリットとしました。
③求人が偏っている
DYM就職が持っている求人は内容が非常に偏っているようです。
未経験から就職できる求人が中心なので仕方ないのですが、営業・販売系がメインで事務系はほぼないです。
エンジニアの求人も多少あるようですが、エンジニアを希望する場合は、無料のプログラミングスクール等を利用した方が確実でしょう。
DYM就職はおすすめできる?
結論として、元転職エージェントの目線からDYM就職がおすすめできるのか解説します。
結論①:他のエージェントが利用できるなら必要なし
他の転職エージェントを利用できる場合は、大手の転職エージェントを選んだほうがよいです。
転職エージェントの質は、求人の数にニアリーイコールです。
アドバイザーの当たり外れはどこでもありますが、求人数はエージェント固有のものです。
正直大手転職エージェントを利用すれば他はいらないと思います。
結論②:どうしても正社員になりたい方の利用はあり
DYM就職を使えば、正社員になれる可能性が非常に高いことは事実なので、どうしてもすぐに正社員になりたいという人は利用してもよいと思います。
特に営業や販売系の職に就きたい人にはDYM就職はありでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は、DYM就職に関して解説していきました。
どの転職エージェントにも良し悪しありますが、DYM就職の場合、サービスの質の悪さが目立ち評判が良くないです。
もちろんメリットもありますので、自分に合うと思った方は利用を検討されてもいいと思います。
転職は大変ですので、エージェントに振り回されないように慎重に選びましょう。