「なんだか難しそうで作り方をイメージできない」
「撮影方法や必要機材について知りたい」
このように、VR動画の作り方に興味を持つ方は多いかと思います。実際に360°見渡すことができるVR動画は、いま注目されている技術の一つでもあります。
作成方法が思い浮かばない方も多いとは思いますが、実は簡単に作成することが出来るのです!今回はVR動画の作成方法について詳しくご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
VR動画について
まずは「VR動画」についての理解を深めていきましょう。話題になっているVR動画ですが、詳しくどのような動画なのか、理解できていない場合があるかもしれません。
冒頭でも少し述べましたが、VR動画は360°見渡すことができる立体的な動画のこと。「パノラマ動画」や「全天球動画」とも呼ばれ、視聴者は前後左右に自由に視点を切り替えることができるため、より実体験に近い動画を視聴することができます。
VR動画は主にエンターテインメントの場で活用されています。今後はさらに技術が進み、「ビジネス」や「教養」などの場でますます活用されていくでしょう。
伸びている業界で稼ぐ!初心者にもおすすめな業界と必要なスキルを紹介VR動画の作成手順
- VR動画の企画
- 専用カメラで撮影
- 専用ソフトまたはアプリで編集
VR動画の作成手順は、上記のとおりです。
VR動画の企画
まずいきなり撮影をするのではなく、VR動画作成のための企画を行う必要があります。それはVR動画の特徴が関係しているからです。
VR動画の特徴とは、制作者が作った動画の中で視聴者が自由に視点を切り替えることができるという点です。つまり視聴者によってそれぞれ自由な体験をすることができ、全ての視聴者が同じ視点で視聴するとは限らないのです。
このことを踏まえると「企画」の大切さがわかると思います。
動画によって伝えたいことや表現したいことをしっかりと定めて、どのようなシーンを視聴者に見せていくのかを考え、場面のペースや順番について考えていきます。
VR動画は視聴者にとって受け取る情報量が多くなるため、それぞれの場面で視聴者が内容を理解できる時間を確保し、体験に入りこめる順番で構成することが大切。360°どこを見渡しても視聴者が世界観に溶け込むことができる動画を企画しましょう。
専用カメラで撮影
企画ができたら、360°撮影可能な専用カメラで撮影を行なっていきます。この専用カメラは1台で360°撮影可能なものや、180°撮影できるカメラが二つ付いているものなど、様々な撮影方法があります。
手軽に撮影できるのはやはり1台で360°撮影できるカメラでしょう。高品質な映像を求める方には、アクションカメラの代表でもある「GoPro」を複数つなげる特殊なリグ「Omni」もおすすめです。
専用ソフトまたはアプリで編集
撮影が終了した動画は、専用ソフトまたはアプリを使って編集していきます。
ただ撮影しただけではVR動画にはならず、「ビデオ・スティッチング」と呼ばれる作業を行うことで完成します。このビデオ・スティッチングとは、あらゆるアングルで撮影したいくつかの映像をつなぎ合わせる作業になります。
編集ソフトを使用して、映像をつなぎ合わせる位置や明るさ、振動などを調整し、視聴者が快適にみることができる動画へと仕上ていくことです。
また、360°撮影できる動画にはカメラマンやマイクなど、視聴者にとっては必要ない部分が映り込んでしまいます。これらはレタッチで消したり、文字や画像、ロゴなどで隠すなどの編集を加えていきます。
VR動画の撮影におすすめな機材
- GoPro Omni
- Kodak SP360
- SOYA-DVO1
- RICOH THETA SC
VR動画用の撮影におすすめな機材は上記の3つです。360°の動画撮影を簡単に行うことができて初心者にもおすすめなものをご紹介します。
GoPro Omni
「GoPro Omni」はアクションカメラ「GoPro」を使用し、VR撮影用に組み合わせられて登場したシステムとなります。
6台のGoProを立方体の枠の各面にそれぞれ装着して撮影を行うという仕組みなので、1台のカメラではありません。
解像度の高い「HERO4 Black」を6台連動させることで最大8Kの非常に高画質なクオリティの360度動画が作成できるようになるため、本格的にVR動画の撮影を目指すのであればとても心強い機材と言えるでしょう。
Kodak SP360
「Kodak SP360」は水平360°に垂直214°の広角視野を持ち、耐衝撃、防水防塵、耐低温などの機能を備え、高速撮影や低速度撮影などあらゆるシーンにも対応することができます。
特に動きのある瞬間を撮影したり、日の出や雲の動きといった低速度撮影に適している機能があるため、幅広い場面での360°動画を撮影することができます。
AndroidやiOSに対応した「PIXPRO 360 MOBILE APP」を使うことで、映像・写真の確認やリモートでの録画の開始・停止といった操作も行えます。
SOYA-DVO1
「SOYA-DVO1」はVR動画用の撮影にだけでなく、あらゆる場面の撮影に利用することができるカメラです。
シーンごとに使い分けられるたくさんの機能が備わっており、「パノラマ」「全天球」「スクウェア」「VR」「インナー」「上下」「リング」「セミサークル」という8種類のモードを使い分けて撮影ができます。
また専用アプリによって遠隔操作やセルフタイマーなどの機能も使うことができるため、撮影の自由度がとても高いことが特徴です。4K動画の撮影も可能なため、より高画質の映像を撮りたいという方にもおすすめなカメラだと言えるでしょう。
RICOH THETA SC
「RICOH THETA SC」はとにかく使いやすいので、VR動画撮影初心者におすすめな機材。例えば軽くて薄いボディや、電源を入れてから1.5秒で撮影可能な点や、片手で扱える点などです。
三脚を利用したスマートフォンによるリモートの撮影の可能で、専用編集アプリ「THETA+」「THETA+Video」によって手軽に編集ができるのもポイントです。
VR動画作成におすすめな編集ソフト/アプリ
- Adobe Premiere Pro CC
- ハコスコカメラ
VR動画の作成におすすめな編集ソフトまたはアプリは、上記の通りです。とても使い勝手のいいソフトやアプリなので、ぜひ導入の参考にしてみてください。
Adobe Premiere Pro CC
「Adobe Premiere Pro CC」はAdobe社によって提供されているソフトで、VRに対応した動画編集ソフトです。Photoshopなど、他のAdobeソフトと連携させやすいため、幅広い編集作業が行えるでしょう。
VRの映像を確認しながら高度な編集を行うことができ、YouTubeへのアップロードに対応するメタデータを含めたファイルの作成もできます。
ハコスコカメラ
「ハコスコカメラ」はスマートフォンとRICOH Theta Sを使用して、VR動画の撮影及び編集作業を行うことができます。
スマートフォン上でカメラのライブビューを見ながら撮影が可能なので、手軽にVR動画の撮影ができると言えるでしょう。また、ビューワーにスマートフォンをセットしたまま、ヘッドトラッキングを利用してアイコンの操作をすることもできます。
自分の見ている風景をそのまま撮影できる、優秀なアプリです。
【MacBook Pro】動画編集をするならどのスペックを選ぶべき?まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、「VR動画の作り方」について手順や必要機材、ソフトまたはアプリケーションをご紹介しました。難しく感じていたVR動画も、実は手軽にかつ簡単に作成することが可能です。
もしVR動画を今後作ろうと考えている方は、必要機材を用意して動画編集のスキルなども身につけていきましょう。
この記事がVR動画作成のためのヒントになったのであれば嬉しく思います。