皆さんは資格を持っていますか？中には現在資格取得のために勉強に励んでいる方もいるでしょう。
しかし時折「資格ばかり持っていても意味がない」という意見を耳にします。資格取得のために勉強している方にとっては、これほどまでにやる気が削がれる言葉はないでしょう。
本当にこの言葉は正しいのでしょうか？今回は
について解説していきます。実は資格の必要性は状況によって異なります。ここでは状況別で解説していくので、資格取得を迷っている方は参考にしてくださいね。
目次
資格は必要か？
資格は必要
結論から言うと、資格は絶対に必要です。日本を含む多くの国では資格によって就職や生活の利便性向上が保障されています。
多くの方が所持しているであろう資格に「運転免許」があります。これは立派な国家資格で、運転免許がなければ普通車を運転することはできません。
また資格は私生活のすぐそばで活かされています。医師免許の資格がなければ安全な治療を受けることはできませんし、理容師・美容師の資格がなければ安心して散髪してもらうこともできないでしょう。
資格と聞くと簡単なものが思い浮かびますが、実は安心した生活を送るためには欠かせないものも多いのです。
資格の意味
資格を取る意味についてですが、資格を持っていることによって「私には〇〇に関する確かな技術があります」という証拠を提示することが出来ます。
この証拠によって就活や転職時にある程度の能力があることを証明できますし、判断する側にとっても国家資格はよい判断材料となるのです。
また職業によっては国家資格に合格しないと従事できないものもあります。資格にはしっかりとした役割があり、資格を持つことで道が広がるということを覚えておきましょう。
資格を取る意味がないという意見について
しかし中には「資格なんていらない」という意見があります。この意見は一部が正しく、一部は正しくありません。資格そのものを否定してしまうと、先ほど紹介した国家資格が必要な職業が成り立たなくなってしまうからです。
以前医師免許のない男性が医療行為を違法に行っていたというニュースが話題になりましたが、知識や技術を個人の裁量に任せる世界があったら恐ろしいですよね。
無資格の医療行為で逮捕。 ペルー国籍のサコダ・ベガ・ヒロシ・ガブリエル容疑者（26）は2020年10月、覚醒剤を使った男女から依頼を受け、違法薬物の成分を体の外に出す「デトックス」のため、医師の免許がないにもかかわらず、ビタミン剤を点滴注射した疑いが持たれている。
資格は一定の知識を認めるために存在するので、資格が全く必要ないということは絶対にありえないのです。
しかしこの意見が正しい場合もあります。資格は国家資格だけではありませんし、その中には取得してもあまり意味のない資格も存在します。
資格は闇雲に取るものではなく、本当に必要性があるものを厳選して取るのが正しいというのは正しい事実なのです。
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意味のある資格と意味のない資格
現在日本で取得できる資格は、およそ3000種類を超えていると言われています。先ほど触れた通り、資格の中には取得の意味がないものもあります。この章では、意味のある資格とそうでない資格の見分け方について紹介します。
意味のある資格
意味のある資格のポイントは以下の通りです。
・その資格によってキャリアアップが図れるか
・この先もしばらく有効な資格か
・資格取得までの期間と費用対効果
・資格を勉強することで知識が増えるか
・資格が私生活で役に立つか
このポイントの中で一番重要視して欲しいのが、「仕事で役に立つか」です。就職時や転職時はもちろん、資格取得によって収入面や業務内容に変化がみられるかが大事です。
また資格の有効期限についても注意が必要です。特に国家資格でない場合は、最低でも今後5年はその資格が有効かどうかを考えるようにしましょう。
資格取得は試験によってその分野に対する知識があるかを認定するものです。資格試験の難易度によっては表面上の知識しか補えないものもあるので、その資格を勉強することで専門性のある知識は広がるか、時間をかけるだけの価値があるのかをしっかり考えましょう。
仕事に関係ないのであれば、私生活面でメリットを考えるのも重要です。
意味のない資格
では逆に取得する意味のない資格とはどんなものを指すのでしょうか？意味のない資格の特徴は以下の通りです。
・資格を活用できる場所がボランティアだけ
・企業側の利益のためだけに存在している
この中で一番のポイントは職業面で全く役に立たないという部分です。取得しても、難易度の高い国家資格取得者の補助しかできず、場合によっては雑用だけ任されることもあります。
さらに意外に多いのが「役に立ちそう」と思って資格を取得したものの、全く役に立たず、役に立ったとしても稀なボランティア活動しか行えなかったという状況。
この場合は活躍したいという意思に反して、活躍できる場所がない状態なので、「資格取得の意味がない」と言えるでしょう。資格取得を検討する際は、資格を活かせる場があるのかを下調べする必要があります。
このような意味のない資格は、テキストを販売する企業、講習を開く企業、試験を実施する企業の利益のために存在します。
よく資格取得の広告を目にしますが、本当に需要のある資格であれば宣伝の必要はないはずです。運転免許は教習所ごとに広告を出していますが、資格取得自体は宣伝していませんよね。
名前に騙されず、資格の内容と資格取得のための値段をしっかりと調べておきましょう。
自分にとって意味のある資格の探し方
最後に資格を取得する際に押さえておきたいポイントを紹介します。転職のきっかけにしたい、収入アップのきっかけにしたいと思っている方は、以下のポイントを確認しておきましょう。
- 自分のキャリアプランを見直す
- その業界で活躍している方が持っている資格を調べる
資格を職業面で役に立てるのであれば、上記の2点を押さえておきましょう。
まず自分のキャリアプランを見直しましょう。資格は闇雲に取るものではないと先述しましたが、人気だから、需要が高いからと資格を取得するのはお勧めできません。
資格の勉強を始める前に、自分のキャリアプランを見て正しい道筋を見定めておきましょう。
キャリアプランが定まったら、その業界で活躍している方がどんな資格を持っているかを調べましょう。例えば今人気のＩT業界では国家資格の他に、ベンダー系と呼ばれる民間企業の資格も存在します。
しかし資格取得の難しさに反して、あまり役に立たない、資格を考慮しないという場合があります。これはＩT業界が実力重視だから。その業界によって資格の持つ影響力が異なるので、こちらも事前に調べておく必要があるのです。
企業によっては資格取得を奨励していたり、必要な資格を募集要項に明記していたりするので、行きたい企業が決まっている場合はホームページを確認しておきましょう。
【入門】プログラミング学習で資格の取得は必要？
まとめ
今回は「資格には意味があるのか」について確認しました。
資格は場合によって、内容によって、意味がある資格とそうでない資格があります。意味がある資格を取得すれば人生のプラスになりますし、意味がない資格を取得すれば時間と費用を無駄にしてしまうのです。
最後にもう一度ポイントを確認しておきましょう。
- キャリアプランを考える
- 自分のキャリアプランには資格が必要なのか考える
- 資格取得によってメリットがあるのか、自己満足にならないかを調べておく
- 資格取得者の活躍の場を調べておく
意味のある資格を取得すれば、知識面も収入面も大きくプラスに働きます。この記事を読んだ皆さんは、ぜひ意味のある資格を取得してくださいね。
