薬剤師×プログラミングで仕事の可能性を広げる

こんにちは。突然ですが皆さんは花粉症を持っていますか?

小学校6年生で花粉症を発症し、かれこれ20数年花粉症とお付き合いしているサイトウです。花粉症の薬には詳しいですよ。

余談でした。本題に入ります。

「薬剤師」という職業を聞いて、皆さんはどんなことをイメージしますか?「資格があって就職に困らない・高給取り・将来安泰」このようなプラスのイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

実は、近年薬剤師の方の中にもプログラミングに興味を持つ方が増えてきているそうです。意外に思われた方も多いですよね。

今回は「薬剤師」という国家資格を持つ職業の方が、プログラミングに興味を持つ背景や、どんなプログラミング言語を選択すべきかについてご紹介します。薬剤師を取り巻く社会情勢について興味のある方や、薬剤師の方でプログラミングを学んでみたいという方はぜひ読んでみてくださいね。

薬剤師とは

薬剤師はどんな仕事か?

薬剤師は 簡単に言うと「お薬の専門家」です。主に3つの仕事があります。

  • 調剤(医師が出した処方箋に基づいて薬を調合する)
  • 服薬指導(患者さんに薬を出す際に注意点などを説明する)
  • 薬の販売

また、調剤では医師が指示した処方箋が、その方に適合するのか、他の薬との飲み合わせはどうかという確認も行います。薬局や病院で薬をもらう時、とても丁寧に説明してくれますよね。

薬の量や飲み方を間違えると副作用の危険があります。薬剤師は私たちが安心して服薬できるようにサポートしてくれる仕事なのです。

薬剤師の資格の取り方

薬剤師になるためには、大学の薬学部に入学し6年間学ばなければなりません。大学では、4年間かけて体のしくみや薬の働きについて学びます。5年目には病院や薬局で実務実習を経験し、6年目に卒業研究や薬剤師国家試験に向けた勉強に取り組むことになります。

さらにその後「薬剤師国家試験」に合格すると免許を取得することができます。長い道のりを経て、晴れて薬剤師デビューです。

どんな現場で働いているか

薬剤師の勤務先はさまざまです。そして職場によって仕事内容に違いがあります。

調剤薬局勤務の薬剤師は、処方箋に基づいて薬を調合する「調剤」を行うことが主な仕事です。一方、ドラッグストア勤務の薬剤師は、処方箋がなくても買える「一般用医薬品(OTC医薬品)」を販売しています。

一般用医薬品の多くは登録販売者でも販売することができますが、副作用のリスクが高い第1類医薬品だけは、薬剤師しか販売することができません。また、調剤室を併設しているドラッグストアの場合は、調剤薬局と同様に「調剤」や「服薬指導」といった仕事もします。

病院やクリニック勤務の薬剤師は、外来患者さんや入院患者さんのために調剤や薬の管理をします。院内で使う注射薬を調整したり、市販されていない薬を院内で製剤することもあります。

製薬会社の営業職(MR)として働く薬剤師は、病院や薬局を訪問して自社の薬の情報提供をしています。研究開発を担当する場合は、新薬開発のための基礎研究や臨床試験(治験)などを行い、学術情報の提供や薬の管理を専門にする人もいます。

全体の2%程度と少数派ですが、国や都道府県などで公務員として働く薬剤師もいますよ。麻薬取締官、自衛隊の薬剤官、刑務所内の薬剤師などとして活躍する薬剤師もいるのです。意外でしたか?

薬剤師の間でプログラミングが話題に??

近年、下記のような理由でプログラミングを学ぼうという薬剤師が増えているそうです。

  1. 調剤報酬改定により、業務内容は同じままでそれに対する報酬が減らされている→利益が落ちないように業務量が増える
  2. 大学に学部が新設されて薬剤師の数が増え続けている→需要過多になれば、自身の報酬が下がる可能性が高い
  3. ストレスの多い医療業界で働き続けることに対する不安
  4. AIに仕事が取られるかもしれないという不安

特に薬局に勤務する薬剤師が増えており、1と2の理由から「資格があっても、今後も同じ仕事量で同じ(もしくは今以上の)報酬が得られる確証がない」と危機感を持つ方が増えてきているのですね。

出典:厚生労働省|平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況 

学んで損はない

たとえ本業にしなくても、プログラミングを学ぶメリットはあります。例えば

  • 論理的思考・抽象的思考が養われる
  • 万が一収入が減少した時、在宅で副業するという選択肢ができる
  • 自然とパソコンに強くなる
  • ブログやWebサイトをたちあげて情報を発信できる

今後すぐに薬剤師という仕事がなくなることはおそらくないでしょう。資格を生かして本業に邁進しつつ、プログラミングを学んで可能性を広げてみてはいかがでしょう。

ただし、やみくもに学習を始めるのではなく、しっかりと目的や目標を設定したうえで学習をスタートさせてください。

  • アプリを企画・設計してみたい
  • 副業でWeb制作をしてみたい
  • 趣味でブログを作りたい
  • IT業界をのぞいてみたい

など、自分なりの「学ぶ理由」を明確にすることで、挫折せずに学習を進めることができるはずです。

どの言語を選択するのか

どの言語を学ぶかについては、その方の目的によって変わってきます。

薬剤師の仕事にかかわるアプリを作るなら

「処方箋を事前に送って、薬の用意ができるとお知らせが来る」というアプリを使用している調剤薬局が増えてきました。スムーズに薬を受け取ることができてとても便利ですよね。

薬剤師という経験や知識を活かして、ご自身でアプリを作りたいならアプリ開発に向いた言語を選択しましょう。ちなみに「アプリ」といっても大きく3種類に分かれることをご存じですか?

  • Webアプリ・・・インターネット上で動作するアプリ
  • スマホアプリ・・・アプリ自体をスマートフォンやタブレットにインストールし、端末上のみで作動するアプリ
  • ハイブリットアプリ・・・ブラウザでも端末にインストールしても使用することができる

現在ではハイブリッドアプリの開発が一般的になっていますが、難易度が高めです。最初はWebかスマホかに絞って制作することをおすすめします。

  • Ruby(Webアプリ)
  • PHP(Webアプリ)
  • Python(Webアプリ)
  • Java(Androidアプリ)
  • Kotlin(Androidアプリ)
  • Swift(iOSアプリ)

アプリ開発向きの言語は意外と多いなと思われた方もいるかもしれませんね。言語によって得意なことや特徴が違うので、興味のある言語についてぜひ調べてみてください。

在宅で副業をするなら

在宅で副業としてプログラミングを活かしたい方や、ブログサイトを作りたい方などにおすすめの言語はWeb系フロント言語です。「フロント」とは私たちが普段目にする「ホームページの見た目の部分」のことを指します。

  • HTML
  • CSS
  • JavaScript

これらはアプリ開発で紹介した言語に比べ、初学者が学習しやすい言語といわれています。特にHTMLとCSSは、文書を装飾する感覚で学ぶことができるため、プログラミンングの入り口として最適です。

プログラミングっておもしろそうだな、どんな世界かちょっと気になるな、と思った方はぜひ「ウェブカツ‼」を覗いてみてください。ワクワクしますよ!

まとめ

いかがでしたか?今回は薬剤師×プログラミングについてご紹介しました。

年々変化のスピードが早まっています。一生安泰という職業はこれからはないのかもしれません。

どんな状況にでも対応できるよう 自分の頭で考え、 自分に何ができるかしっかりと考えて行動していきましょう。この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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